注意事項
本HPは「統合医療」に関して、その概念および実際を紹介することを目的とするものであり、個別の疾患や診療内容の相談には応じかねます。また、内容に関しても、実際に個人の判断で適応した際のあらゆる責任は負いかねます。実際の診療に関する事項は、医師にご相談の上、施行されることをお勧めします。
小池統合医療クリニックへ

2020年09月30日

先祖返りの国へ

 以前、ある方のご紹介で、現代において中世の集合場所のような「場」を作れないかという取り組みをしているグループの集会に参加したことがありました。

 そこで、幕末の頃の写真技術を現代に取り入れていらした写真家の方と名刺交換をさせて頂いたのですが、しばらく、そのことも失念していたのですが、アマゾンの書籍紹介で下記の本を見つけ、いつぞやの!と思い購入しました。それが作者の一人、写真家のエバレット・ブラウンさんです。

 まだ、ざっと目を通しただけなのですが、非常に興味深い内容です。日本文化と身体にご興味ある方にはお薦めです。




2020年09月28日

小さな診療所から(6)

 50代女性Dさん、冷えのぼせ、動悸、不眠、イライラ感、などの更年期障害を主訴に来院されました。当院受診前も、同症状にて漢方専門クリニックにて漢方処方(加味逍遙散・当帰芍薬散・抑肝散・酸棗仁湯等)、ならびに鍼灸院にて鍼灸治療を継続していたが、症状の改善が認められないため、当院を来院されました。

 まずは栄養状態のチェック希望でしたので、食事内容の記録表に加え、採血検査にてビタミン・ミネラルの栄養チェックを行いました。
 結果から、鉄・亜鉛・ビタミンD等の栄養素が少なく、主訴との関連も強く示唆されたため、サプリメントにて補充をおすすめしました。
 時に困っていた動悸に関しては、循環器専門の他院にて既に精査されていましたが、特に問題なしとのことでしたので、コエンザイムQ10(還元型)を通常量より増量して処方しました。
 さらに食事内容でも、タンパク質の摂取が少なかったので、改善するよう指導しましたが、なかなか増量できないということでしたので、プロテインでの摂取をおすすめしました。

 これらの栄養補充、さらには食事内容の改善に積極的に取り組まれたことにより、冷えのぼせ、動悸、イライラ感が改善され、自覚的にかなり元気も出てきたようでした。とくに動悸に関しては、心臓の病気ではないかと精査してからも心配が続いていたことから、コエンザイムをはじめとした栄養が原因だったこともわかり、たいへんよろこばれていました。

 しかし、数回の診療のなかで問診を進めていくと、家庭内、とくに夫への不満が強くあるようで、それによる機嫌の悪さから、症状の悪化が始まったようでした。従来、エアロビなど体を激しく動かす運動が好きで、これによりストレスの発散を行っていましたが、コロナ禍において、発散も十分にできなかったことが今回の症状悪化の主な原因と推測されました。

 こうしたベースがあることから、再度、増悪してしまうことも考えられ、加えて、睡眠状態の改善は今一つだったこともあり、ホメオパシーをおすすめしたところ、大変興味あるということだったので、レメディを試してみることになりました。
 問診内容と症状の経過などから、レパートリゼーションを施行し、ヨーロッパコウイカ由来のSepia30Cを選択し、1日1粒3日間、連続投与しました。
 これにより、毎日の気持ちがとても楽になり、家族への対応もイライラせずにできるようになり、体調全部が良くなったような感じと表現されていました。また睡眠状態も著明に改善し、中途覚醒、早朝覚醒がなくなり、熟眠感を得られるようになったとのことでした。


 更年期女性の諸症状に対しては、漢方や鍼灸といった東洋医学的な方法論が一般的ですが、この例にもあるように栄養(とくに蛋白やミネラル)の不足が、実は大きな原因となっていることも少なくありません。
 また、治療者側の東洋医学への愛着が、かえってサプリメントなどの栄養補充アプローチへのアクセスに待ったをかけてしまっているケースも、現代の日本では少なくないように感じます。(実は統合医療における現状の大きな問題の一つと考えています)

 漢方に関しては20年ほど前に、私が漢方外来を開始した時に感じたような、医師による漢方や東洋医学への偏見などはほぼ消失しているように思いますが、その他の代替医療(例えばホメオパシーなど)に対してはまだまだの状況です。
 とりわけ欧米諸国でのホメオパシーの復権にもかかわらず、わが国では医師の偏見と無理解はまだまだ強いと言わざるを得ません。

