2020年10月04日
「やってくる」がやってくる!?
スゴイ題名の本だったので思わず買ってしまいました。郡司ペギオ幸夫著『やってくる』。以前、甲野善紀先生から、このペギオという名はペンギンが好きだからと聞いていたのですが、真偽のほどは分かりません(笑)
この本、医学書院からの出版で、何の本なのかわからないまま読み出しましたが、ぐいぐい引き込まれます。まだ読了していないのですが、現段階までのまとめです。ムールラーに至るまでで十分頭がおかしくなりそうです・・・
古武術研究家の甲野善紀先生のキーワードとして「運命は決定していて、同時に決定していない」というくだりがあるのですが、これを最近は、ジャングルカンファレンスの経験から多元主義の応用として解釈しておりました。これは甲野先生の武術観の根本にもある考え方なのですが、これを思わせるような記載もあり、とても引き付けられました。
「矛盾を認めながら、それを矛盾と呼ばないことにしてしまう」さらには「<認識する>と<感じる>はつねにミスマッチである」などです。
甲野先生はこうした根源的な矛盾を解消するために、武術を探求することに決めたと述べれ、武術こそがこの矛盾解決?の方法とされていたのですが、ここでの著者は、こうしたミスマッチは隠蔽されているだけで、これにより、むしろリアリティが形成されるのだとのべています。
つまりミスマッチ、矛盾というものが現実感、リアリティを形成しているのだと書いています。この現実感が外部から「やってくる」というわけです。
ここだけ読むと訳が分からないのですが、著者のちょっと精神症状が混ざったような特異な経験談と合わせて丁寧に説明されていくので、結構引き込まれますが、説明するのは結構難しいですね(笑)
ミスマッチの状況からリアリティが立ち上がる、というくだりをメモしておくにとどめます。リアリティというものが、どういう時に立ち上がるのか、といったことも初めて考えたような気がします。城めぐりなどでも感じますが、事前に学習した知識と、そこを訪れたときの差異(もしくはミスマッチ)のようなものが、一種の違和感を伴って現実感を形成するという感じは納得です。
ここからのオープンダイアローグへの接続などはまた後日書いてみたいと思います。
こうしたテーマに、ご興味ある方、ぜひどうぞ。
この本、医学書院からの出版で、何の本なのかわからないまま読み出しましたが、ぐいぐい引き込まれます。まだ読了していないのですが、現段階までのまとめです。ムールラーに至るまでで十分頭がおかしくなりそうです・・・
古武術研究家の甲野善紀先生のキーワードとして「運命は決定していて、同時に決定していない」というくだりがあるのですが、これを最近は、ジャングルカンファレンスの経験から多元主義の応用として解釈しておりました。これは甲野先生の武術観の根本にもある考え方なのですが、これを思わせるような記載もあり、とても引き付けられました。
「矛盾を認めながら、それを矛盾と呼ばないことにしてしまう」さらには「<認識する>と<感じる>はつねにミスマッチである」などです。
甲野先生はこうした根源的な矛盾を解消するために、武術を探求することに決めたと述べれ、武術こそがこの矛盾解決?の方法とされていたのですが、ここでの著者は、こうしたミスマッチは隠蔽されているだけで、これにより、むしろリアリティが形成されるのだとのべています。
つまりミスマッチ、矛盾というものが現実感、リアリティを形成しているのだと書いています。この現実感が外部から「やってくる」というわけです。
ここだけ読むと訳が分からないのですが、著者のちょっと精神症状が混ざったような特異な経験談と合わせて丁寧に説明されていくので、結構引き込まれますが、説明するのは結構難しいですね(笑)
ミスマッチの状況からリアリティが立ち上がる、というくだりをメモしておくにとどめます。リアリティというものが、どういう時に立ち上がるのか、といったことも初めて考えたような気がします。城めぐりなどでも感じますが、事前に学習した知識と、そこを訪れたときの差異(もしくはミスマッチ)のようなものが、一種の違和感を伴って現実感を形成するという感じは納得です。
ここからのオープンダイアローグへの接続などはまた後日書いてみたいと思います。
こうしたテーマに、ご興味ある方、ぜひどうぞ。