いわゆるブログ!

リーキーガット症候群

 脳と腸の相関が話題になって久しいですが、栄養の観点からも腸管の重要性はいうまでもありません。腸内環境の悪化の代表疾患とも言える「リーキーガット症候群」において、血液脳関門おいても同様の症状が起こりうることが話題になっています。つまり、腸だけではなく、脳内においても細胞間の「漏れ」が生じているというわけです。

 腸内環境改善に関しては、当院でもプロバイオティクスを4種類程度分けて用いていますが、加えてバイオジェニックという枠で「アルベックス」などの積極的な環境整備的なサプリメントも活用しています。分かり易くい言うと善玉菌に有効な環境を整備する、といったところでしょうか。そのほか食物繊維の摂取も重要で、当院ではグアガムを扱っています。これらに加えて、リーキーガット症候群においては「カンジダ」の関与が注目されています。脳腸相関からも統合失調症患者にカンジダの増殖が見らえるという報告などもこれを示唆するものといえるでしょう。

 膣カンジダや爪白癬、さらには自己免疫疾患や慢性的な皮膚疾患を有する方の一部に、カンジダの腸での異常増殖があり、これがリーキーガット症候群を発症させているわけです。そうした視点から腸管に深く入り込んだカンジダを除去する目的のサプリメントも米国では開発されており、当院でも米国の医師専用のものを輸入して処方しております。そしてこれらはあらゆるサプリメント(もしくは漢方も!)の吸収にも大きく関連するので、統合医療全般を見渡した時にもとても重要なこととなるのです。

今回はカンジダと
リーキーガット症候群について考えてみました。







tougouiryo at 2019年11月17日18:49|この記事のURLComments(0)

今週は勉強会とジャングルカンファレンスです

 今週14日木曜日は、定例のジャングルカンファレンスです。鹿児島での統合医療学会の前のカンファレンスになりますので、発表予定の方はなるべく参加するようにしてください。参加申し込みは、統合医療カンファレンス協会HP(11月開催分)まで。

 翌15日金曜日の勉強会のお知らせ(関係者のみ対象)。今回は体表解剖の3回目でボディナビゲーションの体幹部をやります。具体的には、前回の残りの「足部」からはじめ、4章「脊柱と胸郭」を中心に、頭頚部と骨盤部の復習をする予定です。

具体的には、以下の「トレイル」を中心に、自分で実際に自分の身体を触って予習してきてください。
4章 正中線稜、横断道、項部、隠れた大通り、胸骨稜、でこぼこ道
5章 球形一周、顎の遠足、馬蹄トレック
6章 骨盤部の復習



 また今週金曜日はオープンダイアローグ開催予定です。出席予定者はオープンダイアローグについて少し見ておくとやりやすいでしょう。





 

tougouiryo at 2019年11月11日13:00|この記事のURLComments(0)

ファシアの健康番組と刺絡治療

 先日、NHKの健康番組で「ファシア」が取り上げられていました。我々の勉強会では「ファッシア」と言っていますが、まあどちらも「筋膜」の訳なわけです。番組では美容をメインに展開されていましたが、それにとどまらない今後の展開が期待される重要な身体の考え方です。
 これまで、筋肉や骨格、内臓などいわゆる「実」が話題となることばかりだったのですが、「それ以外」にだんだんと注目が移ってきているのでしょう。番組では、ファッシアに向けての「ハイドロリリース」の様子なども紹介されており、今後ますますこうした番組での取り上げられることが増えていくでしょう。

 ファッシアに興味を持つのは、当院での治療のメインでもある「刺絡」や「ハイドロリリース」の理論的基盤になるからです。ハイドロリリースはまさにエコーを見ながら、ファッシアを狙うわけですからそのものズバリ、なわけです。
 これに対して刺絡はどうしてなのでしょうか。これまではなんとなく、末梢の毛細血管での「瘀血」を対象にした鍼治療の一つというとらえ方をしていたのですが(それでもまちがいではないのですが)、なぜこれほどまでに即効性をもって疼痛などに効果があるのか、そしてそもそもどこから「瀉血」しているのか、などいざゆっくりと考えるとわからなくなってくる問題は少なくありません。
 これに対して、ファッシアに含まれる毛細血管の停滞部(細絡)と考えると、その治療対象が明確になってきます。加えて、経絡の流れをアナトミートレインとして考えると、その流れはファッシアにテンションがかかったものそのものであるので、経絡上の瘀血と考えて矛盾しません。
 
 ファッシアを中心にこれからの健康への考えを展開すると、まさに瘀血、刺絡、という概念がさらに重要になってくることでしょう。ただの結合組織としてのとらえ方から、統合医療全般を改めて再考させる重要な概念としてより注目していきたいと思います。
 また慢性的な疼痛の方には、きわめて重要な考え方となっていくことでしょう。お困りの方は、このファッシアにおける瘀血という視点での治療が、大きな可能性をもたらすことは間違いないでしょう。









tougouiryo at 2019年11月09日06:00|この記事のURLComments(0)

対話型ファシリテーション

 今月はジャングルカンファレンスです。11月14日木曜日、いつもの代々木ウィルワンアカデミーですので、ぜひともご参集ください。最近は、JCに加えて、ジャングルカフェやオープンダイアローグなどいろいろな方法論をもちいて、開催することが多いので、ファシリテーションについていろいろと読んでいます。
 そんな中でも気になったものがこれ。



 メタファシリテーションという技法を分かり易く解説している手引きなのですが、これが内観療法ととても似ていることに驚きました。「なぜ?」や「どうした?」という質問を封じることで、相手の気づき促すというものなのですが、内観の3原則、してもらったこと、してかえしたこと、迷惑をかけたこと、を尋ね、迷惑をかけられたことという質問を意図的に外すというところが一脈通じます。また質問の過程も、事実関係を聞いていくということを徹底するなど、基本的な方針も似ていると感じました。また「問題は何か、誰の問題なのか」という点を強調するところは、最近特に気になっていた視点だけにとても共感できました。
 意図的に何かを聞かない、ということが大きく相手の気づきを促進するということをあらためて感じさせられました。

tougouiryo at 2019年11月07日09:08|この記事のURLComments(0)

認知症の関連サプリ・漢方

 認知症関連のサプリや脳機能サプリについて聞かれることが最近多いので、少し書いてみたいと思います。どうしてもこの方面は薬剤が充実しているとは言い難い分野ですので、サプリの併用が期待される領域でもあります。とりわけサプリや漢方などいろいろなものを積極的に取り込んで、高い成果を上げているコウノメソッドなどの取り組みが、良い例でしょう。

 通常の医療では、どうしても限界が来てしまう分野には、当然のようにこうした統合医療的な取り組みが現れるように思います。

 比較的知られているものとしては、フェルガードや抑肝散でしょうか。前者は特に、認知症に加えて嚥下障害(飲み込みにくさや誤嚥)などに特に効果的であると感じます。味も飲みやすく、あまりトラブルなく使用できるサプリだと思います。抑肝散は、認知症特有の怒り易さに効果的です。これは高齢の方に関わらず、いらいらして仕方ない、切れそう、といった状況において頓服でもとても効果があります。
 これらに加えて、脳血流の改善効果としては、微小循環での血流不全があった場合、ルンンブルクスルべルスという酵素を含んだ赤ミミズ由来のサプリも注目されています。これは軽いASOなどの間欠性跛行などを示す症状にも効果的で、痺れなどにもよかった経験があります。このサプリを推奨している栗本慎一郎先生から伺った話では、視野が広がるという経験談が多いそうです。運転中など、側方で以前気づかなかったもの(自転車や障害物)を察知する能力があがったというものです。

 漢方薬にも組み合わせによってさらに効果的なものも多いのですが、あまり話題に上がらないものとしてはホメオパシーも忘れてはなりません。ドクニンジン由来の Conium maculatum はその代表でしょう。加齢による認知症だけでなく、各種悪性腫瘍(とりわけ泌尿器系)に効果的とされています。老齢による抑うつ的な症状にも良いでしょう。
 そして以外に忘れられがちなのは、やはり栄養です。肉をガシガシ食べるご老人に認知症が少ないように感じるでしょう。糖質過多から認知症が進展する危険性も指摘されて久しいです。それ以外にも、ビタミンB群をはじめとして各種ビタミン・ミネラルの不足も大きく影響します。マルチビタミンをベースにして不足分を補うとともに分子栄養学的視点からも積極的に補充していくことが大切です。

 ここに挙げた例は、当院ですべて扱っておりますが、やはり各人によって大きく異なるのが実際です。認知症の統合医療的なアプローチに詳しい医師のアドバイスや指導に従うのがもっとも安全で効果的だと思います。いろいろな脳トレがありますが、訓練だけでなく、材料補充も時に見直してみてはいかがでしょうか。

tougouiryo at 2019年11月04日06:00|この記事のURLComments(0)

