2009年02月02日
腰痛の漢方
今回は腰痛についてです。いわゆる筋膜性腰痛でも東洋医学的には、いろいろなわけ方が可能です。
腰痛の漢方を考える場合、急性の痛みか慢性的なものなのかは重要です。ギックリ腰のような急性の腰痛では、一般に芍薬甘草湯がよく用いられます。そして慢性的な腰痛では、老化(東洋医学的な「腎」の衰え)と瘀血が大きな原因となります。
老化をメインとした症状では、「腎」の気を高める「附子」を用いた処方である八味地黄丸や牛車腎気丸などが用いられます。こうした適応の方には冷えがあり、冷えの程度により専門の医師は、附子の量を調節します。
また瘀血をベースにした腰痛も少なくありません。末梢循環の不良がベースにあるわけですから、腰部にも十分な血流が回らなくなり、痛みを生じるのです。こうした腰痛には桂枝茯苓丸や桃核承気湯など、いわゆる駆瘀血剤が有効です。また冷えのぼせの状態が強いときには五積散も有効です。
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tougouiryo at 18:00│Comments(0)│統合医療各論:漢方