いわゆるブログ!

先祖返りの国へ

 以前、ある方のご紹介で、現代において中世の集合場所のような「場」を作れないかという取り組みをしているグループの集会に参加したことがありました。

 そこで、幕末の頃の写真技術を現代に取り入れていらした写真家の方と名刺交換をさせて頂いたのですが、しばらく、そのことも失念していたのですが、アマゾンの書籍紹介で下記の本を見つけ、いつぞやの!と思い購入しました。それが作者の一人、写真家のエバレット・ブラウンさんです。

 まだ、ざっと目を通しただけなのですが、非常に興味深い内容です。日本文化と身体にご興味ある方にはお薦めです。




tougouiryo at 2020年09月30日19:33|この記事のURLComments(0)

小さな診療所から(6)

 50代女性Dさん、冷えのぼせ、動悸、不眠、イライラ感、などの更年期障害を主訴に来院されました。当院受診前も、同症状にて漢方専門クリニックにて漢方処方(加味逍遙散・当帰芍薬散・抑肝散・酸棗仁湯等)、ならびに鍼灸院にて鍼灸治療を継続していたが、症状の改善が認められないため、当院を来院されました。

 まずは栄養状態のチェック希望でしたので、食事内容の記録表に加え、採血検査にてビタミン・ミネラルの栄養チェックを行いました。
 結果から、鉄・亜鉛・ビタミンD等の栄養素が少なく、主訴との関連も強く示唆されたため、サプリメントにて補充をおすすめしました。
 時に困っていた動悸に関しては、循環器専門の他院にて既に精査されていましたが、特に問題なしとのことでしたので、コエンザイムQ10(還元型)を通常量より増量して処方しました。
 さらに食事内容でも、タンパク質の摂取が少なかったので、改善するよう指導しましたが、なかなか増量できないということでしたので、プロテインでの摂取をおすすめしました。

 これらの栄養補充、さらには食事内容の改善に積極的に取り組まれたことにより、冷えのぼせ、動悸、イライラ感が改善され、自覚的にかなり元気も出てきたようでした。とくに動悸に関しては、心臓の病気ではないかと精査してからも心配が続いていたことから、コエンザイムをはじめとした栄養が原因だったこともわかり、たいへんよろこばれていました。

 しかし、数回の診療のなかで問診を進めていくと、家庭内、とくに夫への不満が強くあるようで、それによる機嫌の悪さから、症状の悪化が始まったようでした。従来、エアロビなど体を激しく動かす運動が好きで、これによりストレスの発散を行っていましたが、コロナ禍において、発散も十分にできなかったことが今回の症状悪化の主な原因と推測されました。

 こうしたベースがあることから、再度、増悪してしまうことも考えられ、加えて、睡眠状態の改善は今一つだったこともあり、ホメオパシーをおすすめしたところ、大変興味あるということだったので、レメディを試してみることになりました。
 問診内容と症状の経過などから、レパートリゼーションを施行し、ヨーロッパコウイカ由来のSepia30Cを選択し、1日1粒3日間、連続投与しました。
 これにより、毎日の気持ちがとても楽になり、家族への対応もイライラせずにできるようになり、体調全部が良くなったような感じと表現されていました。また睡眠状態も著明に改善し、中途覚醒、早朝覚醒がなくなり、熟眠感を得られるようになったとのことでした。


 更年期女性の諸症状に対しては、漢方や鍼灸といった東洋医学的な方法論が一般的ですが、この例にもあるように栄養(とくに蛋白やミネラル)の不足が、実は大きな原因となっていることも少なくありません。
 また、治療者側の東洋医学への愛着が、かえってサプリメントなどの栄養補充アプローチへのアクセスに待ったをかけてしまっているケースも、現代の日本では少なくないように感じます。(実は統合医療における現状の大きな問題の一つと考えています)

 漢方に関しては20年ほど前に、私が漢方外来を開始した時に感じたような、医師による漢方や東洋医学への偏見などはほぼ消失しているように思いますが、その他の代替医療(例えばホメオパシーなど)に対してはまだまだの状況です。
 とりわけ欧米諸国でのホメオパシーの復権にもかかわらず、わが国では医師の偏見と無理解はまだまだ強いと言わざるを得ません。

 本例をはじめとしていわゆる不定愁訴に対しては、ホメオパシーの著効する例も稀ではないので、そうしたケースも今後、またここでご紹介していきたいと思います。




 
tougouiryo at 2020年09月28日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (弘前城)

 今回は弘前城(4.青森)です。押印は平成21年5月3日で、城巡りを始めて日が浅かったので、当時は城巡りツアーみたいのが確か無かったので、花見ツアー(どこかで桜の開花が見られる!)というツアーに参加して押印しました。その後、弘前で2月に定期的に、統合医療を考える若手の合宿をやっていたので、雪の弘前城は何度か訪れています。有名な雪灯籠祭りなんかも行きました。
 城好きには桜の季節は面倒なので、それ以外が静かに城郭を堪能できると思います。移動していた三重櫓も元の位置に戻ったようですし、是非また再訪したいお城です。

 弘前城は、弘前藩初代津軽為信が計画し、続く二代目信枚が完成させたといわれます。青森における津軽と八戸の確執の話を根城のところで書きましたが、この遠因が、津軽為信にあり、津軽(大浦)氏もともとは南部氏であったとする見方があります。
 それが三戸南部の混乱に乗じて力を持つようになり、ついには津軽地方を統一し、弘前藩を立藩するに至ります。元の主筋と隣接しているわけですから、主筋の南部としてもそれは仲良くというわけにはいかないでしょう。
 そうとはいえ、弘前では津軽為信は英雄です。風水の思想を入れて、高岡という地を選定して築城し、今日の弘前城となります。弘前公園として、非常に大きく現存の建造物も多く、本当に立派な城郭です。追手門から入り、亀甲門まで見て歩くとかなりの満足度です。遠景の岩木山も素晴らしいです。

 ちなみに弘前人自慢の「さくら」ですが、もとから咲いていたわけではなく、明治になって荒廃した弘前城を旧藩士菊池楯衛が、ソメイヨシノ1000本植栽したのが始まりとされます。
 しかし、お城にさくらを植えるということは、当時の士族の強い反対にあい、ほとんどの苗木が抜かれたりと大変だったようです。その後大正期あたりから「観桜会」などが開催され、現在の素晴らしい「さくら」になっていくようです。
 この桜を育てる技術は、リンゴ栽培の高い技術が関係しているということで、確かに両方ともバラ科ですから、ノウハウがたくさん蓄積されているのでしょうね。

 弘前を訪れると、地元の先生ご推薦の「煮干しラーメン」のお店に連れて行ってもらっておりました。また青森まで戻り、足を延ばすと、浅虫温泉もあり、とてもいいところです。青森駅近くの「アウガ」に市場があり、いつもそこで刺身や海鮮丼を食べていたのですが、現在、あるのでしょうか、また行って確認したいです…


弘前城 (PHPムック)
西ヶ谷 恭弘
PHP研究所
2010-03-26







tougouiryo at 2020年09月26日06:00|この記事のURLComments(0)

秋の花粉症、始まってますね

 なんとなくのどの違和感、イガイガ感、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、等々の症状出ていませんか。この時期既に、秋の花粉症が始まっています。なんか風邪?、もしやコロナ!?といった不安がよぎるなか多くの方の症状がじつは花粉症、ということも少なくありません。

 アレルギー薬を薬局で買ったり、内科や耳鼻科で処方されたり、といった方法で対処されているのではないでしょうか。当然そうした方法もおすすめなのですが、まずは「あれ?」と思ったらすぐにできる対処法が「うがい&鼻うがい」!

 通常のうがいだけでなく、鼻うがいを併用すると非常に効果的です。上咽頭、中咽頭すべてが浄化されるような感じ。鼻うがいは初心者の方にはハードルが高いのですが、ハナノアなどの専用の洗浄液を用いれば痛くならずにできます。まずは練習です!失敗したって、やらないよりははるかに効果ありです。現在はクリニック関係者には、盛んに勧めていますが、数回やっただけでも効果てきめんです。

 また元からのアレルギー体質から何とかしたい、という方もおおいでしょう。こうした方にお勧めなのが、ホメオパシーの一種のアイゾパシーです。症状が出てからでも、十分間に合います。春の花粉症でも大人気の治療法ですが、秋の花粉も同様です。
 当院では、とくにアレルゲンとなることが多い、ハウスダスト・ブタクサ・カモガヤ・ヨモギ・オオアワガエリなどをそろえております。一つのアレルゲンに対して、二か月ほどの治療をおすすめしています。

 なんか秋になると不調が…という方、ぜひ、うがい&鼻うがい、そして秋のアレルゲンに対してのホメオパシーをおすすめします。




tougouiryo at 2020年09月25日05:00|この記事のURLComments(0)

明日の勉強会のポイント(植物機能・排出系)

 明日は第3回の『ヒトのからだ』勉強会です。三木成夫のいう植物性機能の最後「排出系」について主に見ていきます。範囲としては少ないので、これまでの植物機能全般の復習も併せて行いたいと思います。以下、今回の範囲でのポイントです。

排出系のポイント
1)泌尿・生殖器の発生(下等・高等動物)
2)前腎・中腎・後腎
3)腎臓・ネフロンの構造
4)骨盤隔膜
5)生殖器の構造
6)月経周期
7)乳腺と母性

加えて、三木にとっての植物性と動物性の違いなども考えてみてください。では明日!(^^)/

勉強会参加の申し込みは以下のフォームからよろしくお願いいたします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

第3回基礎医学塾@ZOOM講座
第3回は以下の日程になりますので、ご参加の方は以下よりお申し込みをお願い申し上げます。
【第3回基礎医学塾@ZOOM講座】
2020
年9月25日 (金)
18:30〜20:00(20:30時まで質疑応答)

↓↓↓申し込みフォーム

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tougouiryo at 2020年09月24日09:49|この記事のURLComments(0)

小さな診療所から(5)

 だんだんと涼しくなる中で、なんとなくメランコリックな季節になってきましたね。気分的に、そこ指落ち込んで、夜も深く眠ることが出来ないなんて方もちらほら。季節的なものだから、とか、気合で何とか乗り切る、とか、ヒトそれぞれの対応があるようですが、暑かった夏の終わりと共にくる栄養の不足は、やはり十分な補充が欠かせないように思います。

 近年は、分子栄養学的な知見から書かれた分かり易い書籍も増えてきていますし、ネットにおいてもそうした情報はあふれていますので、うまく活用できる人は、こうした状況でもうまく乗り切ることができるでしょう。しかし、色々な方法があるからこそ、また迷うことにもなってしまうわけです。


 急速な気分の落ち込みと、眠りの浅さからくる易疲労とで、日ごろの仕事がつらくなり、現在、休職も考えている40代男性Cさん。
 東洋医学が体に優しいのではないかと思い、漢方専門薬局で「酸棗仁湯」の処方をもらったものの、あまり効果を感じられず、困っていたところ職場の同僚に勧められて来院されました。

 Cさんは、甘いものが好きで、食事もご飯などの主食が中心。脂っこいものや肉などは体に悪いと考え、なるべく野菜を多く食べるような食事内容(とくに根菜類を強く勧められていました)でした。お酒も好きで、特に日本酒を好んでいました。

 そこで現状を把握するための血液検査では、たんぱく質の摂取が極めて少なく、糖質過多のため、脂肪肝など内臓脂肪の蓄積を示す結果となりました。
 食事記録用紙をもとに、タンパク質を多めに摂取するような食事内容に変更し、代わりに、糖質の制限を心掛けるようにしました。
 加えて、ビタミンB群、亜鉛などを強化してマルチビタミンと合わせて摂取していただきました。主訴である「睡眠」に関しては、牛乳を飲むことに加え、メラトニンを処方し、就前に時折服用していた「補中益気湯」などの補剤を夜間は中止していただきました(朝の服用に変更しました)。

 これにより、夜中に3,4回は起きていたのが、1回に減り、熟眠感を得るとともに、朝の目覚めの心地よさを実感するようになってきました。さらに1週間ほどすると体力的にも気分的にも充実した感じが得られ、当初の主訴は1か月もするとほとんどなくなって、以前のように元気に仕事をすることが出来るようになりました。 

 睡眠障害のパターンはひとそれぞれ。絶対の良い方法というよりは、各人の不眠の状態に基づいた対処法で、栄養摂取の状況と合わせて修正していくことがベストです。
 大きな疾患に発展する前に、気が付いた不調からビタミン・ミネラルにより丁寧に体を修正していくという視点が大切です。











 本ブログにおける具体的なケース紹介に関しては、年齢や性別など複数のエピソードを融合させた典型例としての例示ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。
 また、治療法や具体的方策の詳細などの実施に当たっては、専門家ならびに専門の医療機関等のもとで行って下さい。

tougouiryo at 2020年09月21日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (根城)