グリーンフラスコの講演会に参加してきました

 先週は鍼の講習会の後、林真一郎先生のご招待でグリーンフラスコ主催の安西先生の講習会に、タイ古式マッサージの藤井先生と参加してきました。
 アメリカの医療事情と統合医療の動向を、分かり易く講義して頂きました。安西先生とは以前にゆっくりとお話しさせて頂いたこともあり、今回の講義はさらによく理解することができました。また以前
、ツムラで勤務されていたこともあり、私の漢方(古方)と刺絡の師匠の小川新先生と面識のある方なので、漢方の昔の話なども分かっているので、統合医療についての説明もすっと理解できました。

 講演後は林先生のハーブショップ、グリーンフラスコにお邪魔してから帰宅しました。自由が丘というところにはこれまで縁がなかったのですが、都ともきれいなおしゃれな街だということが理解できました!



 
tougouiryo at 2019年11月03日07:15|この記事のURLComments(0)

学習する身体

 ジャングルカンファレンスをしているので、様々な分野の療法家からお話を聞く機会が多いのですが、そうした時に分野によって違う体感をすることが少なくありません。おそらく得意分野により、その人独特の身体感覚ができているためなのでしょう。
 一方で、何かを学ぶときにはどうしても得意なものと、不得意なものが出来てしまうのも事実。得意だったり好きなものなら、体もあまり違和感なくその対象に向かうのですが、そうでないものには、何か独特の違和感を覚えるのも事実。
 人はおそらく何か学習するときに、その対象に特異的な身体の反応を予め用意するのかもしれません。得意でないものを仕方なく、ずっと学んでいるとふと好きになる瞬間もあります。そうなると、以前の身体の感覚と、少し自らが変わった感じがしていることに気づきます。つまりこちらの側が、受け入れやすいような身体へと変容したと考えることができるのではないでしょうか。
 これを自在にすることは容易ではないのでしょうが、対象となる分野や学問を得意としている人の身体感覚になってみる(つまりはなったようなイメージをしてみる)と習得しやすいような気がします。
 私は内科系なので、整形外科的な立体的イメージがとらえにくいのですが、そうした領域が得意な人がやはりカンファレンスや仲間内にはおおいので、そうした人たちになったようにしてみると少し違うような気がします。
 学習方法について少し思いついたので、漫然と備忘録的に記してみました。

tougouiryo at 2019年10月21日06:00|この記事のURLComments(0)

先週はホメオパシー医学会でした

 先週の日曜日は、台風19号通過後に、ホメオパシー医学会が開催されました。私も、発表はしなかったのですが教育講演の司会でしたので、参加してきました。

 当院でも私がホメオパシー専門医であるので、希望する方が来院されるとレメディを処方しています。一般には、統合医療の医者?、鍼の医者? 漢方の医者?とやや不明な捉え方をされることが多いのですが(笑)、ホメオパシーの医者でもあるのです。特にホメオパシーは、国内ではやや誤解された感が強いのですが、海外では結構メジャーなので、海外居住の方で時折帰国されるというかたがネットなどを見て来院されます。(ホメオパシーに関するご相談はこちら

 学会の私の担当した演題は、板村理事によるホメオパシーのエビデンスについての講演で、国内の誤解している方にはぜひ聞いてもらいたい内容でした。学術会議のホメオパシー否定の根拠として提出された論文のその後の顛末についてです。内容については、効果なしというような解釈がされているものの、そうした論文の解釈の是非が継続して論じられ、効果ありとされるような社会的な動向(ホメオパシーの復権)につながっているというものです。また、レディースクリニックにおけるホメオパシー診療の実際を、レメディ選択に至る思考の流れからたどる講演もあり、大変勉強になりました。(周期律表に基づくショートンのレメディ選択の重要性をあらためて感じました)
 またヨーロッパにおけるホメオパシーの現況のレポートなどもありました。医師、歯科医師、薬剤師のかたでホメオパシーに関心のある方は是非、講習会などに参加してみることをお勧めします。

PRISMA MATERIA MEDICA (日本語版)
Frans Vermeulen
一般社団法人 日本ホメオパシー医学会
2019-05-10



 

tougouiryo at 2019年10月20日18:38|この記事のURLComments(0)

今週の勉強会は「下肢」です 

 関係者向けの連絡です。今週の勉強会は、前回に引き続き、体表解剖学です。今回のテーマは「下肢」ですので、ボディナビゲーション、を中心に自分の体を触っておいてください。余裕があれば『解剖学講義』の下肢のところも見ておいて下さい。



 筋肉の基本的な知識が不安な方は、さらに簡単な参考書を挙げておきます。漫画的な説明にも関わらず、結構詳しく書かれていたりします。進化的な視点もふんだんに入っているので、ためになります。




tougouiryo at 2019年10月17日06:00|この記事のURLComments(0)

中動態の世界と、善の研究

 先月の沖縄でのジャングルカンファレンスの際に、アリゾナ大学PIMAAの同門の濱田先生と統合医療の在り方について議論した時に、ともに重要な理論として挙げたのが「中動態」についての考え方でした。
 この考え方はリボンの「一緒に治る」という思想にも反映されているもので、私も非常に重要な概念だと思っております。
 なぜ、能動態、受動態でない中動態が重要なのか、なぜそもそも文法の話が統合医療の考えにおいて大切なのか。疑問に思った方は是非、下記の書籍をお読みください。対話や会話を重視する新たな医療の考え方の一端に触れられると思います!



 現在、「100分で名著」、西田幾多郎の『善の研究』です。日本独自の哲学という切り口で紹介されることが多い名著ですが、プラグマティズムとの関連は、専門ではない方にとってはあまり知られていません。ジャングルカンファレンスの基本思想でもあるプラグマティズムと関連させながら、読解することも面白いのではないでしょうか。




tougouiryo at 2019年10月16日06:00|この記事のURLComments(0)

寄生生物から脳腸相関を考える

 自由意志というものはあるのか。無意識のついて以前書いたところでもご紹介したのが『心を操る寄生生物』です。文字通り、われわれの心を操り、さも自分で決断したかのように思わせているといった、よく考えると非常にショッキングな内容の本です。

心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで
キャスリン・マコーリフ
インターシフト
2017-04-15


 コオロギを内部から操り、プールへと飛び込ませる「ハリガネムシ」、感染した人を交通事故に合わせる確率を2.7倍に押し上げる「トキソプラズマ」、人を社交的にさせ感染の機会を増やす「インフルエンザウイルス」、認知症のリスクを増加させる「トキソカラ」・・・いくつもの衝撃的な寄生生物の実態が紹介されています。
 そうした内容の一環として、プロバイオティクスについても言及があり、腸内細菌が、腸内環境の変化を通じて、自律神経としての「迷走神経」を介して(求心性に)脳に影響を及ぼすということも詳述されています。プロバイオティクスがアレルギー疾患などさまざまな疾患の治療に有効なことは、目新しいことではないのですが、寄生生物による介入という視点でとらえると何とも不気味にも感じます。また、脳は腸の出先機関として進化した可能性がある、という記載も常識と逆転した視点で、考えさせられます。
 とりわけ、ピロリ菌については、胃潰瘍から悪性腫瘍までの予防的な効果を述べつつも、グレリンの調整を介して肥満をも調整しているというのです。つまりピロリ除菌により食べ過ぎにつながるというわけです。逆流性食道炎の増加など、負の側面も伝えられてはいますが、体重増加への関連はかなりショッキングなものなのではないでしょうか。

 これらの例を見ても明らかなように、これまでの中枢から末梢という片道的な考えだけではなく、あきらかに末梢から中枢というルートの重要性が示唆されているわけです。
 こうした「脳腸相関」の関連から、腹部の打鍼など腹部への治療的介入が、全身に影響することの理論的な基盤とも考えることが出来そうです。
 横隔膜や上腹部への徒手的な圧迫などの理論的基盤だけでなく、アルベックスやいくつかのプロバイオティクスの内臓的のみならず精神的作用機序を説明するのに、寄生生物は重要な視点を提供しているように感じました。

tougouiryo at 2019年10月15日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題9 解答

9問 解答(3)

(1)水溶性ホルモン(成長ホルモン・インスリン・ガストリン・カテコールアミン等)の受容体は細胞膜にあり、細胞内シグナルタンパク質を活性化し、細胞活動を高揚させる。

§ 

(2)脂溶性ホルモン(副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモン等)の受容体は細胞質や核内にあり、核内において遺伝子を活性化させ、タンパク質合成や細胞増殖を亢進させる。

§ 

(3)下垂体前葉ホルモンには、成長ホルモン・プロラクチン・副腎皮質刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・性腺刺激ホルモン(FSHLH)があり、下垂体後葉ホルモンにはオキシトシンバゾプレシンがある。

§ 

(4)副腎皮質ホルモンには、電解質コルチコイド(アルドステロン等)、糖質コルチコイド(コルチゾール等)、アンドロゲンがあり、副腎髄質ホルモンには、アドレナリンとノルアドレナリンがある。


tougouiryo at 2019年10月14日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題9

9問 内分泌系に関して間違っているものはどれか?

