2020年02月15日

ボームのことば(1)

 我々の展開しているジャングルカンファレンスは、統合医療カンファレンスの一形態ではありますが、通常の院内での症例カンファレンスとは大きく異なります。しかし、ただの意見の羅列でもなければ、治療者・患者双方の不満の捌け口でもありません。そこには対話する意味を模索し続けるということに意義を見出せるか否かがかかってきます。
 そのためにも最近はスカイプでの直接接続に統合医療カンファレンス協会としても積極的に取り組んでいます。それでもなかなかその意味するところは伝わりにくく、ただ集まって遊んでいるだけのように見えてしまうというのは非常に残念なことです。
 ボームは以下のように『ダイアローグ』で述べています。

対話グループを立ち上げる場合、普通は対話について話すことから始める。対話について議論し、対話する理由について話し合ったり、対話の意味を考えたりするのだ。私は参加者がそうした話に全面的に、少なくともある程度は打ち込めるようになるまで、グループを作り始めるのは利口ではないと思っている。

ボームのダイアローグも非常に紆余曲折があったことがうかがわれる一文です。ただ集まればよいわけではない。しかしただ気分が良ければそれでいいという人が多くいるのもまた事実。そして対話の意味をすくなくても考えてみたことがある人はもっとすくないのかもしれない。


tougouiryo at 06:00│Comments(0)いわゆるブログ! 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