2019年08月30日

診療内容:Bスポット療法(EAT)その3

 EATは局所の治療であるとともに、下垂体や視床下部にまでも影響を与えうる治療であるということを見てきましたが、さらに自律神経、とりわけ迷走神経を中心にした副交感神経に影響を及ぼすことが知られています。

 鼻腔の最下部をまっすぐ進み、咽頭壁にぶつかったところの奥が迷走神経の神経核となります。咽頭壁は、有髄の迷走神経(腹側迷走神経核由)が支配しており、ひろく横隔膜上に分布しております。これは横隔膜下に存在する、進化的には古い迷走神経とはことなり、広く自律神経全体のバランスをとると考えられています。こうした理論は、ポリヴェーガル理論として知られており、EATが幅広い症状改善につながる理由としても強い理論といえるでしょう。

 従来の交感神経・副交感神経のバランス理論だけでは説明のつかない現象、とりわけ副交感神経過剰によりデメリットとなる現象の説明に最適で、EATの可能性をまた別な視点から説明してくれる理論といえます。これは横隔膜上に分布していることからも、呼吸法の重要性とも大きな関連を持ちます。

 EAT、呼吸法(478呼吸など)、舌の体操(あいうべ体操やかいうべ体操など)などが相互に関連しあいながら、鰓から進化した咽頭の機能改善につながるというわけです。これは酸素や栄養など生命維持には不可欠なものを取り込む機能です。

 呼吸法、刺絡、EATの3者の相乗効果により「鰓」機能を改善し、生命力を高めていこうという治療方針の基礎理論はこんなところにあるのです。ただの「のど」「はな」の不調を超えて、更なる健康を目指していきましょう。



 


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