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3月のジャングルカンファレンス延期のお知らせ

 既にメール会員様をはじめ、参加されたことのある方には先週のうちに連絡させて頂いたと思いますが、念のため、こちらでも3月12日開催予定でしたジャングルカンファレンス(JC)の延期をお知らせいたします。次回は5月の開催予定です。

 コロナウイルスの感染拡大を憂慮した結果ではありますが、あらためて参加をご検討されていた方には申し訳ございませんが、ご理解いただきたく存じます。

 医学系の各学会・研究会も、各々の判断により延期・中止等を決定しております。私の所属するいくつかの研究会も中止の連絡がありました。統合医療は、いわば急性期の医療がメインではありませんが、しっかりとした医療体系の一つであるという自覚のもとに苦渋の開催中止としました。

 今後、当協会(統合医療カンファレンス協会)のその他の関連イベント(5月JCを含め)等は、しっかりと検討したうえで早急に、皆様にお知らせしていく所存でございます。

tougouiryo at 2020年02月23日18:38|この記事のURLComments(0)

ボームのことば(6)

 ボームはニューエイジ運動やホリスティックムーヴメントの理論的旗手とみなされることも多いのは、彼の個人より全体性を優先する考え方が大きく関係すると思われます。思考に対する考え方にもそれがうかがわれます。

思考には二種類ある。個人的思考と集団的思考だ。個人として私はさまざまなことを考えられる。だが、思考の大半は、人がともに行うものを意味している。というより、思考の大部分は集団的な背景から発生する。例えば、言語は集団的なものである。

 また、次のように述べている個所もあります。

自分の意見に固執していては対話など出来まい。その上、意見を守っていることに自分で気づいていない場合が多い。意図的な行動でない場合がほとんどなのである。意見を正当化していると自覚するときもあるが、たいていは無自覚に行っている。

 特異的な物理学理論を展開し、天才性を発揮した物理学者とは思えないような、全体というものを見据えた文章です。何事も個人というよりは集団的な無意識のようなものを常に感じていたのではないでしょうか。彼の対話論には、至る所に個人の思考の暴走を抑制するような文面が見られます。

tougouiryo at 2020年02月23日06:00|この記事のURLComments(0)

ダイアローグ、ホメオパシー、ファッシア

 ボームの話をしたり、ホメオパシーの話をしたりしていると、それぞれが関係のない分野を思いついて書いているだけ、と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。
 統合医療という枠だけではなく、具体的なイメージとしても連続性があるという話をしましょう。

 量子力学の研究者としてアインシュタインらとともに実績を積んできたボームは、このダイアローグというプロセスにおいて「コヒーレント」という物理学の考えを応用し展開しています。物理学における元の意味は、私も専門外なので、正確には説明できませんが、小さな刺激がともに増幅されレーザーなどの大きなエネルギーを生み出すので、そうした波動が増幅されるイメージでこの用語を用いているのでしょう。

 量子場脳理論においては、こうしたレーザーが無限の光量子を生み出すことで凝集体を形成し、細胞骨格や細胞膜などにおける電気双極子に作用し記憶を想起させるという仕組みが想定されているようですが(私も詳細は分かりません…『脳と心の量子論』など参照してみてください)、コヒーレントな状態が創造の基盤を形成するということは、なんとなく想像できるのではないでしょうか。ボームがコヒーレントという用語を使う時、こうしたイメージがその背後にあることは確かでしょう。




 ボームは自らの思考を知覚しなければ(思考のクセのようなものに気づかなければ、コヒーレントでない状態「インコヒーレント」に容易に陥ってしまうというようなことを述べています。この状態ではダイアローグは展開せず、他をたたくディスカッションになってしまうというわけです。物理的な厳密な意味合いで展開された話ではないので、専門の方からはご批判を受けるでしょうが、イメージや試論としては考えられるのではないでしょうか。個人であっても多数であっても、ボームの言うコヒーレントな状態を形成することができれば、より創造的な望ましい思考に近づくのではないかということです。

 量子的な基盤があるか否かはわかりませんが、ホメオパシーのレメディもこのような機序で効果を発揮しているのではないでしょうか。何らかの場を形成することから、インコヒーレントな状態からコヒーレントな状態へと向かわせ、症状の改善をもたらしているという考えです。これが全身あらゆるところの細胞骨格や細胞膜において電気双極子を形成し、歪みなど独特な病的状態を取っているとすると、その独自な偏りをルブリックなどを用いてレパトリーゼーションで、レメディを探索しているとも考えられます。

