2006年09月15日
糖質制限療法
今回は、ダイエットまたは糖尿病治療にとって画期的な本を紹介します。江部康二先生の「主食を抜けば糖尿病は良くなる」です。私も実際に、江部先生からこの方法を高雄病院で、直接教えていただき、その効果は驚くばかりでした。個人的にはサプリメントとの効果的な併用により有効性が上がるように感じます。
ダイエットといえば、とにかく食べないこと、というイメージが強いですが、実際にそれだけでうまくやせた人はどのくらいいるのでしょうか。こうしたむずかしさは、糖尿病の治療にもいえます。従来、いろいろな形で言われてきた、糖質制限をじつに明快に説明し、かつ豊富な臨床例がそれを後押ししています。「主食」幻想を打ち破れるか、否かが、この本を受け入れられるかどうかのポイントでしょう。
糖尿病の糖質制限治療にさらに興味のある方は、バースタイン医師の「糖尿病の解決」もおすすめ。みずからの糖尿のコントロール法を広めるために実際に医師にまでなった、すさまじい心意気が伝わってくる一冊です。
バーンスタイン医師の糖尿病の解決―正常血糖値を得るための完全ガイド
両方とも、スタンダードな糖尿治療とは言えない糖質制限ですが、これからの糖尿病治療において重要な本となっていくと思います。栄養についてあらためて考えさせる本です。統合医療としての糖尿病治療において、非常に重要な本と言えるでしょう。
tougouiryo at 23:17│いわゆるブログ!