最近の話題

小池統合医療クリニックは四谷三丁目に移転しました!

 小池統合医療クリニックは、四谷三丁目にて診療再開しております。(新宿区四谷3丁目1−4 斉藤ビルディング 2階B号室)。従来の2丁目新一ビルではありませんのでお間違え無く!

 四谷三丁目駅から徒歩三分、ペルシャ絨毯のお店の入ったビルの2階になります。(ペルシャ絨毯のお店の横の自動ドアを入り奥のエレベータにてお上がり下さい)

 お問い合わせ(ご予約等)の電話番号は、これまでのものと同様(03−3357-0105)ですのでお気軽にどうぞ。なお、身心工房リボンは、少し遅れて7月からのスタートになります。(なお、リボンは同ビルの三階A号室です)

tougouiryo at 2022年06月28日00:09|この記事のURLComments(0)

津田真人先生と林真一郎先生の「健康ブームの深層を追求する」

 昨日は、ホリスティック医学協会主催の講演会に参加してきました。いつもお世話になっている林真一郎先生と、ポリヴェーガル理論解説書で話題の津田真人先生による、社会医学シリーズの講座「健康ブームの深層を追求する・その背景と対策」でした!

 この中で、特に印象的だったのは「健康ブーム」は「社会の変動期の危機の表現である」ということ。いわゆる健康ブームは社会の高自殺率期とオーバーラップし、さらにはより大きな変革(破壊)の前触れでもあるという視点です。
 これは、今後も考え続けたい大きなテーマとなりましたが、さらに示唆に富んでいたのが、こうした変動期の一種のコーピング(?)として、自己を否定する「自殺」と自己を強化する「健康ブーム」があるというわけです。
 しかしそうした両極のみならず、他にも方法はあるわけですが、それが、弱さを受容して他者と共有する、相互補完的な「社会的関わり」となります。そしてこのかかわりは、相互の相違を認め合う必要があるので(一律を強制するものではないので)、いわゆる「折衷」ではなくて、「多元的」であるでしょう(この辺りは多分に私個人の見解です)。多元的なつながりが大きな解決ヒントであるというのはとても印象的でした。いまさらながらに「ジャングルカンファレンス」のセラピスト間での癒しの効果を感じることができました。

 ポリヴェーガル理論の話題は出ませんでしたが、講義後に津田先生と三木成夫と安保徹のポリヴェーガル理論との関連性について少しお話をさせて頂いたのはとてもうれしく大きく参考になりました。ダイアローグが、これからの医療の大きな潮流になることを確信した、素晴らしい講演会でした。


ポリヴェーガル理論への誘い
津田 真人
星和書店
2022-03-29



 

tougouiryo at 2022年06月26日08:28|この記事のURLComments(0)

6月23日㈭ 四谷三丁目にて診療再開します!!

クリニック再開の正式な日程が決まりました!

 認可やら工事やらの諸問題で、少し遅れましたが6月23日木曜日からの再開となります。

 診療を継続されていた方には、長らくお待たせいたしまして、申し訳ございませんでした。東京メトロ、四谷三丁目駅からは非常に近くなりますので、これまでよりアクセスは良くなると思いますので、よろしくお願いいたします。
 また内装も全く新しい木調のナチュラルなデザインです。いろいろと「癒しの場」造りの工夫を凝らしましたので、お待たせしただけのものになったのではないかと自負しております。
 身心工房リボン(こちらはもう少しオープンが遅くなりますが、同じビル3階です)ともども、今後ともよろしくお願い申し上げます。

tougouiryo at 2022年06月21日06:00|この記事のURLComments(0)

現状の報告 6月20日クリニック再開予定です

 今のところクリニックの再開は来月、6月20日を目標に準備をしております。場所はこれまでの四ツ谷2丁目の近くで、同じように新宿通り沿い、四ツ谷三丁目駅から徒歩2,3分のところです。

 現在、申し訳ありませんが、新規の患者さんの予約は受け付けておりません。これまでの患者様、とくにご予約をいただいておりました方々には、電話再診ならびに往診にて対応させて頂いております。往診はこれまで鍼灸治療、刺絡治療で継続されていた方を優先して診療させて頂いております。

 なお電話再診日は月曜日・金曜日、往診日は木曜日・土曜日とさせていただいておりますので、ご了承ください。

tougouiryo at 2022年05月28日23:43|この記事のURLComments(0)

ポリヴェーガル理論からもたらされるもの

 クリニック移転ということもあり、ずいぶん前の健康本やら代替医療本が出てくるので見直す機会が増えています。
 そこで感じるのは(まあ今でも同じようなことはよく聞きますが)冷たいもの(冷飲食)を控えることや、口呼吸の弊害などをなくすことで慢性炎症を解消し、さらなる健康状態へと導こうというもの。現在でも、その方向性に誤りはないのですが、そのプロセスを説明する「ツール」がずいぶんと充実してきた感があります。

 特にこのあたりは、有髄迷走神経(腹側迷走神経)の効果を考慮したポリヴェーガル理論の影響が特に大きいのではないでしょうか。
 この理論の展開として面白いのは、ファシア理論を介して従来のオステオパシーやカイロをはじめとした(特に頭頸部を用いた)徒手技法に接続する点です。これにより具体的なセルフケア技法としても落としこむことができるようになります。

 さらには、社会性の神経としての有髄迷走神経の面から「人間関係」「社会性」という観点が導入されたという点。とくにこの社会性の導入は、わが師アンドリュー・ワイルがセルフケアの最重要項目として「絆」を入れたことの説明にもなると思います。
 これまではなんとなく人間にとって必要だな、といういわば直観的に肯定できるものでしたが、この理論によってこれが、合理的理由を持って組み込まれたことになります。
 さらにこの迷走神経の効果は、オープンダイアローグやジャングルカンファレンスなどの臨床的効果の説明にもつながります。

 これらをまとめたものが、先日記載した「DFP」の概念です。これ自体が、ここで述べた理論展開によって一つの生理学上のまとまりを成すものとなるので、ウィルバーの四象限にまとめることが可能になるわけです。後日、移転業務の合間にでも、またこの辺りをまとめてみたいと思います。




tougouiryo at 2022年05月22日19:42|この記事のURLComments(0)

5月20日 電話再診・往診を開始します!