 今回は陸奥における南朝の拠点、根城(5・青森)です。押印は盛岡城の訪問後、平成23年2月11日です。この一か月後の震災により、この根城は地割れにみまわれてしまうので、地割れ前に訪問することが出来ました。
 当時は雪降る中の訪問で、この後、八戸城跡にも立ち寄りました。現在は地割れは復旧されているようです。現在は馬淵川にそった丘にあるような形ですが、かつては、両側を沢に囲まれ、各曲輪も堀切で仕切られていたようです。1994年に復元が完成したばかりで、とてもよく整備されていました。

 築城の歴史は古く、鎌倉幕府滅亡の翌年1334年建武元年、南部師行によります。南部氏はそもそも甲斐源氏の出で、甲斐の巨摩郡南部牧を領したことから南部といったようで、この師行が北畠顕家に同行して最初に陸奥へと赴いたようです。ちなみに九州諸城の城主が静岡由来が多いのに対し、こちらは山梨です。こうして中央の権威が地方へと拡散していく様子がみてとれます。

 南朝方の根本となる城という願いで名づけられたものの、師行が北畠顕家ともども高師直に敗戦、戦死すると、弟の政長が家督を継ぎ、その後、政光の代には甲斐の所領を離れてこの根城に移ってきています。
 ここから八戸南部が成立し、八戸氏、七戸氏となったのですが、後に秀吉に近づいた三戸南部によりその支配下に組み込まれてしまいました。さすが時の権力者にすり寄ったものがちですね。
 ちなみに、ここ八戸は青森県なのですが、こうした歴史から見ると明らかに、盛岡のある岩手県と密接な関連があることがうかがわれます。本来なら岩手県となっていても良いような土地柄です。新幹線に乗っても八戸から新青森は山深いためほとんどがトンネルで真っ暗です。つまり津軽と八戸は本来別とも言える地域で、さらには津軽氏との確執も加わり、現在でも、そうした感情は地域の方には根強いようです。
 私の行きつけのすし屋の大将は、この根城近くの方なのですが、津軽への八戸の複雑な思いをお聞きしたことがあります。明治維新後の廃藩置県に伴っていろいろな事情があったのでしょう。こうしたご当地の事情も、実際に廻ってみて初めて知ることばかりです。ちなみにこの時に行った八戸駅の居酒屋は、再訪時には再開発されてなくなっており、昨年八戸に行った時には、駅前のビルで海藻ラーメンとヒラメ丼を食べました。

八戸根城と南部家文書
根城史跡保存会
国書刊行会
1989-05T





いちご煮 415g
味の加久の屋


tougouiryo at 2020年09月19日06:00|この記事のURLComments(0)

ケン・ウィルバーの新訳書

 だんだんと涼しくなってきました。強烈な暑さを感じることがなくなった分、少し、身体を動かしやすくなったように感じます。身体だけでなく、精神的にもいろいろなワークに取り組みやすい季節到来、といったところでしょうか。
 
 こうした時期におススメの書籍です。以前、「実践インテグラルライフ」として出版されていたケン・ウィルバーのインテグラル理論の文字通りの実践書が、やっと、新訳が出ました。私は、かなりの高値で古本をアマゾンで購入していたのですが、これで値段も下がり、内容も読みやすいものとなったので、おススメします。↓ ↓ ↓ 

INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル
マーコ・モレリ
日本能率協会マネジメントセンター
2020-08-29




 この本は、特にウィルバーのインテグラル理論についての専門的に詳しいことが分からなくても、この本の内容を追うだけで、具体的なワークに取り組むことが可能な内容だと思います。
 当然、理論の理解があればよりよいでしょうが、まずはやりやすいところから実践することで、次第にインテグラル理論になじんでいくという面もあるように思います。
 我々の考えとの根本的な共通点としての多元性が、ここでいう「インテグラル」であるということを実感できる具体的方法論が、いろいろと書かれているわけです。

 この実践書の特徴はインテグラルなワークを「ボディ」「マインド」「スピリット」そして「シャドー」の四つに分けて実践法を述べているところです。
 当然、相互の関連は強いのですが、具体的な内容の盛りだくさんさからすると「ボディ」「マインド」です。呼吸法・気功的な動きから、ウィルバーの四象限の考え方がメインになるといえそうです。スピリットに関しても、インテグラル理論による複眼的なスピリチュアリティの実践法がしめされていますので、内容理解すればついて行けそうです。ただしシャドーに関しては、もう少し他の書籍などでの追加情報があるとベターなのではないでしょうか。特に、日本人になじみがある形でシャドーの考えを展開している河合隼雄先生の書籍などは参考になると思います。慣れてくると、日常の不快な出来事やおかしな夢を見て起きた朝などに、洞察が深まるように思います。

影の現象学 (講談社学術文庫)
河合 隼雄
講談社
1987-12-10









 とりあえず、ボディからでも読み返し(新訳はやはり読みやすいですね)、グロス・サトル・コーザルを意識しながら、なまった身体を動かしてみたいと思います。
 このブログでも、今後、定期的にワークについても書いていきたいと思います。(お城コラムの九州・沖縄編が落ち着いたので)
 

tougouiryo at 2020年09月18日08:32|この記事のURLComments(0)

月末の基礎医学勉強会のお知らせ

 第3回 基礎医学勉強会のお知らせです。
 三木成夫先生の『ヒトのからだ』を読みながら、解剖生理を学習していきます。今回は、植物性機能の「排出系」(泌尿器・生殖器)を中心に、前回の血管・循環器も復習していきます。

ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T





 基礎医学をZOOMを用いたオンライン講義の勉強会形式で学びたい方は是非ご参加下さい。下記の申し込みフォームからどうぞ!


 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

第3回基礎医学塾@ZOOM講座
第3回は以下の日程になりますので、ご参加の方は以下よりお申し込みをお願い申し上げます。
【第3回基礎医学塾@ZOOM講座】
2020
年9月25日 (金)
18:30〜20:00(20:30時まで質疑応答)

↓↓↓申し込みフォーム

https://forms.gle/xkNfumVuxt8PbP3X8





(前回の検定試験解説勉強会に参加された方へ)

解説の時に難しいと指摘されていた酸塩基平衡についての参考文献を記しておきます。今回の排出系の学習においても大切なところですので、詳しく勉強したい方はどうぞ。(特に酸塩基平衡におけるCO2とHCO3との綱引きの解説図は必見です)

病気がみえる vol.8 腎・泌尿器
メディックメディア
2019-10-25





tougouiryo at 2020年09月17日22:28|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (人吉城)

 2020年7月の人吉を含む熊本県南を中心とした豪雨により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。以前の姿にむけた一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。(本ブログは同年5月に記載しております)

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 今回は人吉城(93・熊本)です。鹿児島での学会の帰りに足を延ばしての訪問で、押印は平成25年6月2日で、スタンプは人吉城歴史館にありました。熊本といってもかなり鹿児島よりで、ひっそりとした水のきれいな小京都といった佇まいの街でした。

 西南戦争では、薩摩軍がここを拠点に政府軍と戦っていますが、敗退。近隣には西郷隆盛が本陣を設けた永国寺があります。このお寺は通称「幽霊寺」で、幽霊の掛け軸が有名なお寺で、なかなかに気味の悪い幽霊画を見ることが出来ます。
 球磨焼酎で有名な地だけに、焼酎蔵もあり、城郭の敷地内に駐車して、散策するのに最適の街でした。球磨川をわたり人吉市街でうなぎ(うな志げ)を食べ、国宝の青井阿蘇神社(司馬遼太郎絶賛ということです)をみて、幽霊寺により、市役所を過ぎたところで、元湯温泉という銭湯に入りました。とてもゆったりとした時間が流れる、いつまでも居たくなる城下町でした。

 球磨川ごしの長塀の写真が有名で、城内に入ると、はね出しのある石垣が見どころとされます。これは、幕末導入された工法で、五稜郭やお台場などでは普通にみれますが、旧来の城郭に採用された例としてはこの城が唯一といわれています。
 歴史館として「相良清兵衛屋敷」が建てられ、非常に見学もしやすかったです。城郭としては河川に近いところがいわゆる近世城郭で、中世城郭はその奥に平山城として広がっており、かなりの敷地があります。中世人吉城を領した相良氏はそもそも源頼朝の命により、静岡県牧ノ原市相良から地頭として着任したといわれ、現在も姉妹市の関係があるようです。
 この相良氏に限らず、こうした地頭の派遣が遠方における領主の起源となっていることは九州では珍しくなく、他にも姉妹関係を結ぶ市が多くあり、その関連の強さがうかがわれます。

 どうしてそうしたことになったのかということを考えると少し面白いのですが、古代史を見ると神武東征に代表されるように西から東へと影響力が及んでいくのがふつうです。
 それが、鎌倉幕府の成立により、東国から西国へと部下が派遣されるわけです。つまり北方騎馬民族の流れを受けた政権が、それまでの大陸由来の勢力を圧倒していくという構図です。それが戦国期にまで続くわけですから、戦闘能力も統治能力もともに従来勢力をしのいでいたということになるでしょう。

 こうしたと東西勢力のうねりのようなものも、城巡りでは感じることができるのが醍醐味ですね。医学もそうですが、内側からの視点だけでは決してみることのできない、外側からの視点により、歴史における構造的な理解を進めることができるわけです。








tougouiryo at 2020年09月16日05:00|この記事のURLComments(0)

小さな診療所から(4)

 暑さも少しずつ収まってきて、だんだんと過ごしやすくなってきました。今年は、暑さもきつい上に換気もしなければならず、さらにはマスクの着用も重なり、うつ熱する機会も多く、体力が奪われてしまった方も多いようです。これから夏バテがきつくなる人も多いのではないでしょうか。

 こうした暑さを背景にして、突発性難聴が発症した人も多いように感じます。そこで、30代女性Bさんの症例をご紹介します。
 数日前、突然の耳の聞こえの悪さを自覚し、耳鼻科を受診したところ「突発性難聴」の診断を受けました。聴力検査などの検査を行い、ATP製剤、ビタミンB12、循環改善薬などが処方されましたが、完全に回復という感じではありませんでした。
 経過観察での聴力検査において、低音域の若干の改善を認めるものの、「片耳が覆いかぶさったような感じ」が続き、聞こえにくさを強く自覚する状態でした。以前、後鼻漏がひどかったので、当院にて上咽頭治療をしていたことから、なんとか改善しないものかと受診されました。

 左耳の強い耳鳴りと、「何かがかぶさったような」聞こえにくさの訴えに対して、全身の緊張を解く目的での鍼を施術してから、左耳に対して、耳介周囲への刺絡と、直接灸を施行。折からの頭頸部のむくみも強くあったことから、排出される瘀血の量も多く、施術中においても自覚症状の耳鳴りはみるみる改善を認めました。
 さらに灸を加えた後には、聞こえ方も著明に改善。大きく変化したことを喜ばれて施術を終えました。ただこれだけでは、元の状態に戻りかねないので、既に処方されている薬剤の増強を目的として、ビタミンB群を多めにしたマルチビタミンと、ATPの更なる増産をはかってコエンザイムQ10(電子伝達系の最終段階でATP産生を促進します)を飲んでいただくことにしました。
 また眠りの浅さから易疲労もあったので、メラトニンも加え睡眠状態の改善も図りました。

 4日後の再診時には、聞こえの悪さ等の自覚はかなり改善され、耳鼻科での検査でも改善を認める結果が出ていたこともあり、大変喜ばれておられました。
 以後、1週間後に再度加療し、耳鳴りや聞こえの悪さは全くなく、発症前と何ら変わらない、とのことでしたので終診となりました。
 また睡眠に関しても、メラトニンにより中途覚醒が劇的に減少し、起床時の熟眠感を得られ、とても喜ばれておりました。


 Bさんのように、夏の暑さのためか、ビタミンB群の劇的な減少と知らずに進行した脱水を背景として突発性難聴の方がこの時期、増えているようです。また睡眠時の発汗により脱水が生じ、起床時に腰痛などの身体の痛みが出たり、易疲労に限らず、色々な不調が発症してきます。

 大きな症状の発症の前に、ビタミン摂取を含めた十分な栄養と、充実した睡眠時間の確保に心掛けたいものです。







 本ブログにおける具体的なケース紹介に関しては、年齢や性別など複数のエピソードを融合させた典型例としての例示ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。
 また、治療法や具体的方策の詳細などの実施に当たっては、専門家ならびに専門の医療機関等のもとで行って下さい。

tougouiryo at 2020年09月14日05:00|この記事のURLComments(0)

本日は多元医療研究会です!