(1)水溶性ホルモン(成長ホルモン・インスリン・ガストリン・カテコールアミン等)の受容体は細胞膜にあり、細胞内シグナルタンパク質を活性化し、細胞活動を高揚させる。

§ 

(2)脂溶性ホルモン(副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモン等)の受容体は細胞質や核内にあり、核内において遺伝子を活性化させ、タンパク質合成や細胞増殖を亢進させる。

§ 

(3)下垂体前葉ホルモンには、成長ホルモン・プロラクチン・副腎皮質刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・性腺刺激ホルモン(FSHLH)があり、下垂体後葉ホルモンには、パラソルモン・バゾプレシンがある。

§ 

(4)副腎皮質ホルモンには、電解質コルチコイド(アルドステロン等)、糖質コルチコイド(コルチゾール等)、アンドロゲンがあり、副腎髄質ホルモンには、アドレナリンとノルアドレナリンがある。


tougouiryo at 2019年10月13日06:00|この記事のURLComments(0)

甲野先生新作DVDです

甲野善紀 技と術理2018 - 呼吸を消す [DVD]
甲野善紀
株式会社夜間飛行
2018-10-08


甲野先生のDVD2019年版が発売予定です。上記は2018年版ですが、2019年版のテーマは「教わることの落とし穴」です。すべての領域の指導者・教育者必見!、とあります!

tougouiryo at 2019年10月12日06:00|この記事のURLComments(0)

明日は休診となります

 明日、10月12日(土曜)は台風の影響を考え、休診とさせていただきます。受付も休みになります。
 なお本日、金曜日は通常通り診療しておりますので、お問い合わせなどは本日中にお願いいたします。




tougouiryo at 2019年10月11日07:00|この記事のURLComments(0)

当院のサプリ紹介(脳機能関連)


 認知症関連のサプリが最近はどんどんと充実しています。最初に意識したのは、フェルラ酸(フェルガード)を知った時からなのですが、これも現在ではずいぶんとメジャーになってきました。

 使い始めた当初は、かなり著明に効果が出た患者がいてびっくりしたのを覚えています。胃ろうの検討をされていた患者さんが、口から再び摂食可能になった例までありました。現在でも、多くの方にフェルラ酸を引き続きだしております。

 それと匹敵するくらいの人気サプリがルンブルクスルべルス等の赤ミミズ由来酵素のサプリです。軽い瘀血症状から、血栓形成のような症状まで、漢方との併用で多くの効果をあげてきました。休み休み歩かざるを得なった間欠性跛行の方が、これにより普通に歩くようになったのは驚きでした。

 その他でも、最近は睡眠に関してのメラトニンの効果も注目しています。様々な精神状態と睡眠との関連は思った以上に大きいようです。記憶に関するサプリ(コリン関連)と併せて、神経・精神系のサプリの発展に注目したいと思います。

 そんなことを考えながら過去記事を見ていたら、4年も前から、同じような情報を発信しておりました(笑)。以下、栗本慎一郎先生との対談前に書いた四年半前の記事です。再掲しますのでご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 来週は栗本慎一郎先生との対談が予定されています。栗本先生のルンブロキナーゼは当院でも取り扱っていますので、脳梗塞と線溶系についての内容になると思います。
 
 栗本先生自身が脳梗塞になったのを機に、このミミズの酵素の研究にはいったというわけですが、これに限らず昨今は、いわゆるサプリでも効果のはっきりとした物が増えてきたように思います。

 脳関係でいえば、やはりフェルラ酸がその代表格でしょう。医薬品でないから効かない、というような いまだに杓子定規な考えの医療者も少なくありませんが、これからは少しずつそうした認識も変わっていくのではないでしょうか。年配の先生方の変化というより、若い先生方が偏見をもたなくなって少しずつ変わる・・・というような変化の仕方をしていくことでしょう。

 医療もだんだんと、自然に統合医療化していくのだと感じています。そのうち、ジェームズが「プラグマティズム」の中で述べているように、「そんなの当り前だ」という日が遠からず来るのでしょうね。


 

tougouiryo at 2019年10月11日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題8 解答

8問 解答(3)

(1)血液-脳関門は、血管内皮細胞星状細胞がもつ選択的物質透過機能によって形成される。

§ 

(2)シナプス細胞の興奮が、シナプス部まで来ると、シナプス小胞の開口分泌を誘発し、神経伝達物質がシナプス間隙に放出される。これがシナプス細胞の受容体に結合し、興奮を誘発する。

§ 

(3)交感神経節前線維は、交感神経幹や腹腔神経節、上・下腸間膜神経節でニューロンを変え、節後線維となり動脈にまつわりつきながら効果器官へ向かう。副交感神経は、脳神経(動眼・顔面・舌咽・迷走神経)と仙骨神経が節前神経となり、効果器官の近傍の神経節でニューロンを変え節後線維となる。


tougouiryo at 2019年10月10日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題8

8問 神経系に関して正しいものはどれか?
§ 

(1)血液-脳関門は、血管内皮細胞と希突起膠細胞がもつ選択的物質透過機能によって形成される。

§ 

(2)シナプス後細胞の興奮が、シナプス部まで来ると、シナプス小胞の開口分泌を誘発し、神経伝達物質がシナプス間隙に放出される。これがシナプス前細胞の受容体に結合し、興奮を誘発する。

§ 

(3)交感神経節前線維は、交感神経幹や腹腔神経節、上・下腸間膜神経節でニューロンを変え、節後線維となり動脈にまつわりつきながら効果器官へ向かう。副交感神経は、脳神経(動眼・顔面・舌咽・迷走神経)と仙骨神経が節前神経となり、効果器官の近傍の神経節でニューロンを変え節後線維となる。


tougouiryo at 2019年10月09日06:00|この記事のURLComments(0)

日本統合医療センターのご紹介

 当院は、隣接する連携施設である「身心工房リボン」との協働して、「日本統合医療センター」として本年より活動しております。今回は、その協働の様子を、ご紹介したいと思います。

 統合医療についてはいろいろな考え方が並列しており、細かな議論をしていくときりがないので(笑)、当院での考えを述べますと、それは現代医療やその周辺のさまざまなセラピーなどとの連携により、患者さんないしはクライアントさんが「治っていくシステム」と考えます。
 つまり、どのような治療法が良いのかわからない、もしくは、そもそも自分にとって治療が必要なのか、といった根本的な質問から、どのような治療法(セラピー)が自分に合うのかなど、抱く疑問は人それぞれ。これに対して、当院では信頼できるセラピストさんたちと連携して「身心工房リボン」を立ち上げました。

 当然、医療的な問題をかかえる方は当院(小池統合医療クリニック)で、また、リラックスや日々の身体の調整やら、よろず相談の方は連携するリボンへご紹介、といった形式が主になります。

 リボンの現在の布陣を少しご紹介しましょう。

 受診に関する疑問や不安などについてお話しを聞く「コンシェルジュ」のような役割と、アトピーカウンセリングやヨガを担当している、川浪さくらさん。私の秘書として当院のFBも担当して頂いております。ぜひFBの「秘書だより」もご覧ください。

 身体調整やスポーツ整体など、鍼灸や整体の視点から身体調整を行う阿部英雄さん。驚きの動画数を投稿するカリスマユーチューバ―でもあり、全国から阿部ファンがいらっしゃいます。

 足のリフレにより、全身の不調へとアプローチする「アシガル屋」を率いる佐藤公典さん。私と「ふくらはぎ」の共著者でもある大谷由紀子先生も認める高い技術とラジオのDJも務める人気者です。

 タイ古式マッサージを担当する、二児の母でもあるテノヒラ主宰、三村博子さん。他にも植物療法にも造詣が深く、最近はご自身の出産経験から骨盤底筋レッスンに力をそそいでおられます。

 ブレインシンメトリーを用いてトラウマ解消を目指す、渡辺光理さん。NLPにも精通し日本脳機能トレーニングセンターを主宰されながら、システム技術者としても活躍される多才なセラピストさんです。

 そのほかにもジャングルカンファレンスに参加するたくさんのセラピストさんとの連携を取りながら、当院は診療を行っております。代替医療についてのこうした相談も受け付けておりますので、是非お気軽にご相談ください。
 

tougouiryo at 2019年10月08日06:00|この記事のURLComments(0)