 クリニックの移転に関して、ご予約いただいた皆様をはじめ大変ご迷惑をおかけしております。完全ではありませんが、5月20日から電話再診ならびに往診という形で、クリニック再開いたします。

 当初はこれまで通院していた方々を中心に、5月20日からは電話カウンセリング(体調相談・サプリメント漢方相談等)という形式で、また施術・診察のご希望の方には往診という形式で診療を開始いたします。
 完全予約制ですので、すでに初日は予約枠は埋まっておりますが、その後であれば予約可能です。ご希望の方は、これまでのクリニックの電話番号におかけ頂くと、専用の携帯番号が通知されますので、そちらからご予約・お問い合わせお願いいたします。(なお電話・往診での再開期間は新規患者様はお受けしておりません、ご了承ください)

 6月中旬をメドに完全再開を目指して準備しております。来週にははっきりとした時期や場所などを告知できると思いますので、今しばらくお待ちください。

 通院して頂いておりました方々、並びに、新規での受診を検討して頂いた方々、皆様にはたいへんご迷惑をおかけしております。現在、これまで以上の充実したクリニックとして再開準備中です。セラピールーム・リボンともども何卒よろしくお願い致します。




tougouiryo at 2022年05月18日06:00|この記事のURLComments(0)

移転状況のおしらせとお詫び

 現在の移転状況に関しまして、ご心配をおかけしている方々も多いので、お知らせいたします。確定的な状況ではございませんが、6月中旬を目指して再開できるよう鋭意、努力しております。

 おおよその目安をご報告できなかったのですが(詳細はまだ流動的ですが)、6月半ばに四ツ谷近辺での再スタートを目標に動いております。
 ご迷惑をおかけしておりますが、もう少しお待ちくださいませ。従来のクリニックの電話番号にてお問い合わせをお受けしております。留守番電話にメッセージを残していただけましたら、後程こちらからおかけ直しさせて頂います。

 ご不便をおかけしており、大変申し訳ございません。

tougouiryo at 2022年05月16日07:00|この記事のURLComments(0)

ダイアローグ ファシア ポリヴェーガル

 アイデアのメモですのでご興味ない方はスルーを!m(__)m

 前回の記事の続きですが、メタ思考としての3つのキーワードをあげました。別に覚える必要もないのですが、自分の中での概念整理上、ダイアローグ(D)・ファシア(F)・ポリヴェーガル(P)の3つなので「DFP」としてみました。
 この3つの観点から、漢方、鍼灸、ホメオパシー、徒手技法等々の補完医療を再解釈することが可能になります。これは、また後日にでも書いてみたいと思います。

 ちなみにダイアローグからは、ベイトソン的なサイバネティックスの概念へも展開可能ですし、ファシアからは現状のハイドロリリース的な解釈にとどまらず、ライヒやオーウェンの理論を応用して無意識との関連にも展開できます。
 そしてポリヴェーガルからは文字通り腹側迷走神経の役割による自律神経の再解釈だけではなく、そこでの概念変更に伴って、極めて二元論的な性格の強い安保・福田理論を再構成して実臨床に近いモデルにすることもできそうです。これにより内分泌のみならず、免疫学への展開も考慮することが出来ます。

 この3つ「DFP」によって、社会的概念、フロイト的無意識概念(オルゴンエネルギー含む)、そして自律神経・免疫・内分泌といった生理学の基礎概念の発展までをもふくめて、補完医療の各論の概念を刷新することが可能になりそうです。
 

tougouiryo at 2022年05月15日19:51|この記事のURLComments(0)

ご不便をおかけしており申し訳ございません

 現在、クリニック移転のための休診中で皆様には大変ご迷惑をおかけしております。従来の電話番号にかけていただくと、専用の携帯電話番号が通知されるようにしてありますので、お問い合わせ等はそちらをご利用ください。
 なお、即座に対応できない場合も多いので、留守電でメッセージ・ご用件を残していただけましたら、追ってご連絡を差し上げます。

 再開時期など詳細は決定次第、お知らせいたしますので、もう少々お待ち下さい(ご予約いただいている患者さん方には、逐次お電話にて詳細をご報告させて頂いております)

 このたびは大変ご不便をおかけしておりますが、何卒よろしくお願い申し上げます m(__)m

tougouiryo at 2022年05月14日20:25|この記事のURLComments(0)

今週の木曜日はジャングルカンファレンスです!

 今週木曜日は通常通り「ジャングルカンファレンス」が開催されます。代々木会場でのハイブリッド形式です。 
 統合医療についての症例を、多元主義に基づいて捉え直し、対話を展開していきましょう。
 次回のジャングルカフェに関しの詳細も当日発表いたします。

 なおクリニックへのお問い合わせ等は、現在これまでの電話番号において「専用の携帯電話番号」をご案内しております。
 業務の関係上、その場でつながらなくても、留守電にメッセージを残して頂けましたら、おかけになった番号へ追ってご連絡させて頂きます。
 しばらくご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

ジャングルカンファレンスについて知りたい方はこちら ↓ ↓ ↓




tougouiryo at 2022年05月10日22:57|この記事のURLComments(0)