PRISMA MATERIA MEDICA (日本語版)
Frans Vermeulen
一般社団法人 日本ホメオパシー医学会
2019-05-10



 また細胞骨格に電気双極子が形成されることも注目に値します。これは定義を広げれば当然、全身のファッシアと考えてもよいので、全身の歪みや、局所の歪みが、身体のみならず、こころの状態にも大きく影響することになります。つまり徒手技法が、心の状態へアプローチしうる理論的基盤ともなるわけです。従来、ファッシアと信念体系との関連も指摘されていますが、その説明としても良いのかもしれません。

 ざっと自分用のメモとして書いてみたので、訳が分からない文章だったかと思いますが、ダイアローグ、量子論、ホメオパシー、ファッシア、とが有効に接続しうるという考えを書き留めてみました。

tougouiryo at 2020年02月22日06:00|この記事のURLComments(0)

ボームのことば(5)

 これまでのことばのまとめのような部分があるので引用します。ジャングルカンファレンスをしていて非常に共感できる文章です。心理系の学者ではなく、当時の量子論の先端を走る物理学者であったボームからの文章であると考えると、彼の思索の深遠さが伝わります。

 対話の目的は、物事の分析ではなく、議論に勝つことでも意見を交換することでもない。いわば、あなたの意見を目の前に掲げて、それを見ることなのである。
 様々な人の意見に耳を傾け、それを掲げてどんな意味なのかよく見ることだ。自分たちの意見の意味が全てわかれば、完全な同意に達しなくても共通の内容を分かち合うようになる。
 ある意見が、実際にはさほど重要でないとわかるかもしれない。どれもこれも想定なのである。そして、あらゆる意見を理解できれば、別の方向へもっと創造的に動けるかもしれない。意味の認識をただ分かち合うだけということも可能だ。
 こうしたすべての事柄から予告もなしに真実が現れてくる。たとえ自分がそれを選んだわけでなくても。

tougouiryo at 2020年02月21日06:00|この記事のURLComments(0)

ボームのことば(4)

 通常我々が、対話と考えているものに対して、ボームは否定的であり、痛烈な批判を述べています。対話というのは、ただ漠然と話し合っているということではない、ということを主張しています。見てみましょう。

 人々が行っているのは、対話というよりはむしろディスカッションである。または取引とか交渉と呼んだ方がいいだろう。話し合いに参加している人々が自分たちの根本的な想定を問題にすることなど実際にはない。彼らはさほど重要ではない点について、取引しているだけである。
・・・(中略)・・・人は自分の想定を正当化せずにいられない場合が多く、感情的に相手を攻撃することで、それを守ろうとしがちである。


 われわれは、ついディスカッションに陥ってしまう、ということです。自分は陥ってはいない、ちゃんと対話していると思っていても、そうなっていないということは往々にしてある、ということでしょう。

 多元的な話し合いというのはとても難しいものです。かじ取りをする人がちゃんと理解していなければ、ただの意見の羅列になってしまうわけです。そこがまさに折衷主義の落とし穴となるのでしょう。我々は、頻繁にその思考を振り返らなければ、多元主義であり続けることは困難なのです。
 これを理解するには、会話のための会話、つまり会話をスカイプなどのツールを用いて客観視する必要があるのです。

 ボームの時代にはまだ出現していなったリフレクティングという技法がこうした壁をのりこえやすくしているのかもしれません。ボームの晩年の煩悶を解決するべく、現在は様々な技法が登場しているとみることもできるでしょう。オープンダイアログに代表される方法はまさにそれであり、ジャングルカンファレンスもの基盤もそこにあるわけです。

tougouiryo at 2020年02月20日06:00|この記事のURLComments(0)

勉強会延期のお知らせ

 業務連絡です。今週金曜日の勉強会は、コロナウイルス蔓延に伴う不要不急の外出を控えるため延期とします。各人の個別の感染対策が重要な段階となってしまいました。
 今回の背部・胸部を3月に回します。間が空くのでしっかりと勉強しておいてください。十分な栄養に加え、ビタミンCなどで抵抗力をつけておいてくださいませ。詳細はここでは書けませんので、直接お尋ねください。
 
tougouiryo at 2020年02月19日04:00|この記事のURLComments(0)

