注意事項
本HPは「統合医療」に関して、その概念および実際を紹介することを目的とするものであり、個別の疾患や診療内容の相談には応じかねます。また、内容に関しても、実際に個人の判断で適応した際のあらゆる責任は負いかねます。実際の診療に関する事項は、医師にご相談の上、施行されることをお勧めします。
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2020年07月11日

お城へ To Go (高遠城)

 織田に飲み込まれる武田の最終戦とも言える徹底抗戦の場、高遠城(30・長野)です。高遠桜(タカトオコヒガンサクラ)で有名な桜の名所で、旧藩士らが植えたことが始まりといいます。ここも山本勘助縄張りとされる城で、勘助曲輪という曲輪もあります。押印は平成22年7月31日でまだ暑いころでした。つけ汁に辛み大根を使った「高遠そば」を城近くで食べてから登城しました。
 ちなみに高遠そばは、福島にもあり、徳川秀忠の庶子、保科正之の会津藩転封に伴って、そば職人も福島に連れて行ったことにより、かの地に根付いたそうです。ちなみに高遠で高遠そばと呼ばれるようになったのは、会津でそう呼ばれていたのが、平成になってから逆輸入されたものだそうです(ネット情報)。

 高遠城は、秀忠が正室(お江の方)を恐れて庶子である正之と母を秘密裏に保科家に託した場とされ、訪問した際も、保科正之を大河ドラマ主役に!という運動が行われていました。確かに、大河ドラマファンとしては面白いですが、一般受けしなそうですので実現は困難だなあと感じました。幕末ギャグ漫画『風雲児たち』もこの辺りから幕末の会津藩の動きの伏線として描いておりました。

 織田との徹底抗戦の地だけに、籠城の女性まで武器をとって戦ったという逸話(敵方にはらわたを投げつけた武将までいたようです…)と共になんとなく暗い雰囲気が漂っていました。山と川に囲まれた天然の要害だけに八方ふさがり感も半端ない感じだったのでしょう。
 援軍到来を期待しての籠城だったにも関わらず、援軍の勝頼は途中で引き返し、いわば見捨てられた城となってしまったのです。こうしたエピソードもさらにもの悲しさに拍車をかけます。桜という花のどこか悲しげな雰囲気ともまた重なります。
 新府城から一度は出た勝頼ですが、織田に包囲された高遠城には行かず、新府城に火をかけ、岩殿城に向かったものの天目山にて自刃、武田氏は滅亡しました。自ら自刃するのであれば、包囲されていながらも、救援軍を向かわせていれば、少しは歴史の流れも違ったものになっていたのか、とも思いますが…。















2020年07月10日

「ニッポン城めぐり」始めませんか

 昨日は、ジャングルカンファレンスでした。今回は代々木会場にオフラインで集合する予定だったのですが、寸前の東京の感染者数の大幅な増加のニュースを受け、前回同様のオンラインということにななりました。
 結果としては、内容の濃いカンファレンスとなり良かったのですが、やはりオンラインということで参加者がリアルな代々木会場のようには集まりませんでした。残念ですが、現状では仕方ありません。来月8月は、「ジャングルカフェ」の予定ですが、できればオフラインで参加者の皆様と直接、顔を会わせられる会合にしたいなぁと考えております。ぜひその時は皆さま、ご参加を!





 ところで、本日は「お城へ To Go」の番外編として、スマホやタブレットで楽しめるお城のアプリをご紹介しましょう。その名も「ニッポン城めぐり」!もう10周年を迎えるアプリで、ゲーム的な要素に加えて、城郭巡りやその計画を立てるうえでも非常に有用なアプリです。ダウンロードして通常に楽しむ分には無料ですので、ご安心下さい。すごい量の情報量が内蔵されています!

 具体的に機能を少しご紹介しましょう。
(1)城攻め
 現在の位置情報から近隣の城郭を「攻略」します。これにより、その城をとることができ、同月に何度攻略したかで行軍の数となり「城主」になることもできます(このパターンはあまり外出しない一か所にいることが多い方向け)。多くの移動をする人は「攻城」の数を増やします。全国で攻城可能な城郭数が3000あるので、旅行などに伴って攻めます(これは出かけることが多い方向け)。
 また城攻めに伴って、所縁の武将も登場します。これを石高に投入することで雇用します(笑)これにより家臣団を形成し、名将を我がものにすることができます(笑)。(ちなみにわたしは家臣団、現在554人です。軍師は慶詁堯)
(2)下調べ
 「城郭一覧」により、全国地図から3000に及ぶ城郭の情報(情報詳細やグーグルマップでの表示、ルート検索や先達の投稿写真まで)をみることができます。これでみれば、城郭に実際に行かなくてもいったような気がしてきます。どこか旅先で、「近くに城ないかな?」というときにも便利。
(3)築城
 初めのページで自分の城を築城することが出来ます。ちょっとした癒しの箱庭療法です(笑)。金銭(両)がたまらなったので、これまであまりやらなかったのですが、最近、これにはまっています。村上水軍の能島城風の縄張りで、帰宅時にせせこましく少しずつ築城しております。最近はこれによりあっという間の通勤時間です。気に入ったを20件頂き、とても充実感を感じております!

