2006年07月28日

鍼灸

  わが国において、漢方と双璧をなすCAMはいうまでもなく「鍼灸」である。アメリカでは中国伝統医学(TCM)として、漢方薬と一緒に扱われることが多いが、日本では、漢方は医師・薬剤師、鍼灸は鍼灸師、と分かれているのが一般的である。統合医療時代の鍼灸は、その即効性をふくめた特殊性の中で、非常に重要な位置をしめるであろうと思われる。

漢方とは違って、体の局所へ選択的に作用させることが可能であり、かつ全身調整としても有効である。具体的には、毎日の健康維持、免疫力の向上、肩・腰・膝の痛み、など実に幅広く対応可能である。また施術者が直接的に、患者さんに影響を及ぼすことができるという点も大きい。日々の痛みなどの不調から、免疫向上まで、広いニーズを満たす鍼灸は、わが国の統合医療発展に不可欠の存在であるといえよう。

 

メカニズム

経絡という独特のシステムを介して、局所の他に、自律神経系、免疫系、内分泌系へ幅広く作用。

 

メリット

体の局所治療に適する上に、全身調整も行うことができる。施術者とのコンタクトがある。



tougouiryo at 18:24│統合医療各論:鍼灸