ボームのことば(3)

 ダイアローグと混乱しやすい用語に「ディスカッション」があります。意味する感じが違うのはわかっても、その本当の差異にはなかなか気づかないものです。

「ダイアローグ」を「ディスカッション」という言葉と比較してみよう。「ディスカッション」は「打楽器」や「脳震盪」と語源が同じだ。これには物事を壊すという意味がある。ディスカッションは分析という考え方を重視する。(中略)つまり、分析し解体しているのである。(中略)ディスカッションはピンポンのようなもので人々は考えをあちこちに打っている状態だ。そしてこのゲームの目的は、勝つか、自分のために点を得ることである。

 カンファレンスのルールとしても、打ち負かし型にしないというのは挙げています。しかしこれに止まらず、日常の会話においてもこれは成り立ちます。
 自分では勝ち負けにしていないつもりでも、深く理解していないと容易にこの罠にはまってしまうのが人の常ではないでしょうか。自戒も含めて。


tougouiryo at 2020年02月18日06:00|この記事のURLComments(0)

ボームのことば(2)

 ダイアローグの意味するところを、その語源からボームが述べています。これを読むと、「対話」という訳語が適しているのか甚だ疑問に感じてきます。ファッシアが筋膜では少し意味合いが違ってくることにも似ているように感じています。ダイアローグは「ダイアローグ」のまま記載したほうが意味するところがずれないのかもしれません。

「ダイアローグ」はギリシャ語の「dialogos」という言葉から生まれた。「logos」とは言葉という意味であり、ここでは「言葉の意味」と考えてもいいだろう。「dia」は「〜を通して」という意味である。「二つ」という意味ではない。対話は二人の間だけでなく、何人の間でも可能なものなのだ。・・・(中略)・・・この語源から人々の間を通って流れている「意味の流れ」という映像やイメージが生まれてくる。これはグループの全体に一種の意味の流れが生じ、そこから何か新たな理解が現れてくる可能性を伝えてくる。この新たな理解は、そもそも出発点に存在しなかったものかもしれない。それは創造的なものである。

我々のジャングルカンファレンスにも大きな流れが形成される。その流れを感じることができなければ、その場に居合わせたとしてもダイアローグに参加していないのかもしれない。

tougouiryo at 2020年02月17日06:00|この記事のURLComments(0)

今週の解剖学勉強会の内容

 業務連絡です。今週の勉強会は前回に引き続き解剖学講義です。第4章背部、第5章胸部、を中心に勉強します。とくに背部の筋肉、肩や腰を重点的に見ておいて下さい。また胸部では、呼吸運動(呼気と吸気)の理解と心臓・肺の構造もよく見ておいて下さい。


解剖学講義
伊藤 隆
南山堂
2012-04-10


 こうした系統解剖学の講義に加えて、統合医療的視点も併せて学習するためには以下の書籍もおすすめです。全員が購入する必要はありませんが、より深く学習したい方は合わせて学習すると効果的です。解剖学を「なぜ」という視点から臨床的に考えることができます。なぜ脊椎はあのように複雑な形態なのか、なぜ腹部には骨がないのか、なぜ誤嚥してしまうのか・・・等々。三木理論を何冊も広げなくても、直径の弟子の布施先生がコンパクトにまとめてさらにわかりやすく解説してくれています。




tougouiryo at 2020年02月16日06:00|この記事のURLComments(0)

ボームのことば(1)

 我々の展開しているジャングルカンファレンスは、統合医療カンファレンスの一形態ではありますが、通常の院内での症例カンファレンスとは大きく異なります。しかし、ただの意見の羅列でもなければ、治療者・患者双方の不満の捌け口でもありません。そこには対話する意味を模索し続けるということに意義を見出せるか否かがかかってきます。
 そのためにも最近はスカイプでの直接接続に統合医療カンファレンス協会としても積極的に取り組んでいます。それでもなかなかその意味するところは伝わりにくく、ただ集まって遊んでいるだけのように見えてしまうというのは非常に残念なことです。
 ボームは以下のように『ダイアローグ』で述べています。

