2009年01月22日

漢方解説 頭痛

 巷では、インフルエンザが流行しておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。このブログもしばらく開店休業でしたが、またぼちぼち再開していくつもりです。

 

 はじめに、よくある症状について「頭痛」についての漢方の簡単な解説から再開していきます。

 

 頭痛は、東洋医学的な観点からみると、片頭痛は体力の虚弱や冷え性などをベースに発症していることが多く、緊張性頭痛は首や肩のこりや緊張、高血圧に伴うものも多いことから、のぼせや瘀血症状をベースに発症していると考えられます。

 こうしたことから、通常、漢方薬としては、片頭痛に対してはゴシュユ湯や五苓散、月経不順などに伴うもには当帰芍薬散などが用いられることが多くなります。

 また緊張性頭痛に関しては、首のコリを伴うものには、風邪処方としても有名な葛根湯がよく用いられます。また、体力的に充実しているが、ストレスの関与が強いときなどには大柴胡湯も良い適応になるでしょう。

 またストレスの関与がある場合には、一般に柴胡という生薬が含まれる漢方が良く使用されます。更年期障害に伴うものであれば加味逍遥散も良いで適応になります。

 以上、頭痛について簡単な解説を終わります。

 では、まだ寒い日が続きますが、うがい、手洗いの励行で感染防止に努めてください。



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