注意事項
本HPは「統合医療」に関して、その概念および実際を紹介することを目的とするものであり、個別の疾患や診療内容の相談には応じかねます。また、内容に関しても、実際に個人の判断で適応した際のあらゆる責任は負いかねます。実際の診療に関する事項は、医師にご相談の上、施行されることをお勧めします。
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2019年08月21日

呼吸法の講演

 先週末は、兵庫県の高砂市にある鹿島殿にて「呼吸のヒミツ」と題して講演してきました。神戸西市民病院の呼吸器科の金子先生と30分づつの担当で、金子先生の呼吸器疾患の解説に続いて、4・7・8呼吸の実習と解説を行いました。

 呼吸法の解説に加え、慢性上咽頭炎、口呼吸、Bスポット療法やさらには、呼吸時の横隔膜の運動による身体内部のファッシアの動きなど幅広く呼吸の意義を再考しました。特に慢性上咽頭炎については、思い当たる方も多かったのか、会場でも多くの方がうなづかれていたのが印象的でした。
 また、今回の講演で改めて、横隔膜と連動するファッシアの動きを考えることになり、漢方処方の際の腹診などの身体観察に関して考察が深まりました。(これに関しては江部洋一郎先生の経方医学におけるベクトル性の説明図との関連でも興味深いのでまたいつか解説してみたいと思います)

 講演後は、少し遠出して有馬温泉に行きました。初訪問だったのですが、日本三大古湯ということで、山間にいくつものホテル旅館が散在する風格ある温泉地でした。





2019年08月20日

Bスポット療法(EAT)関連書籍

 前回、Bスポット療法をご紹介し反響がありましたので、関連書籍のご紹介です。是非、一度お読みください。




 EATにかんする最新情報がわかりやすく解説されています。慢性上咽頭炎はまさに鼻だけの病気ではありません。三木成夫の著書などでも重視されている「鰓」から発生した重要な免疫の拠点です。様々な疾患との関連を考えることができます。大きなムック本もあります。







やや専門家向けですが、堀田先生と相田先生とのご共著です。



2019年08月19日

診療内容・瘀血対策(刺絡を中心に)

 当院の特徴としては、医師である私自身が鍼を打つというところでしょうか。鍼灸院での通常の鍼も打ちますが、それ以外の比較的珍しい鍼治療も行っています。

 開業以来10年以上前からほとんどの患者さんで行っているのが、刺絡療法です。痛いのが苦手な方は、別な方法もありますが、様々な疼痛に対しては、非常に効果的ですので多くの方が行っているというのが現状です。注射針や特殊な三稜鍼を用いた観血的な方法です。
 伝統医療などでは、ヒルなどを用いているので映像などでは見たことがある方も多いのでは。当院では使い捨ての鍼を用いて、カッピング(吸角)を用いて瘀血を吸い上げます。症状のない方で瘀血が局所になければ、出血しないこともありますが、痛みのある方はまず瘀血が取れるといってよいでしょう。当院ではカッサを用いて、瘀血の有無を判定して治療に活用しております。

 その他では、腹部の打鍼です。これは漢方の腹診とかねて行うことが多いのですが、いわゆる刺す鍼ではないので、痛みに弱い方や出血傾向の方に特に適すると言えます。それでいて、腹部の違和感や痛みには大変効果的です(当然、腹部疾患は否定したうえですが)。横隔膜の緊張緩和にも効果的で、呼吸法と合わせて胸腹の深部まで緩めることができる方法でもあります。

 さらに深部筋など深い部分の痛みや、関節近傍やしつこい疼痛には刺絡に加えて、エコー下でのハイドロリリースも行っております。エコーで筋膜の癒着・肥厚部を描出し、そこへ生理的食塩水を用いてリリースをかける方法です。刺絡の効果が及びにくい深部に極めて効果的な方法です。
 
 鍼とは少し異なりますが、Bスポット療法(EAT)も、上咽頭炎をはじめとした不定愁訴の方には非常に効果的です。この治療は最近たくさん本も出版されておりますので、お存じの方も多いかと思います。いわば上咽頭に対しての刺絡ともいえる方法で、首の刺絡と合わせると、頸部全体の血流改善を図ることができます。後鼻漏や副鼻腔炎といった慢性的な症状にお悩みの方にもおすすめの療法です。施設によって詳細な方法は異なりますが、当院では主に鼻腔からのアプローチのみで上咽頭を幅広く刺激しています。また上咽頭洗浄液(ミサトールリノローション)も取り扱っております。

 以上、鍼関連の一部ですが、こうした方法を用いて難病の源「瘀血」を治療しております。様々な症状でお悩みの方、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

2019年08月18日

診療内容・統合医療相談

 このブログは同業者が多く見ているので、統合医療そのものについての情報提供のようなものになっておりますが、そうした専門家だけでなく、全く統合医療って何、という一般の方や、症状や治療法の検索から入ってくださった方も少なくないと思いますので、当院の診療内容もご紹介させていただきます。
(一般向けの診療案内は「秘書だより」としてフェイスブックでやっていますので、そちらも是非ご覧下さいませ!)

