2021年01月03日

脳機能についてのおすすめ図書

 昨年末に、必要に迫られてニューロフィードバックやTMSについて調べる必要があったので、いろいろと買い込んで、ざっと関連分野を読んでいました。
 ポリヴェーガル理論の台頭と合わせて、ストレスよりトラウマの時代へ、といわれるようになり、これまでのストレス対策とは違った流れを知る必要が出てきています。
 最近の脳機能についてのアップデートもかねて、正月休み中のおススメ図書として挙げておきますね。

 まずはファッシアとの関連で、ニューロン学説とはポジ・ネガの関係にある「グリア」についての解説書。





 自律神経の二元論を越えて、第三の自律神経としてを社会脳として規定したポージェスの理論を、ものすごく深く、詳細に解説した労作。その他のポリヴェーガル本とは深さが違う!








 
 ポリヴェーガル理論を脳機能からみれば、ソマティック・マーカー仮説となりうる。脳を身体が規定しうる、というデカルトの考えに異論を提示したもはや古典的名著。


デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫)
アントニオ・R・ダマシオ
筑摩書房
2010-07-07



ダマシオの考えを理論的基盤として、看護・介護に革命的変革をもたらした実践書。

ユマニチュード入門
イヴ ジネスト
医学書院
2014-06-09





 トラウマをはじめとしたこれまで、なかなか困難であった症状に対しての回復方法を総覧的に解説。類似した方法論があふれかえる中、各技法の雰囲気が伝わる書。




 脳機能から、慢性痛のメカニズムを解説する医療従事者向け書籍。疼痛と脳の関係を新しい学説から丁寧に概略を解説。





 そしてこうした脳機能への介入の源流に位置するにも関わらず、その存在を消された天才科学者ロバート・ヒース。当時、禁断の領域に踏み入れたとされ、大きく批判された彼の理論は、現代の脳深部刺激法の端緒に位置付けられるにもかかわらず、何故、消されてきたのか。ドラマとしても非常に面白い書籍です!(特に時間ない方はこの最後の一冊がおススメですよ!)




 このコロナ自粛下で、人間の考え方、脳機能について少し考えてみたいと思っている方へ、ちょこっと専門的な本から、話題の一般書籍まで、ご紹介しました。
 


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