2007年03月19日

伝統医学とは何か(1)

 統合医療というと一般に「〜療法を取り入れている」という意味で用いている人が圧倒的に多いようです。とくに民間療法(先端科学的であっても、伝承的であっても)をひとつ取り入れている、というものもあるようです。小池統合医療クリニックでは中国伝統医学の流れを汲む「漢方」「鍼灸」を扱っています。

 とくに民間療法が悪いわけではないのですが、統合医療というとき、そのメインはやはり「伝統医学」ではないかと思います。民間と伝統?どう違うの?という方も多いかと思いますので、そうした解説をしてみたいと思います。

 まず、伝統医学というと多くは3(もしくは4)に分類されます。中国伝統医学、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダ、アラビアの伝統医学であるユナニ医学です。これらは独自の理論体系を持ち、経験的で理論を持たない民間療法とは一線を画すものと考えられています。

 こうした医学は現に世界中で現役として活躍していますし、疾病を前提とした現代西洋医学よりも予防などに幅広い可能性を持っているといえます。また発展途上国においては、安易な現代医療導入より、こうした伝統医学の活用が急務となっているのです。

 世界の医学の現状を考えるとき、伝統医学の存在は不可欠のものなのです。次回以降、少しずつ簡略にご紹介していきたいと思います。



tougouiryo at 13:19│Comments(0)統合医療あれこれ 

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