2006年11月08日

クリニックの診療内容:ホメオパシー

今回は西洋の代替医療の代表格、ホメオパシーについてお話したいと思います。当クリニックでも代表的な治療法の一つです。ただし、その説明が少し厄介です。分かりやすく言えば、自らの自然治癒力を引き出す治療法、といえるのですが、その具体的なメカニズムは不明です。漢方であれば、その生薬にふくまれる有効成分で説明することも可能ですが、ホメオパシーはそうはいきません。

臨床的に多く用いられるレメディー(ホメオパシーのクスリをこう呼びます)は、なんとその元の物質を痕跡程度も含まないことが多いのです。これは、薄ければ薄いほど効果が強いというホメオパシーの原理とあいまって、非常に不思議な世界を形成します。それでは、すべてがプラセボ効果で説明できるかというとそうではないのです。話はすこしややこしくなりますが、結局のところ、きわめて薄い、というより、物質が含まれない状態(一分子すらも!)で効果を及ぼしてくるわけです。この理屈ゆえに、この医学がエネルギー医学に分類されるわけです。

具体的な服用方法の例は、一日一粒ずつレメディーを3日連続内服します。3日分というわけではありません。その後のフォローはやり方にもよりますが、数週間後くらいで様子をみます。実際の投与方法などは、流派によって違いますので、これが世界共通というわけではありません。また、症状によっても投与方法は変わってきます。

どのような直り方をするのか、個人個人で非常に異なる治療法です。かなり特徴的な代替医療ですが、興味のある方は一度、ご相談ください。