クルミドコーヒー

 先月、これまで一度行ってみたかった西国分寺の「クルミドコーヒー」に行ってきました。独特な主張のある建物に入ると、階段を上がった二階に案内され、座るとやはり「クルミ」が置いてありました!
 これまですぐ近くの居酒屋には何度か来たことがあるのですが、これほどまでに近くあるとは知りませんでした。また、駅前は店主のご著書にもある通り、たくさんのチェーン店のコーヒー店が立ち並んでいました。そうした条件のところで一杯650円のコーヒーを自らの主張のもとに提供する、という雰囲気を味わうことができました。
 伺った時間が19時前ということもあり、店内は2〜3組のお客さんのみで静かな雰囲気でした。独特の入り組んだ構造で、静かにコーヒーを味わうという感じがにじみ出ていました。それにしても、特別に立地条件が良いというわけではないこの場所で、自らの考えを展開し、人気店となるというのは本当にすごいですね。いろいろと今後のクリニックやジャングルカンファレンス、そしてこれから展開するジャングルカフェの在りかたを考えさせられました。
 自らの考えはあるものの、なかなか一般的ではない形態のものというのは、理解してもらうのにもかなりの時間を要するものです。特に医療に関しては、(美容などを除けば)ほぼすべてが保険制度下が前提ですから、他分野のものとは比較にならないほど分かりにくいことでしょう。それでも「健康」というものは誰にとっても本来は最も切実なもののはず。「一緒に治る」という中動態で表す我々の目指す医療の在り方を少しでも知って頂けるよう、色々と思考を巡らす日々です。



tougouiryo at 2019年10月07日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容の紹介(診療内容が多彩なワケ)

 よく多職種連携の関連の話をしたときなどに、クリニックはどのような方がいらっしゃるのですか?とか、どういった症状の時にかかればいいのでしょうというご質問をいただきますので、ご紹介したいと思います。
 答えは、どなたでも、どのような症状でも、です。現代医療は細かく細分化されていますので、こうした答えですとかえって不安になる方も少なくないかと思いますが、通常の保険医療ですと、時間の関係からなかなかゆっくりとした時間をとることは難しいと思います。

 これに対して、まずは治療すべきなのか、そもそも何科に行けばいいのか、いく必要はないのか、セルフケアで出来ることはないのか、というようなことを「一緒に」話し合いながらご提案していく、というのが当院の初診から2回目くらいまでの診療の流れです。
 この形態は、前任であった東京女子医大自然医療クリニック(今は残念なことに閉鎖されてしまいましたが)での診察を展開させたものです。女子医大では当時としては珍しく(現在でも稀ですが)代替医療を含めて統合医療的な医療相談を行っておりました。とりわけ、私は診療科の枠は関係なく、雑多な医療相談を多く受け持っておりましたので、現在このような形態になったわけです。

 当時の自然医療クリニックは所長の川嶋先生(現有明医療大学鍼灸科教授)が温めの指導を中心に漢方やホメオパシーを扱っており、テレビ出演も頻繁であったため芸能人を含め有名人が多数来院されておりました。また、講師の班目先生(現青山まだらめクリニック院長)は、当時、がんの自然療法で話題の「安保・福田理論」をベースとした自律神経免疫療法(刺絡療法)を行う(おそらく唯一の)大学病院であったことから、川嶋先生同様、診療予約困難な状態でした。そこに赴任した私は、この両先生のご指名でない方すべての担当となったので、今日のような雑多な(よく言えば幅広い)診療範囲となったわけです。つまり漢方・サプリメントや栄養の相談を中心に、求められればホメオパシーやバッチフラワー、刺絡療法などを行っておりました。これが今日の当院の診療のベースになっているのです。
 それゆえに、特定の療法が看板に挙げられていないので、ある意味分かりにくいといわれるのかもしれません。

 現在は、まずはどうしたらいいのかという相談から。治療やケアのだいたいの方針がきまれば、そこから初めて診察にはいります。それ以降は、メインの診療は刺絡療法を中心に、身体の縮退現象(瘀血やファッシアの癒着)を治療していくことが多くなります。

 さらに身体の癒着などの縮退病変を取り除いても、栄養が不足していれば、適切な修復が起こりにくいですから国内外の良質なサプリメントを取り寄せ、自発的治癒力を賦活します。具体的には、副腎疲労(アドレナルファティーグ)や抑うつ、慢性疲労といった不定愁訴を治療しております。また頭頸部の不調を示す方が多くいらっしゃるので、刺絡療法に加え、前面からの刺絡としての「EAT(Bスポット療法)」も必要に応じて施行しております。

 ファッシアの縮退など、身体の縮退現象に対応するという考え方は、分かりにくい面もありますのでおいおいここで説明していきたいと思います(それほど難解ではないのですが)。今回はなぜ、診療のオプションが多彩になってしまったか、その経緯をご説明しました。

tougouiryo at 2019年10月02日06:00|この記事のURLComments(0)

無意識について少し考える

 本日は久しぶりに甲野先生とお会いします。新しく解説した「身心工房リボン」も少し軌道に乗ってきたところですので、設立メンバー数名とともに立川近辺の居酒屋にて会合です。

 甲野先生にいただいた前野教授との対談本を契機に、前野教授の無意識に関するご著書を読んでみました。


 前野教授の「受動意識仮説」は、哲学における自由意志の問題に対して一石を投ずる問題提示で、とても興味深い考え方だと思います。そしてこの仮説を支持する事象として興味を惹くのが、カリフォルニア大学のリベット教授による実験結果です。それは筋肉を動かす運動神経の指令は、それを意図する脳の活動よりも0.35秒先んじている、というものです。分かり易くいうと、意識で動かそうと「思う」前に、運動の指令がでているという、常識とは反対 順序で事象が進 していることが分かったというのです。
 我々の把握している「意識」だけでは、すべては説明がつかないという衝撃的な結果ですよね。




 意識して考えそして行動する、という当たり前だと思っていたプロセスに疑問が呈されているわけです。自分という確固としたものに対しての疑問ですね。

 これとは少し異なりますが、自分が意図していると思っていたら、そうではなかった、という筋で「寄生生物」にあやつられているという視点もまた衝撃的です。トキソプラズマに感染したネズミは、猫に対して警戒心を抱きにくくなるばかりではなく、人間にも大きく影響している可能性もあり、この感染により男性では規則を破る傾向を強め、疑い深くなり、女性では逆に規則に従い、友好的で社交的になるというのです。まだ当然、仮説としての範囲を超えないとはいうものの、いくつもの実例が示されており、自分の意志、哲学で言う自由意志というものについてゆさぶりをかける内容です。
 様々な要因で、自分の考えが形成されてくる、そこに自分というものはあるのか、考えるほどに混迷していきますね。また、こうした書籍では指摘されませんが、ホメオパシーにおけるマヤズムの問題なんかにも、こうした寄生生物の視点は新展開をもたらしそうです。Medorrhinumや Syphilinumの体質によって引き起こされる衝動的な行動の原因なども何らかの関連がありそうです。この視点からの医学的な考察はまたいつか書いてみたいと思います。

心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで
キャスリン・マコーリフ
インターシフト
2017-04-15





 自分というものは、どこまで自分なのか。無意識こそが、むしろいろいろなものと接続している。そうしたことを考えると、様々な情報をもたらす、脈診、舌診、腹診といった診察方法から知れる情報の起源の奥深さをあらためて感じます。通常の西洋医学でも同じ部位は見ているのですが、腹部や背部から知れる伝統医学的(統合医療的?)情報の奥深さ、異質さは、全く別次元とでもいえるものなのでしょう。

tougouiryo at 2019年09月26日06:00|この記事のURLComments(0)

クリニック商品のご紹介(IMC美容水)


 当院プロデュースの美容水のご紹介です。関係者の方々や当院に通院されている方には、目新しいものではないのですが、あらためてご紹介です。最近は、隣接の提携施設「身心工房リボン」にお越しの方も増えてきたのにともない、取り扱い商品のご説明の機会も増えてまいりましたので、ここでアマゾン出品のサイトを挙げておきます。



 この美容水は、当院の開院直後頃から取り扱ってきたのですが、商品の評判が良かったにもかかわらず製造業者のさまざまな事情から、いくつかの業者を転々とせざるを得ず、しばらくは製品自体が消滅いた経緯がありました。しかし、当院の患者さんをはじめ、ヘビーユーザーの方々の復活を求める熱烈な応援があり、若干の改良を加えて装いも新たに「IMC美容水」として生まれ変わりました。

 この美容水の強みは、AIPCコポリマーによる圧倒的な保水力です。いわば人工の細胞膜ともいえるもので、ワセリンなどのような油性(疎水性)のべたつきがなく、むしろ親水性として性質が強いので、手洗いに対して水分を取り込みさらにしっとりとした感じになるのが最大の特徴です。それゆえに人工血管など医療用として用いられてもいます。
 看護師さんをはじめとした医療従事者の複数回の手洗いに対しても効果が低減しないことから手荒れ防止効果ありとして、大学医学部の材料部からの発表もあるものです。

 一般の方には、現在はアマゾンのサイトから定価での販売のみとなっておりますが、当院に受診されている方には、特別価格にて販売しております(一部診療所や提携セラピールームにおいては販売しております)。なおクリニックにおいては商品購入のみでは対応しておりませんのでご了承ください。

 このほかにも、医師専用の米国製サプリ等も多く扱っておりますので、あらためてご紹介していこうと思います。

tougouiryo at 2019年09月25日06:00|この記事のURLComments(0)

今週末は沖縄ジャングルカンファレンスです!

