2006年09月23日

女性特有の症状

 

女性特有の症状(冷え性、PMS、月経痛、更年期障害)

 

 月経痛、月経不順や更年期障害など女性特有の症状は、婦人科的には自律神経や内分泌の関与によるものと考えられています。また、それにしたがって治療法もありますが、人によってはこれらの症状に悩まされ続ける人も少なくないのが現状です。

 

一方、東洋医学的にこれらの症状を考えた場合「お血」という病態で説明されます。いわゆる「血」の流れが悪い、という病態です。そこには、東洋医学的な「冷え」の関与も見逃せません。そこでこれらの症状に対しては、いろいろな方法による「体の温め」が大切な治療法となってきます。さらに加えて、漢方による「お血」の改善です。

 

統合医療の根幹をなす重要な考えは「セルフケア」「養生」です。自らの「冷え」を自覚し、積極的に改善を努力しようとする姿勢があって初めて、こうした症状の解消・緩和がはかれると言えるでしょう。適切な漢方の服用に加えて、様々な統合医療的アプローチが、これからの女性医療の強い味方になると確信しています。

 

「仕方ない」とあきらめる前に、自ら「血」の流れを改善すべく、一歩踏み出すことも必要ではないでしょうか。それが将来の更なる健康維持につながっていくものです。