2022年07月09日

統合医療的「診断機器」と「治療機器」 クリニックの設備紹介

 当院では、鍼灸・漢方など東洋医学的な方法論が用いられることから、その診断技法も「手」を使ったものが多いのですが、意外にも現代器機も少なくありません。今回は、クリニックが移転して新しくなったのを機に、あらためて当院の診断機器をご紹介しましょう。

 レントゲン、心電図などはないのですが、エコー下ハイドロリリースやPOCUSとしての利用を目的に超音波(エコー)があります。これは西洋医学的診断のみならず、東洋医学的な腹診などの補助手段としても有益で、リアルタイムに身体内部の情報がえられます。腰や肩などのファシアの痛みなども映すことが可能です。

 加えて、当然ですが「血液検査」。検査測定は外注しておりますが、保険適応などの「しばり」がないので幅広く検査項目を選択することができます。気になる項目や、あまり注目されない栄養の不足など、やはり「数字」で表されることの意味は大きく、セルフケアの大きな目標として利用されています。特に主訴など困ったことがない方でも、自分の健康状態を知り、これからのセルフケアに役立てるために、血液検査を有効利用されることをお勧めしています。当院では血液検査とその説明という目的のみでの受診も可能です。お気軽にお電話にてご相談ください。

 鍼灸関連では、脈診などがメインになりますが、電気を使った診断および治療機器として「良導絡」も導入しております。いわゆる経絡の陰陽バランスに加え、反応良導点など、この器機独自の視点でのアプローチも可能で、経絡現象を電気的な事象によってより具体的に把握することができます。治療機器としても優れものです。

 鍼灸などのアプローチとの関連で言うと、自律神経による判定も欠かすことが出来ません。脈拍・血圧、顆粒球・リンパ球比などに加えて心拍変動解析による自律神経解析も欠かすことができません。
 そもそも群馬大学教官時代は、この技法を用いて動物介在療法(アニマルセラピー)などの効果測定をしていたこともあり、個人的にも非常になじみ深い方法です。(ポリヴェーガル理論もこの心拍変動が基本的な方法論であるため理解の助けとなっております)。さらに現在は、当時の器機とことなり、加速度脈波(脈波の二回微分)も併せて計測できるので、末梢循環の機能を評価することも可能です。

 末梢循環状態の把握といえば、加速度脈波計測に加えて実際の循環状態を、直接的に観察する指の毛細血管像観察器機「血管美人」も導入しております。毛細血管の流れや、捻じれ、消失などの状態を直接間接することで、器機を用いた東洋医学的な診断が可能です。画像を患者さんと同時に見れるので、非常にインパクトのある測定機器の一つでもあります。

 その他、今回のクリニックの開業を機に導入した新機種が、量子医学的器機として話題のQPA(従来のAWG)です。実際に気持ちが良いことに加えて、長年治りにくかった慢性痛などにも非常に効果的な感触があり、その周波数選択により臓器特異性を持たせることが出来る事も特徴。自律神経免疫療法として名高い「刺絡」や、いわゆる免疫力向上を目的とした「健康食品」に加えて、第3のがんへのアプローチとしても導入しております。関節リウマチなど、自己免疫疾患に対しても手ごたえがあるので、今後、その適応範囲が拡大していくかもしれません。病変部への低周波の選択性も興味深いところです。

 以上、思いつくままに現在のクリニックでの器機をご紹介しました。これらは用途に応じて、通院されている方にはお薦めしていますが、ご自分で気になるものがあるようでしたら、お伝えくだされば、測定し身体の状況を解説することができます。
 気になる機器などがありましたら、ご遠慮なくお伝えください。

 ちなみに臨床検査についての私の著書です ↓ ↓ ↓





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