ご不便をおかけして申し訳ございません

 先日、クリニック移転のお知らせをしましたが、現在、内装工事が遅延し、かつ全体の工程も大きな変更をせざるを得ない状況となっております。

 そのため今月ご予約いただいた方々には、直接にお電話等で事情を説明の上、今後の対応策を相談させて頂こうと思います。

 移転をお待ちいただいている皆様にはご不便をおかけして、誠に申し訳ございません。早急に対応し、皆様に気持ちよくご利用いただける新クリニックを作り上げたいと考えております。

tougouiryo at 2022年05月08日06:51|この記事のURLComments(0)

移転後の電話受付再開は5月20日となります

 四ツ谷二丁目院での診療は、あと二日となります。本日も通常通りの診療をしておりますので、予約・お問い合わせのお電話などございましたら、よろしくお願いいたします。

 新しい一丁目院での診療開始は5月20日となりますが、NTTの工事が当日の午前のため受付での電話対応が5月20日の午後からとなりますので、ご注意下さい。お電話はなるべく4月30日までにお願いいたします。なお本日と明日は6時ごろまで診療の予定ですので、受付等お電話可能です。(移転後も電話番号は変わりません)

 移転に関しましては、急な日程のため受診して頂いている方々には、大変ご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。ご理解いただきますようお願い申し上げます。

tougouiryo at 2022年04月29日08:18|この記事のURLComments(0)

「一」から「多」への方向性、あらためて「オルタナティブ」を希求する

 ダビンチの『解剖手稿』を眺めていて感じたのですが、遺体の保存などが現在とは比較にならない状況であった当時、血や脂にまみれることなく、記録としての解剖のデッサンを残すことはかなりの作業だったと思います。

 そうした事情もあり、当時これらのデッサンは体表解剖の後、筋肉・骨格系の段階まで一気に進められていたようで(一部の皮静脈などの描写等を除いては)紙を汚さないような状況まで達してから、つまり作業的にひと段落してから記録していたようです。
 当然こうした状況では、ぞうきにまとわりつく「ファシア」はただの邪魔ものです。特に身体の大きな動きなどを記載するには、筋肉と骨格で十分すぎる情報ですし、そこにわざわざファシアを考慮したとしても、ただコンタミを増やしているような感じだったことでしょう。本質に対してのノイズといったところでしょうか。

 フッサールがかつてガリレオを評して「隠蔽の天才」といったと伝えられますが、まさに近代科学の生みの親とも言えるガリレオにとっては、大きく物理現象をとらえることで、ニュートンに至る「科学革命」を成し遂げることが出来たともいえるでしょう。真理の追求のみちのりです。
 しかし、それを文字通り「真理の発見」のようにとらえるのではなく、特定の事実を隠蔽している、ということを喝破したフッサールもまた現象学創始者としての面目躍如たるところでしょう。
 ただここで、注意すべきは、ガリレオは生の世界から(ノイズを除去して)真理を掬いだしたのではなくて、何らかの情報を隠蔽することで「真理らしきもの」を記載することができたという視点です。

 この辺りの事情は、科学史において時折現れるものです。ただしギリシャ時代など古代との齟齬であればだれもがすぐに気づくのですが、現代に近づくほど「自らの問題」とも隣接してくるので、そう簡単にはいきません。
 例えば、「エーテル」の存在などは、物理学のスーパーヒーロー、アインシュタインの存在とあいまって、もはやその実在を口にすることもはばかられるといった状況ではないでしょうか。アインシュタイン物語的には、旧来の「絶対空間」否定における「ラスボス」に位置付けられるわけですから。そして後世、いくらエーテルに対して否定的な実験結果が出たとしても、大きな物語が一度完成してしまうとその修正はほぼ困難ということなのでしょう。壮大な物語を誰も崩したくはないでしょうからね。

 ココマデの状況ではなくても、細胞の基本構造にもこうしたお話はあります。各細胞を隔てるものはいわゆる「脂質二重膜」とされていますが、これすらも「絶対」という状況ではないようです。
 いくつかの実験では二重膜を仮定しては矛盾する結果もありますし、代替的な膜モデルも水分子を研究するMRI研究者などからも出ているようです。それは、液体を包んだ袋ではなく、その内部がマトリックスで満たされむしろあまり「水」の自由な状態ではない、というモデルが考えられているようです。例えるなら海ブドウ状に、ファシア近辺を水分子が取り巻くようなイメージでしょうか。

 まあ、このような例は多分他の分野でもいくつかあるように思うのですが、いずれも時の主流の中、ただの「トンデモ」扱いを受けてしまっているのでしょう。ただ、実際は我々が考えるよりも、簡単には割り切れないことも多いわけです。例えば、飛行機が飛ぶ理由などもそうで、専門家によれば「揚力」を仮定する現在の説明モデルは実際には否定的だそうです。でも実際に飛ぶことは可能。麻酔のメカニズムも、学術的には諸説ありながらも、実際の手術は出来るというわけです。

 しかし、そうした扱いにより、明らかに、生の現実界における何らかの「現象」をとり漏らしているだろうこともまた事実。
 医学の単純化へと突き進む流れの中で、解剖においてファシアは取り残され、それゆえに幾多の「経絡現象」もまた「ないこと」にされてきたのではないでしょうか。
 物事の理解の仕方は、主に単純化への方向性がほとんどですが、それ以外の方法、複雑化へと向かう方向も、また考慮しなければいけない時代に近づいているのではないでしょうか。(時代はさらに単純化へと突っ走っているようではありますが…)

 いわゆる「多」から「一」へと真理探究を進める方向だけではなく、逆に「一」から「多」へと思考を進めることで新たに気づくことも少なくないでしょう。アナトミートレインなどからファッシアを考えるとき、この「一則多」的な方法の重要性を感じます。いわば「逆張り」的な方向性ですね。

