業績・出版物の紹介
ラリー・ドッシー『時間・空間・医療』
そこには、現在、医療において最も重要視されている「客観性」ということに関して、鋭い文章が書いてあり、読書時も印象に残ったためチェックしてありました。以下、引用してみます。
科学は、今まで存在せずほんとうに必要でもなかった原理に対する確信を、ひとつひとつ拒絶しながら発展を遂げてきた。たとえば、エーテル、カロリック、フロギストンなどの概念は、よく健全な科学へと向かう努力の中で、初期の時代に全て断念された。しかしこうした修正はもっぱら科学の内容に関係していた。(中略)その結果、医学は大混乱を招くかもしれない。けれども、客観性という幻想がなくなれば、医学は手かせ足かせから解放されることになる。医学は客観的であるべしという要請は、実質的に健康と病気における強力なファクターを否定してきた。
ここでは「客観性」というのはそろそろ乗り越えられるべき、「フロギストン」のような概念だとドッシーは述べています。これが居座るがゆえに、意識の介入という医学的に大きな展望を逃してしまっている、と述べているのです。
意識を排除し、絶対的真理のような概念を探求したこれまでの医療に対して、対話がもたらすものは単なるナラティブの復権というようなものをはるかに超えているように思います。絶対的真理ではなく個別の真理、客観的・普遍的ではなく、各々の「場」から生成される価値のようなものを重要視する考え方なのです。そして、我々がそうしたものの生起する場面の代表として捉えているのが「対話」なのではないでしょうか。
久々に読み返してみて改めて示唆に富む著作だと感じさせられましたので、メモとして書いておきました。
新刊出版されます! SELF CARE BOOK 365日やさしい疲れのとり方
この本も、多元主義とプラグマティズムを基盤にして(とは気づかれないでしょうが・笑)いろいろな方法論が楽しいイラストで紹介されています。ぜひご覧ください。
今週末は鹿児島にて第23回日本統合医療学会です
当院は、開催前の理事会や、当地での関連団体との交流があるため木曜日から休診になります。ご予約やお問い合わせなどは、受付業務は通常通り機能しておりますので、お電話にてお願いいたします。
今回は統合医療カンファレンス協会としてポスター発表が採択されたのに加え、多職種連携をテーマにシンポジウムを一つ担当させて頂きました。私は当院の紹介に加え、ジャングルカンファレンスの立ち上げに関して多職種協働のあり方を発表する予定です。
以下、我々の統合医療に関しての考え方が述べてありますので、是非ご一読ください。
GRACE3月号に掲載されました
GRACE(3月号)「未病を知る」に「未病の取り扱い方」として宇江佐りえさんとの対談が掲載されました。最近よく聞かれるようになった「未病」について対談形式で解説しています。
健康だと思っている方も、すでに病気がある方も、実は「未病」という概念は大切なものです。たいした症状を呈していない段階での対策は結果として、大きな病気を未然に防ぐことになります。
なかなか、通常のクリニックでの対応では難しい「未病」について、未病クリニックの大切さも指摘した解説となっています。他にもたくさんの有名な先生方が掲載されていますので、是非、ご覧ください。
「美人百花」と「OZ magazine」に掲載されました
夏季休暇で休診にしておりましたので、久々の書き込みとなります。
いくつか雑誌に取り上げていただきましたので、ご紹介します。
「美人百花」(2007年9月号):安眠や冷えについて解説しています。
もうひとつは、監修したものです。OZ magazine(オズマガジン)増刊で、女のカラダとココロの新事実という特集です。
どちらも、いろいろな症状が幅広く解説されていますので、是非ご覧になってください。
「週間がん」に掲載されました
ネット上の「週間がん もっといい日」に小池統合医療クリニックが紹介されました。非常にわかりやすくかかれていますので、当院への受診をお考えの方には、ご一読をお勧めします。以下のアドレスからどうぞ。
がんに対しての当院での考え方が解説されています。生活習慣病全体にも通じる考え方なのです。