 私が良く使うのはこんなところですが、それ以外にもクイズ(毎日出題されます)や伝言板、世論調査なども面白いので時折はまっております。また都市部では難しいですが、地方によっては「城主」になる可能性が高まるので、「城主争い」に血道を上げるのも楽しいでしょう(私は隠岐滞在時に一度だけ黒木御所城主になれました!)。
 また、これもくだらないと笑われるのですが(笑)、年数回のペースで「合戦」イベントが開催されます。激突する両軍に分かれて、仲間を助けながら、合戦で手柄を立てます。はじめは馬鹿にしている人も結構、最後の方はのめり込んでます。

 健康やダイエット向けのアプリもいろいろありますが、いずれにせよ、楽しめるものが一番ですね。木になった人は一度、見てみてくださいね。



2020年07月07日

錬金術について

 ホメオパシーに関して、かつて錬金術の関係が気になって、シンボル事典などをかっていろいろと調べたことがありました。(錬金術の記号的説明などはとても興味深いです)
 ホメオパシーの知識は、漢方における生薬の各論とはまた異なって、そこに含まれる薬効成分では解明できない要素が多く、それらはいわゆる錬金術関係の知識でした。また伝統医学の研究でも、中国、インド、エジプトさらにはメソポタミアなどと源流を追っていくと、やはりそうした魔術的な領域に入らざるを得ませんでした。これも錬金術的といえる知識です。
 そうした中で、(ずいぶんと前ですが)当時としても遅ればせながらでしたが「鋼の錬金術師」なども読んだり、そうした中でヒポクラテス全集の翻訳者、大槻先生の『新錬金術入門』なども購入しました。

新錬金術入門 (GAIA BOOKS)
大槻 真一郎
ガイアブックス
2008-07-10

 これは自分の知識ではホメオパシーとの直接的関連にまでは到達できませんでしたが、錬金術という通常のいかがわしいイメージしか涌いてこないようでしたら、そのすそ野の広さを知る意味でも参考になるかもしれません。(ただ単独では言わんとしていることはとてもつかみにくい書籍ではあります)

 かつてのそうしたことを少し思い出し、最近、大槻先生関連の書籍(ヒーリング錬金術シリーズ)をまとめて購入して読み始めました。まず、気になったのが鏡リュウジ推薦!の帯。さらにはマルボドゥスの言葉として「石の中に宿る力は、植物の中に宿る力よりもはるかに大きい」ということば。文字通りとれば、ここで述べられる「力」は明らかに植物の有効成分として語られるケミカルなものではないということ。つまりは神秘的な「力」。
 このあたりの領域は、あまりに深入りすると、通常の漢方などの感覚とずれてきて日常臨床に支障をきたすと問題なので、独特な距離感が必要に感じています。ただ、最近のインテグラル理論などの新たな認識方法を基にしてどこまで以前と違う理解の仕方に迫れるかと思いながら、少しずつ読んでいこうと思っています。「遠心力としての科学、求心力としての良心」などの言葉から、なんとなくカント的なヨーロッパの見方を感じることが出来ましたし、石や植物などの医薬的な「力」の淵源を、カント的な叡知界のような捉え方にも感じることができました。
 いずれにせよ、いわゆる東洋医学とは距離感のある思考法なので、頭の体操的にも興味がかきたてられる内容に思います。


中世宝石賛歌と錬金術―神秘的医薬の展開 (ヒーリング錬金術)
真一郎, 大槻
コスモスライブラリー
2017-08-01


 大槻先生の訳による「ヒポクラテス全集」も何となく我が家の積読になっているので、これも時を見て解読していきたいと考えております。

2020年07月06日

AIPCコポリマーの美容水

 当院プロデュースの美容水のご紹介です。これ一本で、「化粧水+美容液」的な効果ですので、一度使った方からは大変好評な商品です。

 関係者の方々や当院に通院されている方には、とくに目新しいものではないのですが、あらためてご紹介です。
 最近は、隣接の提携施設「身心工房リボン」にお越しの方も増えてきたのにともない、取り扱い商品のご説明の機会も増えてまいりましたので、ここで販売サイトを挙げておきます。(当院受診されている方はクリニックにて割引価格で購入可能です)