 これはダイアローグの思想にも連なるものがあります。とにかく「結論」がひとつへと収束しないことに対して不満を持つ方が少なくない状況において、リフレクションなどのプロセスの結果、共通了解へとつながる流れがそれです。
 「多」つまり「複雑」な状況に進行させることは、従来の真理探究においては求められていなったものですが、この混迷する時代状況においては多くのヒントをもたらしてくれることも少なくありません。
 我々は知らないうちに、勝手に物事を単純化(モデル化)して、簡単な答えに飛びつくことのなんと多いことか。そしてそこから取りもれることのなんと多いことか。


 統合医療における当院の取り組みにおいて、こうした方向性は非常に重要なヒントになります。
 皆さんの健康な生き方をサポートするにあたり、こうした視点、つまり「一」から「多」へと至るプロセスをより明確にしながら取り組んでいきたいと思います。この業界では、さまざまな治療法におけるオルタナティブにばかり関心がむきますが、発想におけるオルタナティブみたいなところは、ほぼほったらかし状態といえそうです。
 デカルトにはじまる真理探究の単純化のパラダイムを超えて、大きな方向性でのオルタナティブを展開するのが、統合医療本来の役割であり、魅力であるとあらためて考えます。



 

tougouiryo at 2022年04月25日00:00|この記事のURLComments(0)

今年の総括と来年への見取り図 (マトリックス論を中心に)

 大晦日、今日で今年も終わりです。ただ、先の見えなかった昨年の暮れよりは、少しいろいろな可能性も見えだしてきている、という点が救いでしょうか。

 感染症から始まり、ワクチンなど医療的な介入の是非が国論を二分するような大きな話題になる日が来るとは思いませんでした。
 現在に至っても、○×、善悪の二極論により、多くのつながりが分断され対立するようになってしまいました。いずれが正か邪かの議論は、やはり多くの分断を生み出します。この議論は正しい統合医療、間違った統合医療、という稚拙な議論にもその影響を見て取れます。

 コロナ禍における統合医療の臨床について、講演を依頼されているので、あらためてこうした問題を考えさせられます。そして結論は、やはり多元主義に基づくこと。
 正確には折衷ではない「多元」による「多元的統合医療」というコンセプトです。多元的統合医療自体はかつて、統合医療学会においても論文賞をいただいたので一応認識されてはいるのですが、その本当に意図するところが広く理解されているかというと、非常に疑問ではあります。
 ただ来年は、より多元的統合医療という用語の意義が強まるのではないかと個人的には思っております。

 こうした多元性を考えるにあたって、今後、陰陽論における「陰」の部分の解釈が大きな問題になってくると思います。どうやってその領域と共存するか、もしくはそれを有効活用するか、そうした視点の必要性が「マトリックス性」として最近話題にしている内容でもあります。

 では、実臨床においては具体的には何なのか。まずはジャングルカンファレンスや、オープンダイアローグといった会話・対話において。従来は、その結論、もしくは結論に至るプロセスなどが関心の的でした。結論は何か、総合診療ドクターGやリバースCPCをはじめとしたいわゆる「謎解き」の真実としての解答が最重要ポイントなわけです(もしくはそこに至る論理展開)。
 しかしJCやODはこうした流れとは一線を画するコンセプトを有するわけで、これこそが新たな意味での「対話」です。対話を続けるために対話する、といった表現がまさにこの本質を示します。
 真実となる答えを模索するのではなく、対話する人と人の間に醸し出される「何か」が、これらの本質とみなすわけです。まさに「陰」「マトリックス」と言えるのではないでしょうか。

 では、従来の基礎医学の中心といえる解剖生理学といった領域ではいかがなものでしょうか。
 この辺りは総合診療・整形内科の方面からの批判もあるでしょうが、やはり「ファシア」という概念だと思うのです。確かに解剖的な実態を有するモノでありながら、これまで「あって、ないもの」という扱いだったのですから、まさに「陰」。充填剤とみれば「マトリックス」そのものでもあります。あまり関心を持たれなかったがゆえに、あまり研究もされていない。これまでの代替医療の諸分野、とりわけ鍼灸・マッサージ・気功・エネルギー医学といった領域における知見が、まさにファシアという概念によって再評価されなければならないでしょう。
 この辺りは、とくにオシュマン『エネルギー医学の原理』での理論展開は、他の類書を圧倒していると思います(話題で売れているけどあまり大したこと言っていないものも多いので困りものです)。このオシュマンの論理では、次に扱う潜在意識、無意識のような概念と接続できるという利点もあります。  
 またファシアを考えることは、実臨床においてもその効果は絶大です。瘀血の概念を拡張することもできるし、従来、原因不明やアプローチしにくかった痛みに対してハイドロリリースなどの方法論によって絶大なる結果を示せるということです。(ただしハイドロリリース万能論は少し行き過ぎているので、従来の刺絡や種々の電気治療の意義をファシアに一度還元してから再度考察する必要があると思います。この辺りの議論はブログ内の「臨床ファッシア瘀血論」をご覧ください!)

