2022年08月11日

メタ思考と縮退についてのメモ

 統合医療とは何を統合するのか、どのような方向へ進むべきなのか、と考える中で、ベイトソンの思想を読んでいました。バーマンの著作では「再魔術化」と述べられていましたが、その具体例としてはやはり、メタ思考、ないしはメタコミュニケーションの視点の活用です。
 
 これによりデカルト的思考を超越し、新たな思考パターンへと展開できるというわけです。この辺りはベイトソンの学習理論にも依拠しており、いわゆる「学習1」から「学習3」へのプロセスで、いわゆる「回心」への道のりなど明らかにデカルト的ではありません。
 それでいて、ライヒによるオルゴンエネルギーの仮説よりは納得(共感)しやすい、というのもポイントかもしれません。

 また、このメタ思考の視点の導入は、縮退の視点からも重要で、これ自体が階層の異なる視点を導入していることにより、縮退とは反対の方向へのベクトル性を有することとなります。

 メタコミュニケーションについても同様で、縮退と反対のベクトルによってより細やか関係性が導かれると考えることもできます。
 縮退の視点からも、メタ思考の重要性が認識されることのメモでした。

 近日中に「縮退」についてのシリーズ(「臨床縮退学」の予定)を始めようと考えています。


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