2010年02月27日

代替医療各論7

 だんだんと暖かくなってきました。花粉もそろそろ飛び出して、むずむずし始めている方もおおいのではないでしょうか。

 早いもので明日で2月も終わりです。3月の「糖質制限食」の講演会は残席まだ余裕がありますので、お早めにお申し込みください。(事前申し込みされていない方は、当日いらしても会場の関係で満席の場合はご参加いただけません)

 普段、糖質制限されている方も、本当に効くの?大丈夫なの?という疑問があるかと思います。また糖尿病以外にも意外な効用も多く、糖尿患者さんでなくても健康に関心のある方に、幅広く価値ある講演会です。ダイエットにも最適ですので、この機会に勉強されてみてはいかがでしょうか?
(前半は私が統合医療について概略をお話ししますので、こちらに関心のあるかたも是非どうぞ)

 今回は各論の7回目。徒手療法についての概論です。どうぞ・・

徒手技法として、最も世界的に知られているものとしては、スウェーデン式マッサージがあげられます。スウェーデン人のリングにより、世界の伝統医学を参考に、独自に創始された技法で、アメリカでは人気のある徒手技法です。一方、わが国では、最近はこうしたマッサージに加え、タイ式マッサージ等のアジア諸国のマッサージも盛んに行われており、非常に利用しやすい代替医療といえるでしょう。それぞれの技法には特徴があり、個人の趣向により、選択するのがいいでしょう。ただし、受ける側の体質によっては危険な技法もあるので、持病や不調のある方はあらかじめ、施術者に伝えることも重要です。

 マッサージとは少し異なりますが、わが国で発展しているものとして「指圧」があります。基本的な考えとしては、経絡の上に位置する「ツボ」を(鍼や灸ではなく)指で押す、というものです。押した部分の凝りや圧痛から、内臓の弱りなどを指摘したりすることも可能とされ、未病段階の多くの現代人には受け入れやすい代替医療といえるでしょう。マッサージ的な要素も加えられることもあり、わが国では、按摩、マッサージとあわせて「あん摩マッサージ指圧師」として国家資格になっています。

また、わが国で利用率の高い徒手療法としては、「柔道整復」があります。一般市民の半数以上に利用経験があるとも言われる、わが国で非常にポピュラーな代替医療ですが、国家資格であることや、整体、カイロプラクティックとの混同など、なかなか正確には理解されていないのも現状です。

次に、アメリカで一般的な「オステオパシー」について紹介したいと思います。オステオパシーとは、アメリカ人医師、AT スティルによって創始された、神経筋骨格系の調整をめざした徒手療法のことをいいます。わが国では、整骨という訳語が当てられることもありますが、整体や接骨との混同を避けるため、最近では一般化している「オステオパシー」で統一したいと思います。わが国では、国家資格である、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、さらには国家資格以外の整体、マッサージなどと混ざって、正確に理解されていないのが現状かと思います。しかし、オステオパシーはアメリカでは医師と同等の教育プログラムを要求され、その地位はほぼ同等とも言えます。また、アメリカ国内での「代替医療」の定義としては、医師(MD)ならびにオステオパシー医(DO)によってなされる医療行為以外のものと理解されており、いわゆる「代替医療」に分類されていません。このあたりの事情は、我々には非常に奇異なものとして感じられますが、それぞれのお国柄というほかありません。逆にアメリカ人からすると、国家的な保険制度のもとで、通常の病院・クリニックを風邪で受診した際に、葛根湯などの「漢方」が普通に処方されることも驚くべきことなのです。また、わが国独自の診療科でもある、心身医学を専門とする「心療内科」も国家的な保険でカバーされるということは、アメリカ人からすると、これもまた驚きなのだそうです。オステオパシーは整形外科的疾患のみならず、内科疾患や手術後の状態改善にも、エビデンスを蓄積しつつあり、今後、わが国でも耳にする機会が増えてくるのではないでしょうか。

アメリカで確立されたもう一つの徒手療法として、名高いのが「カイロプラクティック」です。1890年代にアイオワ州の治療家DDパーマーによって創始された、脊椎にアプローチする手技を用いた徒手療法であり、アメリカで用いられる代替医療の中でももっとも普及しているものの一つと言われています。先に紹介したオステオパシーも、当初は脊椎に対するアプローチを中心に行っていた時期もあり、大枠では類似点も見出せます。しかし、この両者の決定的な違いは、技法的な相違もさることながら、「代替医療」か否かという点だろうと思います。つまりオステオパシーは通常医療として扱われるのに対し、カイロプラクティックは公的医療保険であるメディケアの適用になるものの、代替医療のカテゴリーに分類されるものといえます。ここで誤解のないように、再度確認しておくと、これはすべてアメリカでのお話ということです。つまりわが国では、双方ともに「代替医療」になるのです。

そして、さまざまな種類の徒手療法があり、技術の類似したもの、法的資格の相違があるもの、など複雑な事情があるのです。

 



tougouiryo at 11:39│Comments(0)いわゆるブログ! 

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