 そして最後の一つが、いわゆる無意識という領域です。ただしフロイト的な「イド」ですとあまり前向きな概念ではないので、むしろこれはミルトン・エリクソンのいう無意識の意味でとらえて下さい。つまり彼が得意とした催眠の領域ですから「トランス」と表現したほうがしっくりとくるように思います。
 トランスにより導かれた「トランスランド」(オハンロンによる)による自然治癒力の起動です。臨床の流れの中で最も重要なものといえるのではないでしょうか。具体的には、また来年になってコメントするかと思いますが、とりあえずは用語を提示するに止めます。


 ここまででマトリックスに関する3つの用語が出そろいました。ダイアローグ・ファッシア・トランスです。内側から展開する順序にすると、トランス・ファシア・ダイアローグといったところでしょうか。
 これら「陰」的な充填剤(母体)ともいえる概念こそは、いわば正統とされる医学からは、これまで距離をとって見られていたことは事実です。いまだに不快感を表す人も少なくないかもしれません。
 しかし、これらとの「統合」という意味こそが、統合医療という言葉の「統合」そのものであると私は思っています。何か一つの真実に到達するという統合ではなく、混沌と調和との統合。それを端的に示してくれるのが、この3つの概念であると考えます。



 今年もあとわずかです。来年はこうした概念をより具体化しながら、新たな場所で、統合医療を新展開していきたいと思っております。

 本ブログをお読みいただいた方々、良い年を迎えられますよう祈念しております。
 良いお年を〜  (^^)/

tougouiryo at 2021年12月31日06:00|この記事のURLComments(0)

アーシングのすすめ

 コロナ禍における感染者数の減少に伴い、外出する機会もふえてくるのではないでしょうか。急に寒くなる日もありますが、温かい日中、ひと時でも裸足の時間を設けてはいかがでしょうか、という提案です。「アーシング」といわれる方法です。

 アーシングについては以前からも時折ジャングルカンファレンスなどで話題にされておりましたが、外出のありがたさを思う時、あらためて注目したい健康法です。

 関連の測定機器に注目が集まりやすい分野ですが、その基本は何といっても自然、とりわけ大地とのふれあいにあることはいうまでもありません。
 方法はとても簡単ではありますが、都会生活の中では、そう簡単なものでもないというのが実情でしょうか。それでも土の地面を探して、旅行先など自然に囲まれて、アーシングの機会を持つというのはおすすめです。

 先日も地方への出張の折、私も誰もいない神社や遺跡でアーシングしてみました。裸足という本来は当たり前の状況が、極めて特異な体験のように感じてしまう自分に逆に驚きました。
 その時は天気も良かったので、青空と太陽、芝生の大地、その間に自分が存在するという当たり前ながら、刺激的な体験でした。まさに「天地人三才理論」の実践そのものです。

 科学的に解釈するなら、まさに電圧ゼロの地面にアースしているわけですから、身体内部における静電気が抜けてリセットされているわけです。ただそうした理論的な感覚を超えて、原初的感覚に戻れる行為ですので、論より証拠、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。




tougouiryo at 2021年10月29日07:00|この記事のURLComments(0)

統合医療におけるプラシーボ効果を考える

 ある先生に二重盲検法について強く主張されたので、ちょっと二重盲検法を再考するとともにプラセボの在り方などを考えていました。

 そこで、統合医療における「プラシーボ(プラセボ)」の意義をあらためて考えてみたいと思います。かつてプラシーボについて統合医療の観点からまとめたものを再掲しますので、ご興味ある方はどうぞ。

 

従来のプラシーボ効果をめぐる状況

 プラシーボ効果とは、一般に薬理効果のない物質や治療法であるにもかかわらず、臨床的効果を及ぼすもの、と言えよう。それゆえプラシーボは「不活性または作用のない物質」と定義されることが多い1)。広く医療行為においては、実際には不可分に含まれていると考えられるが、研究的側面においては、排除すべきものと考えるのが一般的である。この効果をいかに排除するかが、臨床研究の成否を握るといってもよく、その方法論上で最重要とされているのが「二重盲検法」である。それゆえこの方法は、広く薬物等の効果判定として用いられているわけであり、代替医療の検証においても例外ではない。つまり、プラシーボ効果を除去しなければ、科学的にその効果を証明したことにはならないのである。この方針は、代替医療の検証において、とりわけ、ハーブや健康食品等の効果の検証において特に有効といえる。

 

代替医療評価における二重盲検法の問題点

 ただし、この方法にはバイアスを完全に除去できているのかという問題点もある1)。バイアスを最小限にした適切な対照群を設定しなければならないという問題である。薬物類の検証においては「偽薬」を設定しなければならないが、カイロプラクティックやアロマセラピーなど、偽薬にあたるコントロールを設定しにくい療法の検証は困難である。鍼灸の検証においては、偽の鍼等を用いて、方法論の工夫をしているものの、厳密な意味では問題点も少なくない2)。また、そもそも代替医療の本来の性質から、心理反応を積極的に利用する側面もあり、その効果判定からプラシーボ効果を除去することの是非も議論されており、積極的に臨床に取り入れるべきという見方もある3)。つまり、代替医療はプラシーボ効果を積極的に用いる体系である、とも言えるわけである。ここで我々は、代替医療を研究するにあたっては、プラシーボ効果に関して、肯定的と否定的意義の二つの面を考慮する必要がある。こうしたスタンスの必要性は、通常の現代医療における臨床研究との大きな相違点といえよう。

 

代替医療と現代医療の接点としてのプラシーボ効果

 それでは、プラシーボを肯定的に取り扱うからといって、そうした代替医療研究は「科学的」ではないのだろうか。プラシーボはただの「気のせい」だけであって、何ら人間に証明しうる生理学的変化をもたらすものではないのだろうか。そもそも代替医療は、既知、未知を問わず、様々な機序を介して、生体の治癒機転に働きかける医療ともいえる。つまり妥当な科学的方法であっても、プラシーボであっても、生体の治癒へのメカニズムに働きかけていれば同意義であるととらえられる。想定する生体の治癒メカニズム(自律神経系・生体防御系・内分泌系等の連携)は、実態をもつものであり、これ自体は科学的説明が可能である。これらを、プラシーボ研究で著名なミシガン州立大学のハワード・ブローディ教授は自著の中で「体内の化学工場」と表現している4)。つまり、「実薬」であっても「偽薬」であっても、「体内の化学工場」は同等に治癒機転に働きかける。その結果、治癒がもたらされるのであれば、その原因は本質的に関係ないとも言える。こうした観点から、代替医療の臨床においては、プラシーボ反応はことさら、除去すべきものではない、という見方ができるわけである。これは、こと代替医療に限る問題でもない。現代医療においても、昨今、個別性を重んじた医療ないしは全人的医療といった概念の重要性が叫ばれている。また、そこに通低する思想も、科学万能的思想から、「語り」を重視する「ナラティブ」重視へと変貌している。こうした流れの中で、これまでのプラシーボに対する従来の意味づけも変化してくるのは自明である。従来の薬物療法や外科手術においても多分にプラシーボ効果は観察されている3)。つまり、両者にとって不可欠かつ、共通の接点としてプラシーボ効果は、非常に重要な役割を持つと言えよう。

