2021年07月22日
睡眠障害 不眠:小さな診療所から(5)改
いよいよオリンピックウィークですね。当院(小池統合医療クリニック)は連休重ねて27日㈫まで休診となります。お間違えなく。ちなみに、28日水曜日から通常診療となります。受付も28日からの開始となります。
いろいろなテーマに飛ぶブログではありますが、連休でもありますので、かつての症例などの紹介を実例から少しご紹介していきましょう。
急速な気分の落ち込みと、眠りの浅さからくる易疲労とで、日ごろの仕事がつらくなり、現在、休職も考えている40代男性Cさんに関して。
東洋医学が体に優しいのではないかと思い、漢方専門薬局で「酸棗仁湯」の処方をもらったものの、あまり効果を感じられず、困っていたところ職場の同僚に勧められて来院されました。
Cさんは、甘いものが好きで、食事もご飯などの主食が中心。脂っこいものや肉などは体に悪いと考え、なるべく野菜を多く食べるような食事内容(とくに根菜類を強く勧められていました)でした。お酒も好きで、特に日本酒を好んでいました。
そこで現状を把握するための血液検査では、たんぱく質の摂取が極めて少なく、糖質過多のため、脂肪肝など内臓脂肪の蓄積を示す結果となりました。
食事記録用紙をもとに、タンパク質を多めに摂取するような食事内容に変更し、代わりに、糖質の制限を心掛けるようにしました。
加えて、ビタミンB群、亜鉛などを強化してマルチビタミンと合わせて摂取していただきました。主訴である「睡眠」に関しては、牛乳を飲むことに加え、メラトニンを処方し、就前に時折服用していた「補中益気湯」などの補剤を夜間は中止していただき、朝の服用に変更しました。(ある種の「元気が出る」と説明される漢方で、不眠になっている例は意外と多いと感じています)
これにより、夜中に3,4回は起きていたのが、1回に減り、熟眠感を得るとともに、朝の目覚めの心地よさを実感するようになってきました。さらに1週間ほどすると体力的にも気分的にも充実した感じが得られ、当初の主訴は1か月もするとほとんどなくなって、以前のように元気に仕事をすることが出来るようになりました。
睡眠障害のパターンはひとそれぞれ。絶対の良い方法というよりは、各人の不眠の状態に基づいた対処法で、栄養摂取の状況と合わせて修正していくことがベストです。
大きな疾患に発展する前に、気が付いた不調からビタミン・ミネラルにより丁寧に体を修正していくという視点が大切です。
本ブログにおける具体的なケース紹介に関しては、年齢や性別など複数のエピソードを融合させた典型例としての例示ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。
また、治療法や具体的方策の詳細などの実施に当たっては、専門家ならびに専門の医療機関等のもとで行って下さい。
いろいろなテーマに飛ぶブログではありますが、連休でもありますので、かつての症例などの紹介を実例から少しご紹介していきましょう。
急速な気分の落ち込みと、眠りの浅さからくる易疲労とで、日ごろの仕事がつらくなり、現在、休職も考えている40代男性Cさんに関して。
東洋医学が体に優しいのではないかと思い、漢方専門薬局で「酸棗仁湯」の処方をもらったものの、あまり効果を感じられず、困っていたところ職場の同僚に勧められて来院されました。
Cさんは、甘いものが好きで、食事もご飯などの主食が中心。脂っこいものや肉などは体に悪いと考え、なるべく野菜を多く食べるような食事内容(とくに根菜類を強く勧められていました)でした。お酒も好きで、特に日本酒を好んでいました。
そこで現状を把握するための血液検査では、たんぱく質の摂取が極めて少なく、糖質過多のため、脂肪肝など内臓脂肪の蓄積を示す結果となりました。
食事記録用紙をもとに、タンパク質を多めに摂取するような食事内容に変更し、代わりに、糖質の制限を心掛けるようにしました。
加えて、ビタミンB群、亜鉛などを強化してマルチビタミンと合わせて摂取していただきました。主訴である「睡眠」に関しては、牛乳を飲むことに加え、メラトニンを処方し、就前に時折服用していた「補中益気湯」などの補剤を夜間は中止していただき、朝の服用に変更しました。(ある種の「元気が出る」と説明される漢方で、不眠になっている例は意外と多いと感じています)
これにより、夜中に3,4回は起きていたのが、1回に減り、熟眠感を得るとともに、朝の目覚めの心地よさを実感するようになってきました。さらに1週間ほどすると体力的にも気分的にも充実した感じが得られ、当初の主訴は1か月もするとほとんどなくなって、以前のように元気に仕事をすることが出来るようになりました。
睡眠障害のパターンはひとそれぞれ。絶対の良い方法というよりは、各人の不眠の状態に基づいた対処法で、栄養摂取の状況と合わせて修正していくことがベストです。
大きな疾患に発展する前に、気が付いた不調からビタミン・ミネラルにより丁寧に体を修正していくという視点が大切です。
本ブログにおける具体的なケース紹介に関しては、年齢や性別など複数のエピソードを融合させた典型例としての例示ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。
また、治療法や具体的方策の詳細などの実施に当たっては、専門家ならびに専門の医療機関等のもとで行って下さい。