MAQUIA(2007年9月号)に掲載されました
NBMとホメオパシー
「看護技術」の次回(2007年7月号)掲載テーマは「NBMとホメオパシー」です。ホメオパシーについては、専門家の先生方により、さまざまな角度から解説されていますが、看護を中心とした雑誌であることから、語りという切り口でホメオパシーを概説していきます。
そもそもNBMは、EBMを補完する目的で、形成されてきた概念ですが、臨床の場での実践を考えると、具体的な方法としてまだ戸惑う概念でもあります。またホメオパシーは、エネルギー医学として解説されることが多く、神秘的なイメージの強い医療であることも事実です。こうした2つの概念を、結んで解説するひとつの試みとして読んでいただけると幸いです。
日刊ゲンダイに紹介されました
日刊ゲンダイ「駅チカの鍼灸名人」のコーナーに紹介していただきました。
内科認定医が鍼を打つ、とまあ、そうなのですが、「名人」ではないのでおこがましいです。私としては、鍼灸専門ではないのですが、統合医療の重要な技法のひとつとして重要視していますので、こうした統合医療形式が希望のかたにはよろしいかと思います。また、文中で教えていただいた藤本先生の技法を受け継ぐようにかかれていますが、正当な弟子・会員でなく、あくまでも先生の親切で教えていただいた輩とご理解ください。関係者の方々に誤解を与えるようでしたら、申し訳ございません。藤本先生に教えていただいた感謝の気持ちでコメントさせていただいたとご理解ください。
歯科技工士雑誌「DHstyle」7月号のヘルスケアコーナーに「夏の冷房対策」として記事が紹介されています。こちらも、ご覧ください。
FIGAROに小池統合医療クリニックが紹介されました
FIGAROjaponに「心と体の相談受け付けます」のコーナーに小池統合医療クリニックが紹介されました。とりわけ検査でわからない「未病」に対応するクリニックとして紹介されていますので。ご興味のある方はどうぞ。
他にも、統合医療ビレッジの中村裕恵先生をはじめ、医師による代替医療クリニックが紹介されています。なんとなく体調の悪い方の参考になる企画だと思います。こうしたクリニックが増えてくるのは統合医療推進の立場からするとうれしい限りですね。
25ans(ヴァンサンカン)6月号に小池統合医療クリニックが紹介されました!
小池統合医療クリニックが、25ans(ヴァンサンカン)に紹介されました。
今「健康」こそが最高のリュクス、というコーナーに「オートクチュール医療」として紹介されました。オーダーメード医療のまた違った表現ですが、統合医療のひとつの特色を表せた言葉かと思います。
ご興味ある方はご覧ください。
看護技術4月号 代替医療12話第4回です
看護技術4月号発売されました。今回の代替医療12話は「漢方」についてです。ふつう漢方というと「医療用漢方製剤」のせいで、粉薬というイメージが強いと思います。ところが元はいうまでもなく、植物などの生薬です。それらを煮出したものが本来の漢方であることを改めて思い返してもらう内容です。
当院おすすめの煎じマシーンも出てますので、みてみてくださいhttp://www.medical-friend.co.jp/。
臨床検査学雑誌に載りました
統合医療の扱う領域において「未病」は非常に重要なものです。実際には検査では異常ではないが、体調が悪い、もしくは体調不良はないが、検査値が異常だ、というもの。メタボリックシンドロームが話題になったこともあり、今後の「未病」をはじめとした健康管理問題では、臨床検査が大きな位置を占めてくるのは確実です。
そうした状況において臨床検査学雑誌で「未病」の特集が組まれました。私も「未病と生理機能検査」と題して、書いていますので、ご興味のある方は是非どうぞ。
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.asp?bookcode=013504
未病的な解説を交えて、という感じの人間ドックはまだ実際あまりないかと思います。当クリニックでは、統合医療的な血液ドックをしておりますので、そうしたアドバイスを受けたい方にはおすすめです。検査に関しては他院で行ったものもご説明しますので、ご遠慮なく。せっかく施行した検査データは有効に使わないともったいないですからね。
