2021年10月10日

行動分析を考える

 食事ノートやら体調チェックやらで、行動分析的な方法は臨床では非常に使える方法です。始めはなかなかとっつきにくい面もありますが、考え方自体は難解なモノではないので、コツコツ読んでいけば、とても便利でパワフルな技法です。

 私もはじめはなかなかなじめなかったのですが、大学院の講義で推薦図書などを教えてもらい丁寧に読んでいくと、とても強力な技法であることがわかりました。










 とくに島宗先生の本では、「じぶん実験」という名で、具体的に取り組みやすく紹介されておりますので、おすすめします。奥田先生の本も、当時ベストセラーになりました。

 行動分析はプラグマティズムとの技術的な関連からしてもとても興味深い方法論です。いわゆる心理っぽくない心理学ですから、ハウツー好きのかたには特におすすめです。とくに深層心理とかフロイト関係は「トンデモ」と思われる方には受けがいいようです。

 ただ、人間って、けっこう簡単な原理で動いているような気がして、けっこう複雑な気持ちにもなります。知らないうちにこうした方法論や考え方に乗せられるという不快感や不安感のようなものも感じないわけではありません。(この辺りは催眠にも同様の感じがありますね)

 今度のジャングルカフェの課題図書「群集心理」との関係でも、考えさせられるテーマです。(集団の在り方としてこれまでのジャングルカンファレンスの歴史を改めて考えさせられます。こうしたネタも敢えてカフェでは扱ってみたいと思います)

 群集としての個人に自由な選択はあるのか、そして、そもそも自由などというものがあるのか、ということを考えさせられるテーマです。

 行動分析のバイブルとされる書籍を以下に挙げておきます。好き嫌いが分かれるでしょうが、ご興味ある方はどうぞ!


自由と尊厳を超えて
B・F・スキナー
春風社
2013-04-12






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