2016年12月24日
多様な療法との付き合い方(8)
まとめと引用・参考文献です。
今日はクリスマス。ですが私は統合医療学会です・・・
8.まとめ
医師として必要なことを述べながら、同時に補完医療の持つ世界観に耳を傾ける。そうした関係を専門領域や地域社会において地道に形成していくことが、これからの多様化する医療における多職種連携の要となっていくことでしょう。そうした姿勢の試金石が、この統合医療という領域の役割なのかもしれません。
多様化する現代社会の潮流の中で、真に患者さんの保護を目的とした「主治医力」を上げるために、一人でも多くの医師がこの多元的な「統合医療」という概念に関心を抱いていただければ幸いです。
引用文献
1)小池弘人 : 多職種連携と生涯教育におけるジャングルカンファレンスの意義. 日本統合医療学会誌, 8(1): 56-64, 2015
2)小池弘人 : 米国における統合医療の実際. Kitakanto Med J, 53: 63-66,
2003
3)小池弘人 : プラグマティズムの系譜からみた統合医療の本質. 日本統合医療学会誌, 9(1): 35-46, 2016
4)「現代精神医学原論」(ナシア・ガミー / 著. 村井俊哉 / 訳). みすず書房. 2009
5)「現代精神医学のゆくえ」(ナシア・ガミー / 著. 山岸洋. 和田央. 村井俊哉 / 訳). みすず書房. 2012
6)小池弘人 : 多元主義からみた統合医療の在り方‐「多元的統合医療」の提唱‐. 日本統合医療学会誌, 9(2): 163-174, 2016
7)「医療関係者のための信念対立解明アプローチ」(京極真 / 著). 誠信書房. 2011
参考文献
・「統合医療の考え方活かし方 新しい健康デザインの実践」(小池弘人 / 著). 中央アート出版社. 2011
・「武術と医術 人を活かすメソッド」(甲野善紀. 小池弘人 / 著). 集英社. 2013
・「精神医学の実在と虚構」(村井俊哉 / 著). 日本評論社. 2014
・「自分を知るための哲学入門」(竹田青嗣 / 著). 筑摩書房. 1993
・「人間科学におけるエヴィデンスとは何か」(小林隆児. 西研 / 編著). 新曜社. 2015