 今週末は沖縄での統合医療カンファレンスです。土曜日午後からは、読谷村診療所の多鹿先生が定期開催されている「ごちゃまぜカンファンレンス」にお邪魔する予定です。

 多鹿先生は長崎大学をご卒業され、沖縄の中部病院を中心に救命救急医としてご活躍されながら、アリゾナ大学の統合医療プログラムを修了されました。現在は読谷村診療所を中心に、沖縄の地域医療に携わりながら、広く代替医療をも巻き込みながら「ごちゃまぜカンファレンス」を展開されております。

 また、翌日曜日は「沖縄ジャングルカンファレンス」として、場所を変えて開催いたします。詳細は統合医療カンファレンス協会のHPにて告知予定ですので、関心のある方はぜひともご覧ください。なまえはいろいろと違っておりますが、広い意味でのみな「統合医療カンファレンス」です。

 これまで統合医療とは何か、というようなテーマがよく論ぜられましたが、昨今はもうそうした段階ではないようです。実際に臨床に関わっている人たちが中心となって、具体的な問題を議論するいわば「実行段階」です。

 そうした意味でも今年の鹿児島で12月に開催される統合医療学会でのシンポジウムは意義あるものになりそうです(自分で企画したので我田引水なのですが・(笑)・)。臨床における多職種連携の実際を4人のシンポジストにより討論予定です。

tougouiryo at 2019年09月24日06:00|この記事のURLComments(0)

当院の伝えたい事「基礎・臨床・連携」

 本日23日は祝日ですが、通常通り診療しております。ご予約やお問い合わせなどもいつも通りに承っております。

 当院の伝えたい事について少し書いてみたいと思います。統合医療を専門として診療をはじめ12年がたちましたが、まだまだ一般に「統合医療」という考えが浸透したとも思えません。そんな中で、日々、統合医療を実践する毎日です。

 では、自分なりに考えた統合医療の臨床だけで、当院が成り立っているかというとそうではありません。これまでのジャングルカンファレンスや、多元医療研究会、定期開催される勉強会や、学会でのセラピスト向けの基礎的な講習などなど。

 一見するとバラバラなようなのですが、実はある意味で一貫しているのです。それは「基礎・臨床・連携」という言葉で表現できます。

 まず臨床は言うまでもないのですが、これまで現代医療、代替医療を問わず、名医といわれる人たちは独自の路線で自らの方法を開拓してきました。それゆえにかなり個性的であったり、急進的なためあまり一般化しなかったという面も少なくなかったでしょう。また、他の治療家との連携なども個性的であるゆえに難しい面もあったかもしれません。そうした意味で、多元主義を前面に掲げて、多職種連携を進めてきた方向性は間違っていなかったと思っております。それゆえに「臨床」に加えて「連携」が重要なわけです。また統合医療という考え方はまさに「多職種連携」の在り方そのものでもあり、現代医療の最重要課題といっても過言ではありません。

 そして「基礎」について。基礎的なことが大事だというような意味ではなく、治療家を含め、幅広い連携を形成するには、共通の言語が必要になります。また、一般の方々に対して混乱を与えないという意味でも基礎医学的な視点を理解して説明するという姿勢は現代では不可欠でしょう。
 これは何も、エネルギーなど見えないものを否定するというのではなく、なるべく了解可能な用語を用いるという姿勢であるということです。当然すべてが現代医療的に説明可能なわけではないのですが、なるべくその基礎的なメカニズムを明確にするということです。解剖学で言えば、三木成夫の展開する「三木生命学」とも言えるようなものが、その良い例ではないでしょうか。当院では、こうした視点を忘れずに、メンバーたちと解剖・生理・栄養を学習しております。そしてこれがさらに良いコミュニケーションへとつながると考えております。

 そしてこの「基礎」の視点が、新たな臨床の気づきにもつながることは少なくありません。それを皆で「連携」して検証し、実際の「臨床」を通じて皆様の健康に役立てたいと考えております。

 基礎医学の問題などが時折出てくるので、統合医療のクリニックなのになぜ?と思う方も少なくないかと思い、当院の伝えたいこととして少し書いてみました。

 自裁の診療の様子をこれまであまり記載していなかったので、これからは次第にここに述べていきたいと思います。(EATについて書くことが多いので当院を耳鼻科と思われる方も少なくないようですが、統合医療的な内科全般の相談や、ファッシアへの治療的介入としての刺絡・打診・ハイドロリリースなど特殊な鍼治療がむしろメインですので、腰痛や膝痛、肩こり首コリなどの整形外科的な問題をかかえている方は一度ご相談下さい)

 
tougouiryo at 2019年09月23日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題3 解答

3問 解答(3)(5)

(1)嚥下の第2相(咽頭相)において、まず軟口蓋が挙上し鼻腔への逆流が防止される。次いで、舌骨上筋群の作用で舌骨が挙上し喉頭が持ち上げられ、喉頭蓋が喉頭の入り口を閉鎖し、喉頭への移行を防止する。そして咽頭収縮筋により食物塊は食道へ向かう。

§ 

(2)肺胞の壁は、非常に薄い儀診挧上皮と背丈の高い況診挧上皮から構成され、その周囲には多数の毛細血管が密接している。況診挧上皮はサーファクタント(界面活性物質)を分泌する。

§ 

(3)肺内でのガス交換呼吸といい、末梢の組織・細胞でのガス交換呼吸という。

§ 

(4)スパイログラムにおいて、全肺気量は、予備吸気量と1回換気量と予備呼気量と残気量の合計である。

§ 

(5)体液の酸性・アルカリ性のバランスは、肺とにより調節されている。


tougouiryo at 2019年09月22日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題3 

3問 呼吸器に関して間違っているものはどれか?2つ答えよ

(1)嚥下の第2相(咽頭相)において、まず軟口蓋が挙上し鼻腔への逆流が防止される。次いで、舌骨上筋群の作用で舌骨が挙上し喉頭が持ち上げられ、喉頭蓋が喉頭の入り口を閉鎖し、喉頭への移行を防止する。そして咽頭収縮筋により食物塊は食道へ向かう。

§ 

(2)肺胞の壁は、非常に薄い儀診挧上皮と背丈の高い況診挧上皮から構成され、その周囲には多数の毛細血管が密接している。況診挧上皮はサーファクタント(界面活性物質)を分泌する。

§ 

(3)肺内でのガス交換を内呼吸といい、末梢の組織・細胞でのガス交換を外呼吸という。

§ 

(4)スパイログラムにおいて、全肺気量は、予備吸気量と1回換気量と予備呼気量と残気量の合計である。

§ 

(5)体液の酸性・アルカリ性のバランスは、肺と心臓により調節されている。


tougouiryo at 2019年09月21日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題2 解答

2問 解答(1)(5)

(1)食道は、輪状軟骨直下大動脈弓交差部横隔膜通過部か所で生理的狭窄がある。

§ 

(2)すべての消化管は、粘膜・粘膜下組織・筋層・漿膜または外膜の四層構造をなす。

§ 

(3)細胞は類洞を流れる血液に直面し、酸素や栄養物を吸収するとともに、合成した物質を、類洞へあるいは毛細胆管へと分泌する。この時、毛細胆管の流れは類洞と逆行する。

§ 

(4)細胞から分泌された胆汁は、総肝管、胆嚢、総胆管を経てファーター乳頭から十二指腸に排出される。

§ 

(5)消化器官の大部分は、腹大動脈から出るの本幹腹腔動脈上腸間膜動脈・下腸間膜動脈)の枝で栄養され、静脈系の大部分は、門脈に合流して肝臓に入る。


tougouiryo at 2019年09月20日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題2

2問 消化器に関して間違っているものはどれか?2つ答えよ

(1)食道は、輪状軟骨直下、横隔膜通過部の二か所で生理的狭窄がある。


(2)すべての消化管は、粘膜・粘膜下組織・筋層・漿膜または外膜の四層構造をなす。


(3)細胞は類洞を流れる血液に直面し、酸素や栄養物を吸収するとともに、合成した物質を、類洞へあるいは毛細胆管へと分泌する。この時、毛細胆管の流れは類洞と逆行する。


(4)細胞から分泌された胆汁は、総肝管、胆嚢、総胆管を経てファーター乳頭から十二指腸に排出される。


(5)消化器官の大部分は、腹大動脈から出る二本の本幹(上腸間膜動脈・下腸間膜動脈)の枝で栄養され、静脈系の大部分は、門脈に合流して肝臓に入る。


tougouiryo at 2019年09月19日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題1 解答

1問 解答(2)(3)

