2020年05月03日

サプリメント・漢方の飲むタイミング

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 当院では、サプリメントや漢方などいろいろなカテゴリーのものを出すので、その飲むタイミングについてよく聞かれます。これらの一般的な飲み方について、説明しましょう。

 まずは、水溶性ビタミン。これは食事とともに吸収されるため、食後に摂取するのが良いとされ、体内での滞留時間が短いため、一度に取るのではなく複数回に分割するのがおススメです。
 次は脂溶性ビタミン。油分があると吸収しやすいため、特に油を多く含む食事の後に摂取するのがおススメです。こちらは水溶性とは反対に複数回に分割せず、一度にまとめてとるのが良いといわれます(分けても問題ありません)。
 ミネラルは一般に食後の摂取が良いとされます。特に、非ヘム鉄は、ビタミンCやクエン酸、動物性たんぱく(一部)が一緒だと吸収が良いといわれますが、反対にヘム鉄は空腹時が最も吸収が良いとされます。しかし人によっては、胃腸の不快感や便秘などになることもあるので、こうした場合にはやはり食後がおススメとなります。亜鉛は、有機酸と結合したグルコン酸亜鉛であれば、空腹時摂取がよいのですが、これもヘム鉄同様、不快症状がある場合は食後となります。
 アミノ酸は一般に空腹時が良いとされますが、食事に含まれるアミノ酸スコアを高める目的であれば、食後の摂取となります。目的によって時間帯が異なるといってよいでしょう。
 その他、脂溶性の栄養素は、脂溶性ビタミン同様に食後の摂取がおすすめとなります。

 これに対して、漢方薬は一般に食間といわれます。つまり食後二時間です。お腹に何も入っていない状態で、漢方単独で入る方がよいというわけです。但し、食欲がない時に食欲亢進を目的にしていれば、食前ですし、食後の腹痛には食後となりますから(アニサキス疑いの腹痛時の安中散など)、これはやはり専門家の指示に従ってください。体質改善目的で長期に処方されている場合、飲み忘れを防ぐ意味で食後というのも良いと思います。

 ホメオパシーのレメディは、一般に歯磨きや飲水などが終わって30分以上ということなので、就寝前がベストでしょうか。アレルギー対策であれば、朝起きてすぐ、というのも良いでしょう。朝でも夜でも、心静かにレメディをとれる時間帯がおすすめです。漢方やサプリとはまた違った注意点といったところでしょうか。





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