 この美容水は、当院の開院直後頃から、ある医療系業者さんのものを取り扱ってきたのですが、商品の評判が良かったにもかかわらず製造業者のさまざまな事情から、いくつかの業者を転々とせざるを得ず、しばらくは製品自体が消滅いた経緯がありました。
 しかし、当院の患者さんをはじめ、ヘビーユーザーの方々の復活を求める熱烈な応援があり、若干の改良を加えて装いも新たに「IMC美容水」として生まれ変わたっという経緯があります。

 この美容水の強みは、AIPCコポリマーによる圧倒的な保水力です。いわば人工の細胞膜ともいえるもので、ワセリンなどのような油性(疎水性)のべたつきがなく、むしろ親水性として性質が強いので、手洗いに対して水分を取り込みさらにしっとりとした感じになるのが最大の特徴です。それゆえに人工血管など医療用として用いられてもいます。
 看護師さんをはじめとした医療従事者の複数回の手洗いに対しても効果が低減しないことから手荒れ防止効果ありとして、大学医学部の材料部からの発表もある、いわばエビデンスありの商品です。
 是非一度お試しください!

2020年07月05日

令和の統合医療塾!

 最近のブログ記事の検索で、急に関心が高まっているようなキーワードが「統合医療塾」です。現在、開店休業のような状態で、もう何年も開催されていないのですが、統合医療を学びたいという人による検索なのか、ずいぶん前の記事が読まれているみたいです。詳細を語る人も少なくなったので、少し概略だけ説明したいと思います。(私の独断ですので解釈が異なる方もいらっしゃると思いますがご容赦下さい)

 かつて渥美和彦先生の呼びかけで、統合医療学会(及び相補・代替・伝統医療連合者会議)が招集され、そうした流れを受け、統合医療ビレッジや、関連の医療機関が設立されました。
 その頃、大学においても統合医療機関が設立される流れがあり、できたのが東京女子医大付属青山自然医療クリニックです(私もここの常勤医師として勤務しておりました)。当時はNHKなどでも特集の番組が放送され、「統合医療」の盛り上がりを見せておりました。
 こうした動向に数年遅れるような形で結成されたのが、NPO法人統合医療塾です。ここで私は第1期生対象で、コメディカルと統合医療カンファレンスの重要性の講義を担当しており、後に理事として参画させていただきました。
 回を重ねる中で講師陣の入れ替えなどもあり、最終的には、川嶋朗先生、水上治先生と私の3人で各人年3回づつ(合計9回程度)の講義を開催する形式になっておりました。その後、医師のみを対象していたこともあり、参加者の減少から定例開催が少なくなっていったという感じです。
 この時に生活習慣病の統合医療の実際の治療についての講演に加え、統合医療における総論的な内容と、統合医療カンファレンスの重要性を講義の中心にしていましたが、これが現在のジャングルカンファレンスの主題になっています。

 そしてカンファレンスの重要性だけでなく、この時に重視していたのが、統合医療の総論的な内容です。これは多元主義を基盤とした哲学的議論に関しては『統合医療の哲学』として出版したのですが、それ以降の展開と、具体的な統合医療実践との関連、さらには現在までのアップデートされた内容を講義で説明する場があまりありませんでした。
 これを現在、行っているのが「ZOOM講座 統合医療入門」です。全4回の予定で、次回が4回目の予定ですが、「統合」することの意義を考える内容です。統合医療塾などのキーワードで学びたい方がおられるようでしたら、是非、ご参加下さい。申し込みのフォームは下記になります。 ↓ ↓ ↓

第4回統合医療入門@ZOOM講座

【申し込みフォーム】

https://forms.gle/tJbwdcbWGPTDSzfG6



 4回目ですが初めての参加の方でも大歓迎です。質疑応答をいれながら、みんなで考える形式ですので大丈夫です。統合医療について興味ある方、是非ともご検討ください。
 検索ワードで「統合医療塾」がずいぶんと上がってきていたので、現在の参加できる講座としてご紹介させて頂きました。

 今回は、各論としては「ファッシア論」をお話しします。鍼灸・経絡・整体などの理論的基盤でもありますが、心理・スピリチュアル系とも密接な関係を有するファッシア概念を解説します。
 そして統合医療入門としては、いよいよ「多元的統合医療」についてお話しします。その基本的思想であるプラグマティズムに加え、インテグラル理論の詳細を検討しながら、統合の在り方について考えてみたいと思います。「令和の統合医療塾」に合流してみてはいかがですか!