 統合医療学会への発表準備を目的として、開始した多元医療研究会ですが、すっかりこの時期の定番となってきました。

 今年は、例年のウィルワンアカデミーさんではなく、当院にて開催します。開催は昼頃なのですが、その前に、先日の「第一回統合医療基礎医学検定」の解説講義を、ZOOMによるオンライン講義を交えて2時間ほど開催してからとなります。

 今年の統合医療学会は当初、柏の葉での開催が予定されておりましたが、コロナ禍の影響で、オンライン開催へと変更になりました。これに伴い、われわれもオンラインの発表にむけた変更を加え、阿多rしい形での発表をしていくことになりました。

 学会においては実際の講演はできないのですが、オンライン開催の分の、自宅でゆっくりと視聴して頂けるというメリットがあるので、より充実したパワーポイントの作成が求められます。

 また私も予定していたシンポジウムが、オンラインとなったので、本日はそのお披露目となります。内容としては、統合医療の本質を、離島における地域医療と比較することで、その重要性を述べるというものです。機会がありましたら、こちらのブログでもまた紹介していきたいと思います。




tougouiryo at 2020年09月13日07:13|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (盛岡城)

 今回は盛岡城(6・岩手)です。押印は平成23年2月11日、プラザおでってにてスタンプを押しました。この年から、5,6年ほど連続で、統合医療の若手の合宿が弘前であったので毎年2月になると東北に行っておりました。

 押印の日をみて頂くとわかるのですが、始めに訪問した時から一か月で東日本大震災となります。初めて行く青森に直接ではもったいないので、盛岡にて途中下車して、開店したての冷麺屋さんで冷麺を食べてから訪問しました。

 2月にはこのあともう一度行っているのですが、城内が雪に埋もれて、ときに雪がかたく固まっているので、階段や坂を上るのが大変で、二度目からは滑り止めスパイクをつけて上りました。雪降る中の二月の盛岡城ですから当然、ほとんど人もいないので、とても静寂な訪問となりました。御台所屋敷跡の広場の四阿で石垣をみながらのんびりし、桜山神社の烏帽子岩を見てから、道路を渡った内丸にあたるところに来ると「じゃじゃ麺」のお店が行列になっていたので並んで食べました。
 旅行の最終目的地前の途中下車が、なんとも言えず大好きなので、ここの訪問はとても印象深く残っております。

 盛岡城は、、会津若松城、白河小峰城と並んで「東北三名城」に数えられ、南部三代40年にわたって関ケ原の合戦をはさんで築城された城です。そもそも不来方(こずかた)と呼ばれる地に、盛り上がり栄える岡になるようにということで「盛岡」と改名され、盛岡城となったようです。ただ石川啄木のうたでも、こずかたを使っていますから庶民感覚として「不来方城」の方が後付けの名称より通りが良かったのかもしれません。

 築城を開始した南部信直は、いち早く豊臣秀吉に接近したことで本領安堵されるも、その後、九戸政実の乱も招いています。ちなみにこの乱は、秀吉政権に逆らった戦国最後の戦いとして、また東北の無念として小説の題材にもなっており(冬を待つ城)、なかなかの激戦で、結末も悲惨です(秀吉軍15万VS籠城方三千!)。
 この乱の後、一時、九戸城に南部信直は入りますが、領土運営の不便から盛岡城築城に至りました。その後は、明治維新に至るまで南部の居城として、続いていきました。

 市街の中心にあるアクセスの良い城です。公園としての市民に愛されている城郭だなあという印象で、最近、東北を回っていなのでまた行ってみたくなりました。今度は「わんこそば」挑戦してみたいです。




冬を待つ城 (新潮文庫)
龍太郎, 安部
新潮社
2017-09-28





tougouiryo at 2020年09月12日06:00|この記事のURLComments(0)

本日、「第1回統合医療基礎医学検定」が開催されます!

 本日、18:00より第1回 統合医療基礎医学検定が開催されます。検定終了後は、定例のジャングルカンファレンスとなります。記念すべき第1回検定!頑張って下さい!

 基礎医学検定は次回は冬の開催を予定しています。今回はコロナの影響で、ジャングルカンファレンスの定例会が通常の形で開催できず、皆さんへのご連絡が十分できませんでした。
 この反省を踏まえて、次回はより盛大に充実した検定にしていきたいと考えております。

 なお今回の検定の「解説勉強会」は今週の日曜日に開催予定です。これについては、ジャングルカンファレンス事務局からお誘いのメールが行くと思いますので、宜しくお願いいたします。
 試験は受けっぱなしではもったいない、しっかりと復習してこれからの自学自習の糧にしてください。そのためのポイントなどを勉強会では解説していきます。
 勉強会終了後は「多元医療研究会」です。こちらも参加希望の方は、事務局までご連絡下さい。



tougouiryo at 2020年09月10日16:07|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (首里城)

 今回は沖縄編ラストで、首里城(100・沖縄)です。現在は火災により焼失してしまいましたが、押印は平成24年11月2日で、それ以前に一度訪問していたので2度目の訪問時でした。そして残念ながら火災前としてはそれが最後になってしまいました。新婚旅行が沖縄でしたので、首里城はその時に初めて訪問したのが印象的です。
 歴史的には、すでに1660年と1709年に失火により焼失しており、1945年太平洋戦争時には米軍の砲撃により焼失、その五年後には城跡が琉球大学になっております。その後平成4年に、復元工事が完了し一般公開されました。

 琉球統一の覇者、尚巴志により、当時の拠点である浦添城から本拠を移す形で、現在の首里城が整備されました。
 14〜15世紀にかけてのいわゆる「三山時代」においては、中山・南山・北山の勢力が鼎立する戦乱の時代で、これを中山の尚巴志が統一し、琉球統一がなされました。尚巴志は南部の一地方勢力にすぎませんでしたが、浦添城を攻略して中山を手中に収め首里城を中心とし、1416年今帰仁城を拠点とする北山を、1429年島尻大里城を拠点とする南山を平定しました。こうした平定後、ほどなくして「護佐丸・阿麻和利の乱」が勃発しているわけですから当時としては、統治状態が十分固まっていたわけではなかったことがうかがわれます。つまり後知恵では、中山王尚巴志と反乱者阿麻和利、という構図になりますが、ともに小勢力ないしは下級民からの出身と考えると、本土における下剋上のようなものですから似た者同士といえなくもありません。いずれにせよ群雄割拠の動乱期だったでしょうから、当然、城郭の建造が発達し、主な城はこの時代に集中してくるわけです。

 首里城を訪問した際は、その正殿の復元の立派さもさることながら、様々な構造の城門に目が行きます。明らかに中国の影響を強く受けたその形態は、本土の城郭との差を強く感じさせてくれます。また城外の御嶽では、訪問時は2度とも、人々が集まって法事ののような祭事が行われていました。その姿がかなり自然で日常的な風景だったのもとても印象に残っています。
 ここ以外のグスクでも同様ですが、内部の御嶽が現在でも住民と共にあるような形ですので、これらの宗教的重要性も改めてかんじさせてくれています。

 火災前には、首里城前を車で通過したのですが、まさかこうしたことになるとは思わず、次の機会に訪問すればいいやと思い、スルーしてしまったのが今となっては後悔です。新たな復興の日を、心待ちにしております。

報道写真集 首里城
沖縄タイムス社
2019-11-15






 

tougouiryo at 2020年09月09日05:00|この記事のURLComments(0)

小さな診療所から(3)

 前回のAさんの続きです。タンパク質の意図的な増量による、栄養状態の改善により、抑うつ気分が解消され、現状の治療に対しても前向きに取り組めるようになってきました。

 表現しがたい全身の不快感や、落ち込みの解消により、今度は、具体的な体の不調が現れます。頸や肩の痛み・コリ、背中の痛み、腰痛など、局所的な症状です。身体としては、言葉で表現することができない状態から、はっきりと表現できる状況へと変化していったとみることができるでしょう。

 こうした症状の時には、当院ではまず鍼灸をお勧めします。特に、当院の特徴としては「刺絡」を用いるというところです。出血を伴う手技ですので、行われているところも少ない技法で、強い治療と思われて敬遠されている面もありますが、実際はそうではありません。出血量も、いわゆる通常の採血量よりも少ないですし、治療の強さを加減することで、幅広い不調に対応することもできます。また、この治療の適応でない状態であれば、通常の細い針による鍼灸や、皮膚を刺すことのない「てい鍼」なども併用します。腹部の調整としては、このてい鍼を用いた腹部打鍼を通常、行っています。

 Aさんに対しても、栄養状態の十分な改善を確認してから、痛みやコリの場所に加え、「カッサ」を用いて瘀血のある場所(痧点)をあぶりだして(こすりだして)それらに少量の刺絡を施術します。
 これによりコリや痛みの改善のみならず、脊椎近傍の静脈(バトソン静脈叢)の血流改善をはかることで、腹部内臓に出入りする交感神経の異常な刺激を調節することができると考えています。またそうした神経の走行を伴っての、ファッシア(膜)の異常な緊張も緩和できるので、内臓に良い影響を与えられるという治療です。
 こうした治療により、Aさんの首や背部の痛みは改善され、自覚症状が改善されるだけではなく、内臓の状態、ひいては全身の免疫状態をも、改善に導くことも可能になると考えます。

 また刺絡は主に背部を中心に治療をしていますが、腹部へのアプローチとしては、てい鍼を用いて調整を行い、身体の前面と後面の両面から、内臓を含めた全身へと栄養を及ぼす治療を行っています。

 Aさんは現在も、栄養状態の改善に引き続き、こうした刺絡療法を中心とした鍼灸治療を継続しておられ、化学療法の併用と再発防止に努めていらっしゃいます。




 本ブログにおける具体的なケース紹介に関しては、年齢や性別など複数のエピソードを融合させた典型例としての例示ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。
 また、治療法や具体的方策の詳細などの実施に当たっては、専門家ならびに専門の医療機関等のもとで行って下さい。
 
tougouiryo at 2020年09月07日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (久保田城)

 今回は久保田城(9・秋田)です。押印は平成23年8月20日です。秋田なので秋田城と思うところですが、秋田城は「あきたのき」と称された大和朝廷の拠点で、駅からも遠い別の場所にあります。いわゆる戦国のお城ではありません。

 そもそもこの辺りは安東氏の領有地だったのですが、関が原による国替えにより佐竹氏が入り、今でも佐竹氏がトップですね。佐竹義宣が、出羽湊城に当初入り、翌年にこの久保田城を築城しております。度重なる火災を受けている割には戊辰戦争の戦火は免れ、消失せずに明治を迎えたようですが、明治13年の火災によりほぼ全焼したようです。
 そのため写真に使われる三重の天守のような建造物は、新兵具御隅櫓でこれも実際は二重だったようです。本当の天守の代用は出御書院という二階建ての建造物だったようなのですが、これは全焼してしまったようです。

 佐竹の国替えについてはいろいろと俗説が言われていますが、一番有名なのは、水戸から美人をすべて連れて行ったので、秋田には美人が多く、水戸はその反対になった(笑)というもの。
 加えて、この久保田城も関ケ原の敗戦を受けて、幕府に遠慮した結果、豪壮な石垣などを用いないように建造したというもの。なんとなくそれっぽい理由がついているのですが、実際は、穴太衆のような石垣を組める職人集団がいなかったというのが実情なようで、元が関東の権力者ですから、土塁による築城がメインです。加えて見た目は地味ですが、実勢においては石垣よりも土塁の方が防御力も高いといわれ、思い込みの要素が強いのでしょう。
 こうした観点は歴史を知るうえでとても重要で、時折、史跡の解説などもどうしたことか明らかに間違ったこうした俗説のようなものが書いてあることはめずらしくありません。いろいろと総合的に考えて判断するということは、医学だけでなくさまざまな場面で大切だという証左ですね。

 ちなみに秋田美人が多いというのはロシア方面の遺伝子が入っていることも理由の一つとされますが(ハーフでもないのに青い目の人ってたまにいますよね)、昔は鎖国なのにそんなことないとか考えていましたが、結構、古来より行き来は盛んだったようで、その可能性は高いと思います。はじめに紹介した秋田城には、外国人向けの水洗トイレもあったといわれるくらいですから。
 さらに、近年、鎖国というシステムは従来、教科書に書かれているほど厳密でないことも話題になっていますね。教科書から削除されるか、といったことが話題になっていましたね。江戸時代の鎖国や士農工商(これも当時ことばとして使われていなかったらしいですし)といったイメージも思い込みの要素も少なくないのかもしれません。
 実際の様子は、教科書だけではわからないのですから、洞察力をたかめて想像をたくましくしていかなければわからないことも多いのかもしれません。城巡りの醍醐味も、そうした洞察と妄想が、最高の武器になると思います(笑)