 

統合医療におけるプラシーボ効果

 この考えをベースにすると、代替医療を現代医療の中に統合していこうとする「統合医療」において、プラシーボが重要な意味があることがわかるであろう。つまり、統合医療研究という場合、現段階では、代替医療の基礎研究的側面と実際の臨床的側面とでわけて考える必要がある。我々は今後、この分野においてプラシーボ効果というものを考えるにあたって、このように分けて考える必要があるだろう。また将来的には積極的なプラシーボの評価という大きな発想の転換の成否が、新たな医療、「統合医療」研究の成否ともなるだろう。

 

(参考文献)

1)A K Shapiro/赤居,滝川,藤谷訳パワフル・プラセボ協同医書出版社, 2003

2)川嶋朗,山下仁鍼灸治療臨床検査47:719-724, 2003

3)J E Pizzorno, M T Murray/帯津良一監修自然療法産調出版, 2004

4)Howard Brody/伊藤はるみ訳プラシーボの治癒力日本教文社, 2004

 


tougouiryo at 2021年08月24日08:00|この記事のURLComments(0)

「川中島の戦い」が展開中!

 現在、「川中島の戦い」が展開中です!、といっても城めぐりアプリ内でのお話です(笑)戦いといっても仲間を助けながら、自軍を優勢に導くという「滅私奉公」的な要素も強いこころ温まる「戦い」です。何を言っているのか、やっていない方には分かりにくいのですが、コロナ感染爆発の状況下で、自宅でこもりながら出来るイベントですので、気になった方は是非のぞいてみてください。今すぐ、参加することもできます。無料アプリに入る必要はありますが。

  ニッポン城めぐり アプリ






tougouiryo at 2021年08月21日07:18|この記事のURLComments(0)

2月26日基礎医学塾(生化学・栄養)開講します!

 2021年の基礎医学塾開講です。非常事態宣言を受けて1月の開講を延期しておりましたが、2月から開講いたします。

 テーマは「生化学」です。新書など比較的分かり易くまとめてある生化学の一般的解説書を用いて、半年ほどの予定で勉強していきます。
 まずはこれ ↓ ↓ ↓(三回ほどで読み切る予定です)







 


 新書で、全体像をつかんでから今度はやや専門的なものに挑戦 ↓ ↓ ↓ (これも三回ほどの予定です)






 代謝はどこをやっているかわからなくなり、いわゆる「迷子」になりがちなので、「代謝マップ」が必要です。下記のものがおすすめです。↓ ↓ ↓


一目でわかる医科生化学
J.G. サルウェー
メディカルサイエンスインターナショナル
2007-09-01




 オンラインでの開催になりますので、自宅にいたまま読書会に参加する感じです。ふるってご参加ください。申し込みは下記のフォームからになりますので、よろしくお願いいたします。

2021年度第1回基礎医学塾@zoom講座

2021年2月26日(金)

18:30〜20:30

質疑応答を含み、20:30まで)

参加費・・・2000円

【参加申し込みフォーム】は

↓↓↓こちらから

https://forms.gle/Aew3raCE1m97Nbtq9


tougouiryo at 2021年02月14日07:34|この記事のURLComments(0)

ビオチン、足りてますか?

 ビオチンは、水溶性ビタミンに分類され、ビタミンB7、ビタミンH、コエンザイムR等、様々に呼称されています。そしてその効果としては、医薬品の適応として、急性・慢性湿疹、接触皮膚炎、脂漏性湿疹、尋常性ざ瘡など皮膚疾患に幅広く用いられています。

 ビオチンは主に空腸において吸収され、大量に摂取したとしても速やかに排泄されるため、副作用や過剰摂取はないとされ、毒性の少ないビタミンと考えられています。

 鶏肉のレバーに多く含まれ、その他、落花生、卵黄、豚肉のレバーにも含まれます。しかし、生卵の大量摂取により、アビジンという糖タンパク質が消化管内部において特異的に結合し、ビオチンの吸収阻害をしてしまいます。これにより欠乏症状が発現するといわれますが、加熱により、アビジンの結合能は低下するため欠乏は生じにくくなります。

 ビオチンの不足を示す症状としては、うろこ状の皮膚炎、脱毛、萎縮性舌炎、食欲不振などの症状が出現するとされ、アレルギー患者においてはビオチンを増加させる働きを持つビフィズス菌とともにビオチンを補う必要があるとされます。

 経験的には、原因のはっきりとしない頭皮における脱毛は、このビオチン補充が大きな可能性を有するように思います。またアトピー性皮膚炎やアレルギー性の皮膚炎などにおいても、ビフィズス菌と合わせて投与することで、臨床的な改善を認めることも少なくありません。(一般にビオチン欠乏は稀とされますが実際にはそうでもないように感じています)

 つまり、こうした皮膚炎の方には、食事指導や皮膚へのセルフケアに加えて、腸内細菌とビオチンに気を配った治療も不可欠となるわけです。




tougouiryo at 2020年09月01日05:00|この記事のURLComments(0)