対話グループを立ち上げる場合、普通は対話について話すことから始める。対話について議論し、対話する理由について話し合ったり、対話の意味を考えたりするのだ。私は参加者がそうした話に全面的に、少なくともある程度は打ち込めるようになるまで、グループを作り始めるのは利口ではないと思っている。

ボームのダイアローグも非常に紆余曲折があったことがうかがわれる一文です。ただ集まればよいわけではない。しかしただ気分が良ければそれでいいという人が多くいるのもまた事実。そして対話の意味をすくなくても考えてみたことがある人はもっとすくないのかもしれない。

tougouiryo at 2020年02月15日06:00|この記事のURLComments(0)

ダイアローグ

 カンファレンスの在り方を考えさせられることが度々あり、対話、会話の意味を最近よく考えております。そうした中で、ボーム式とも称される対話(ダイアローグ)の在り方を展開した古典的な対話についての書籍が、『ダイアローグ』です。
 ボームという人の量子力学や相対論における立ち位置なども考えながら読むとさらに考えさせられる内容ですが、そうした前提がなくても、対話することの意味とそれへの無理解など、非常に示唆的な文章がつづられます。




 対話の目的をボームは本書の中で、真実の究明ではないことを述べています。対話の目的は、対話を継続することであり、そこから真実や新解釈を探ることではないのです。我々は、自分では意図して真実究明はしていないと思いながらも、往々にして強くそこにひっかかってしまうことも事実です。
 真相究明に血道をあげる事より、対話、会話を継続していくことの重要性を改めて感じさせてくれる一冊です。
 印象的な文章を、いくつか引用しながら考えていきたいと思います。

tougouiryo at 2020年02月14日06:00|この記事のURLComments(0)

スギ花粉のレメディの研究成果

 質問がいくつかあったので、花粉症のレメディの効果を示した二重盲検法での研究をご紹介しましょう。
 19施設125名の患者さんを対象にした結果、対照群では半数の患者さんがほぼ毎日抗アレルギー薬を服用せざるをえなかったのに対して、レメディ服用群では42.6%の方が1週間で0〜2錠の抗アレルギー薬服用で症状を抑えることができていたというものです。
 さらには、2年3年と継続することで有効性が高まり、4年経過時点で、80%の方が抗アレルギー薬を全く服用しなくなったということも評価できます。

 印象だけではない、しっかりとデザインされた二重盲検での検査ということで、もっと見直されてよい研究なのではないかと思います。




tougouiryo at 2020年02月13日06:00|この記事のURLComments(0)

コレラ流行におけるホメオパシー

 ホメオパシーの、花粉症やさらにはより深刻な感染症への効能は意外に知られていないので、前回の書き込みの内容に疑念を持った方も多いのではないでしょうか。

 特に現在進行形の感染症に関して、当然ながらデータなどはまだ存在していないので確定的なことは言えませんが、医学史的にははきりとしった記録が残されています。1854年のロンドンにおけるコレラ流行の際に、通常医療の病院での生存率が47%だったのに対して、ホメオパシー病院での生存率は84%だったという記録です。当然、反対派からは同じ条件ではなかったのではないか等の批判はあるものの、同時代的にはこの差は相当なインパクトがあったのではないかと想像できます。

 花粉症に対しても朴澤先生の臨床知見として、正統とされる舌下免疫療法とレメディの臨床効果の違いとして、抗アレルギー薬の中止という指標で比較した場合、薬剤中止が可能な患者さんが舌下免疫では30%程度であるのに対して、レメディを用いた治療では80%の患者さんで服薬せずに生活が可能でした。また舌下免疫は、高齢者や小児、妊娠中、授乳中、ステロイド内服中やぜんそく患者さんへの適応が制限されるのもひとつのネックとなります。

 ホメオパシー批判は時折巻き起こるものの、その有効性を示すような事象がでてくることもまた事実です。正統とされる思考では、確かに受け入れ難いのでしょうが、プラグマティックな思考によればまた少し見方が変わるのではないでしょうか。こうした問題を論じるときは、「思考」というもののクセが多いにかかわっているように感じます。

 こうした思考というものを、見直すための機会としてダイアローグ(対話)が提案されている点も見逃せません。思考とダイアローグとの関連はまた別の機会に述べてみたいと思います。

tougouiryo at 2020年02月12日09:35|この記事のURLComments(0)

