2020年01月05日

診療内容:ファッシア(含鍼灸・刺絡)

 これまで「鍼灸」として、当院の診療の中心としてご紹介してきましたが、近年の概念の変遷などを考え、ファッシアへのアプローチとしてまとめるのが良いと考え「ファッシア」としました。(今回もメモ的な内容ですので、ご興味ある方は直接お聞きください)

 鍼灸は当然、その理論的な基盤を「経絡」の概念においているので、異論はあると思いますが、筋膜リリース、トリガーポイント、アナトミートレインやMテストなどさまざまな取り組みの成果を評価すると、その本質は「ファッシア」ととらえて問題ないように思います。これは当院のメインの診療技法である「刺絡」を10年以上続けてきた実感でもありますし、現在取り入れつつある「ハイドロリリース」においてはなおのことです。

 全身をくまなく網羅するファッシアは、まさに痛みを感知する場そのものだろうし、そこでの発痛物質が全身の整体的なバランスや自律神経・免疫系を介して内臓諸器官に影響を及ぼすことも間違いないことだろうと思います。これは日本独自の診療技法といえる腹診・按腹が、全身状態を反映して診察法となり、かつ按腹として治療法でもあるということからも肯定できるのではないでしょうか。

 当院では、従来通りの「鍼灸」と「刺絡」に加え、按腹を基本に据えた「打診術」やファッシアそのものをターゲットにするエコー下での「ハイドロリリース」により、ファッシアを統合医療の重要なキーワードとして捉えた診療を行っていく予定です。この概念は、これまでも行っていた「SPAT」など整体的な方法の統一的な解釈にも応用できるので、これからもこのブログ内で、いろいろとご紹介していくだろうと思います。




 ちなみに、刺絡とハイドロリリースとの関連は、診療においても極めて好対照で、ファッシアにおける発痛物質を想定した場合、陰圧によりその物質の除去を行う「刺絡」に対して、陽圧をかけて組織内に液体を注入し物質の希釈により疼痛除去をはかる「ハイドロリリース」という関係になります。実際の臨床における感覚も、この仮説に矛盾しないように感じています。こうしたことから発痛部位などと併せて、その適応を分類して実際の診療を行っております



この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