2020年09月18日

ケン・ウィルバーの新訳書

 だんだんと涼しくなってきました。強烈な暑さを感じることがなくなった分、少し、身体を動かしやすくなったように感じます。身体だけでなく、精神的にもいろいろなワークに取り組みやすい季節到来、といったところでしょうか。
 
 こうした時期におススメの書籍です。以前、「実践インテグラルライフ」として出版されていたケン・ウィルバーのインテグラル理論の文字通りの実践書が、やっと、新訳が出ました。私は、かなりの高値で古本をアマゾンで購入していたのですが、これで値段も下がり、内容も読みやすいものとなったので、おススメします。↓ ↓ ↓ 

INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル
マーコ・モレリ
日本能率協会マネジメントセンター
2020-08-29




 この本は、特にウィルバーのインテグラル理論についての専門的に詳しいことが分からなくても、この本の内容を追うだけで、具体的なワークに取り組むことが可能な内容だと思います。
 当然、理論の理解があればよりよいでしょうが、まずはやりやすいところから実践することで、次第にインテグラル理論になじんでいくという面もあるように思います。
 我々の考えとの根本的な共通点としての多元性が、ここでいう「インテグラル」であるということを実感できる具体的方法論が、いろいろと書かれているわけです。

 この実践書の特徴はインテグラルなワークを「ボディ」「マインド」「スピリット」そして「シャドー」の四つに分けて実践法を述べているところです。
 当然、相互の関連は強いのですが、具体的な内容の盛りだくさんさからすると「ボディ」「マインド」です。呼吸法・気功的な動きから、ウィルバーの四象限の考え方がメインになるといえそうです。スピリットに関しても、インテグラル理論による複眼的なスピリチュアリティの実践法がしめされていますので、内容理解すればついて行けそうです。ただしシャドーに関しては、もう少し他の書籍などでの追加情報があるとベターなのではないでしょうか。特に、日本人になじみがある形でシャドーの考えを展開している河合隼雄先生の書籍などは参考になると思います。慣れてくると、日常の不快な出来事やおかしな夢を見て起きた朝などに、洞察が深まるように思います。

影の現象学 (講談社学術文庫)
河合 隼雄
講談社
1987-12-10









 とりあえず、ボディからでも読み返し(新訳はやはり読みやすいですね)、グロス・サトル・コーザルを意識しながら、なまった身体を動かしてみたいと思います。
 このブログでも、今後、定期的にワークについても書いていきたいと思います。(お城コラムの九州・沖縄編が落ち着いたので)
 


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