「ヒトのからだ」第二回勉強会のポイントとお知らせ

 三木成夫先生の「ヒトのからだ」をテキストにした勉強会を開催しております。第1回は、通常の解剖学と三木解剖学との差異から、生命の「おもかげ」を見る視点やら、進化・発生から視点の重要性など、総論的なお話がメインでしたが、今回は主に、吸収系としての呼吸器系と、循環系としての血液系・血管系を学習予定です。各論としてもほぼ独立しておりますので、今回から参加希望の方でも大丈夫です。以下、今回使用するテキストです。

ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T



 8月28日(金)18:30〜20:00(〜20:30)ZOOM講義による開催です。申し込みサイトなどは後日、こちらのブログでお知らせしますので、マメにのぞいてみてください。

 以下、参加予定者の方のために、学習ポイントを記しますので参考にしてください。

吸収系
1)消化器系の復習(「頭進」までの流れ)
2)副鼻腔からの呼吸器の経路
3)「生命のかまど」として酸素の取り込み
4)えらの変化
5)呼吸における動物的支配

循環系
1)食物と酸素の運搬系
2)血液細胞の来歴
3)腸管外消化としての免疫
4)腸管・脾臓・腎臓・骨髄における造血
5)腸における新旧の静脈(一次静脈・二次静脈)
6)腸の血管、腎臓の血管、脳の血管、肺の血管
7)脳への動脈血が左側に流れやすい理由

その他、肺の機能と構造、心臓の機能と構造についても復習しておいてください。


病気がみえるvol.2循環器
メディックメディア
2017-03-04

病気がみえる vol.4 呼吸器
メディックメディア
2018-12-14


tougouiryo at 2020年08月17日03:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学検定、始まります!

 現在、ジャングルカンファレンス関連のイベントとして、統合医療における共通言語の学習の一助となるべく「統合医療基礎医学検定」を企画しております。

 プレ開催(第0回)を受けて、今回がいよいよ第1回です。本年(2020)9月10日で、主にオンラインでの開催を予定しております。当初は、マークシート式で会場での開催を予定しておりましたが、昨今のコロナ感染拡大防止の観点から、オンラインでの開催をメインにしたいと考えております。(ただし、その後のジャングルカンファレンス開催と合わせて、一部会場での受験も可能にする予定です)

 出題範囲としては、解剖学、生理学、生化学(栄養学)と統合医療についての基礎的理解を問う問題です。各種、国家試験における基礎医学範囲、ならびにそれらに準じたレベルの出題となります。合否を計るものではなく、今後の自己学習のメルクマールとして活用して頂けたら幸いです。そのために、範囲はなるべく広範囲に偏りなく出題する予定です。

 なかなか試験でもないとべんきょうしないよ、という方も少なくないと思います。そのための一つの目標ですから、是非とも皆さん、奮ってご参加ください。詳細は、後日お知らせいたします。

 オンラインですが、開催時間は固定しておりますので、ご注意下さい。9月10日木曜日、18:00〜19:40の予定となっております。




tougouiryo at 2020年08月07日05:00|この記事のURLComments(0)

『ヒトのからだ』勉強会開催のお知らせ

 これまで内輪で開催しておりました勉強会を、ZOOMによるオンライン講義などの経験を積みましたので、それを活用して公開することになりました。

 これにより遠方の方や、時間的に参加が難しかった方などこれまで参加できなかった方にも参加可能になりました。参加資格のようなものはありませんので、ヒトのからだについて、解剖・生理学的な基本を勉強してみたい方はぜひご参加下さい。参加フォームは下記になりますので、こちらからお申込み下さい。
↓ ↓ ↓
基礎医学塾@ZOOM 全6回
第1回 7月31日(金)18:30〜20:00(〜質疑等20:30)
参加費:2000円

【参加申し込みフォーム】は以下になりますので、よろしくお願い致します。

https://forms.gle/FU6QUgiQbSEiQJVU6

 内容は参加者全員で、テキストである三木成夫著『ヒトのからだ』を購読していきます。一方的な講義ではなく、あらかじめ勉強した内容をみんなでシェアしたり、疑問点を考えたりしながら理解を深めていきます。
ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T


 毎月一回開催、全6回の予定です。各回の大まかな学習内容は以下です。

第1回 第1章「からだの歴史」と第2章の吸収系(消化器系を中心に)
第2回 第2章「吸収系(消化器・呼吸器)」と「循環系(血液・脈管系)」(呼吸器と循環器を中心に)
第3回 第2章「排出系(泌尿・生殖系)」(泌尿・骨盤・血液・内分泌など)
第4回 第3章「受容器(感覚器)」
第5回 第3章「伝達系(神経系)」
第6回 第3章「実施系(運動系)」と第4章「ヒトと動物の違い」

 以上のように、三木成夫先生の身体観を概観しながら、統合医療の共通言語としての基礎医学を学習します。加えて、基礎知識が、健康実践にどのように応用されるのか、その具体案の一つとして、「身体へのマインドフルネス(マインド・ボディフルネス)」という試みを紹介していきます。学習内容が、健康法につながる体験をしてみてください。

 また参考文献として、三木先生の他の著作もおすすめですが、全部よむわけにもいきませんので、下記の布施先生の著作が三木理論として良くまとまっています。また解剖学については適宜『解剖学講義』など基本テキストを参考にしていきます。

解剖学講義
伊藤 隆
南山堂
2012-04-10




皆様のご参加をお待
ちしております!



tougouiryo at 2020年07月24日10:58|この記事のURLComments(0)

AIPCコポリマーの美容水

 当院プロデュースの美容水のご紹介です。これ一本で、「化粧水+美容液」的な効果ですので、一度使った方からは大変好評な商品です。

 関係者の方々や当院に通院されている方には、とくに目新しいものではないのですが、あらためてご紹介です。
 最近は、隣接の提携施設「身心工房リボン」にお越しの方も増えてきたのにともない、取り扱い商品のご説明の機会も増えてまいりましたので、ここで販売サイトを挙げておきます。(当院受診されている方はクリニックにて割引価格で購入可能です)