花粉症レメディとその周辺

 いよいよ花粉症のシーズンとなってきました。当院にも、花粉症の治療の問い合わせが増えてきました。

 花粉症についてはとりわけ今年は朴澤先生のアイゾパシーの本が出版されたので、ここで紹介されているスギ花粉レメディの希望が多いです。朴澤先生は、レメディによる花粉症治療を二重盲検法を用いて有効性を証明された先生で本書↓で、その実験データが公開されています。



 当院ではこのレメディに加え、Bスポット療法(EAT)による上咽頭の炎症治療、漢方による対症療法と体質改善治療、糖質制限による炎症の鎮静化とビタミンD補充による栄養療法なども行っており、各人の体質と併せて用いるとより効果的です。

 またホメオパシーについては、現在社会問題化している新型肺炎コロナウイルスに対して、インド政府がワクチンなど有効な治療法の開発に至るまでの治療法として、レメディのクラシカルな方法で予防法を提示しております。インドはそもそもAYUSH省というアーユルヴェーダやホメオパシー等に特化した省庁を有していることから、他国と比較してかなり特殊な立ち位置ではありますが、政府による興味深い取り組みとして、その効果を見守っていきたいと思います。ちなみにインドの首相はこのAYUSH省の設立をした当人であるということです。また今回、推奨されているレメディはArsenicum album 30Cで、ホメオパシーを使い慣れた人にとってはそれほど珍しいものではありませんが、言われてみると、なるほど、といったレメディでもあります。


tougouiryo at 2020年02月11日19:31|この記事のURLComments(0)

隠岐から帰ってきました

 しばらくバタバタしておりまして、久しぶりの書き込みとなります。

 1月17日から23日までの一週間は、超音波を中心に離島の僻地医療を見学に隠岐にいっておりました。初めての訪問でしたので、まずは到着するまでに結構大変でした。隠岐では、観光する時間も十分に取れたので、島前のみでしたがいろいろと見て回れました。とりわけ摩天崖から通天橋への散策は、外国にいるかのような雄大さで、事前に調査していなかっただけにかえって大きな感動でした。
 また離島の医療についても初めて知ることばかりで大変刺激的な一週間となりました。





 ここでの長期休暇のつけがまわっていろいろと忙しかったのに加え、カンファレンスの在り方を考えさせられる事件が頻発し、心身ともに疲労困憊しておりましたが、同時に多くの学びも得ることができました。とりわけ「ダイアローグ」についての考察がいろいろ進みましたので、ここでも書いていきたいと思います。以下のボームの著作から多くの示唆を得ました。ニューエイジ運動にかぶれていた時にボームの著作は何度か手に取ってはいたのですが、当時は難解でとっつきにくそうなので敬遠しておりましたが、現在は大変共感できます。本にも出合うタイミングというのがあるものですね。




tougouiryo at 2020年02月09日09:19|この記事のURLComments(0)

来週の木曜日までクリニックは休診となります

 今週末から来週の木曜日まで、研修参加のため当院は休診となります。よろしくお願いいたします。

 今週は身心工房リボンは通常の営業をしておりますが、来週は受付もお休みになりますので、お電話などは今週末にお願いいたします。


隠岐絶景
佐々木 俊和
今井印刷
2018-11-01


 現在、統合医療カンファレンス協会の新規事業改革中です。これまでの勉強会の延長から、一度リセットして、本部、支部共に新装開店のような感じです。
 第一にジャングルカンファレンスは従来の形式に加え、これまで散発的に開催していたスカイプでの意見交換を、カンファレンスの主なコンテンツとして据えたいと思います。とりあえず、沖縄と地域差による統合医療の在り方の差異などを相互理解していきたいと思います。
 第二に、多元医療研究会の充実です。従来の発表形式に加え、本年からは講義形式や検定試験なども考えていきたいと思います。
 第三に、共通言語としての基礎医学の充実です。これはこれまでも、当院での内輪の勉強会などで展開しておりましたが、協会としてより大きな形で実現していきたいと思います。統合医療の大きな課題が、数多の療法群との共通の了解です。哲学からのこの了解可能性は、幾度も述べてきましたが、それを現実の物として充実させるには、やはり基礎医の理解が不可欠です。共通了解は共通言語から、です。当協会は、統合医療の共通言語は「基礎医学」にあり、と考えています。


 
tougouiryo at 2020年01月16日18:20|この記事のURLComments(0)

