2016年12月08日

多様な療法との付き合い方(1)

Gノート 付説「多様な療法とのつきあい方」

 では前回、予告しましたように元原稿を分割しながら掲載していきます。編集の方が読みやすいようにしてくれたのが出版されたものですので、それの「元」ですから当然、言い回しなどいろいろと読みにくところがあると思いますが、ご容赦ください。



Point

・統合医療の要諦は多職種連携にある

・統合医療は補完医療に対して否定的側面も有する

・統合医療カンファレンスでは、現代医療的な注意を払いつつ、多元的な構えが重要である

・多様な療法とのつきあいにおいては、多元的な立場に基づいて相互了解していかなければならない

・「真なるもの」を前提としない多元主義は、多職種連携の思想的基盤である

 

Keyword

カンファレンス 多職種連携 信念対立 多元主義

 

1.はじめに

 

医師が補完医療を考えるにあたって、「統合医療」という概念を抜きにしては考えられません。統合医療とは、我々医師が通常イメージする現代医療に加えて、補完医療を統合した医療体系です。すると、ただでさえ広範な現代医療に、さらに雑多な補完医療を加え、莫大な領域の医療であるかのような印象を与えてしまいますが、統合医療とは決してそのような博物学的知識の集成ではありません。

さらに、具体的な補完医療に対して何一つ知識を持ち合わせていなかったとしても、問題ないものなのです。ではその意義とは何なのでしょうか。私は、「多職種連携」がその答えであると考えています1)

 本稿では統合医療という分野において、その基礎となる多様な補完的な療法、ならびにそれを扱う療法士(師)との在り方(距離の取り方?)を考えてみたいと思います。そしてさらには、こうしたつきあいの在り方が、医師が最も優先させるべき「患者さんの保護」につながるものであることも述べてみたいと思います。



この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