 この美容水は、当院の開院直後頃から、ある医療系業者さんのものを取り扱ってきたのですが、商品の評判が良かったにもかかわらず製造業者のさまざまな事情から、いくつかの業者を転々とせざるを得ず、しばらくは製品自体が消滅いた経緯がありました。
 しかし、当院の患者さんをはじめ、ヘビーユーザーの方々の復活を求める熱烈な応援があり、若干の改良を加えて装いも新たに「IMC美容水」として生まれ変わたっという経緯があります。

 この美容水の強みは、AIPCコポリマーによる圧倒的な保水力です。いわば人工の細胞膜ともいえるもので、ワセリンなどのような油性(疎水性)のべたつきがなく、むしろ親水性として性質が強いので、手洗いに対して水分を取り込みさらにしっとりとした感じになるのが最大の特徴です。それゆえに人工血管など医療用として用いられてもいます。
 看護師さんをはじめとした医療従事者の複数回の手洗いに対しても効果が低減しないことから手荒れ防止効果ありとして、大学医学部の材料部からの発表もある、いわばエビデンスありの商品です。
 是非一度お試しください!

tougouiryo at 2020年07月06日05:00|この記事のURLComments(0)

中枢神経学習の補足資料

 今週の勉強会の補足資料ですので、関係者以外はスルーして下さいませ。

 中枢神経系のところが、なかなか分かりにくいようですので、三木先生の解説をもとに若干の補足です。まずは脊髄と脳の発生を見てから、伝導路などに目を通してみてください。

 中枢神経は、感覚器との関連で、前・中・後脳が形成されます(鼻ー前脳、眼ー中脳、耳ー後脳)。ここから脳全体の発生の流れを追ってみて下さい。三木先生の著作も参考になります。
 そこからさらに後方の部分である脊髄と区別されます。特に脊髄は、前角の細胞の局在や、レクセド層といった局在が発生の過程を見ると理解しやすくなります。おおまかな流れとして、進化の過程で、後脳(原始魚類)→中脳(高等魚類・鳥類)→前脳(哺乳類)と、次第に前方へと進んでいく「頭進」をし、前脳が極度に発達して結果、終脳としての大脳半球が形成されるながれを理解してみて下さい。
 また脊髄から発生し、そこから延びる脊髄神経は内臓や体壁の動脈に絡みつきながら末梢へと至ります。進化により首や手足の発達とともに、これらは絡まるように「神経叢」を形成しながら皮膚や筋肉へと延びていきます。続く「延髄」は、鰓脳として発生し、そこからは鰓弓神経(三叉・顔面・舌咽・迷走神経)が出入りします。これらは植物性運動のみならず、表現運動においても重要な働きを有します。また植物性過程の後半は、仙髄に中枢があり骨盤内臓神経により排尿や排便などを司り、延髄と極性の関係を持っています。
 延髄の背側部には、平衡をとり運動を円滑に行うために「小脳」が発達しています。これは延髄の動物性知覚部ともいえる部位です。小脳(耳脳)は、胴体に関連した旧小脳が、四足に関連した小脳半球・新小脳に挟まれて小脳虫部を形成している形態をしています。また随意運動を行う人類では小脳と大脳との連結が強まり、しだいに「橋」が発達してきます。
 続く「中脳」は視覚器に関連し眼脳といえる部位です。魚類と鳥類では、視索が中脳半球に収束していますが、哺乳類になると視索の大部分は「間脳」に終わり、中脳半球は上丘へと退化し、聴覚を中継する下丘とともに四丘体を形成するようになります。また中脳被蓋には運動に関連した「赤核」や「黒質」が現れ、大脳からの伝導路(大脳脚)が大きく発達しています。
 前脳は鼻に関連し鼻脳ともいえ、嗅脳と嗅球から成ります。これが爬虫類において著明に変化し、嗅覚以外の全ての感覚が一つの場に集合し、「新皮質」が形成されてきます。これが哺乳類では左右に膨大し、ここから脊髄まで一気に下がる随意運動の経路である「錐体路」が完成するのです。一方で嗅脳としてあった古皮質は、新皮質の陰で見えなくなり、「大脳辺縁系」として植物性過程の中枢となっていきます。

 神経の基礎知識確認のためのキーワードを以下に挙げておきますので、参考にしてください。

神経線維と伝達物質
神経線維(Aαβγδ、B、C)、代表的神経伝達物質(アセチルコリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミン、ヒスタミン、グルタミン酸、GABA、サブスタンスP)

中枢神経
大脳半球、大脳皮質、大脳髄質、大脳基底核、間脳、中脳、橋、延髄、脳幹網様体、小脳、脊髄

伝導路
遠心性:錐体路(皮質脊髄路・皮質延髄路)、錐体外路(網様体脊髄路・前庭脊髄路・赤核脊髄路・視蓋脊髄路)
求心性:温痛覚(外側脊髄視床路)振動覚・位置覚(意識型深部感覚)、小脳系(非意識型深部感覚・脊髄小脳路)

脳血液循環
大脳の動脈分布、脳底動脈とウィリス動脈輪、脳の静脈分布、

末梢神経

脳神経:三大感覚(機Ν供Ν次法運動神経相当(掘Ν検Ν此Ⅻ)、鰓器官(后Ν察Ν宗Ν勝Ⅺ)
末梢神経:前根・後根とベル・マジャンディの法則、前枝・後枝とデルマトーム、脊髄神経叢
自律神経:交感神経、副交感神経、内臓痛覚、内臓感覚(頸動脈洞・頸動脈小体を含む)、腸管神経系

tougouiryo at 2020年05月26日06:00|この記事のURLComments(0)