(1)心室から出た大動脈は体循環系となり、毛細血管系に至る。毛細血管で酸素と栄養を細胞に与えた後、大静脈となり、右心房に帰還する。

§ 

(2)循環系は心室から肺動脈により肺に入り、ガス交換の後静脈を経由して左心房に至る。

§ 

(3)心電図にて、P波は心房の収縮、QRS波は心室の収縮、T波心室興奮からの回復を示す。

§ 

(4)血漿の一部は毛細血管から組織間に漏出し組織液となり、大部分は毛細血管に帰還するが、一部はリンパ管に移行して(細胞からでた液も混じり)輸送される。


tougouiryo at 2019年09月18日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題1

 内輪の勉強会で用いた、基礎医学に関しての問題を公開してみたいと思います。統合医療に関わらず、広く医学に関心のある方は解いてみてください。

1問 循環器に関して間違っているものはどれか?2つ答えよ

(1)心室から出た大動脈は体循環系となり、毛細血管系に至る。毛細血管で酸素と栄養を細胞に与えた後、大静脈となり、右心房に帰還する。


(2)循環系は、左心室から肺動脈により肺に入り、ガス交換の後、大静脈を経由して左心房に至る。


(3)心電図にて、P波は心房の収縮、QRS波は心室の収縮、T波は房室結節の興奮からの回復を示す。


(4)血漿の一部は毛細血管から組織間に漏出し組織液となり、大部分は毛細血管に帰還するが、一部はリンパ管に移行して(細胞からでた液も混じり)輸送される。


tougouiryo at 2019年09月17日06:00|この記事のURLComments(0)

解剖学勉強会

勉強会内容告知の追加です。これまた関連ない方はスルーしてください。すみません。(まれに勉強会内容を参考に学習しているという方もおられるので公開しております…)

テキストは前回の告知通りですが、解剖学講義の順番に基づいて以下のような順序で学習予定です。終わらない場合は随時繰り下げていきますので、目安として考えてください。

第1回 上肢
第2回 下肢
第3回 背部・胸部
第4回 腹部・骨盤部
第5回 頭頸部・神経解剖


これとは、関係ないですが、明日からこうした勉強会に関心のある方のために、基礎医学問題、と題して過去に扱った問題を一部公開します。関心のある方は解いてみてください。


またこうした勉強会と、統合医療に関しての相談や懇親会的な要素を併せた「ジャングルカフェ」を2か月に一度くらいで開催予定です。基本、ジャングルカンファレンスに参加し、統合医療カンファレンス協会の会員となった方を対象に、臨床相談、学習相談、身の上相談など幅広く、オープンダイアローグ形式で行う予定です。

tougouiryo at 2019年09月16日16:09|この記事のURLComments(0)

解剖学の勉強会

 今月の勉強会の内容告知です。関連のない方はスルーしてくださいませ。

 休み明けの勉強会の第1回です。これまでの生化学的な内容から一転して、解剖的な内容になります。前半の2,3回はは下記のボディナビゲーションを中心に、解剖学講義を副読本としてすすめます。後半は体幹部や内臓器官となる予定です。とりあえず今回は、ボディナビゲーションの上肢(肩、上腕、前腕、手)を見ておいてください。








来年の春くらいまでをめどに、下記の不朽の名著「解剖学講義」を少しずつみんなで読み進めたいと思います。


解剖学講義
伊藤 隆
南山堂
2012-04-10


tougouiryo at 2019年09月16日08:32|この記事のURLComments(0)

夜間診療、27日金曜日です!

 昨日はジャングルカンファレンスでした。総勢40名ほどの参加者があり、統合医療学会前理事長の仁田先生や札幌大会会長の猪股先生にもご参加いただき盛会となりました。

 テーマは、口腔内乾燥の関節リウマチの患者さん、めまいのアトピー性皮膚炎の患者さんについてカンファレンスが行われ、教育講演では二次性高血圧を取り上げました。




 今月の夜間診療は、27日金曜日になります。お仕事などで昼間がちょっと、という方はぜひご活用ください。詳細はクリニックまでお電話下さい。

tougouiryo at 2019年09月13日16:59|この記事のURLComments(0)

明日は九月のジャングルカンファレンスです!

 今週から、診療開始しております。解剖生理栄養学の記事も書いていこうと思いますのでこうご期待。

 明日は、九月のジャングルカンファレンスです。場所はいつも通り、代々木のウィルワンアカデミーにて開催されますので、是非ともご参加ください。




tougouiryo at 2019年09月11日22:55|この記事のURLComments(0)

ブログ、1週間お休みします

 本日より1週間、9月8日までクリニックは休診となります。9月2日、4日、5日、7日は受付は通常通りに対応しておりますので、ご予約等のお電話は可能です。(3日、4日は受付も休業)

 併設の身心工房「リボン」は通常通りです。リフレクソロジー(アシガルヤ)、タイ古式マッサージ(テノヒラ)は通常通りに施術しております。

 9月の夜間診療は13日(金)と27日(金)を予定しております。20時まで予約可能ですので、昼の時間帯には受診が難しい方はご活用ください。

 これに伴い、ブログも1週間お休みさせていただきます。また9月になったら改めて、統合医療について、当院の診療内容についてなどをご紹介していきます。また基礎医学をクイズ形式で考えていくコーナーも作ろうかと思ってます。




tougouiryo at 2019年09月01日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:メラトニン

 昨日、サプリメント関連の方と会食していた際に大変興味深いことをお聞きしました。

 以前より、熟眠感が得られないときに時折、メラトニンを用いており、良い睡眠を得られる実感があったのですが、このメラトニンが、睡眠や抗酸化といった効果に加え、さらに興味深い物質だということでした。それはミトコンドリアの機能回復を行うということ。ATP生成を行うことで自ら酸化しやすい状況となるミトコンドリア自体が、自らの細胞膜の酸化を防止するために、抗酸化物質メラトニンを生成するというストーリーです。

 ミトコンドリアが作るわけですから、あらゆる部分でメラトニンが生成されていても良いわけで、睡眠との関連を考えるとさらに興味深いです。メラトニンを大量に有する若者は、当然、睡眠状態もよく、ねれば疲れがすっかりとれるというわけで、反対に、加齢によりメラトニンが減少してくるとよい睡眠も得られず、疲労しやすい。当然見た目も、中身も老化が進むというわけです。こう考えるとよい睡眠による、骨休めはミトコンドリアのアンチエイジングにもつながることになりそうです。

 これにさらに還元型のコエンザイムQ10が加わるとさらにミトコンドリア機能が充実してきそうですね。身体機能のベースアップとしてメラトニンがブレークする日も近そうです。当院のメラトニンは、米国から医師専用のサプリメントを輸入したものを使用しております。

tougouiryo at 2019年08月31日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:Bスポット療法(EAT)その3

 EATは局所の治療であるとともに、下垂体や視床下部にまでも影響を与えうる治療であるということを見てきましたが、さらに自律神経、とりわけ迷走神経を中心にした副交感神経に影響を及ぼすことが知られています。

 鼻腔の最下部をまっすぐ進み、咽頭壁にぶつかったところの奥が迷走神経の神経核となります。咽頭壁は、有髄の迷走神経(腹側迷走神経核由)が支配しており、ひろく横隔膜上に分布しております。これは横隔膜下に存在する、進化的には古い迷走神経とはことなり、広く自律神経全体のバランスをとると考えられています。こうした理論は、ポリヴェーガル理論として知られており、EATが幅広い症状改善につながる理由としても強い理論といえるでしょう。

 従来の交感神経・副交感神経のバランス理論だけでは説明のつかない現象、とりわけ副交感神経過剰によりデメリットとなる現象の説明に最適で、EATの可能性をまた別な視点から説明してくれる理論といえます。これは横隔膜上に分布していることからも、呼吸法の重要性とも大きな関連を持ちます。

 EAT、呼吸法(478呼吸など)、舌の体操(あいうべ体操やかいうべ体操など)などが相互に関連しあいながら、鰓から進化した咽頭の機能改善につながるというわけです。これは酸素や栄養など生命維持には不可欠なものを取り込む機能です。

 呼吸法、刺絡、EATの3者の相乗効果により「鰓」機能を改善し、生命力を高めていこうという治療方針の基礎理論はこんなところにあるのです。ただの「のど」「はな」の不調を超えて、更なる健康を目指していきましょう。



 

tougouiryo at 2019年08月30日15:05|この記事のURLComments(0)

診療内容:Bスポット療法(EAT)・その2

 昨日に引き続きBスポット療法についてご紹介します。現在は専門的にはEATと呼ぶことが提唱されております。慢性上咽頭炎に対しての治療法なのですが、これが病巣疾患として様々な症状を引き起こします。

 上咽頭は、進化的に見ても空気の通過する経路として、一番初めの防衛点であり、その奥には下垂体、さらには迷走神経の出発点もあります。近年、この部位の血流改善により近傍部のリンパや髄液の流れの改善を示すデータが出ていることから、この脳の中心部の機能改善までも可能性が言われるようになってきました。

 以前より、刺絡でも首の後ろの血流を改善することで、思いもかけない症状の改善などもあったのですが、この刺絡をいわば前から、「のど」の奥、「はな」の奥から直接行えるとい考えることもできるわけです。