1月の勉強会の連絡

 関係者の方へ、内部連絡です。関係ない方はスルーしてください。

 今月の勉強会は、これまでと少し変則で月末31日金曜日ですので、お間違いなく。内容は、前回までの体表解剖学から、解剖学の全般を、名著『解剖学講義』を使って勉強していきます。

 第1回は、上肢・下肢を中心に勉強します。第1章〜第3章を概観していきますが、とりわけ第2章と第3章をしっかりと読んできてください。徒手系の方は、得意分野でしょうから大丈夫だと思いますが、それ以外の方はだいたいどのあたりに筋肉などの構造物があるかを把握しておいてください。


解剖学講義
伊藤 隆
南山堂
2012-04-10


 解剖学は、生化学の代謝の全貌に匹敵する、「わかっていそうでわかっていない分野」の代表です。これをしっかり理解することで、これまでなんとなく目が滑ってしまっていた分野の知識が、少しはひっかかってくるようになると思います。

tougouiryo at 2020年01月10日06:00|この記事のURLComments(0)

ラリー・ドッシー『時間・空間・医療』

 医療における「対話」の意義が強調されつつある中で、前回はその重要性を考えたわけですが、そこでラリー・ドッシーの著作を思いだして、久々に『時間・空間・医療 プロセスとしての身体』を引っ張り出してみました。ラリー・ドッシーには7年ほど前に、沖縄の講演会に参加した際に、懇親対話会でお話をする機会があり(奥様ともお話しすることができました!)、ご著書にサインして頂きました。
 そこには、現在、医療において最も重要視されている「客観性」ということに関して、鋭い文章が書いてあり、読書時も印象に残ったためチェックしてありました。以下、引用してみます。



 科学は、今まで存在せずほんとうに必要でもなかった原理に対する確信を、ひとつひとつ拒絶しながら発展を遂げてきた。たとえば、エーテル、カロリック、フロギストンなどの概念は、よく健全な科学へと向かう努力の中で、初期の時代に全て断念された。しかしこうした修正はもっぱら科学の内容に関係していた。(中略)その結果、医学は大混乱を招くかもしれない。けれども、客観性という幻想がなくなれば、医学は手かせ足かせから解放されることになる。医学は客観的であるべしという要請は、実質的に健康と病気における強力なファクターを否定してきた。


 ここでは「客観性」というのはそろそろ乗り越えられるべき、「フロギストン」のような概念だとドッシーは述べています。これが居座るがゆえに、意識の介入という医学的に大きな展望を逃してしまっている、と述べているのです。
 意識を排除し、絶対的真理のような概念を探求したこれまでの医療に対して、対話がもたらすものは単なるナラティブの復権というようなものをはるかに超えているように思います。絶対的真理ではなく個別の真理、客観的・普遍的ではなく、各々の「場」から生成される価値のようなものを重要視する考え方なのです。そして、我々がそうしたものの生起する場面の代表として捉えているのが「対話」なのではないでしょうか。
 久々に読み返してみて改めて示唆に富む著作だと感じさせられましたので、メモとして書いておきました。


時間・空間・医療―プロセスとしての身体
ラリー・ドッシー
めるくまーる
1997-11


tougouiryo at 2020年01月09日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:対話(含オープンダイアローグ)

 このブログでもたびたび紹介しております「オープンダイアローグ」や「ジャングルカフェ」といった取り組みは、近年の「対話」重視の流れを積極的に取り入れたものです。診療ではありませんが、10年以上前から取り組んでいるジャングルカンファレンスも当然、この系譜です。
 ただ「傾聴」していることが対話のようにとらえられることも少なくないのですが(そうした面もないわけではありませんが)「対話」といった時には、少し異なった大きな意味も含まれるように思います。

 多元主義的な統合医療を主張すると、「なんでもいいのね」とか「相対主義だね」といった感想をいただくことがあります。哲学の議論としてもこの辺りは結構ややこしくなるのですが、結論からいうと、対話により現実にアクセスすれば、相対主義には陥らない、ということです。JCなどの対話を、実際に行わず頭だけで考えた場合、どうやって結論に至るのか明確に構造化されていない、といった批判がなされるのですが、これこそ、ガイドラインがあればすべての問題が解決される的な安直な思考といって過言ではありません。現実はもっと流動的で、急性期などを除けば絶対的な視点などは思っているほどあてになるものではありません。