 本例をはじめとしていわゆる不定愁訴に対しては、ホメオパシーの著効する例も稀ではないので、そうしたケースも今後、またここでご紹介していきたいと思います。




 

2020年09月26日

お城へ To Go (弘前城)

 今回は弘前城(4.青森)です。押印は平成21年5月3日で、城巡りを始めて日が浅かったので、当時は城巡りツアーみたいのが確か無かったので、花見ツアー(どこかで桜の開花が見られる!)というツアーに参加して押印しました。その後、弘前で2月に定期的に、統合医療を考える若手の合宿をやっていたので、雪の弘前城は何度か訪れています。有名な雪灯籠祭りなんかも行きました。
 城好きには桜の季節は面倒なので、それ以外が静かに城郭を堪能できると思います。移動していた三重櫓も元の位置に戻ったようですし、是非また再訪したいお城です。

 弘前城は、弘前藩初代津軽為信が計画し、続く二代目信枚が完成させたといわれます。青森における津軽と八戸の確執の話を根城のところで書きましたが、この遠因が、津軽為信にあり、津軽(大浦)氏もともとは南部氏であったとする見方があります。
 それが三戸南部の混乱に乗じて力を持つようになり、ついには津軽地方を統一し、弘前藩を立藩するに至ります。元の主筋と隣接しているわけですから、主筋の南部としてもそれは仲良くというわけにはいかないでしょう。
 そうとはいえ、弘前では津軽為信は英雄です。風水の思想を入れて、高岡という地を選定して築城し、今日の弘前城となります。弘前公園として、非常に大きく現存の建造物も多く、本当に立派な城郭です。追手門から入り、亀甲門まで見て歩くとかなりの満足度です。遠景の岩木山も素晴らしいです。

 ちなみに弘前人自慢の「さくら」ですが、もとから咲いていたわけではなく、明治になって荒廃した弘前城を旧藩士菊池楯衛が、ソメイヨシノ1000本植栽したのが始まりとされます。
 しかし、お城にさくらを植えるということは、当時の士族の強い反対にあい、ほとんどの苗木が抜かれたりと大変だったようです。その後大正期あたりから「観桜会」などが開催され、現在の素晴らしい「さくら」になっていくようです。
 この桜を育てる技術は、リンゴ栽培の高い技術が関係しているということで、確かに両方ともバラ科ですから、ノウハウがたくさん蓄積されているのでしょうね。

 弘前を訪れると、地元の先生ご推薦の「煮干しラーメン」のお店に連れて行ってもらっておりました。また青森まで戻り、足を延ばすと、浅虫温泉もあり、とてもいいところです。青森駅近くの「アウガ」に市場があり、いつもそこで刺身や海鮮丼を食べていたのですが、現在、あるのでしょうか、また行って確認したいです…


弘前城 (PHPムック)
西ヶ谷 恭弘
PHP研究所
2010-03-26







2020年09月25日

秋の花粉症、始まってますね

 なんとなくのどの違和感、イガイガ感、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、等々の症状出ていませんか。この時期既に、秋の花粉症が始まっています。なんか風邪?、もしやコロナ!?といった不安がよぎるなか多くの方の症状がじつは花粉症、ということも少なくありません。

 アレルギー薬を薬局で買ったり、内科や耳鼻科で処方されたり、といった方法で対処されているのではないでしょうか。当然そうした方法もおすすめなのですが、まずは「あれ?」と思ったらすぐにできる対処法が「うがい&鼻うがい」!

 通常のうがいだけでなく、鼻うがいを併用すると非常に効果的です。上咽頭、中咽頭すべてが浄化されるような感じ。鼻うがいは初心者の方にはハードルが高いのですが、ハナノアなどの専用の洗浄液を用いれば痛くならずにできます。まずは練習です!失敗したって、やらないよりははるかに効果ありです。現在はクリニック関係者には、盛んに勧めていますが、数回やっただけでも効果てきめんです。

 また元からのアレルギー体質から何とかしたい、という方もおおいでしょう。こうした方にお勧めなのが、ホメオパシーの一種のアイゾパシーです。症状が出てからでも、十分間に合います。春の花粉症でも大人気の治療法ですが、秋の花粉も同様です。
 当院では、とくにアレルゲンとなることが多い、ハウスダスト・ブタクサ・カモガヤ・ヨモギ・オオアワガエリなどをそろえております。一つのアレルゲンに対して、二か月ほどの治療をおすすめしています。