佐々木希写真集/「ささきき」
佐々木 希
集英社
2013-09-05



tougouiryo at 2020年09月05日06:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (勝連城)

 今回は勝連城(続200・沖縄)です。押印は2019年9月29日で、二度目の訪問時でした。100(200)名城の最終番号のお城です。

 城跡の道路向かいにある休憩所に駐車して、登城するのですが、初見での印象の極めて強いお城ですね。白い城壁が、半島の丘陵をうねるように上っていくさまは遠方からもはっきりと見え、さすが世界遺産、といった感じです。
 かつては駐車場から、西原御門を経て、四の曲輪へ真っ直ぐに歩いて行けたのですが、押印時の訪問では、かなり手前から見学用の階段が設置され、そこから三の曲輪へと上がる新たなルートができていました。見学はしやすいかたちになったといえるでしょうが、少し手がかかりすぎたような感じもしました。

 護佐丸を追い落とした阿麻和利の居城で、謀略による護佐丸排除後、自らもまた謀反が発覚し追い落とされてしまうという運命です。護佐丸を中心に見ると、悪者的立ち位置なのですが、この阿麻和利は優れた人物であることは間違いないようで、農民の地位からこの地方の首長にまでのしあがり、その勢いをかって中山王の支配を奪取しようと画策しました。結局は失敗するので「護佐丸・阿麻和利の乱」のようなくくりになってしまいますが、歴史が少し違った流れになっていれば、一時代を画す英雄となったとも言えるのではないでしょうか。
 時は室町時代に重なるので、本土の歴史で言えば下剋上の時代ですから、歴史的には日本史としてシンクロした流れといえるでしょう。阿麻和利討ち死にの後は、この城は廃城となってしまいますが、城内には御嶽があり、信仰の対象として存続していったようです。本土の城と同様に、信仰の場が城郭に吸収された経緯があるのでしょうから、そうした意義としては共通点を感じますね。

 見学後、近くの漁港で海鮮丼を食べたのです、エビの海鮮丼を注文してみるとエビが揚っていたのは衝撃でした。南方における鮮度の問題もあるのでしょうが、漁港でも海鮮を揚げてしまうのですから、ご当地の方はやはりそうとう揚げ物好きなのですね。




tougouiryo at 2020年09月02日05:00|この記事のURLComments(0)

ビオチン、足りてますか?

 ビオチンは、水溶性ビタミンに分類され、ビタミンB7、ビタミンH、コエンザイムR等、様々に呼称されています。そしてその効果としては、医薬品の適応として、急性・慢性湿疹、接触皮膚炎、脂漏性湿疹、尋常性ざ瘡など皮膚疾患に幅広く用いられています。

 ビオチンは主に空腸において吸収され、大量に摂取したとしても速やかに排泄されるため、副作用や過剰摂取はないとされ、毒性の少ないビタミンと考えられています。

 鶏肉のレバーに多く含まれ、その他、落花生、卵黄、豚肉のレバーにも含まれます。しかし、生卵の大量摂取により、アビジンという糖タンパク質が消化管内部において特異的に結合し、ビオチンの吸収阻害をしてしまいます。これにより欠乏症状が発現するといわれますが、加熱により、アビジンの結合能は低下するため欠乏は生じにくくなります。

 ビオチンの不足を示す症状としては、うろこ状の皮膚炎、脱毛、萎縮性舌炎、食欲不振などの症状が出現するとされ、アレルギー患者においてはビオチンを増加させる働きを持つビフィズス菌とともにビオチンを補う必要があるとされます。

 経験的には、原因のはっきりとしない頭皮における脱毛は、このビオチン補充が大きな可能性を有するように思います。またアトピー性皮膚炎やアレルギー性の皮膚炎などにおいても、ビフィズス菌と合わせて投与することで、臨床的な改善を認めることも少なくありません。(一般にビオチン欠乏は稀とされますが実際にはそうでもないように感じています)

 つまり、こうした皮膚炎の方には、食事指導や皮膚へのセルフケアに加えて、腸内細菌とビオチンに気を配った治療も不可欠となるわけです。




tougouiryo at 2020年09月01日05:00|この記事のURLComments(0)

小さな診療所から(2)


 前回は検査機器によるセルフケアの後押し的なお話を書きましたが、今回は、いわゆるがん再発防止や化学療法後の栄養に関するエピソードです。

 60代女性、乳がんの術後で化学療法中のAさんです。発症前からあまり「肉類」は食べなかったとのことで、ごはん・野菜を中心とした食事だったようです。術後も、肉は体に悪いのではないかと思い、避けていたということでした。
 化学療法による体調の不良と、現状に対しての不安や医療への不信など、精神的ストレスを強く抱えている状態で受診されました。それでも一時期は相当のストレスだったようで、心理カウンセリングにてかなり改善の方向には進んでいるようでしたが、とにかく心身ともにエネルギーが不足しているといった印象でした。

 こうした方には、まず「食事記録」をとって頂きます。どのようなものを毎日食べているかを、詳細にチェックします。これによりAさんは、肉類をはじめとしたタンパク質の摂取が極めて少ないことが分かりました。であれば、当然、糖質過多もあるわけです。
 一般に肉類を以前からあまり食べ慣れていない方にとっては、タンパク質をとれといってもなかなか急には摂取できないのが現状です。

 しかし、そうした方でも、卵や魚などは、比較的摂取しやすいようです。なかでもアミノ酸スコアを考慮すると、卵はかなり有効です。1日に2〜3個いけるとかなり体調改善が実感されてきます(オムレツなどが食べやすいようです)。
 それでも十分なタンパク摂取は難しいという方も少なくありません。こうした場合、液体でのプロテイン摂取をおすすめします。いわゆる「プロテイン」です。最近は、かなり味のバリエーションも多く、各社特徴が様々あるのですが、基本的には、いくつか試してみて、飲めそうなものを選択してもらうというのが良いようです。

 無理に食べていたご飯(糖質)の量を少し減らしてでも、タンパク質摂取を心掛けると、体調はめきめき改善することは少なくありません。プロテインで慣れてきたら、卵などの食品でのタンパク摂取にも抵抗がなくなるようです。
 また、これと同時に、ビタミン・ミネラルの摂取も必要です。当院では十分なサプリメントの摂取も併せておすすめします。これまでの食事内容から、エネルギー代謝に不可欠なビタミンB群の不足が多く認められ、これが十分でないとせっかく摂取したタンパクも有効利用できないわけです。

 こうした栄養の補給で、これまでの化学療法などの治療の続行を躊躇っていた方でも、前向きに治療続行が可能になってきます。A さんも、力がついてきたということで、現代医療との併用に、日々前向きに取り組まれています。




 




 本ブログにおける具体的なケース紹介に関しては、年齢や性別など複数のエピソードを融合させた典型例としての例示ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。
 また、治療法や具体的方策の詳細などの実施に当たっては、専門家ならびに専門の医療機関等のもとで行って下さい。

tougouiryo at 2020年08月31日05:00|この記事のURLComments(0)

『ヒトのからだ』勉強会(第3回)のお知らせ

 先週末は、三木成夫『ヒトのからだ』をテキストにした第二回基礎医学勉強会でした。

 9月は第三回の勉強会開催予定です。三木の言う「植物性器官」のラスト「排出系」です。具対的には、尿路系と生殖系の勉強になります。また加えて、これまでの消化不良(?)だった吸収系、循環系についての質疑応答や復習も行う予定です。
 今回からの参加でも大丈夫ですので、是非ともご参加ください。参加に関しましては、以下の申し込みフォームからお願いいたします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓


【第3回基礎医学塾@ZOOM講座】
2020
年9月25日 (金)
18:30〜20:00(20:30時まで質疑応答)

↓↓↓申し込みフォーム

https://forms.gle/xkNfumVuxt8PbP3X8



ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T







統合医療基礎医学検定(統医検)が近づいてまいりました。基礎医学についての、自分なりの理解を客観的に評価して、今後の臨床力アップ、生涯学習にか役立ててみませんか。全100問で、オンライン形式により100分で完了します。勉強会と合わせて、ぜひ挑戦してみてください。


tougouiryo at 2020年08月30日19:16|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (山形城)

 今回は山形城(10・山形)です。押印は平成22年8月20日で、最上義光歴史観にてスタンプを押しました。ここは、市街地の公園型の城郭で、歴史館から城へ向かうと奥羽本線をまたいで大手口に至ります。中には体育館やら博物館、野球場までありました。訪問時は本丸など中央部を含め、整備中でしたので、現在はかなり充実しているのではないでしょうか。

 かなり規模の大きなお城で、最上57万石時の大改修後、鳥居忠政の整備により現在の形になったとされ、奥羽地方最大規模の城郭です。全国でも五指に入るといわれます。城内にはご当地の英雄、最上義光公の躍動感あふれる騎馬像があり、大手口を出たところにはその歴史館もあります。一押し感が伝わります。歴史館では、スタンプを押して早々に城内へ行きたかったのですが、これまたご当地あるあるで、地域の英雄、最上義光公を愛してやまない説明ボランティアさんにつかまり、延々と二時間以上も解説されたのを今でも覚えております(笑)

 あまりに規模が大きかったにも関わらず、江戸時代になってからは石高の小さな大名しか城主とならなかったことで、整備に手が回らず、荒廃していったようです。さらには天保の改革の失敗に伴う水野忠精の入城に見られるように、一種の左遷の地として見られていたようです。とにかく頂点は最上時代なわけです。

 歴史的には「東北の関が原」とも称される長谷堂城の戦いが重要です。関ケ原の前段として、直江兼続が最上領に進軍し、本城である山形城に攻めあがるはずが、長谷堂城で手間取っている間に関が原での決着がついてしまい、結果として落とせず、会津若松にまで撤退しています。
 一説では、上杉・石田による挟撃戦が模索されたとも言われますが、結局は東西において西軍敗北となってしまうわけです。但し、挟撃説は現在では疑問視されていますが・・・歴史小説では前半のクライマックスですよね。








日本の特別地域 特別編集61 これでいいのか 山形県
土屋幸仁
マイクロマガジン社
2014-09-08


tougouiryo at 2020年08月29日06:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (中城城)

 今回は中城城(99・沖縄)です。押印は平成24年11月2日ですが、それからも2度ほど訪問しています。
 城自体は14世紀ごろ、今帰仁城城主の子孫が築城したとされています。その後、座喜味から移った名将、護佐丸により大規模に改修され、王府の直轄地を経て、なんと戦前まで村の施設として使用されていたようです。最初の沖縄ジャングルカンファレンスの際に、旧メンバーでレンタカーで訪問したのが懐かしいです。
 中山王下の名将護佐丸が、当時急速に台頭してきた勝連城の阿麻和利への抑えとして入城し、郭を増築し防御を固めました。このとき増築された北の郭は、重要な水源であるウフガー(大井戸)を取り囲む形で築城され、このウフガーは三の郭の横から、下へ階段を下りていくと現在でも水をたたえています。立派な大井戸がちゃんと城内にあるんだ、という印象が強く残っています。
 駐車場から、管理棟を経て上っていくと、三、二、一の郭の順に連郭式になっており、各々の横に北、西、南の郭が位置しています。訪問時は一の郭、南の郭が一部発掘調査中でした。当然ながら眺望の良いところに築城されていて、太平洋が一望でき、街道の往来も良く見えたことでしょう。
 これほどの築城をした護佐丸でしたが、当時、天下奪取の野望を抱く阿麻和利による陰謀(謀反の企みありとする密告)により、王府から討伐軍が向けられ、抵抗することもなく自害したといわれます。忠臣が、はめられて落命するというストーリーは、なんとなく三国志をはじめとする中国の歴史の流れを彷彿とするものですね。文化的な影響も大きかったのでしょうね。


日本の城 改訂版 35号 (中城城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2017-09-12







沖縄世界遺産写真集シリーズ 06 中城城跡
三上 一行
ゴマブックス株式会社
2015-01-29



tougouiryo at 2020年08月26日05:00|この記事のURLComments(0)

小さな診療所から(1)

 これまで診療の具体的なお話を書いてこなかったのですが、統合医療の実際の様子をお伝えすることも、本ブログの重要な役割と考え少しずつ書いていきたいと思います。
 なお、具体的なケースに関しては、年齢性別など複数のエピソードを融合させた典型例ですので、特定の個人のエピソードを示すものではないことをお断りさせていただきます。

 先日、60代女性の血液疾患の方を診させていただきました。
 当院の受診歴は2年ほどで、大学病院での診療を受けながらの統合医療併用を希望されて来院されました。化学療法と併用する形で、栄養補充のサプリメントと漢方処方に加えて、体調管理を目的とした鍼灸治療を行っていました。