 まずは統合医療相談。これは東京女子医大自然医療クリニック時代からずっと継続している診療で、そもそも現代医療だけでいいのか、どのような補完医療と組み合わせるのがいいのか、または補完医療ではだめなのか、等の幅広い医療相談にのるものです。
 通常のクリニックでは、現代医療のみが前提になっているので、なかなかこうしたスタンスでは相談することが難しく、またセカンドオピニオン的な要素もあるので、医師でないと実際は困難だと思います。そうした事情もあり、女子医大時代は、常に予約いっぱいで1時間程度の相談を7つ8つこなしていた時もありました。現在では当時より減ったものの、統合医療の必要性を強く感じる診療だと思います。

 またこうした領域を検索される方の中には、強い医療不信をお持ちの方も少なくないと思います。医師はどうしてもダメという方には、カウンセラーによってお話しを伺うこともできますので、お電話にあてお問い合わせください。
 相談内容としては、がん治療や再発予防について、アトピー性皮膚炎や喘息、関節リウマチなどアレルギー・膠原病の統合医療的アプローチ、サプリの利用や、糖質制限をはじめとした食事療法に関するご相談も受けております。

2019年08月17日

統合医療学習法!

 統合医療に関しての参考文献や推薦図書などを時折こちらでも紹介しておりますが、13年前(随分前!)に東京女子医大で日本統合医療学会が、夏季学生セミナーとして開催したときに、統合医療の学習法として担当した時の資料が出てきたので、コピペします。今とは変わったところもあるけれども、驚くほど変わってないものですね。
 当時のこの分野の流行などもわかりますね。われながらなかなか渋い書籍もあげてありますね(笑) もう13年も経ってしまったのか・・・・

統合医療学習法試案 (下段は参考図書名です)

 

(1)「統合医療」という枠組みの理解 ☆☆

統合医療基礎と臨床(日本統合医療学会監修)・自分を守る患者学(渥美・PHP新書)

 

(2)漢方の理解 ☆☆

絵で見る和漢診療学(医学書院)・やさしい中医学入門(東洋学術出版社)・入門漢方医学(南江堂)

 

(3)鍼灸の理解

医家のための鍼術入門講座(間中・医道の日本社)・経絡テスト(向野・医歯薬出版)

 

(4)サプリメント・健康食品・栄養の理解(生活習慣病)☆

サプリメント事典(平凡社)・サプリメントエビデンスブック(じほう)

 

(5)精神・神経・免疫学の理解(がん・難病)

こころと体の対話(神庭・文芸春秋)・未来免疫学(安保・インターメディカル)

 

(6)セルフケアの理解・実践(アロマセラピー・呼吸法・気功)☆

心身自在(ワイル・角川文庫)・アロマテラピーの科学(朝倉書店)・禁煙呼吸法(成瀬・ゴマブックス)

 

(7)エネルギー医学への理解(ホメオパシー・ヒーリングタッチ)

バイブレーショナル・メディスン(日本教文社)・エネルギー医学(エンタプライズ)

 

(8)現代医療の長所・限界点・境界線への理解と探求 ☆

人はなぜ治るのか・プラシーボの治癒力(ともに日本教文社)・医療が病をつくる(安保・岩波書店)

 

(9)現代医学とは何か(文化・社会的観点から)☆☆

医学の歴史(小川・中公新書)・医学の不確実性(中川・日本評論社)・新しい科学論(村上・講談社ブルーバックス)・物理数学の直感的方法(長沼・通商産業研究社)・伝統医学の世界(池上・エンタプライズ)

 

     ☆:統合医療を志すのであれば必須

     :学生時代に関心を持ち始めたほうがいいもの

無印:個人の趣向に合わせて(関心があればいくらでも突き詰めてかまいません)


2019年08月16日

共通言語としての基礎医学

 統合医療を構成するたくさんの代替医療について考えていくことも大切なのですが、やはりこの分野は「共通言語」を持つことが重要であるとかんがえます。
 こうした共通言語となりうるのが、基礎医学だと思います。西洋医学ではないか!と思う人もいるかと思いますが、かつてのような対立構図でとらえるような時代ではないでしょう。
 そうした中で、基礎医学は統合医療における共通言語として、より分かり易くまとめられなければならない時代なのかもしれません。そこで、基礎医学学習のきっかけとなるように、個々でも問題形式で材料を提供していきたいと思います。随時掲載していきたいと思っております。皆さんの学習の一助としていただけたら幸いです。







2019年08月15日

三木成夫の本

 解剖生理学の概略を説明する必要があり、いろいろと参考図書を見ていましたが、やはり、総論でもあり、物語のような流れもあり、それでいて分かり易いのが、三木成夫本ですね。
 補完代替医療系の方にはかなり有名ですが、ここでも改めてご紹介しておきましょう。
 発生や進化をベースに、本来なら知りうることのない「なぜそうなのか」という疑問に答えられる唯一の解剖生理学とも言えるものです。
 代表的なテキスト的な書籍を挙げておきます。


ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07