統合医療各論:アロマセラピー

花粉症追加・アロマセラピー

 花粉症についてさらに追加します。アロマセラピーをご存知の方には当たり前なのでしょうが、知らない方には良い情報。

 ティートリーという精油がこの時期の花粉症対策にはもってこいです。これで一発で治るというわけにはいきませんが、症状緩和は望めます。

 当クリニックでも、ペパーミントなどとあわせてディフューザーで香らせています。家庭用としては、入浴時に香らすと良いかと思います。殺菌効果もつよく、除菌スプレーとしても使えます。以前、これらの除菌効果を実験していたのですが、消毒用アルコールなどと比べても遜色のないすばらしい効果だったのが印象的でした。(この成果は大学発ベンチャーでプライムミストとして現在製品化されています。)

 空気清浄にも役立つ「ティートリー」を花粉のこの時期、試してみてもいいかもしれませんね。(ただし無農薬の安全安心なものを選ぶことが重要です)


tougouiryo at 2007年03月01日09:44|この記事のURLComments(0)

アロマセラピー

 アロマセラピー(芳香療法)は、その名の示すとおり芳香を持つ精油を用いた治療一般を指す。芳香を用いた治療の歴史は古いが、アロマセラピーという名前は、精油により自らの火傷を治したフランスの化学者ルネ・モーリス・ガトフォセに端を発する。主なものは、精油をディフューザーなどで拡散させ、その芳香を楽しむ芳香浴。精油をキャリアオイルでのばしてマッサージを行うアロママッサージ(リフレクソロジー・リンパドレナージュも含む)等である。それぞれ、嗅覚や皮膚を介して、精油成分が体内に吸収されることにより効果を示す、とされる。また有効成分の効力のみならず、原初的感覚である嗅覚に直接アプローチする点も特色といえ、植物医学的な面のみならず、精神的・霊的治療にも応用される。ただし、多数の製造業者が存在するため、粗悪品も流通しており、購買者は、品質に関して厳しい選択の目を要求される。100%天然で無農薬(ないしは有機農法)、産地や抽出部分などが明記されていること、などである。

 

メカニズム

嗅覚を介して大脳辺縁系へ直接作用し、リラクゼーション効果を及ぼす。経皮吸収により、血流にのり全身的効果も及ぼす。

 

メリット

芳香がベースのためなじみやすく、特に芳香浴は簡易で安全性が高く、セルフケアに適する。とりわけ呼吸法との組み合わせにより相乗効果も期待される。


tougouiryo at 2006年07月28日18:27|この記事のURL