 化学療法の進展や、健康状態の変化に伴い、様々なアプローチを行ってきましたが、最近は、白血球、血小板の大幅な低下を伴う汎血球減少により、鍼灸などの侵襲的な治療が行えずにいました。ご自分でも何か健康に良いことを、ということで、食べ物などの工夫に加え、腰腹を中心とした身体の温めを丁寧に行っておりました。
 そうした中でも、化学療法との併用、並びに原疾患による体調の変動が激しく、お自分で行っているセルフケアの方法に不安を抱えるようになってきました。当院でも非侵襲的な治療を中心に行っていたので、何か、現状を肯定する方法はないものかと思い、久しぶりに良導絡を奥から引っ張り出してきました。治療法としても有効ですが、経絡(良導絡)の様子を知るには簡便で、とても良い方法です。

 ファッシアの研究や勉強をするようになって、さらにこの良導絡の意味するところが明確になっていたので、理論的に再評価していたところでもありました。(まあ厳密にファッシアということであれば他にもっと良い計測方法はあるのでしょうが、昭和の定番「良導絡」はやはり不滅です)
 計測すると肝経(F2) 胃経(F6)の高値と、腎経の低値ならびに左右の乖離が測定されました。腹診においても胃部と胸脇部が固く触れる所見で、刺さない鍼である打鍼により軟化するものの、良導絡の測定結果を示すものとして捉えるができます。

 ご家庭で常に温めているところを中心にお灸などで温め、瘀血が疑われところに軽めのカッピングをかけるなどの非侵襲的なアプローチを行い、施術後に再度、測定を行いました。
 これにより、施術前の値が落ち着きデータの左右差の改善も認められ、セルフケアにおける腎への温めの効果も肯定的にとらえることができ、大変喜んでおられました。

 いろいろな検査機器はありますが、こうしたセルフケアをサポートする役割もとても大切なものです。当然こうした電気的な変化は病態把握にとっても重要な情報ですが、日々の治療やセルフケアの再評価としても、見直す良い機会にもなりました。




tougouiryo at 2020年08月24日05:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学勉強会のお知らせ 8月28日開催予定!

 先日、告知いたしましたように、来る8月28日(金)18:30〜20:00(〜20:30)に第2回基礎医学の勉強会を開催します。テーマは三木成夫の「ヒトのからだ」を用いて、解剖生理学の基本を勉強していきます。
 申し込みサイトは以下ですので、よろしくお願いいたします。

 ↓ ↓ ↓ ↓


【第2回基礎医学塾@ZOOM講座】

2020年8月28日 (金)

18:30〜20:00(20:30時まで質疑応答)

 

[申し込みフォーム]

https://forms.gle/mvHh8q1Xy1NnrUfm9


 
 
以下、今回の参加予定者の方のために、学習ポイントを記しますので参考にしてください。テキストはこれです。各自、御準備ください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T



吸収系
1)前回の消化器系の復習(「頭進」までの流れ)
2)副鼻腔からの呼吸器の経路
3)「生命のかまど」として酸素の取り込み
4)えらの変化
5)呼吸における動物的支配

循環系
1)食物と酸素の運搬系
2)血液細胞の来歴
3)腸管外消化としての免疫
4)腸管・脾臓・腎臓・骨髄における造血
5)腸における新旧の静脈(一次静脈・二次静脈)
6)腸の血管、腎臓の血管、脳の血管、肺の血管
7)脳への動脈血が左側に流れやすい理由

 その他、肺の機能と構造、心臓の機能と構造についても、通常の解剖生理のテキストなどで復習しておいてください。

 基礎的な医学知識に関しては、9月10日にオンラインで基礎医学の知識を問う検定を予定しています。こちらは「統合医療カンファレンス協会」の主催で行いますので、是非、ご参加ください。基礎医学の知識習得の目安として、どなたでも参加いただける検定です。日々の学習の目標にしてください。

 自分だけではあまり勉強しないし、という方は是非、本講座で一緒に勉強しましょう!

tougouiryo at 2020年08月23日11:28|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (二本松城)

 今回は二本松城(11・福島)です。押印は白河小峰城同様、平成22年8月19日です。白河小峰城と連動して、戊辰戦争での悲劇の地とされます。また城に興味のない人にとっては、菊人形、菊の祭典として有名な地です。ただここの歴史を知ると、菊という花のイメージと重なり、なんとも寂しげな印象を強く持ってしまうのは私だけでしょうか。

 二本松城は、白河小峰城の丹羽長重の息子、光重が白河から移ったのちに大改修を行った城です。父子二代にわたって旧来の城郭を大改修し後の世につなげているとういのは、さすが築城名人といわれる家系です。(以下余談、長重の父、丹羽長秀は、「積聚」といわれる寄生虫によりなくなったといわれ、今でいう回虫らしいのですが、火葬後にも焼けつくされず出てきて鳥のような形だったそうです。伝統医学としては積聚は他の捉え方もされますが、この時期にハラノムシを記載した『針聞書』が書かれムシについての関心の高まっていた時代だけに長秀のエピソードは医学的に興味深いです。ちなみに「積聚」は、同書では絵入りで鼈甲を煎じて内服すれば消滅する、と書かれております)

 戊辰戦争においては、二本松藩は奥羽越列藩同盟に入り、白河小峰城の奪還を会津藩から要請されたことで、主力兵力が白河口へ向かいます。そこで兵力が釘付けにされた結果、城下の防衛は老人と少年のみに任されてしまい、悲劇の象徴といわれる二本松少年隊が結成されます。
 この隊の顛末は白虎隊と似ており、二本松城落城が伝わらなかったことで少年隊は新政府軍との戦闘を開始、18名の少年が戦死したといわれます。また家老らも城に火を放ち自刃したといわれます。
 会津戦争へのプロセスだけに悲劇的な戦闘が続くわけですが、このあたりは小田原攻めの際の八王子城落城と重なります。現在は城の千人溜に、二本松少年隊群像が静かに建てられております。

 山頂部には眺めの良い天守台や櫓台があり、とても気持ちよかった記憶があるのですが、これも東日本大震災でダメージを受け、櫓台や三の丸などの石垣にハラミ、飛び出し、地割れも生じたようです。ただしこれも2013年には本丸石垣の復旧は終了したようですので、再訪したいですね。





数学者が見た 二本松戦争
渡部 由輝
並木書房
2011-05-31




番外
『針聞書』 虫の知らせ
長野 仁
ジェイ・キャスト
2007-11-01




tougouiryo at 2020年08月22日06:00|この記事のURLComments(0)

ファッシアとインテグラル理論の「ヒトのからだ」への展開

 「ヒトのからだ」勉強会の前なので、追加情報を記載しておきます。

 メモ的な仮説ですので、興味ある方は、勉強会の折にでも質問してください。三木解剖学からみたヒトのからだと、これまで解説してきた「ファッシア」、精神・意識論としてのウィルバーの「インテグラル理論」との関連を備忘録的に記載します。

 三木の総論において、アリストテレスの四階建ピラミッド(人・動物・植物・四大)が解説されていますが、この中でプシケのあるもの(生物)とないもの(無生物・四大)ということで、西洋では完全に壁によって隔てられているとされています。そして現代医学では、ここでいう生物でさえも次第に「生」が失われ無生物化しつつあると警鐘を鳴らしています。(解剖学が骨学からはじまるのはそのためだと三木は述べています)
 対して東洋では、この壁が取り払われ、同一線上に並べる思想(陰陽五行説)により、すべての要素が「生」を保っているといいます。ここに三木が東洋医学を礼賛する理由があるのでしょうが(晩年の三木は鍼灸師の資格を取ろうとしていたという発言もあります)、これを解剖学的な構造に結び付けることも可能に思います。それが「ファッシア」の概念です。当時の解剖学としては、まさに「除去すべきもの」だったファッシアが、こうした論の流れに登場するというのは三木にとっても意外に感じられるのではないでしょうか。

 動物系は、感覚ー実施という神経を基盤にした、いわば電気信号ベースの情報です。そして植物系は、食物から得られる栄養素、つまり化学物質といえる物質です。では四大のところは何か。まさに物理的な「力」です。つまり、押されたら、その圧力(剪断力、張力)など力学的な力が、その内部に伝わります。これは生物でもそうでなくても、共通です。その意味で、無生物としての生物への影響となります。こうした力学的影響を伝達するのがファッシアであるのはいうまでもありません。つまり「皮膚ーファッシアー内蔵(これは内部臓器に限らず筋肉などいわば「内蔵」されたもの全て)」の伝達路により、外側から内側への情報の流れとなります。これの仮想的なルートが「経絡」となるわけですし、整体やカイロ、あらゆる徒手技法の基本となりうるものです。
 それゆえに三木の言う中心的な役割のものとしては、動物系の神経系、植物系の循環系、さらにその基盤にファッシア系があると位置づけられます。この観点で、三木解剖学を読み返すとまた新たな解釈が可能ですが、ここではとりあえず、ここで議論を止めます。

 そして視点を転じてピラミッドの頂点、つまり人(理性)のところを文字通りに解釈するのではなく、多元的な「インテグラル理論」によって解釈してみます。これにより、社会的な視点との接続、社会の構成員との多元的な関係、などいわゆる社会システムとの理論的な連携がとれる理論に展開できます。ちなみにウィルバー自身、素粒子から人間社会までの一つのシステムとしての捉え方には否定的ですので、それに対しての回答のようなものにもなると思います。
 まあ現段階では思い付きですので、また、機会あるごとに解説してみたいと思います。今回はここまで!


生命の形態学―地層・記憶・リズム
三木 成夫
うぶすな書院
2013-12T


tougouiryo at 2020年08月20日03:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (座喜味城)

 今回は座喜味城(続199・沖縄)です。押印は2019年9月28日で、この時は二度目の訪問でした。かつての歴史民俗資料館がリニューアルオープンされており、かつてよりこぎれいに整備された印象でした。この時は沖縄ジャングルカンファレンスで、第1日目が読谷村診療所での開催でしたので、その開始前に訪問してきました。(この時は読谷村診療所の多鹿先生と近隣の鍼灸師の野口先生のお力添えにて、カンファレンスが成功裏に終了しました。その後、2人の先生にはスカイプを用いた遠隔カンファレンスにもご協力いただき現在のオンライン形式の基本とすることが出来ました。ここにあらためて感謝したいと思います)

 この城は、琉球の築城名手、護佐丸による築城とされます。彼は尚巴志に従い、北山の今帰仁城攻めの後に入城したといわれ、その後、勝連城の動きを監視するため中山王の命により中城城へと移ったとされます。
 しかし、ここに阿麻和利との確執が始まり、阿麻和利の計略にはまった護佐丸は中山王に討伐されてしまいます。ここだけ聞くと、一方的にかわいそうな話しなのですが、一説では中城湾における交易の利権をめぐる双方の覇権争いだったというのですが、そちらが実態に近いのでしょう。

 城の形態としては、複雑な曲線を組み合わせた縄張りで、星形のようにも見えるので変形版の五稜郭みたいに見えなくもありません。複雑に曲がらせることで横矢をかけやすくするという意図なのでしょうか。内部の構造としてもアーチ門をくぐって内部に入り込む形で、構造的にも複雑で、かつとても美しい建造物です。
 今回訪問時は、欧米人の撮影隊が何やら撮影しておりましたが、そうした映像にもとても映える建造物だと思います。


沖縄世界遺産写真集シリーズ03 世界遺産 座喜味城跡
三上 一行
ゴマブックス株式会社
2014-08-29








tougouiryo at 2020年08月19日05:00|この記事のURLComments(0)

グルタチオン、足りてますか?

