2007年02月23日

花粉症の漢方・鍼灸治療

 いよいよ花粉症のシーズン到来です。例年より暖かいことから、早めの症状発現のようです。当クリニックにも少しずつ「花粉症なので・・・」という方が増えてきました。

 では、どのような治療が東洋医学では考えられるでしょうか。まずは、徹底した花粉のシャットアウトが重要なのはいうまでもありません。花粉が飛散してから、従来の体質がどうのこうのといっても間に合いません。マスクや鼻腔用軟膏、鼻洗浄液などいろいろな種類が薬局にありますので、これらをうまく利用することも重要です。

 その次に鼻の「ムズムズ」や鼻汁などの不快症状に対症療法的に有効なのが「小青竜湯」に代表される漢方です。「おけつ」体質や冷え体質の改善が、根本的に重要なのですが、やはりこの時期、対症療法で対応せざるをえません。漢方に詳しい医療機関を受診されることが一番です。

 花粉症特有の不快感には、鍼灸も有効です。鍼一本で「パッ」と楽になることもあり、即効性を期待できる治療法です。この時期特有の不快感を改善するにも有効な治療法といえそうです。

 また、冷え対策としての「温め」も「ムズムズ」不快感には有効です。足元の冷えにより、花粉症の不快感は増悪します。まだまだ寒いこの時期、「湯たんぽ」は依然として強力な武器なのです。冬の間の冷えが、この時期に「花粉症」となって現れてくるとも考えられるのです。

 本格シーズン到来前、皆さんもそれぞれの対策を開始し、花粉症を乗り切りましょう。



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