 なんか秋になると不調が…という方、ぜひ、うがい&鼻うがい、そして秋のアレルゲンに対してのホメオパシーをおすすめします。




2020年09月24日

明日の勉強会のポイント(植物機能・排出系)

 明日は第3回の『ヒトのからだ』勉強会です。三木成夫のいう植物性機能の最後「排出系」について主に見ていきます。範囲としては少ないので、これまでの植物機能全般の復習も併せて行いたいと思います。以下、今回の範囲でのポイントです。

排出系のポイント
1)泌尿・生殖器の発生(下等・高等動物)
2)前腎・中腎・後腎
3)腎臓・ネフロンの構造
4)骨盤隔膜
5)生殖器の構造
6)月経周期
7)乳腺と母性

加えて、三木にとっての植物性と動物性の違いなども考えてみてください。では明日!(^^)/

勉強会参加の申し込みは以下のフォームからよろしくお願いいたします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

第3回基礎医学塾@ZOOM講座
第3回は以下の日程になりますので、ご参加の方は以下よりお申し込みをお願い申し上げます。
【第3回基礎医学塾@ZOOM講座】
2020
年9月25日 (金)
18:30〜20:00(20:30時まで質疑応答)

↓↓↓申し込みフォーム

https://forms.gle/xkNfumVuxt8PbP3X8


2020年09月21日

小さな診療所から(5)

 だんだんと涼しくなる中で、なんとなくメランコリックな季節になってきましたね。気分的に、そこ指落ち込んで、夜も深く眠ることが出来ないなんて方もちらほら。季節的なものだから、とか、気合で何とか乗り切る、とか、ヒトそれぞれの対応があるようですが、暑かった夏の終わりと共にくる栄養の不足は、やはり十分な補充が欠かせないように思います。

 近年は、分子栄養学的な知見から書かれた分かり易い書籍も増えてきていますし、ネットにおいてもそうした情報はあふれていますので、うまく活用できる人は、こうした状況でもうまく乗り切ることができるでしょう。しかし、色々な方法があるからこそ、また迷うことにもなってしまうわけです。


 急速な気分の落ち込みと、眠りの浅さからくる易疲労とで、日ごろの仕事がつらくなり、現在、休職も考えている40代男性Cさん。
 東洋医学が体に優しいのではないかと思い、漢方専門薬局で「酸棗仁湯」の処方をもらったものの、あまり効果を感じられず、困っていたところ職場の同僚に勧められて来院されました。

 Cさんは、甘いものが好きで、食事もご飯などの主食が中心。脂っこいものや肉などは体に悪いと考え、なるべく野菜を多く食べるような食事内容(とくに根菜類を強く勧められていました)でした。お酒も好きで、特に日本酒を好んでいました。

 そこで現状を把握するための血液検査では、たんぱく質の摂取が極めて少なく、糖質過多のため、脂肪肝など内臓脂肪の蓄積を示す結果となりました。
 食事記録用紙をもとに、タンパク質を多めに摂取するような食事内容に変更し、代わりに、糖質の制限を心掛けるようにしました。
 加えて、ビタミンB群、亜鉛などを強化してマルチビタミンと合わせて摂取していただきました。主訴である「睡眠」に関しては、牛乳を飲むことに加え、メラトニンを処方し、就前に時折服用していた「補中益気湯」などの補剤を夜間は中止していただきました(朝の服用に変更しました)。

 これにより、夜中に3,4回は起きていたのが、1回に減り、熟眠感を得るとともに、朝の目覚めの心地よさを実感するようになってきました。さらに1週間ほどすると体力的にも気分的にも充実した感じが得られ、当初の主訴は1か月もするとほとんどなくなって、以前のように元気に仕事をすることが出来るようになりました。 

 睡眠障害のパターンはひとそれぞれ。絶対の良い方法というよりは、各人の不眠の状態に基づいた対処法で、栄養摂取の状況と合わせて修正していくことがベストです。
 大きな疾患に発展する前に、気が付いた不調からビタミン・ミネラルにより丁寧に体を修正していくという視点が大切です。











 本ブログにおける具体的なケース紹介に関しては、年齢や性別など複数のエピソードを融合させた典型例としての例示ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。
 また、治療法や具体的方策の詳細などの実施に当たっては、専門家ならびに専門の医療機関等のもとで行って下さい。

2020年09月19日

お城へ To Go (根城)