 首はにんげんにとって、大きな頭が胴体に接続する細い部分であり、気の流れ道としてもいわば「難所」。半夏厚朴湯などここをターゲットにした漢方はたくさんあります。さらに進化医学的にみても、ここは「鰓(えら)」の部分で水生生物時代にはとりわけ重要な部位でもあります。それゆえにこの近傍には下垂体をはじめ全身に指令を与える中心部といった機能があるわけです。いろいろな症状の改善がみられるのもこうした理由からだと考えられます。

 EATは局所の瀉血的な効果も高いのですが、こうした進化的な観点からの自律神経とりわけ副交感神経系との関連も見逃せないでしょう。次はこうした自律神経との密接な関連について解説していこうと思います。

tougouiryo at 2019年08月27日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:Bスポット療法(EAT)

 当院の診療内容として、刺絡を中心とした鍼灸療法をご紹介しましたが、これの変化球として、顔の前面からの刺絡ともいえる「Bスポット療法」をご紹介しましょう。

 喉の奥の違和感や、副鼻腔炎、後鼻漏などの「のど・はな」の不調は、非常に多い愁訴の一つですが、これに対してかつて「Bスポット療法」というものが行われていました。私自身もこの療法を紹介した本を、中学生ごろに本屋で立ち読みした記憶があります。(この本の同シリーズとして栗本慎一郎の『パンサル』もありました!)

 非常に効く治療法だったのですが、いかんせん痛みが強く、医師・患者ともに不評だったことや、「なんにでも効く」ということで医師たちから疑惑の目を向けられたことなど、様々な理由により、一時期は消えかけた治療でした。それが、鼻呼吸の重要性への見直しや、一部の腎炎への切り札的治療として再評価の機運が高まり、現在再ブレークといったところでしょうか。

 同様の治療は伝統医学的な鍼の場面でも行われており、医療の歴史としては初ではないのかもしれませんが、塩化亜鉛を用いた形でより安全性を高めて、現在施行されているというわけです。




tougouiryo at 2019年08月26日16:05|この記事のURLComments(0)

当院の診療の考え方:統合医療臨床の分類から

 かつて統合医療の臨床におけるモデルを考えて文章にしたのですが、これも今に至るまで大きな変更点はありません。現在でも「統合医療」って?という状況が続く中、かつての記事を再掲します。(本日は統合医療学会での講義のため、あらためて統合医療の、とくに臨床における原点を再考してみました)



・・・・

 統合医療に関して、いろいろと疑問を呈されることが少なくないのですが、どれも単純に、この「統合医療」という概念の理解不足が原因のことがほとんどです。

 ただ、これからの新しい形の医療であるので、期待も合わさり、思いだけが膨張するということもあるかもしれません。
 そうした方に、少し理解しやすいように、統合医療をいくつかに分類してみました。機能別に大きく分類することで、必要とする統合医療が実は人によって異なっていることがわかると思います。(大前提として統合医療とは、現代医療と代替医療を統合しようとするもの、です。決して科学批判でもなければ、あやしい宗教的癒しなどでもありません。念のため)

(1)相談型統合医療:何らかの医療問題(身体や精神の不調)が生じたとき、現代医療のみで対処すべきか、代替医療を考慮しても良いのか、などを相談するようなケース。どの代替医療がベストかという観点もありますが、場合によっては現代医療のみを優先することもあるわけです。代替医療併用是非型と代替医療選択型に大別されます。当院の初診はこれに多くの時間を費やします。

(2)支援型統合医療:生活習慣病やあらゆる未病に対応して、セルフケアに努めようとする人たちを支援・アドバイスする立場です。行っている健康法は効果的か、人間ドックなどのデータから明らかな病気はないが生活の注意点を知りたい、など。こうしたニーズには、現状の通常の外来診療ではなかなかきめ細かく対応できないのが実際です。こうした状況に、ただ運動・栄養、だけでなくさまざまな代替医療の可能性アドバイスするものです。セルフケア支援型と未病対策型に大別されます。当院では何らかの代替医療をしながらも、現代医療的な評価(主に血液検査など)を希望される方のフォローアップを行っております。

(3)治療型統合医療:悪性腫瘍(がん)や関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、そのほか原因不明の体調不良、など現代医療的難病を、現代医療を取り入れながらも、漢方・鍼灸などさまざまな代替医療的アプローチを用いることで、治療していこうとするもの。実際のニーズは圧倒的にこれが多いので、当院でも、こうした難病の方がたくさん来られます。また、ネットなどでみる統合医療という使い方の場合、ほとんどがこのカテゴリーの使い方です。単一型と複数型に大別されます。

 具体的には単一の特殊な療法を取り入れるものや、サプリメントの併用のみというものと、複数の療法をコーディネートするものに大別されます。ちなみにアリゾナ大学のいう統合医療は、こうした複数の代替医療を如何に組み合わせるかのコーディネーター的機能を前面に出したものでした。
 当院では、瘀血対策を中心に、刺絡・鍼灸・ハイドロリリースなどの方法論を用いながら、漢方やサプリメントなども併用して統合的にがんや難病へのアプローチを行っております。

 以上のような分類です。統合医療を利用しようという方は、どの段階が自分のいまの問題なのかという認識があれば、より効果的に統合医療診療を受けられると思います。当院では、(自分で提唱している概念でもありますので)3段階すべてに対応しております。



tougouiryo at 2019年08月25日06:00|この記事のURLComments(0)

当院の診療の考え方:主にがんへの考え方

 難病・悪性腫瘍にたいして、様々な医療技術が日進月歩で進展している反面、依然として、現代医療では対応できない、という状態の方々も少なくありません。治療法がない、といわれる方々も少なくないようです。医療自体は日進月歩で進んでいるものの、当然すべてのニーズには答えることは困難です。

 

 でも、本当に「ない」のでしょうか。現代医療的に「ない」、論文などのエビデンスとして「ない」、としても、それは代替医療として、可能性として「ない」ということではありません。
 確かに、科学的、統計的に「ない」としても、本当に何もない、ということではないのです。非常に難しい問題を含んでいるので、一概にいえるものではないですが、統合医療は、こうした領域においても多くの可能性を持った医学といえるのではないでしょうか。

 

 これまでの、こころとからだの状態を振り返る中で、様々な治癒へのヒントが含まれていることも少なくありません。栄養や生活習慣、いろいろなことを振り返ることで見えてくるものもあるかもしれません。

 そうした意味で、まさにひとりひとり異なる対策が必要になると思います。安易な奇跡の大逆転を望むのではなく、生活習慣改善などの地味な対応を積み重ねることが、実は大きな効果を生むことも少なくありません。これこそが統合医療のあるべき姿であり、大いに期待されている点だと当院では考えます。

 いわゆるがんに対しては、東洋医学の「瘀血」の概念を用いて対応しています。これまでの生活習慣から形成されたいわば「おり」として、身体内部に形成された「縮退」が「がん」といえるのかもしれません。

 患者さんお一人お一人と、そうした視点からとも考えていきたいと思います。


tougouiryo at 2019年08月24日00:33|この記事のURLComments(0)

夏バテ対策

 分子矯正医学をはじめ、様々な理論が展開される中、難しいことはいいから、サプリは何がお薦めですか、という質問を受けることがあります。

 当然季節によっても異なるのですが、まさに今なら夏バテ防止でしょう。マルチビタミンが基礎となるのはいうまでもないのですが、そこにまずはビタミンB複合体を併せるのが重要です。暑さにより消費さるのか、水分不足とも相まって、痺れの訴えが多くなってきた印象です。Bといえばうなぎや豚肉が代表的ですが、どちらも夏バテ防止の代表格ですものね。

 免疫の低下防止として、副腎疲労対策としてのビタミンCと併せて、この時期十分なビタミンBを摂取したいものです。



tougouiryo at 2019年08月22日06:00|この記事のURLComments(0)

呼吸法の講演

 先週末は、兵庫県の高砂市にある鹿島殿にて「呼吸のヒミツ」と題して講演してきました。神戸西市民病院の呼吸器科の金子先生と30分づつの担当で、金子先生の呼吸器疾患の解説に続いて、4・7・8呼吸の実習と解説を行いました。

 呼吸法の解説に加え、慢性上咽頭炎、口呼吸、Bスポット療法やさらには、呼吸時の横隔膜の運動による身体内部のファッシアの動きなど幅広く呼吸の意義を再考しました。特に慢性上咽頭炎については、思い当たる方も多かったのか、会場でも多くの方がうなづかれていたのが印象的でした。
 また、今回の講演で改めて、横隔膜と連動するファッシアの動きを考えることになり、漢方処方の際の腹診などの身体観察に関して考察が深まりました。(これに関しては江部洋一郎先生の経方医学におけるベクトル性の説明図との関連でも興味深いのでまたいつか解説してみたいと思います)

 講演後は、少し遠出して有馬温泉に行きました。初訪問だったのですが、日本三大古湯ということで、山間にいくつものホテル旅館が散在する風格ある温泉地でした。





tougouiryo at 2019年08月21日06:00|この記事のURLComments(0)