小池統合医療クリニックが In Red に掲載されました
In Red(2007.4月号)の「大人の乙女・文化系美容倶楽部」の中の「美容クリニック&サロン最前線レポート」に「一人ひとりに合わせて治療を行う統合医療クリニック」として紹介されました。鍼治療の様子が写真で掲載されています。
CREA TRAVELLER と日経ヘルスに掲載されました
小池統合医療クリニックが、最新のCREA TRAVELLER (2007.4)と日経ヘルス(2007.4)に掲載されました。それぞれ漢方とホメオパシーというまったく違った角度からの紹介ですが、それぞれの良さを適材適所に適応させるのも統合医療の重要なお仕事ですので。ご興味のある方、どうぞ。
CREA TRAVELLER (2007.4):東西美白が叶うおすすめクリニックとして紹介されました。しみ、そばかすのみに着目せず全身からのケアの必要性をお話しました。
日経ヘルス(2007.4):効くニュース「ホメオパシー」の中で女性の病気に効くホメオパシー治療を行う医療機関として紹介されました。
「看護技術」3月号掲載されました
「看護技術」(メヂカルフレンド社)に代替医療12話の連載3回目が掲載されました。
今回は漢方に特有な理論の紹介です。気・血・水や五臓という東洋医学に特徴的な見方の解説です。次回以降は、漢方薬、鍼灸と東洋医学の各論へと進む予定です。
もうすでに漢方には詳しい、という人には面白くないかも知れませんが、初めてこの分野に触れる人にはわかりやすく解説したつもりです。ご感想などいただけるとうれしいです。
私自身も、日本における統合医療の展開には、漢方・鍼灸は中心になるべきと考えていますので、わが国における統合医療理解の第一歩という位置づけで解説しました。
Tarzan掲載されました! HP近日公開
Tarzan(2007/2/28号)にホメオパシーの記事で紹介されました。デトックス法の一つとして取り上げられています。ご興味のある方はどうぞ。
近日、クリニックHP公開予定です。これまでブログだけだったので、なかなかわかりずらかったかと思いますが、受診を希望される方には参考になるかと思います。是非お立ち寄りください。土曜日公開予定です。
クリニックにかんする料金などのご質問は、直接お電話ください。折り返し、ご案内用のパンフレットをお送りします。
コラムに紹介されました
コスメ自腹道のコラムに紹介されました。
みてみてくださいね。コスメ情報満載です、とくに男にとっては未知の世界・・・
http://cosme.beauty.yahoo.co.jp/column/jibara/index.html
代替医療12話 連載第2回
私(小池弘人)の連載第2回が載っている「看護技術」が発売されました。
今回のテーマは「アロマセラピー」です。癒しの場を創る、という観点で書いてみました。第3回以降からは統合医療的に東洋医学を紹介していく予定です。
掲載されました!
当クリニックで特に重視するのが「冷え」対策です。漢方や鍼灸といった方法のみならず、日常的にもいろいろな注意点があります。簡単な方法ですが、こうした指導もあわせて行っています。
こうした「冷え」の対策について2誌に掲載されていますので、ご興味ある方はご覧ください。
an an (アンアン・2007年1月24日号):Health 「女性の体は冷えている」
美的(2007年3月号):「おなか周りのむくみ改善でくびれを再生」
などです。一見、美容的な観点だけからの解説のような題ですが、女性の(ホントは男性も)健康に重要なことが書いてあります。
こころの癒し
「こころの癒し」が出版されました。私(小池弘人)も「ルルドの奇跡」について書いていますので、ご興味のある方はどうぞ。「スピリチュアル」というと「江原さん!」という印象しかない方は、「スピリチュアル」の裾野の広さを知ってみるのもいいと思います。下記からどうぞ。
こころの癒し スピリチュアル・ヒーリング―医師・科学者・セラピストによる未来医療への架け橋
代替医療「12話」連載開始!