 今回は陸奥における南朝の拠点、根城(5・青森)です。押印は盛岡城の訪問後、平成23年2月11日です。この一か月後の震災により、この根城は地割れにみまわれてしまうので、地割れ前に訪問することが出来ました。
 当時は雪降る中の訪問で、この後、八戸城跡にも立ち寄りました。現在は地割れは復旧されているようです。現在は馬淵川にそった丘にあるような形ですが、かつては、両側を沢に囲まれ、各曲輪も堀切で仕切られていたようです。1994年に復元が完成したばかりで、とてもよく整備されていました。

 築城の歴史は古く、鎌倉幕府滅亡の翌年1334年建武元年、南部師行によります。南部氏はそもそも甲斐源氏の出で、甲斐の巨摩郡南部牧を領したことから南部といったようで、この師行が北畠顕家に同行して最初に陸奥へと赴いたようです。ちなみに九州諸城の城主が静岡由来が多いのに対し、こちらは山梨です。こうして中央の権威が地方へと拡散していく様子がみてとれます。

 南朝方の根本となる城という願いで名づけられたものの、師行が北畠顕家ともども高師直に敗戦、戦死すると、弟の政長が家督を継ぎ、その後、政光の代には甲斐の所領を離れてこの根城に移ってきています。
 ここから八戸南部が成立し、八戸氏、七戸氏となったのですが、後に秀吉に近づいた三戸南部によりその支配下に組み込まれてしまいました。さすが時の権力者にすり寄ったものがちですね。
 ちなみに、ここ八戸は青森県なのですが、こうした歴史から見ると明らかに、盛岡のある岩手県と密接な関連があることがうかがわれます。本来なら岩手県となっていても良いような土地柄です。新幹線に乗っても八戸から新青森は山深いためほとんどがトンネルで真っ暗です。つまり津軽と八戸は本来別とも言える地域で、さらには津軽氏との確執も加わり、現在でも、そうした感情は地域の方には根強いようです。
 私の行きつけのすし屋の大将は、この根城近くの方なのですが、津軽への八戸の複雑な思いをお聞きしたことがあります。明治維新後の廃藩置県に伴っていろいろな事情があったのでしょう。こうしたご当地の事情も、実際に廻ってみて初めて知ることばかりです。ちなみにこの時に行った八戸駅の居酒屋は、再訪時には再開発されてなくなっており、昨年八戸に行った時には、駅前のビルで海藻ラーメンとヒラメ丼を食べました。

八戸根城と南部家文書
根城史跡保存会
国書刊行会
1989-05T





いちご煮 415g
味の加久の屋


2020年09月18日

ケン・ウィルバーの新訳書

 だんだんと涼しくなってきました。強烈な暑さを感じることがなくなった分、少し、身体を動かしやすくなったように感じます。身体だけでなく、精神的にもいろいろなワークに取り組みやすい季節到来、といったところでしょうか。
 
 こうした時期におススメの書籍です。以前、「実践インテグラルライフ」として出版されていたケン・ウィルバーのインテグラル理論の文字通りの実践書が、やっと、新訳が出ました。私は、かなりの高値で古本をアマゾンで購入していたのですが、これで値段も下がり、内容も読みやすいものとなったので、おススメします。↓ ↓ ↓ 

INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル
マーコ・モレリ
日本能率協会マネジメントセンター
2020-08-29




 この本は、特にウィルバーのインテグラル理論についての専門的に詳しいことが分からなくても、この本の内容を追うだけで、具体的なワークに取り組むことが可能な内容だと思います。
 当然、理論の理解があればよりよいでしょうが、まずはやりやすいところから実践することで、次第にインテグラル理論になじんでいくという面もあるように思います。
 我々の考えとの根本的な共通点としての多元性が、ここでいう「インテグラル」であるということを実感できる具体的方法論が、いろいろと書かれているわけです。

 この実践書の特徴はインテグラルなワークを「ボディ」「マインド」「スピリット」そして「シャドー」の四つに分けて実践法を述べているところです。
 当然、相互の関連は強いのですが、具体的な内容の盛りだくさんさからすると「ボディ」「マインド」です。呼吸法・気功的な動きから、ウィルバーの四象限の考え方がメインになるといえそうです。スピリットに関しても、インテグラル理論による複眼的なスピリチュアリティの実践法がしめされていますので、内容理解すればついて行けそうです。ただしシャドーに関しては、もう少し他の書籍などでの追加情報があるとベターなのではないでしょうか。特に、日本人になじみがある形でシャドーの考えを展開している河合隼雄先生の書籍などは参考になると思います。慣れてくると、日常の不快な出来事やおかしな夢を見て起きた朝などに、洞察が深まるように思います。