Bスポット療法(EAT)関連書籍

 前回、Bスポット療法をご紹介し反響がありましたので、関連書籍のご紹介です。是非、一度お読みください。




 EATにかんする最新情報がわかりやすく解説されています。慢性上咽頭炎はまさに鼻だけの病気ではありません。三木成夫の著書などでも重視されている「鰓」から発生した重要な免疫の拠点です。様々な疾患との関連を考えることができます。大きなムック本もあります。







やや専門家向けですが、堀田先生と相田先生とのご共著です。



tougouiryo at 2019年08月20日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容・瘀血対策(刺絡を中心に)

 当院の特徴としては、医師である私自身が鍼を打つというところでしょうか。鍼灸院での通常の鍼も打ちますが、それ以外の比較的珍しい鍼治療も行っています。

 開業以来10年以上前からほとんどの患者さんで行っているのが、刺絡療法です。痛いのが苦手な方は、別な方法もありますが、様々な疼痛に対しては、非常に効果的ですので多くの方が行っているというのが現状です。注射針や特殊な三稜鍼を用いた観血的な方法です。
 伝統医療などでは、ヒルなどを用いているので映像などでは見たことがある方も多いのでは。当院では使い捨ての鍼を用いて、カッピング(吸角)を用いて瘀血を吸い上げます。症状のない方で瘀血が局所になければ、出血しないこともありますが、痛みのある方はまず瘀血が取れるといってよいでしょう。当院ではカッサを用いて、瘀血の有無を判定して治療に活用しております。

 その他では、腹部の打鍼です。これは漢方の腹診とかねて行うことが多いのですが、いわゆる刺す鍼ではないので、痛みに弱い方や出血傾向の方に特に適すると言えます。それでいて、腹部の違和感や痛みには大変効果的です(当然、腹部疾患は否定したうえですが)。横隔膜の緊張緩和にも効果的で、呼吸法と合わせて胸腹の深部まで緩めることができる方法でもあります。

 さらに深部筋など深い部分の痛みや、関節近傍やしつこい疼痛には刺絡に加えて、エコー下でのハイドロリリースも行っております。エコーで筋膜の癒着・肥厚部を描出し、そこへ生理的食塩水を用いてリリースをかける方法です。刺絡の効果が及びにくい深部に極めて効果的な方法です。
 
 鍼とは少し異なりますが、Bスポット療法(EAT)も、上咽頭炎をはじめとした不定愁訴の方には非常に効果的です。この治療は最近たくさん本も出版されておりますので、お存じの方も多いかと思います。いわば上咽頭に対しての刺絡ともいえる方法で、首の刺絡と合わせると、頸部全体の血流改善を図ることができます。後鼻漏や副鼻腔炎といった慢性的な症状にお悩みの方にもおすすめの療法です。施設によって詳細な方法は異なりますが、当院では主に鼻腔からのアプローチのみで上咽頭を幅広く刺激しています。また上咽頭洗浄液(ミサトールリノローション)も取り扱っております。

 以上、鍼関連の一部ですが、こうした方法を用いて難病の源「瘀血」を治療しております。様々な症状でお悩みの方、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

tougouiryo at 2019年08月19日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容・統合医療相談

 このブログは同業者が多く見ているので、統合医療そのものについての情報提供のようなものになっておりますが、そうした専門家だけでなく、全く統合医療って何、という一般の方や、症状や治療法の検索から入ってくださった方も少なくないと思いますので、当院の診療内容もご紹介させていただきます。
(一般向けの診療案内は「秘書だより」としてフェイスブックでやっていますので、そちらも是非ご覧下さいませ!)

 まずは統合医療相談。これは東京女子医大自然医療クリニック時代からずっと継続している診療で、そもそも現代医療だけでいいのか、どのような補完医療と組み合わせるのがいいのか、または補完医療ではだめなのか、等の幅広い医療相談にのるものです。
 通常のクリニックでは、現代医療のみが前提になっているので、なかなかこうしたスタンスでは相談することが難しく、またセカンドオピニオン的な要素もあるので、医師でないと実際は困難だと思います。そうした事情もあり、女子医大時代は、常に予約いっぱいで1時間程度の相談を7つ8つこなしていた時もありました。現在では当時より減ったものの、統合医療の必要性を強く感じる診療だと思います。

 またこうした領域を検索される方の中には、強い医療不信をお持ちの方も少なくないと思います。医師はどうしてもダメという方には、カウンセラーによってお話しを伺うこともできますので、お電話にあてお問い合わせください。
 相談内容としては、がん治療や再発予防について、アトピー性皮膚炎や喘息、関節リウマチなどアレルギー・膠原病の統合医療的アプローチ、サプリの利用や、糖質制限をはじめとした食事療法に関するご相談も受けております。

tougouiryo at 2019年08月18日06:00|この記事のURLComments(0)

統合医療学習法!

 統合医療に関しての参考文献や推薦図書などを時折こちらでも紹介しておりますが、13年前(随分前!)に東京女子医大で日本統合医療学会が、夏季学生セミナーとして開催したときに、統合医療の学習法として担当した時の資料が出てきたので、コピペします。今とは変わったところもあるけれども、驚くほど変わってないものですね。
 当時のこの分野の流行などもわかりますね。われながらなかなか渋い書籍もあげてありますね(笑) もう13年も経ってしまったのか・・・・

統合医療学習法試案 (下段は参考図書名です)

 

(1)「統合医療」という枠組みの理解 ☆☆

統合医療基礎と臨床(日本統合医療学会監修)・自分を守る患者学(渥美・PHP新書)

 

(2)漢方の理解 ☆☆

絵で見る和漢診療学(医学書院)・やさしい中医学入門(東洋学術出版社)・入門漢方医学(南江堂)

 

(3)鍼灸の理解

医家のための鍼術入門講座(間中・医道の日本社)・経絡テスト(向野・医歯薬出版)

 

(4)サプリメント・健康食品・栄養の理解(生活習慣病)☆

サプリメント事典(平凡社)・サプリメントエビデンスブック(じほう)

 

(5)精神・神経・免疫学の理解(がん・難病)

こころと体の対話(神庭・文芸春秋)・未来免疫学(安保・インターメディカル)

 

(6)セルフケアの理解・実践(アロマセラピー・呼吸法・気功)☆

心身自在(ワイル・角川文庫)・アロマテラピーの科学(朝倉書店)・禁煙呼吸法(成瀬・ゴマブックス)

 

(7)エネルギー医学への理解(ホメオパシー・ヒーリングタッチ)

バイブレーショナル・メディスン(日本教文社)・エネルギー医学(エンタプライズ)

 

(8)現代医療の長所・限界点・境界線への理解と探求 ☆

人はなぜ治るのか・プラシーボの治癒力(ともに日本教文社)・医療が病をつくる(安保・岩波書店)

 

(9)現代医学とは何か(文化・社会的観点から)☆☆

医学の歴史(小川・中公新書)・医学の不確実性(中川・日本評論社)・新しい科学論(村上・講談社ブルーバックス)・物理数学の直感的方法(長沼・通商産業研究社)・伝統医学の世界(池上・エンタプライズ)

 

     ☆:統合医療を志すのであれば必須

     :学生時代に関心を持ち始めたほうがいいもの

無印:個人の趣向に合わせて(関心があればいくらでも突き詰めてかまいません)


tougouiryo at 2019年08月17日06:00|この記事のURLComments(0)

共通言語としての基礎医学

 統合医療を構成するたくさんの代替医療について考えていくことも大切なのですが、やはりこの分野は「共通言語」を持つことが重要であるとかんがえます。
 こうした共通言語となりうるのが、基礎医学だと思います。西洋医学ではないか!と思う人もいるかと思いますが、かつてのような対立構図でとらえるような時代ではないでしょう。
 そうした中で、基礎医学は統合医療における共通言語として、より分かり易くまとめられなければならない時代なのかもしれません。そこで、基礎医学学習のきっかけとなるように、個々でも問題形式で材料を提供していきたいと思います。随時掲載していきたいと思っております。皆さんの学習の一助としていただけたら幸いです。







tougouiryo at 2019年08月16日06:30|この記事のURLComments(0)

三木成夫の本

 解剖生理学の概略を説明する必要があり、いろいろと参考図書を見ていましたが、やはり、総論でもあり、物語のような流れもあり、それでいて分かり易いのが、三木成夫本ですね。
 補完代替医療系の方にはかなり有名ですが、ここでも改めてご紹介しておきましょう。
 発生や進化をベースに、本来なら知りうることのない「なぜそうなのか」という疑問に答えられる唯一の解剖生理学とも言えるものです。
 代表的なテキスト的な書籍を挙げておきます。


ヒトのからだ―生物史的考察
三木 成夫
うぶすな書院
1997-07





tougouiryo at 2019年08月15日22:04|この記事のURLComments(0)