 
 

2020年07月04日

お城へ To Go (上田城)

 松代に次いで、真田の城です。といってもこちらは真田の大活躍の場、上田城(27・長野)です。押印は平成21年の4月29日です。GWの時に群馬の職場から、新幹線で上田駅へ向かいました。

 高校生の頃、小説『関ケ原』などを読むと、この上田城の戦いのところは、知略を尽くして多勢に挑む真田の姿が活写されていて大好きでした。小説などでは、色々な策略により、攻城軍を撃退するわけですが、いろいろと縄張りが入り組んでいたり、天然の要害に富んだような印象があったのですが、初訪問の時は、駅からもアクセス良いし、正門となる櫓門から入ると平べったく明るい感じの城なので、少し拍子抜けした記憶があります。
 ただ後日(数年後)車で再度訪問し、崖下(尼ケ淵)の駐車場から上がった際には、崖にそそり立つ難攻不落の城というのが理解できました。さらにその時はVRも充実し、資料館での往時の様子がよくわかる映像もあったので、徳川軍を二度も退けた名城を感じることが出来ました。

 ただ第1次上田城の戦いは定説でわかるのですが、第2次上田城の戦いに関しては、現在では少しひねた見方をしております。
 真田昌幸が3500の兵力で、その十倍以上の兵力を有する秀忠軍を迎え撃ち、結果、関が原本戦に遅参することになったというのですが、それでもわずか一日で昼過ぎには関が原で東軍勝利となっているわけです。であれば、この中山道軍の必要性はなんなのでしょう(ちなみにこの時の拠点が小諸城です)。
 一説では、家康は勝利を確信しつつも、もしもの後詰として、時間差でわざと遅れさせたのではないかという説。本戦で戦闘が展開される中、家康としてはいくら後継者だからといっても、あからさまに参戦させないというのも士気にかかわるでしょうし、本当に秀忠の不手際で遅れたのなら、後継者としての器を疑われるわけで、後にすんなりと第2代将軍に就任したことを考えると、これまた疑問符が付くのです。
 それに対してわざと(いわゆるプロレス)であれば、全国的な勢力図をみながら、本戦の予想外の展開に対しても、対策を立てることができるわけです。また、北方からの侵攻ににらみを利かせる意味もあるという説もあり、こちらの方がどうもありそうに思います。ドラマ仕立てではない、冷静な視点というのも実際の場面からは見えやすいように思います。また医療には特に必要ですが、局所からだけでは見えない、全体からの視点の重要性をあらためて感じます。
 まあ実際は、当時の当人に聞いてみないと解らないのですが、現場に立つとそれがありそうだな、というのが実感でした。親子敵味方にわかれ、攻城側にいた真田信之が、結果として主家の旧領といえる松代を領したという事実も、これを支持するように思えますし。皆さんは、どのようにお考えでしょうか。

 この城は、北東の鬼門除け(隅欠)がとても見やすいのが特徴です。あの合理性をもった真田昌幸でもこうしたまじないを信じざるをえないのです、みたいな解説がありますが、それこそ現代風の思い込みで、当時として極めて普通の作事だったのではないでしょうか。

 広々とした公園といった感じで、二の丸には博物館もありました。現在はさらに施設も充実しているようです。当時は駅の近くの居酒屋に友人とはいり、馬刺しや馬のモツ煮を食べたのですが、これが、十分な下処理がされおらず、そのためか(?)黄色みがかった汁で、現在でも馬のモツ煮はちょっとしたトラウマになっており、上田城というと真っ先にこれが思い出されます(笑)







2020年07月03日

慢性上咽頭炎の治療

 東京のコロナ感染者が本日また増えた(現時点で124人)ようです。非常事態宣言の解除に伴い、感染者数が再上昇する中で、いつまで増加するのか不安が募るばかりです。そうした中で、後鼻漏などの鼻の奥の不快症状に悩まされる人たちも多く、慢性上咽頭炎の治療が求められていました。

 コロナ禍の前にBスポット療法(EAT)がかなり関心を持たれていたので、急速に普及していきましたが、コロナ感染予防の観点から施行する医療機関もかぎられていたようです。
 そうした中、予防設備の充実が追い付かなかったこともあり、当院でもEATによる上咽頭療法は休止しておりましたが、その間、鼻うがいの充実と上咽頭の洗浄、関連する治療点の特殊なパッチでの刺激、刺絡を用いた頭頚部(とくに咽頭の深部)の瘀血治療などによって対応してきました。
 これにより、ただ単にEATを施行するよりも症状改善の良好な効果を得られることを多く経験しました。それゆえに、このたびEATの再開に加え、これまでのEAT単独の治療から、刺絡(瘀血除去のための鍼治療)を組み合わせた総合的な慢性上咽頭の治療へ改変することになりました。

 患者様には、これまでと少し治療方法の変化が出る方もあるかと思いますが、当院の方式での治療に納得して頂けた方には、新しい形式でのBスポット療法を施術していきたいと考えております。
 なお上咽頭洗浄などのセルフケアは引き続き行っておりますので、上咽頭の不快症状のある方は是非一度ご相談ください。





堀口申作のBスポット療法
堀口 申作
新潮社
2018-11-30