 古くから医薬品としても用いられているグルタチオンですが、強力な抗酸化物質として、近年さらに注目され、ビタミンCとの併用による抗酸化力の強化などでも知られています。
 とりわけアセトン中毒や自家中毒などにも適応症例とされていることから、その解毒作用も注目されています。アルコール摂取後の解毒に関する研究もされており、二日酔い症状の抑制も証明されています。また主観的な疲労度の改善効果や、美肌効果も報告されています。

 医薬品としてだけでなく、食品においても豚レバー、アボカド、小麦粉、さらにはお米にも幅広く含有されていますが、Nアセチルシステインが前駆体として知られているので、その形で摂取することも可能です。ちなみに、NアセチルシステインはWHOの必須医薬品のひとつとされ、アセトアミノフェンの過剰摂取への解毒にも使われています。まさに解毒ですね。

 グルタチオンは、紫外線照射の影響も減じてくれるので、これからの季節、美肌目的に摂取を気にしたい栄養素ですね。当院ではアンチオキシダントやサンプロテクトなどに含有されています。




tougouiryo at 2020年08月18日05:00|この記事のURLComments(0)

「ヒトのからだ」第二回勉強会のポイントとお知らせ

 三木成夫先生の「ヒトのからだ」をテキストにした勉強会を開催しております。第1回は、通常の解剖学と三木解剖学との差異から、生命の「おもかげ」を見る視点やら、進化・発生から視点の重要性など、総論的なお話がメインでしたが、今回は主に、吸収系としての呼吸器系と、循環系としての血液系・血管系を学習予定です。各論としてもほぼ独立しておりますので、今回から参加希望の方でも大丈夫です。以下、今回使用するテキストです。

ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T



 8月28日(金)18:30〜20:00(〜20:30)ZOOM講義による開催です。申し込みサイトなどは後日、こちらのブログでお知らせしますので、マメにのぞいてみてください。

 以下、参加予定者の方のために、学習ポイントを記しますので参考にしてください。

吸収系
1)消化器系の復習(「頭進」までの流れ)
2)副鼻腔からの呼吸器の経路
3)「生命のかまど」として酸素の取り込み
4)えらの変化
5)呼吸における動物的支配

循環系
1)食物と酸素の運搬系
2)血液細胞の来歴
3)腸管外消化としての免疫
4)腸管・脾臓・腎臓・骨髄における造血
5)腸における新旧の静脈(一次静脈・二次静脈)
6)腸の血管、腎臓の血管、脳の血管、肺の血管
7)脳への動脈血が左側に流れやすい理由

その他、肺の機能と構造、心臓の機能と構造についても復習しておいてください。


病気がみえるvol.2循環器
メディックメディア
2017-03-04

病気がみえる vol.4 呼吸器
メディックメディア
2018-12-14


tougouiryo at 2020年08月17日03:00|この記事のURLComments(0)

Kampo Medicine 経方理論への第一歩 江部先生との思い出

Kampo Medicine 経方理論への第一歩
小川 恵子
全日本病院出版会
2020-07-21


 ネットを見ていたら偶然、見つけました。経方理論への第一歩、と副題がついていたので、「もしや」と思い早速注文しました。昨日、到着したのでまだ未読ですが、「はじめに」を読んでとても楽しみです。
 小川教授の書かれているように、「江部先生は天才で頭の回転が速いことから経方医学を当初から読んで理解するのは難しい」面があるので、第三者による、「ひいた」視点からの解説が望まれていました。山本巌先生の漢方著作をまとめた坂東先生、福富先生といったところでしょうか。

 私自身は、小川教授とは面識はないのですが、医学部卒が97年ということで年齢が近いことから、知らずに高雄病院ですれ違ったりしていたのかもしれません。ご略歴から07年頃から洋一郎先生の直接指導を受けていたとあるので、私があまり伺えなくなった時期なので経方理論の完成時期の教えを受けたということになります。いずれにせよ、「経方理論を読む前の知識を網羅した」と記されているので、改めて勉強したいと思います。

 私自身、統合医療という、漢方からは少し距離がある考え方の医療へと方針を転換し、それゆえにサプリメント等の要不要論などを洋一郎先生と対話させていただいた記憶が鮮明に思い起こされます。その後、私自身のやんごとない事情によりお会いする機会がないまま、先生が旅立たれてしまわれたのが、残念でありません。
 
 小川教授は以下のように述べておられます。
「江部先生の「漢方における処方の自由は経方理論の上にのみ可能であるというのが、われわれの信念である」という言葉に私は付け加えたいと思います」と述べられ、他の専門分野の方との(この理論を用いての)協力の重要性を書かれております。
 私も、この意見には大賛成で、経方理論はファッシアによる新たな、多職種連携に必要な身体イメージの創生に不可欠だと考えております(それゆえに皮肉なことに統合医療の重要概念として再評価が必要であるとも考えています)。
 つまり昨今、徒手系の療法で注目されるファッシア概念の実際面を、先生独自の「カン」でつかんでいらしたと思います。心下圧迫による「ウッ」感や三焦の圧迫といった独自の腹診、さらには経方独自の「気の行きと帰り」を意識した循環図などファッシアと漢方処方の(もっといえば徒手技法やサプリメントとの)ミッシングリンクを解く重要な概念といわざるを得ません。

 経方理論こそ、あらためて解釈されるべき漢方理論であると感じます。少し述べましたファッシアとの関連は、時折開催する講演に加え、ここでも随時、ご紹介していきたいと思います。
 

tougouiryo at 2020年08月16日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (白河小峰城)

 今回は白河小峰城(13・福島)です。スタンプの押印は平成22年8月19日で、三重櫓の受付にて押しました。
 東北の城郭は東日本大震災の影響で、かなりダメージを受けたところも多いのですが、その前年や直前に回っていたことが多いので、損傷前に見ている印象となります。ここも前年の夏ですから、その半年後に震災となり、とりわけ、本丸南面石垣は大きく崩落して、その様子は当時映像でも流されていました。2011年の12月から修復が開始し、現在は復元されているようですので、是非また再訪してみたいと思います。

 この城は事実上、丹羽長重が築城したようなものといわれ、近隣の棚倉から移動し初代白河藩主となりました。ちなみにそれまでいた棚倉の前任は、関が原の敗戦により所領没収されていた立花宗茂で、宗茂が旧領の九州柳川に復帰を果たしたのちに長重が着任します。九州の立花宗茂が、一時ながら東北とからむという興味深い事例の場でもあります。

 訪問時は、こじんまりとまとまった城郭で、きれいに整備されていたのが印象的でした。そもそもは大分府内城同様に、梯郭式で作られていたようです。1991年に三重櫓、1994年に前御門が、木造で復元され、これを機に「平成の復元ブーム」が起きたといわれます。この後、全国的に木造復元が行われ、更なる城ブームとなっていくわけです。そうした端緒がこの城で、当時からそうした気概がみてとれました。

 復元された三重櫓は、そもそも戊辰戦争により消失したもので、歴史的には、当時、二本松藩の預かりとなっていた白河藩領は奥羽越列藩同盟の一角として、新政府軍の東北進軍の攻撃対象となりました。そうして消失したものが、ようやく復元され全国的知名度が上がっている最中での震災ならびに原発事故だったわけです。
 土地柄、東北の玄関口、白河の関の跡地も近在にあり、そこにも立ち寄りました。
 ここ白河は古来からの東北の入り口だけに、新政府軍によりここを突破され、戊辰戦争は悲惨な会津戦争へと突き進むことになるのです。





日本の城 改訂版 103号 (白河小峰城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2019-01-04



tougouiryo at 2020年08月15日06:00|この記事のURLComments(0)

明日は休診です。読書案内。

 明日15日は休診になります。お電話等のお問い合わせや、診療のご予約は17日月曜日からとなりますのでお気を付けください。また、本日(金曜日)は、受付は16時半までとなります。

 Covid19の感染防止の観点より、休診日はステイホームですかね。以下の本を買い込みました。関心のある方(一緒の方)はどうぞ。最近は、Covid19の社会的な意味みたいなことを考えております。


最強の教養 不確実性超入門
田渕直也
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016-04-14









たった一度の人生を変える勉強をしよう
藤原 和博
朝日新聞出版
2015-04-10


tougouiryo at 2020年08月14日12:42|この記事のURLComments(0)

アフターコロナの統合医療を語りましょう

 本日は定例化して初の「ジャングルカフェ」となります。コロナ禍のゴールデンウィークの期間中に、参加自由の形式で、試しに開催したのをきっかけに定例化しました。医師など医療従事者、セラピスト、関連業種の方々など、幅広い職種の方々が参加されています。
 現状としては、ジャングルカンファレンスに定期的に参加するための統合医療カンファレンス協会(IMCI)の毎月の参加費納入が確認されていれば、どなたでも参加できる形になっています。(ただし、ジャングルカフェのみでの参加はできません)

 今回は、すべてをズームにするのではなく、一部、JIMCのメンバーが四ツ谷のクリニックに集結して、会員の皆様とZOOMを介して会話を行います。飲みながら食べながらの軽い感じでご参加可能です。テーマとしては、時節柄、アフターコロナ対策について、となりそうです。クリニック、施術室(セラピールーム)等の経営、実際の診療などで生じる具体的な疑問などを、みんなで共有したいと思います。

 医療者向けのセミナーなどでもアフターコロナへ向けて、もしくは現状の復帰策などを念頭に、各種補助金・助成金の説明、従業員のフォローやコロナ感染での労災の申請、オンライン診療の導入、必要な物品や情報の連携など様々なテーマで開催されています。具体的な集患対策の方法論にまで及んでいます。そうした中で、われわれは「統合医療」の視点から、その問題点を共有したいと考えています。

 患者さんの不安の払拭のみならず、自らの不安の払拭も必須です。そうした統合医療関連の従事者に向けて、具体的な問題を共有できる場面を設定しました。ご興味ある方は是非ご参加をご検討下さい。

↓  ↓  ↓  ↓
https://www.jungle-conference.com/archives/tour/20200813/





 

tougouiryo at 2020年08月13日00:30|この記事のURLComments(0)

大学での統合医療の講義

 本日は、統合医療の総論の講義、年に一度のレポート採点です。統合医療についての学生さんのレポートを読みながら、自分もまた「統合医療」について改めて考えさせられる時間です。
 100以上のレポートを読みながら、それぞれの生活に根ざした統合医療の形や、若い学生さんなりの統合医療の理解を知ることになります。
 もうかれこれ10年以上やっていますが、開始当初より、ずいぶんと補完・代替医療への理解が進んできたように感じます。統合医療理解への地道な活動ですが、やりがいのある活動でもあります。
 今年のテキストは、以下です!







参考図書として、意欲ある方には以下もおススメしています。




tougouiryo at 2020年08月10日05:00|この記事のURLComments(0)

発毛サイト出来ました(改訂最新版)

3年ほど前の記事ですが、最近また検索されているようですので、サイトのリンクを新しく改訂したものを掲載します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 元々は、あまり知られていない「刺絡療法」の紹介をしようと考えていたのですが、刺絡療法の一環として行っている「発毛」への関心が大きくなってきましたので、「発毛」をメインにしたものにしました。まだ作成途上で、今後、もう少し分量を増やしていく予定ですが、とりあえず現時点での公開をいたしました。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

http://koikeclinic.com/hatsumo/index.html

 一連の発毛の治療方法を「発毛刺絡療法」と名付け、刺絡療法の紹介もかねております。多くの病態の根源を「瘀血」と考え、瘀血という「縮退」を取り除く。当院の治療の考え方の一端をご覧いただければ幸いです。


 
当時も、「縮退」を軸として記事を書いていましたね(笑)



tougouiryo at 2020年08月09日23:35|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (佐倉城)

 巨大な角馬出で有名な佐倉城(20・千葉)です。押印は平成21年3月8日で、まだ城めぐりに慣れていないころだったので、押印場所でスタンプがたくさん押してある「先輩」のスタンプ帳をみて、ビビったのを覚えております(笑)。当時は関東限定の(子供用の)100名城スタンプ台紙があったんです。

 そもそも千葉氏による本佐倉城(こちらの方が戦国の城の趣があって好きです)があり、当初は「鹿島城」と称されたようですが、小田原平定後、千葉氏が滅亡し、徳川の領地となり江戸防衛の要衝として整備され、代々、譜代大名が城主となっています。「老中の城」とも呼ばれる城です。東北方面からの抑えとして、水戸ともども防衛の拠点といえます。

 本佐倉城をめぐって、佐倉城に至ると、ここにも小田原攻めによる関東の変容を感じることができます。また城内には、椎木曲輪に「国立歴史民俗博物館」が建っており、こちらも見どころ満載です。敷地はかなり広い公園といった感じで、初心者でも見やすい城郭です。駅からちょっと遠いので帰りに、雨が降ってきたので、タクシーを呼んで寒い中まっていた記憶があります。

 巨大な角馬出が「歴博」のまえにあり、三重天守があったとされる天守台や巨大な空堀など、大規模な城郭を感じることができます。本佐倉との比較でみるとより時代を感じることができるでしょう。幕末の「開国の父」堀田正睦の銅像もあり、幕末ファンにもおすすめです。 

 休日にちょこっと行ける感じのアクセスの比較的良いお城です。















tougouiryo at 2020年08月08日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学検定、始まります!

