2011年05月10日

症状別漢方(14)

今回は、抑うつについてです。


 いわゆるうつ病や躁うつ病などのひどい症状では、漢方の適応にはなりません。しかしいわゆる抑うつ状態で、何らかの身体的な症状も伴うものには漢方は良い適応になります。


 基本的に漢方医学においては、抑うつという状態は「気」の流れが停滞した状態と考え、気の流れを改善する生薬を用いて治療を行います。


 抑うつに対しての代表的な処方は、香蘇散が挙げられます。これには、抑うつへの効果が期待される「香附子」と「紫蘇葉」が配合されており、虚弱体質の人の風邪にも用いられる処方です。

 また、のどのつまりを自覚するようなタイプでは半夏厚朴湯も有効です。こちらにも「紫蘇葉」は含まれており、同様に抑うつに効果的な「厚朴」と合わせて効果を発揮すると考えられます。この
2つの処方は合わせて用いられることもあります。


 また、心身症的な症状を伴う代表的な処方としては柴胡加竜骨牡蛎湯があげられます。「柴胡」を含んだ処方に加え、精神安定の効果が期待される「竜骨」と「牡蛎」が配合されています。比較的体格のしっかりとした、ストレスを強く受ける方に適した処方といえます。同様に「竜骨」「牡蛎」を含んだものとしては、虚弱体質のタイプに用いる桂枝加竜骨牡蛎湯もあります。



tougouiryo at 17:11│Comments(0)いわゆるブログ! 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