看護技術1月号(12月20日発売・メヂカルフレンド社)から、私(小池弘人)が代替医療について、「代替医療12話 統合へ向けた理解のために」と題して連載を開始します。
これまでも、いろいろな形で代替医療についての解説は出ていますが、広範囲な領域のため、分担執筆という形態がほとんどです。これはこれでいいのですが、ただでさえばらばらな代替医療の世界が、余計に統一的理解をしにくくなるという難点があります。今回の私の連載は、代替医療から統合医療への全体的流れを意識しながら、各論的内容を統一的な視点から解説していきたいと思います。これによって、これまで偏見を持っていた医療従事者にひとりでも多く、統合医療を理解してもらえたら、と考えています。
1回目は「日々、発展する代替医療」と題して代替医療を概観します。専門家(?)でも時折、間違って使っている「代替医療」と「統合医療」の違いなども解説していきたいと思います。ここをご覧の皆様にも是非ともお読みいただければ幸いです。メヂカルフレンド社のページは以下です。
http://www.medical-friend.co.jp/
2003年3月までの業績・出版・講演等
業績・出版(〜2003年3月)
1) Increase severity of viral myocarditis in mice lacking lymphocyte maturation
T Kanda, H Koike, M Arai, J.E.Wilson, C.M.Carthy, D.Yang, B.M.McManus, R Nagai, I Kobayashi International Journal of Cardiology 1999(68) 13-22
2)Reduction of viral myocarditis in mice lacking Perforin
H Koike, T Kanda, H Sumino, M Arai, M Motooka, T Suzuki, J Tamura, I Kobayashi
Research Communication in Molecular Pathology and Pharmacology 2001(110) 147-156
3)Anti-pituitary antibody-induced multiple endocrine disorders in mice
H Koike, T Kanda, M Motooka, J Tamura, I Kobayashi
The Journal of International Medical Research 2001(29) 22-27
4)Detection of point mutation for human growth hormone in patients with antipituitary antibody positive type 1 diabetes mellitus
H Koike, M Motooka, T Kanda, K Onigata, M Murakami, T Suzuki, I Kobayashi
The Journal of International Medical Research 2001(29) 397-408
5)長期臥床患者において腹臥位療法が瘀血状態を改善する
小池弘人 小板橋喜久代 松浦良民 小川新 瘀血研究 2001(20)163-164
6)改良マットレスによる側臥位の下側肩峰部・大転子部の体圧分散効果
小板橋喜久代 柳奈津子 小池弘人 群馬保健学紀要 2001(22)1-9
7)“統合”の構想から見た現代医療の諸相
小池弘人 構想(Open-space for discourse on initiative)2002(1)12-14
8)下腿における皮疹に竜胆瀉肝湯が有効であった1例
小池弘人 小板橋喜久代 真下正道 松浦良民 漢方医学 2002(26)136
9)犬による動物介在療法の生理的効果と運動療法への応用の可能性
本岡正彦 小池弘人 南出正樹 鈴木忠 小板橋喜久代 看護学雑誌 2002(4)360-367
10)相補代替医療アジア連合会(ASCAM)の構想
小池弘人 David Hong Keun Oh 構想(Open-space for discourse on initiative)2002(1)102-103
11)構想としての統合医療
小池弘人 上田至宏 川嶋朗 小板橋喜久代 山下仁 山本竜隆
構想(Open-space for discourse on initiative)2002(1)104-132
12)心臓超音波検査法トレーニングプロトコールの評価
松井弘樹 小池弘人 本岡正彦 藤田晴康 鈴木忠 横山知行 超音波医学 2002(29)537-544
13)米国における統合医療の実際 −アリゾナ大学統合医療プログラム研修報告−
小池弘人 Kitakanto Medical Journal 2003(53)63-66
14)「統合医療」という構想の理解への歩み
小池弘人 構想(Open-space for discourse on initiative)2003(2)13-16