影の現象学 (講談社学術文庫)
河合 隼雄
講談社
1987-12-10









 とりあえず、ボディからでも読み返し(新訳はやはり読みやすいですね)、グロス・サトル・コーザルを意識しながら、なまった身体を動かしてみたいと思います。
 このブログでも、今後、定期的にワークについても書いていきたいと思います。(お城コラムの九州・沖縄編が落ち着いたので)
 

2020年09月17日

月末の基礎医学勉強会のお知らせ

 第3回 基礎医学勉強会のお知らせです。
 三木成夫先生の『ヒトのからだ』を読みながら、解剖生理を学習していきます。今回は、植物性機能の「排出系」(泌尿器・生殖器)を中心に、前回の血管・循環器も復習していきます。

ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T





 基礎医学をZOOMを用いたオンライン講義の勉強会形式で学びたい方は是非ご参加下さい。下記の申し込みフォームからどうぞ!


 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

第3回基礎医学塾@ZOOM講座
第3回は以下の日程になりますので、ご参加の方は以下よりお申し込みをお願い申し上げます。
【第3回基礎医学塾@ZOOM講座】
2020
年9月25日 (金)
18:30〜20:00(20:30時まで質疑応答)

↓↓↓申し込みフォーム

https://forms.gle/xkNfumVuxt8PbP3X8





(前回の検定試験解説勉強会に参加された方へ)

解説の時に難しいと指摘されていた酸塩基平衡についての参考文献を記しておきます。今回の排出系の学習においても大切なところですので、詳しく勉強したい方はどうぞ。(特に酸塩基平衡におけるCO2とHCO3との綱引きの解説図は必見です)

病気がみえる vol.8 腎・泌尿器
メディックメディア
2019-10-25





2020年09月16日

お城へ To Go (人吉城)

 2020年7月の人吉を含む熊本県南を中心とした豪雨により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。以前の姿にむけた一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。(本ブログは同年5月に記載しております)

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 今回は人吉城(93・熊本)です。鹿児島での学会の帰りに足を延ばしての訪問で、押印は平成25年6月2日で、スタンプは人吉城歴史館にありました。熊本といってもかなり鹿児島よりで、ひっそりとした水のきれいな小京都といった佇まいの街でした。

 西南戦争では、薩摩軍がここを拠点に政府軍と戦っていますが、敗退。近隣には西郷隆盛が本陣を設けた永国寺があります。このお寺は通称「幽霊寺」で、幽霊の掛け軸が有名なお寺で、なかなかに気味の悪い幽霊画を見ることが出来ます。
 球磨焼酎で有名な地だけに、焼酎蔵もあり、城郭の敷地内に駐車して、散策するのに最適の街でした。球磨川をわたり人吉市街でうなぎ(うな志げ)を食べ、国宝の青井阿蘇神社(司馬遼太郎絶賛ということです)をみて、幽霊寺により、市役所を過ぎたところで、元湯温泉という銭湯に入りました。とてもゆったりとした時間が流れる、いつまでも居たくなる城下町でした。

 球磨川ごしの長塀の写真が有名で、城内に入ると、はね出しのある石垣が見どころとされます。これは、幕末導入された工法で、五稜郭やお台場などでは普通にみれますが、旧来の城郭に採用された例としてはこの城が唯一といわれています。
 歴史館として「相良清兵衛屋敷」が建てられ、非常に見学もしやすかったです。城郭としては河川に近いところがいわゆる近世城郭で、中世城郭はその奥に平山城として広がっており、かなりの敷地があります。中世人吉城を領した相良氏はそもそも源頼朝の命により、静岡県牧ノ原市相良から地頭として着任したといわれ、現在も姉妹市の関係があるようです。
 この相良氏に限らず、こうした地頭の派遣が遠方における領主の起源となっていることは九州では珍しくなく、他にも姉妹関係を結ぶ市が多くあり、その関連の強さがうかがわれます。

 どうしてそうしたことになったのかということを考えると少し面白いのですが、古代史を見ると神武東征に代表されるように西から東へと影響力が及んでいくのがふつうです。
 それが、鎌倉幕府の成立により、東国から西国へと部下が派遣されるわけです。つまり北方騎馬民族の流れを受けた政権が、それまでの大陸由来の勢力を圧倒していくという構図です。それが戦国期にまで続くわけですから、戦闘能力も統治能力もともに従来勢力をしのいでいたということになるでしょう。

 こうしたと東西勢力のうねりのようなものも、城巡りでは感じることができるのが醍醐味ですね。医学もそうですが、内側からの視点だけでは決してみることのできない、外側からの視点により、歴史における構造的な理解を進めることができるわけです。