2006年10月30日

クリニックの診療内容:東洋医学

今回から統合医療クリニックでの具体的な診療内容の解説に移りたいと思います。ただし、これから紹介するどのような治療法も、これまで紹介したセルフケアには及びません。まずはしっかりとしたセルフケア、そして次に、それをサポートする様々な治療方法、という順序だけは変わりません。あくまでも自分が主体、自助努力というのが、統合医療の基本です。

 当クリニックでの診療内容の中心に位置するのが「東洋医学」です。具体的には「漢方」と「鍼灸」です。これは、わが国の代表的な伝統医療であり、かつ、最も身近なものでもあり、日本における統合医療のかたち、としては不可欠のものと考えます。米国では、この二つをあわせてTCM(伝統的中国医学)として分類し、一伝統医療として、統合医療の中に組み込んでいますが、ここが欧米型統合医療との最大の違いとなってくるでしょう。ちなみに、米国の統合医療の中心的役割は「ハーブ医学」「栄養・サプリメント」といったところです。

 意外に思われるかもしれませんが、ある米国の統合医療医師と話していて驚いたのは、彼らは、日本はすでに統合医療としては進んでいる、と考えているところでした。その理由は、漢方や鍼灸といった伝統医療、さらには心身医学が公的健康保険によりカバーされているからなのです。実際には多くの制限がついていますし、米国でいう心身医学と日本での心療内科の実態を同等に考えていいか、という問題もありますが、かの国からは、このように見えているようです。

 当クリニックでの漢方は「煎じ薬」が中心になります。どうしても飲めない方にはいわゆる通常の「エキス剤」という選択肢もありますので、ご相談の上、決めていきたいと思います。(効能としてはやはり煎じ薬に軍配があがりますが)

 そして「鍼灸」です。これは漢方の補佐的にも用いますが、これ単独で主役でもあります。いわゆる整形外科的疾患(肩こり・腰痛)だけでなく、内科的疾患にも有効であり、鍼灸のみの診療も承ります。鍼灸治療を行いながら、日々の医学的相談にも応じることができる「鍼灸院的内科クリニック」も目指していきたいと思います(もちろん必ずしも鍼灸をしなくてもかまいません)。統合医療クリニックKOIKEのイメージが伝わってきましたでしょうか?