2007年08月05日

湿のシーズン

 昨日は田町で漢方講座の卒業生を対象とするフォローアップ講座でした。女性薬剤師さん限定の講座ですが、非常に熱心な受講者のなかで、具体的な漢方の症例4例を、若草自然薬局の高村先生と交互に症例検討してきました。

 その中で、とても特徴的だったのが、本人が良いと思っている不適切な健康法により、いかに体調不良を招いているかということ。具体的には冷えに加えいわゆる「水滞」があるにも関わらず、健康にいいからということで3リットルもの水を飲んでいるという方や、便秘に良いからといって冷たいヨーグルトでおなかを冷やして何とか便秘対策としている方、さらには喫煙習慣がないにも関わらず、便秘対策として喫煙している方、などです。水やヨーグルトは、体質によっては、適する方もいるでしょうが、喫煙に関してはプラス要因は見当たりません。またここから本数が増えていくようでは、元も子もありません。

 さりげない習慣でも蓄積すれば、かなりの増悪因子になることは間違いありません。生活習慣の見直し、という地味な医療行為の大切さを感じました。

 湿気の多いこの時期、とくに体調が悪くなる、という人はまさに「湿」「水滞」による影響が考えられます。関節リウマチやアトピー性皮膚炎、これらすべて湿気により増悪いうるものです。生活改善とあわせ、早い段階での適切な対応をオススメします。



tougouiryo at 17:46│Comments(0)いわゆるブログ! 

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