 現在、ジャングルカンファレンス関連のイベントとして、統合医療における共通言語の学習の一助となるべく「統合医療基礎医学検定」を企画しております。

 プレ開催(第0回)を受けて、今回がいよいよ第1回です。本年(2020)9月10日で、主にオンラインでの開催を予定しております。当初は、マークシート式で会場での開催を予定しておりましたが、昨今のコロナ感染拡大防止の観点から、オンラインでの開催をメインにしたいと考えております。(ただし、その後のジャングルカンファレンス開催と合わせて、一部会場での受験も可能にする予定です)

 出題範囲としては、解剖学、生理学、生化学(栄養学)と統合医療についての基礎的理解を問う問題です。各種、国家試験における基礎医学範囲、ならびにそれらに準じたレベルの出題となります。合否を計るものではなく、今後の自己学習のメルクマールとして活用して頂けたら幸いです。そのために、範囲はなるべく広範囲に偏りなく出題する予定です。

 なかなか試験でもないとべんきょうしないよ、という方も少なくないと思います。そのための一つの目標ですから、是非とも皆さん、奮ってご参加ください。詳細は、後日お知らせいたします。

 オンラインですが、開催時間は固定しておりますので、ご注意下さい。9月10日木曜日、18:00〜19:40の予定となっております。




tougouiryo at 2020年08月07日05:00|この記事のURLComments(0)

発毛サイトの再確認

 発毛に対しての鍼灸・刺絡の治療のサイトが「見当たらない」というご指摘をいくつかいただきましたので、あらためてここに記載しておきます。ご興味ある方は、ご覧ください。

 肩こり、腰痛などと同様に、局所における血流の改善を鍼灸・刺絡で図り、サプリメントにより強力に補充していくという考え方で、頭皮に栄養をとどけ、自然治癒力を引き出そうとするものです。
 ファッシアを介して考えれば、内臓疾患にも応用可能で、自然治癒力(自発的治癒力)の発揮には最適の方法と考えております。頭皮のみではなく、体全体から、健やかにしていこうとする治療法です。
↓  ↓  ↓

http://koikeclinic.com/hatsumo/index.html



tougouiryo at 2020年08月06日08:56|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (岡城)

 今回は岡城(95・大分)です。押印は平成29年7月1日で、総役所跡にスタンプがありました。そこから歩いて本丸に向かいます。途中、土産物屋が連なり滝廉太郎作曲「荒城の月」が大音量で流れていました。その先の、岡城の碑を右手に上っていくのですが、ここは、かの城好きには有名なミュージシャン中島卓偉の幼少期に父上と写真を撮った名所でもあります(笑)

 そもそもは緒方氏により源義経を迎えるために築城されたとも伝わるだけにとても古い歴史ある城です。戦国期には、大友と島津による「豊薩戦争」の舞台になり、島津軍を何度も撃退しています。その後、播磨の三木城から中川清秀の息子、秀成が入城し、以後明治まで中川氏の城となりますが、廃藩置県により中川氏の東京移住に伴い廃城となります。

 入り組んだ高石垣がとても立派な城郭で、とりわけ三の丸の高石垣が有名です。大手門もすばらしく、西の丸御殿への階段は、ちょっとした中国宮殿風です。そこから本丸へ向かうと、西中仕切跡という両側絶壁の最も狭い虎口を通り、三の丸、本丸に至ります。二の丸は本丸から接続し、当時としては珍しい風呂屋や月見櫓などの遊興施設を備えていたようです。二の丸には滝廉太郎の銅像もありました。山上からの眺めもとてもよかったです。「荒城の月」通りに、石垣の素晴らしい、見どころ満載の山城でした。

 下城後は、車で「名水入田コットン水車」に行きました。名水河宇田湧水に隣接したラーメン屋さんなのですが、なんと博多一風堂プロデュースです。こんな田舎に、と思いながら食べると、見かけはシンプルなんですが本当に美味しかったです!煮玉子中華そば大盛を食べました。また岡城に行って、ここのラーメンを食べたいです!



大分の名水50選 (九州十色)
おおいたインフォメーションハウス
2003-10-01



 

tougouiryo at 2020年08月05日06:00|この記事のURLComments(0)

発毛刺絡のすすめ 薄毛・円形脱毛へのもう一つの治療法

 薄毛・円形脱毛の記事の検索が最近増えてきました。かつて雑誌などで取り上げられた際は、専用のHPを立ち上げていたのですが、最近は放ってありましたので、また立ち上げてみようと思っております。

 当院の円形脱毛や薄毛対策は特徴で、あまり他院ではやられていない方式ですが、頭皮からの少量の出血を伴う「刺絡」という方法を用いております。これは瘀血などにより局所的な循環不全が生じた際の改善策なのですが、薄毛の方にはこうした頭皮での循環不全が少なからずあるようです。そこに、サプリにより発毛に必要な栄養素を十分に含んだ血液が灌流されることで、毛根に栄養が行き渡り発毛が促進されるという機序です。

 そもそもこの方法は、刺絡をがん対策ないしはがん再発防止として(自律神経免疫療法等の考え方に基づき)施術していた際に、抗がん剤で脱毛していた方が、他の患者さん達とくらべ早めに発毛していたという指摘が続いたことから、がん治療後の方に用いていたものでした。それが、次第に、発毛外来での改善困難な例などで試行するようになり、一定の効果を確認できたので、通常の症例にも拡大してきたという経緯があります。

 いずれにせよ、基本的な考えは他の疾患と変わらず、循環不全を改善し、そこに十分な栄養を送り届け、自然治癒力(自発的治癒力)を発動させるというコンセプトです。内臓疾患でも、筋骨格系疾患でも基本的にはこの考え方で治療しております。つまり表面からのアプローチで、内臓等を包むファッシア近辺の血流を改善し、標的となる臓器の改善を図ろうというものです。
 それゆえに鍼だけで、サプリだけで、何とかしてくれというご希望には、とりわけ薄毛に対しては基本的には対応しておりません。

 私自身が皮膚科医ではなく、内科医の出身なので、局所的な循環の改善という視点を重視した治療になっております。こうした考えに納得いかれた方にのみ、発毛の刺絡治療を行っているというのが現状です。ご興味ある方は、まずは相談のみから受け付けておりますので、ご遠慮なくどうぞ。




tougouiryo at 2020年08月03日09:45|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (春日山城)

 上杉謙信で名高い春日山城(32・新潟)です。押印は平成21年8月15日で、帰省の途中に立ち寄りました。上越の方にはそれまで行ったことがなかったので、城めぐりしていなければ、ずっと行くこともなかったでしょう。直江兼続ばやりの頃だったと思います。

 そもそも南北朝期には詰城として築かれた城で、後に戦国大名化した長尾氏により整備され、謙信によって大掛かりに整備され完成したとされます。大河ドラマの影響もあってかなり、山麓の総構や土塁などが復元され、ものがたり館など付属施設も充実しとても見やすく、迫力のある城でした。戦国の山城好きにはもってこいといった城で、山全体に曲輪が配置され、規模も大きく見ごたえがありました。
 ものがたり館で押印してから、車で駐車場までまわり、謙信の銅像前から大手道を歩きはじめます。三の丸、二の丸、景勝屋敷とまわり本丸へ。本丸からの眺めはとてもよく、上杉謙信になった気分です。天守台はあるのですが、天守は作られなかったようで、近くには現在でも水がある大井戸をもつ井戸曲輪もあります。
 少し降りたところからは本丸へは崖を切ってよじ登ることが出来ないように、当時は油をまいて滑りやすくしていたようです。火災には特に気を付けていたという謙信のエピソードからすると油?って感じなのですが、確かに滑って上れなそうでした。そこからは毘沙門堂(よく大河ドラマなんかで謙信が籠ってますね)、直江屋敷をめぐって春日山神社まで戻ってこれます。

 謙信が戦の合間を縫って何年もかけながら増築し築き上げた巨大な城郭です一度だけの訪問でしたが、是非また再訪してみたい城郭です。帰路は、御館の乱の舞台となった「御館跡」に寄りました。現在はただの公園、といった感じですが、ここが、この春日山城の真価が問われた戦いである「御館の乱」の舞台なので、是非とも寄っておかなければと思いました。春日山との実際の距離感も分かります。
 無敵の謙信だっただけに存命中は、春日山まで攻めてくるものもなく、城の機能が試されることもなかったのですが、死後の跡目争いで、皮肉なことにその真価が発揮されました。北条と連携した上杉景虎の攻城にも春日山城は火災を出すこともなく守り抜き、結果、春日山城を押さえた上杉景勝側の勝利となります。この城の鉄壁の守備が、決定打となったといえます。

 戦においては無敵であった、謙信ですがこの跡目争いをみると、あまり近親の内政については得意でなかったようです。とりわけ、この景虎のふるまいから見ると、謙信の不条理な情念のようなものも感じます。依怙贔屓というか溺愛、もっというと変な愛情のようなものもあったのではないかと勘繰ります。
 そもそも謙信には「女性説」が根強く、ときに馬鹿にされますが、医学的には可能性が高いように思います。月に一度、不機嫌な時が多く見受けられたそうですし、酒を多く飲んだとしても、50代でのくも膜下出血、という死因を考えると、臨床的には女性のエピソードです。また、情に厚く一見男らしい豪快なエピソードがありますが、これもどこか宝塚的なにおいを感じます。男というものは、女性の思うような男でないほうがしばしばであることは言うまでもないですよね。景虎への偏愛も、このストーリーで考えると理解しやすいのです。でもそんなことあるかな?、と思う方、井伊直「虎」も女性とされていますし、そもそも謙信の名前は景「虎」なんですよね。










tougouiryo at 2020年08月01日06:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (大分府内城)

 今回は大分府内城(94・大分)です。押印は平成29年6月30日で、大手門のところにスタンプ台がありました。

 かつては望楼型白亜の四重天守があがっており多数の櫓を有し、河口付近で海も近い梯郭式の巧みな縄張りの城郭だったようです。が、現在は、街中の城で、駐車場探しも大変。神社を越えると、廊下橋があり、人質櫓や天守台なども見え、期待が高まるのですが、かつての西の丸、内々堀にあたるまさに城郭内部が広大な駐車場になっており、期待外れです。大手門や櫓など外郭は立派なのですが、中身が空洞、といった感じでちょっとがっかりな印象でした。

 ただし元は、大きな内堀、外堀に囲まれ、海城といってもよい壮大な城郭だったようですが、いかんせん埋め立てられ、完全に市街地化されてしまっております。こうまでなると、なかなか想像だけでは補えませんね。天守台に登り、何とか往時を妄想するのが関の山です。
 それでも西南戦争時には、中津隊による城への攻撃を撃退しており、強い城であることは間違いないようです。

 大分では、早川光さんが鮨番組で紹介していた、江戸前ずしの「月の木」へ訪れました。とても感じの良い大将のお店でした。とてもおいしかったのは言うまでもありません。番組に紹介された一年くらいは、新規のお客でごった返すそうですが、やっと一年くらいして落ち着いてきたそうです。その方が地元の方にとっては良いですよね。





大分あるある ご当地あるある
あべ由紀子
TOブックス
2018-10-10


府内 厠騒動 1615
水光 心生
海辺の小瓶
2016-03-03


tougouiryo at 2020年07月29日06:00|この記事のURLComments(0)

現代経済学の直観的方法

 久々に長沼伸一郎先生率いるパスファインダーチームのHPを見ていたら、HP内でのみ電子書籍で読めた経済学の直観的方法が出版されていました。 
 急いでアマゾンで購入しようとしましたが、現在品切れのようで待機中です。なので内容、未読です。が、レヴューを見るとこれまでの原本の根本はそのままで、現代に合わせた改定がされているようですので、とても楽しみです。

 現在では、統合医療における多元主義の必要性を述べるときの基礎理論として用いている「縮退」の概念ですが、これについても経済学の視点から詳述されているようです。
 この原本を初めて読んだ当時は、全くと言っていいほど経済学の知識や理解がなかったのですが、これにより俄然、経済学についての関心を高めることができました。東大の西成教授の推薦文にもありますが、スゴイ本だと思います。
 現代の経済の流れを理解するにも最適の一冊という気がしております!未読なのであくまでも推測なのですが(笑)


現代経済学の直観的方法
長沼伸一郎
講談社
2020-04-08


 長沼先生の不朽の名著はコレ ↓ 伝説の前文と、長いあとがきでの、作用マトリックスを用いた「縮退」への流れは必読です。



 さらに長沼経済学を知るにはコレ ↓ 




tougouiryo at 2020年07月28日05:00|この記事のURLComments(0)

『ヒトのからだ』勉強会(続き) 動物系器官への意識

 前回の植物系に引き続いて、動物系器官を意識するワークをメモしておきます。解剖学的な構造をイメージしながら実践します。
 
 受容系、いわゆる目、鼻、耳などの感覚器系です。中枢神経からの出先機関であるこれらとの、脳とのつながりが重要になります。
1)鼻根・篩骨をゆるめる
2)片目交互・遠近交互・閉眼の意識
3)耳引っ張りによる内耳の刺激
4)遠聞:遠くの音を聞き、遠くの香りを嗅ぐ
5)軟蘇の法

 伝達系として、中枢神経、末梢神経、自律神経を扱います。
1)脳と脊髄の位置関係の意識
2)C1横突起の意識
3)頭蓋骨をゆるめる
4)マリオネットとしっぽのイメージ
5)自律訓練(前額部調整):額が涼しい
6)首まわし、脊椎の前後・左右・捻じり、足首まわし

