2019年08月19日

診療内容・瘀血対策(刺絡を中心に)

 当院の特徴としては、医師である私自身が鍼を打つというところでしょうか。鍼灸院での通常の鍼も打ちますが、それ以外の比較的珍しい鍼治療も行っています。

 開業以来10年以上前からほとんどの患者さんで行っているのが、刺絡療法です。痛いのが苦手な方は、別な方法もありますが、様々な疼痛に対しては、非常に効果的ですので多くの方が行っているというのが現状です。注射針や特殊な三稜鍼を用いた観血的な方法です。
 伝統医療などでは、ヒルなどを用いているので映像などでは見たことがある方も多いのでは。当院では使い捨ての鍼を用いて、カッピング(吸角)を用いて瘀血を吸い上げます。症状のない方で瘀血が局所になければ、出血しないこともありますが、痛みのある方はまず瘀血が取れるといってよいでしょう。当院ではカッサを用いて、瘀血の有無を判定して治療に活用しております。

 その他では、腹部の打鍼です。これは漢方の腹診とかねて行うことが多いのですが、いわゆる刺す鍼ではないので、痛みに弱い方や出血傾向の方に特に適すると言えます。それでいて、腹部の違和感や痛みには大変効果的です(当然、腹部疾患は否定したうえですが)。横隔膜の緊張緩和にも効果的で、呼吸法と合わせて胸腹の深部まで緩めることができる方法でもあります。

 さらに深部筋など深い部分の痛みや、関節近傍やしつこい疼痛には刺絡に加えて、エコー下でのハイドロリリースも行っております。エコーで筋膜の癒着・肥厚部を描出し、そこへ生理的食塩水を用いてリリースをかける方法です。刺絡の効果が及びにくい深部に極めて効果的な方法です。
 
 鍼とは少し異なりますが、Bスポット療法(EAT)も、上咽頭炎をはじめとした不定愁訴の方には非常に効果的です。この治療は最近たくさん本も出版されておりますので、お存じの方も多いかと思います。いわば上咽頭に対しての刺絡ともいえる方法で、首の刺絡と合わせると、頸部全体の血流改善を図ることができます。後鼻漏や副鼻腔炎といった慢性的な症状にお悩みの方にもおすすめの療法です。施設によって詳細な方法は異なりますが、当院では主に鼻腔からのアプローチのみで上咽頭を幅広く刺激しています。また上咽頭洗浄液(ミサトールリノローション)も取り扱っております。

 以上、鍼関連の一部ですが、こうした方法を用いて難病の源「瘀血」を治療しております。様々な症状でお悩みの方、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。


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