2020年05月24日

オンライン講義第1回終了しました

 先日のオンライン講義は約30名の方々のご参加をいただき、無事終了しました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
 オンライン統合医療講義は、今後3〜4回連続で開催予定です。テーマは毎回異なりますが、統合医療の基本的な考え方を学ぶという点では共通していますので、単発の参加も大丈夫です。今回参加できなかった方も、第1回と少し重複させて第2回講義をしますので、是非ご参加ください。




 それにしても、この「統合」という言葉は実に厄介で、理解しにくいうえに、人によってばらばらの解釈が存在します。そうした概念の整理のために「多元的統合医療」という多元主義を前面に出した考え方をかつて提出したのですが、こうした事情は米国など世界においても同様なようで、ケン・ウィルバーも同様に嘆いていた文章をみつけました。アーヴィン・ラズロの「万物の統合理論」を評した文章において。
「統合的なアプローチが人気を博しているゆえに「統合」という言葉も入っている。うんざりするが、還元論はどこまでも還元論である。私が少しいらいらするのは、それが「統合」と称しながらも、実際には、その還元論によって、多くの分野にダメージを与えているからである」ウィルバー『インテグラル・スピリチュアリティ』より。
 こうした感じは、日本におけるこの分野でも、要素還元論の批判をしながら、どっぷりとそれにはまっているという話を聞かされることが多いことからも、まさに同感です。



tougouiryo at 08:20│Comments(0)いわゆるブログ! 

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