2007年02月18日

漢方薬の品質について感じたこと

 漢方薬についての解説を書いていました。意外に知られていないのが、エキス剤と湯液の2種類がある、ということでしょうか。
 一般に病院で出される粉薬のかたちが「エキス剤」です。一方、漢方薬局で出されるイメージなのが、生薬そのままの「湯液」です。湯液は煎じる手間があるので、一般にはエキスが普及しています。ただ本来の効果は湯液であるのはいうまでもありません。

 では、生薬が出されれば、なんでもよく効くのでしょうか。値段が高ければ、よく効くのでしょうか。ここは非常に難しいところで、生薬を見る鑑定能力が、それらを左右するのです。
 一般の人はどうすればいいの?どうすればいいものとわかるの?いろいろと疑問は出るかと思います。ただ、一般の方がこれを見極めるのは非常に難しいといわざるをえません。

 結局のところ、信頼できる医療機関を自分の感覚で探すしかないというのが現状です。ですから、ただ高い、とか、すごそう、とかいうのはあまり参考にはならないのです。私のクリニックでも生薬については、こだわっていいものをと気をつけておりますが、これからは、利用者の側の理解も進むことが必須です。

 いわゆる自然医療は「自覚的な健康意識の高い人」には優しい医療なのです。だからこそ、ひとりひとり、ただのお任せでない姿勢も重要なのです。

 そうした「自覚的な健康意識の高い人」への参考になる情報をここで、これからさらに提供していきます。サイト名もクリニック関連と分け「統合医療医 小池弘人の統合医療サイト」とでもしていこうかと思ってます。



tougouiryo at 20:02│Comments(0)統合医療各論:漢方 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