 実施系は四肢の筋骨格系が中心になるので幅広い運動が挙げられますが、全身への代表的なものをメモします。
1)筋弛緩法(腕・顔・首・肩・脚・全身)
2)両手足合掌
3)両手足把握歩行
4)歩行マインドフルネス(筋肉構造の復習)

 特にこれらに限定するわけではありませんが、勉強会の内容との関連でこれらがイメージしやすいのではないかと考えてメモしました。自分なりの方法で工夫しながらセルフケアにいそしんで下さい。


基礎医学塾@ZOOM 全6回
第1回 7月31日(金)18:30〜20:00(〜20:30)
参加費:2000円

【参加申し込みフォーム】は以下になりますので、よろしくお願い致します。

https://forms.gle/FU6QUgiQbSEiQJVU6





tougouiryo at 2020年07月27日05:00|この記事のURLComments(0)

『ヒトのからだ』勉強会 植物系器官への意識

 今回の『ヒトのからだ』勉強会でご紹介する予定の「マインド・ボディフルネス」のご紹介を少ししてみます。マインドフルネスが自らの心の動きを実況中継するように、身体の機能を、あたかも身体が実況中継するかのように認識するイメージです。
 そこには内臓を明瞭にイメージする力が求められますが、これこそがまさに解剖生理の知識となるわけです。

 まずは、吸収系における消化器系です。内胚葉から発達してくるまさに吸収の代表格です。以下のようなワークで消化管全体を具体的に意識します。
1)水を飲む:飲水するにより、嚥下から消化管への流れ込みを感じる。
2)舌を動かす:口を閉じて、舌を口唇と歯茎の間を右回り、左回りに回転させ、唾液が出るのを感じ、嚥下する。
3)かいうべ(あいうべ)体操:舌および関連する筋肉の運動。舌骨への意識。
4)按腹:臍周辺を圧迫し、その後、腹部全体を按ずる。
5)肛門括約筋を意識

 吸収系の呼吸系です。後腸を中心とした消化管に対して前腸が中心である呼吸器です。発生的には消化管から突出する形で形成されます。気体である酸素の取入れを意識してみましょう。
1)副鼻腔・気管の意識
2)耳引っ張り:蝶形骨と横隔膜の連動を意識した呼吸
3)呼気を長く:ガス漏れ音のような呼気により腹圧をあげる
4)肋骨を意識:上部及び下部肋骨を意識した呼吸
5)腕を使った深呼吸・自律訓練(呼吸調整)

 循環系はポンプと管である脈管系とその中身である血液からなります。全身くまなく流れる血液とそれを送り出す心臓のイメージが重要です。
1)大循環(左心系)の意識:後面にまわり、全身へ血液を供給する大循環をイメージする。
2)門脈・肺循環(右心系)の意識
3)井穴刺激’(手足)
4)自律訓練(第1-2公式・重温感)
5)自律訓練(心臓調整)

 血液に関しては、鉄欠乏対策とサラサラ対策が重要。
1)十分な水分、タンパク、ヘム鉄、ω3
2)井穴による交感神経の緊張緩和(H6F4)

 排出系は泌尿・生殖器を中心として骨盤内へのアプローチでもあります。
1)下腹の按腹(瘀血の蝕知)
2)腎への手当て
3)骨盤のワーク

『ヒトのからだ』勉強会は今週金曜日、第1回開催です。ご興味ある方は、以下のフォームからお申込みください。

↓ ↓ ↓

基礎医学塾@ZOOM 全6回
第1回 7月31日(金)18:30〜20:00(〜20:30)
参加費:2000円

【参加申し込みフォーム】は以下になりますので、よろしくお願い致します。

https://forms.gle/FU6QUgiQbSEiQJVU6

 





tougouiryo at 2020年07月26日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (新発田城)

 越後・阿賀北(揚北)衆、新発田氏の居城、新発田城(31・新潟)です。押印は平成21年8月16日で、お盆の里帰り次いでの訪問でした。本家が近隣(といっても田舎なので遠いですが)なのですが、高校の時の先生の話では、新発田と近隣との関係は歴史的に微妙なようで、幕末に、他藩が奥羽越列藩同盟でまとまる中、新発田藩は新政府側に与したことが影響しているようです。

 城下町の中心にある公園といった感じの城郭で、表門などは内部公開されていてそこそこ見れるのですが、敷地の大部分は陸上自衛隊の駐屯地のため、なんとなく「端っこだけ」といった印象です。新政府への貢献からか維新後も破却されなかったものの、軍によりしだいに取り壊されたようで、戦後には新潟大学の分校もおかれていたようです。首里城が琉球大学だったことと事情が似ています。

 ほとんどが駐屯地のため、本丸の御三階櫓は、内堀越しか、駐屯地外部から(遠目に)見るしかありません。個々の最大の特徴というと、正面が二つあるといわれる御三階櫓で、最上階の屋根の棟がT字になっている「三方入母屋」と呼ばれています。一説には攻城側が、正面が分からず方向性を失うためなどいろいろ説明されていますが、実際はよくわからないようです。ただの遊び心かもしれません。

 この新発田もそうですが、藩の歴史を知ることで、ご当地のディープな事情が知れるということは少なくありません。奥羽越列藩同盟からすれば、この新発田から新政府軍の切込みが入れられたことで、その後の同盟軍の崩壊につながったとも考えられます。こうした遺恨は現在ではもうあまりないのでしょうが、お年寄りの中では少しは残っているのかもしれません。少し異なりますが、津軽と八戸のぎくしゃく感なども、他県の人には知られていませんが、「青森県」と一括りにされることへの戸惑いもあるようです。

 遠方からの方の場合、こうしたご当地の話題で盛り上がることが出来るのも城めぐりの副産物です。ちなみに新発田から当院まで、通って来られる方もいらっしゃいます。





新潟県 しばたのおかず (郷土の食材と料理)
新発田市食生活改善推進委員協議会
開港舎(販売 ニール)
2010-10-13








tougouiryo at 2020年07月25日06:00|この記事のURLComments(0)

『ヒトのからだ』勉強会開催のお知らせ

 これまで内輪で開催しておりました勉強会を、ZOOMによるオンライン講義などの経験を積みましたので、それを活用して公開することになりました。

 これにより遠方の方や、時間的に参加が難しかった方などこれまで参加できなかった方にも参加可能になりました。参加資格のようなものはありませんので、ヒトのからだについて、解剖・生理学的な基本を勉強してみたい方はぜひご参加下さい。参加フォームは下記になりますので、こちらからお申込み下さい。
↓ ↓ ↓
基礎医学塾@ZOOM 全6回
第1回 7月31日(金)18:30〜20:00(〜質疑等20:30)
参加費:2000円

【参加申し込みフォーム】は以下になりますので、よろしくお願い致します。

https://forms.gle/FU6QUgiQbSEiQJVU6

 内容は参加者全員で、テキストである三木成夫著『ヒトのからだ』を購読していきます。一方的な講義ではなく、あらかじめ勉強した内容をみんなでシェアしたり、疑問点を考えたりしながら理解を深めていきます。
ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07T


 毎月一回開催、全6回の予定です。各回の大まかな学習内容は以下です。

第1回 第1章「からだの歴史」と第2章の吸収系(消化器系を中心に)
第2回 第2章「吸収系(消化器・呼吸器)」と「循環系(血液・脈管系)」(呼吸器と循環器を中心に)
第3回 第2章「排出系(泌尿・生殖系)」(泌尿・骨盤・血液・内分泌など)
第4回 第3章「受容器(感覚器)」
第5回 第3章「伝達系(神経系)」
第6回 第3章「実施系(運動系)」と第4章「ヒトと動物の違い」

 以上のように、三木成夫先生の身体観を概観しながら、統合医療の共通言語としての基礎医学を学習します。加えて、基礎知識が、健康実践にどのように応用されるのか、その具体案の一つとして、「身体へのマインドフルネス(マインド・ボディフルネス)」という試みを紹介していきます。学習内容が、健康法につながる体験をしてみてください。

 また参考文献として、三木先生の他の著作もおすすめですが、全部よむわけにもいきませんので、下記の布施先生の著作が三木理論として良くまとまっています。また解剖学については適宜『解剖学講義』など基本テキストを参考にしていきます。

解剖学講義
伊藤 隆
南山堂
2012-04-10




皆様のご参加をお待
ちしております!



tougouiryo at 2020年07月24日10:58|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (鹿児島城)

 今回は鹿児島城(97・鹿児島)です。スタンプは平成21年5月28日の押印で、初訪問のこのときは、統合医療の仲間で、屋久島に行く日程の前日に鹿児島に前のりして、仙厳園とあわせて見学しました。
 その後も、東洋医学会の後や、昨年末の統合医療学会も鹿児島城の真ん前が会場でしたので、結構、何度も言っている印象です。複雑な城郭ではないので、すぐ理解できるのですが、少しずつ復元が充実している様子が見て取れます。昨年末は、正面の櫓門の復元が進行中で、建築中の様子を(姫路城の時のような復元工事を公開)みることができました。以前の本では2018年完成予定という記載があったのですが2019年でまだなので少し遅延していたのでしょうか。

 城内には立派な歴史資料センター黎明館があり、そこでスタンプが押せます。学会の隙間時間がたくさんあったので(笑)、十分見学することができました。少し離れたところに西郷隆盛終焉の地があり、その近くに地元の人しか来ないような小さな温泉があり、見学後に入浴もできます。

 背後の城山は、城を見慣れるまではきずかなかったのですが、明らかに詰めの城で、歴史的には城山の城と、その下の居館部分を合わせて「鹿児島城」と称していたのが、詰めの城部分は実質ないことになり、居館部分だけを鹿児島城と称するようになったようです。
 それもこれも、やはり関ヶ原での敗戦に遠慮して、戦闘向きではない居館を居城としたことが原因で、それでいて、いざとなったら背後の詰めの城に立てこもり可能というのがうまくできていますね。

 隣接する私学校跡には西南戦争時の弾痕もあり、さらには宝暦治水で命を落とした方の供養塔である薩摩義士碑もみられます(これはマンガ『風雲児たち』を読んだ人には必見の史跡ですね!)。いろいろと事前の知識があるとかなり楽しめる城郭でした。



NHK大河ドラマスペシャル るるぶ 西郷どん (JTBのムック)
ジェイティビィパブリッシング
2017-12-25


風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)
みなもと 太郎
リイド社
2010-11-01


 

tougouiryo at 2020年07月22日06:00|この記事のURLComments(0)

マグネシウム足りてますか?

 週末は、オンライン統合医療講座でした。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
 今回で総論的な内容は一区切りで、次回のオンラインはファッシア(筋膜)をめぐる具体的な臨床のお話しをしていく予定です。また解剖生理の勉強会も企画していますので、ご興味あるかたはこちらもぜひどうぞ。

 ということで、当院で取り扱っているマルチビタミン・ミネラルが一新されました。これまでのマルチビタミンの内容を見直し、ビタミンD、亜鉛、マグネシウムなど増量したものに変え、パッケージも緑を基調にしたデザインになりました。

 ここでの変更点のポイントの一つはマグネシウム。内科学会の講演でも、高血圧との密接な関連が教育的に講義されていましたが、それほどの血圧降下の作用は重要です。それも1920年代には報告されていたようですので、かなり歴史的な話題でもあります。塩分摂取に関しては、様々な場面で強調されていますが、ことマグネシウムに関してはそれほど一般的ではない印象です。

 摂取方法としては、カルシウムと一緒に摂取したほうがよりよく吸収されるということは有名で、これはカルシウム、マグネシウム双方にとってもあてはまります。さらにはそこに運動を加えると、骨密度が増加することも報告されています。つまり、当然ですが、運動を加えるとよりよいわけです。

 マグネシウムの主な体内での機能としては、こうした血圧や骨密度への影響のほか、エネルギー代謝、DNA・RNA・タンパク合成、神経伝達、体温維持など多岐にわたります。そしてその欠乏症状としては、高血圧、不整脈、けいれん、神経障害などがあり、こむら返りなどの原因にもなります。また慢性的な下痢やアルコール依存などがあるときなどもマグネシウム欠乏を疑うのがよいとされます。

 また、マグネシウムの欠乏は癌とも関連があるとされ、がん治療をめぐる食養で野菜の摂取が勧められるのは、含有される葉緑素にマグネシウムが含有されるからとも言われています。いずれにせよカルシウムともども欠乏しがちな栄養素ですから、気を付けて摂取していきたいものです。

 こうした事情から今回のマルチビタミン制作において、マグネシウムを大盛にしてみたわけです。



tougouiryo at 2020年07月19日17:47|この記事のURLComments(0)