2023年02月04日

お城へTo Go(仙台城・再掲)

 今度の統合医療合宿は山形・仙台なので、前回の山形城に続き、仙台城のコラムも再掲しておきます。それにしても山形と仙台って意外と近いんですよね!

 押印は多賀城同様、平成22年6月27日です。仙台は学会などの開催が多いので、ちょいちょい訪問していたお城ですが、この時も震災前でしたので城内の石垣崩落前に見学することができました。ちなみに当時は(今でも?)本丸跡に、実際の石垣を用いた石垣の組み方のモデルが、年代別に展示してあり、とても勉強になりました。(ここはしばしば崩落しているのですが、石垣好きにとっては石垣の積み方の説明が充実したとても良いお城なのです)


 仙台市街から、ぐっと高台に上がるので、とても気持ちよい眺望の城郭です。もう20年以上前になりますが、今ほど城ブームでもなく、また本丸跡が政宗公の銅像付近も含め整備中で壁の仕切りなどもあった頃ですが、二度ほど仙台から出航する「オリエントビーナス」というクルーズ船に乗ったことがあります。その乗船前に、仙台に到着したので、コンビニでおにぎりなどを買い、仙台城からの眺望を楽しみながら食べました。
 ちなみにクルージングを楽しむためでなく、当時ほぼフリーランス状態でしたので船医として乗船していました。当時は医局の力もなかなか強大で、今となってはウソのようです。船医としては、1回目はクリスマスクルージングで、2回目はグアムへの青少年の船への乗り込みでした。その間は、停泊している船に泊まり込み状態です。
 それにしても、いま思うとまだ医師4年目なのですが、それゆえに怖いもの知らずだったのでしょうね、そんな思い出のある仙台の城です。


 仙台城への登城ルートは2つあり、車で行くと真っ直ぐに上がる「大手門ルート」と、三の丸を巡って山道を曲がりくねって上る「巽門ルート」となります。
 行きは真っ直ぐ大手門ルートから上がり、帰りは巽門ルートで降りるのがおススメです。  途中に立派な石垣をたくさん見ることが出来、石垣好きにはたまらないお城です。

 そもそも築城者の独眼竜政宗は、岩出山城を居城としていたのですが、伊達領としては西側に偏った最上領に近い立地だったこともあり、不満があったといわれています。その後、関が原合戦ののちにようやく仙台城の築城にかかることになります。
 この城の特徴は、天守は元からないのですが、広大な城域に三重の隅櫓が4基もあり、加えて懸造(かけづくり)の「眺エイ閣」がありました。
 懸造というのは、崖からせり出した建物を床下から長い柱で支える「清水の舞台」の構造です。当然、見てくれが優雅なことに加え、城下を一望でき、防御としても「横矢」をかけられるという優れものです。復元模型でみるとそのすごさが伝わります。下手な天守よりインパクトあり、といった感じだったでしょうね。

 現在は、二の丸は青葉山公園と東北大学があり、三の丸には仙台市博物館となっており、その広大な縄張りを堪能することができます。最近、仙台を通過することが多いのですが、また久しぶりに尋ねてみたいですね。城の初心者にもおすすめの見やすい城郭です。

日本100名城と続日本100名城めぐりの旅
萩原さちこ
ワン・パブリッシング
2022-10-27




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