2021年05月29日

お城へ To Go (掛川城)

 高知城に似た天守とされる掛川城(42・静岡)です。押印は平成22年5月22日、駿府城の前日に訪問しています。御殿の入り口で押しました。

 今川の重臣、朝比奈泰能によって築城され、豊臣政権下で山内一豊が大幅拡張を行ったとされます。一豊がその後、高知城天守の築城に際して、掛川城天守に倣って建造したと伝わることから、現在は高知城を参考にした三重天守で復興されています(日本初の木造復元天守)。

 朝比奈氏が最後まで今川に忠義を尽くしたことから、今川氏真は駿府館を捨てて、掛川城に逃げ込み、徳川の包囲にもかかわらず、半年以上の籠城を耐え抜きました。その後、開城し、山内一豊が入城。関ケ原の合戦の戦功により高知へ移っていきました(関ケ原序盤戦での一豊の出世物語ですね)。

 建造物としては、幕末期に地震で倒壊した本丸御殿のかわりに建てられた二の丸御殿が現存(全国でも4か所のみ)しており、国重要文化財となっています。
 前述した天守に加え、さらには大手門も復元されています。天守丸には、今川氏真が立てこもった際に、井戸から霧が立ちこめ城を覆い隠したと伝わる霧吹井戸もあります(よくある伝説ではありますが)。

 この掛川城は、新幹線からみえる城としても有名で、駅からのアクセスも非常にいいです(徒歩7分くらい)。お茶の産地掛川ですので、掛川茶も買って帰れます。


日本の城 改訂版 52号 (掛川城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2018-01-09











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