2023年05月05日

GW終盤! 医学とお城のおすすめ本

 先日、基礎医学(解剖生理)の重要性について書きましたが、これは統合医療においては言うまでもなく、広く医療において成り立つことでもあります。が、きれいごとのようにとらえられることも多く、その意味するところをちゃんと伝える、というのはなかなか難しいですね。
 とりわけ、実際の診療においては、当たり前の「前提」として解剖生理があるわけですが、なかなか難しいケースであれば、当然その前提により易々と解決されるようなものではないわけです。となると、それ以外(つまり従来の解剖生理の補集合的な)概念を必要とするわけです。
 ただしここでは、スピリチュアルやエネルギーといった代替医療性が強いものをいきなり導入する、ということではなく、通常の総合診療的な枠組みで扱いうるものとします。そうするとどんなものが挙げられるのでしょう。
 そうした通常診療の補集合的な概念として、まとめたものが次のようになります。とりあえずは、皮膚・ファシア・自律神経・マイクロバイオ―タの4つです。(個人的には統合医療的な診療の隠し玉と考えています。無意識のテトラとも関連させてます)
 皮膚といっても、通常の皮膚科的な意味合いではなく、触れるということから皮膚の多彩な機能から演繹されるものですし、ファシアもただの結合組織的なものではなく、引き伸ばした時のアナトミートレイン的な状況も含めてのものです。当然、自律神経も通常の二重・拮抗支配といったストーリーのみならず、腸管神経系、さらには無髄迷走神経の働きも考慮したポリヴェーガル理論なども射程に入っていますし、マイクロバイオ―タとしては腸管に限定されず、皮膚表面なども広く考慮したプラネタリーヘルス的な視点も考慮されるべきでしょう。
 ちょうどGWで、時間もありましたので、これをまとめて考えてみようと思い、以下のような本をまとめて読んでいました。学生時代に学んだ医学と比べて更なる広がりを感じることができました。

触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか (河出文庫)
デイヴィッド・J・リンデン
河出書房新社
2019-04-26









失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー
みすず書房
2015-07-02



 と、医学の話はここまでで…

 ちなみに今年のGWは遠出せず、近場の城のリア攻めです。関東の戦国史に思いをはせながら、滝ノ城、山口城、立川城(立川氏館)、滝山城、を廻っておりました。

 関東戦国史は、結構複雑でなかなか分かりにくいのですが、以下の歴史人5月号増刊、良かったです。



 また、関東近隣のお城めぐりとしては、西股先生の以下の書籍がホント、おすすめです!滝ノ城では特に参考になりました。


首都圏発 戦国の城の歩きかた
西股 総生
ベストセラーズ
2017-04-21



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