2007年09月28日

未病臨床検査セミナー

 メタボリックシンドロームの概念の普及、さらには健診の義務化の流れなど、今後はますます「予防」「未病」が話題に上がることが多くなりそうです。

 先日、知人と話していて、指摘されたのですが、一般の人がどれほど「未病」について知識がたかまっても、その疑問を、通常の病院で医師にぶつけても、対処してもらえないのではないか、ということ。

 たしかに、こうした流れに関心のある医師はわかるでしょうが、言葉自体も聞いたことがないという先生もまだ少なくないかもしれません。また、未病状態かもしれないのでどうにかしたい、と思っても、通常、受診された医師も、どうしたらいいかわからないというのが現実ではないでしょうか。

 運よく、漢方などに造詣の深い医師に受診した人はいいですが、ふつう東洋医学や代替医療へのある程度の造詣がないと、こうした方への対応に困惑するのもしかたありません。病気じゃない、検査値も異常なしだから心配いりません、といわれて帰宅するということもあるでしょう。

 こうした領域は、通常あまり重要視されていませんが、こうした社会の流れからするともっと注目されるべきものではないでしょうか。また、明らかに診断される疾患「未満」なのですから、公的保険との兼ね合いも難しくなるでしょう。ただ検査だけするという人間ドックの枠をでて、真に健康を生成する医療を作り出すことは今後の大きな課題だと思います。

 それは今までどおりの、おざなりな予防・健康教育ではなく、しっかりと具体的な結果を出せる仕組みにしないといけません。そうしたブレークスルーのポイントを統合医療、ないしはいくつかの良心的な代替医療は持っていると思います。誤解ないように言うと、統合医療だけがこうした、未病・予防対策ができるといっているのではありません。おざなりな対策を繰り返すよりは、大きなヒントをもっているのだから、うまく使うことも手ですよ、という感じです。

 そうした意味でも今後、未病においては臨床検査データをどのように解釈するかという問題が重要になってくると思います。そこでこうした問題に関心のあるかたに是非おすすめするのが未病臨床検査セミナーです。

 私も生理学との関係で発表しますが、通常の臨床生理検査を活用しながら、コミュニケーションを重要視し、生活に変化を与える、生活レベルでのバイオフィードバックの考えをお話する予定です。当日はこれからの健診の流れや、未病指導師の役割についても解説される予定ですので、ご興味ある方はどうぞ。



tougouiryo at 16:43│Comments(0)いわゆるブログ! 

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