 価値の問題なども、相対主義的な陥穽に陥りそうに思いますが、実際のケースに基づいて考えれば概ね一つの結論に収束することも稀ではありません。このあたりのことは哲学史的にも大きな問題ですが、ソクラテス、プラトンの昔から共通の了解として、認識されていたことといってよいようです。良心に基づいた対話を展開すれば、人はおのずと結論めいた共通了解に至るという実感があります。

 あらゆる方法論のベースに、現在は客観性のデータが最も重要視されておりますが、本当にそれだけなのでしょうか。対話というもののの再認識の中で、統合医療のみならず、医療全体が大きなパラダイム変換を行っているように感じます。

 
 以下の書籍が大変参考になりました。対話を深く考えたい方にはお薦めです。



tougouiryo at 2020年01月08日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:ホメオパシー(含量子医学)

 昨年、井口和基博士のブログを読んでいたら、MRI発明者ダマディアンに、生体内の水分子の特殊性を教えたギルバート・リン博士の訃報が書かれていました。その記事には、生体における水分子の特殊性がアクアポリンの発見などいろいろと紹介されているのですが、一番印象的だったのが、「ポリウォーター事件」という科学スキャンダルに関してです。
 現在でもホメオパシーをはじめ「水」に関する研究や療法は、徹底的に怪しいとみなされるわけですが、その前提が、ほぼすべての物理学者が試験管内の水分子と、生体内の水分子とが全く同じとみなしていることにある、とのべられています。それゆえにそれが「異なる」という言説がでると徹底的にたたくということなのでしょう。そしてその源流に「ポリウォーター事件」があるというのです。これは重合水という水の特殊状態が、ソ連のデリャーギンにより報告されてから否定されるまでの、一連の科学における熱狂的事件だったというわけですが、これが水の研究の怪しさの源流でした。(このあたりの事情は経絡が北朝鮮研究者により発見されてから否定されるまでの経緯と極めて似ているように感じます)

 まあこれ以来、水の「ありがとう」転写問題に至るまで、否定的な流れが続くわけですが、こうした流れからいわばスピンオフしてMRIが誕生したというのも興味深い視点です。いずれにせよ(どこまで認めるかは見解が異なりますが)生体内の水分子は独自の挙動をとるということは間違いないわけで、通常細胞内とがん細胞内ではその水分子の挙動が異なるということです。
 こうした事実に、ラリー・ドッシーのいう量子論的な「非局在医療」の考えを導入すれば、ホメオパシーという医療の一応のメカニズムの説明になるかと思うのですが、この辺りは異論の多いところでしょう。しかしながら、スギ花粉レメディの二重盲検など世界的な発表を見てみると、実臨床における効果の証明はできているといえます。 
 であれば、一つの仮定として、生体における水分子の状態への働きかけの方法としてホメオパシーを捉えることが出来るのではないでしょうか。量子論的な視点からスピリチュアリティを論じている滋賀県立大学の奥教授によれば、意識の持ち方によっても生体は量子のレベルで変化するということですから、その媒介としてもレメディの有効性をかたることはできるでしょう。これはおそらく、バイオフィードバックやマインドフルネスといった方法にもあてはまることだと思います。

 治癒という過程での生体内の水は間違いなく重要です。医療というものを生化学や細胞生物学的に語った場合でも、ファッシアに基づいて語った場合でも、そこには水が存在しています。そうした大いなるバックグランドを意識するということも、統合医療の提供する重要な視点だと考えます。

tougouiryo at 2020年01月07日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:漢方(含健康食品)

 漢方に関しては、自分にとって一番最初に学んだCAMといえるもので、学生時代からの学習や、漢方外来を群馬県の山あいで開設してから数えると四半世紀以上の長いお付き合いです。現在でも、腹診を中心にした和漢の手法で処方するときは、広島で古方を展開されていた小川新先生の処方を、アトピー性皮膚炎や腎機能障害、リウマチなどアレルギー・自己免疫の難治性疾患を扱うときには京都・高雄病院の江部洋一郎先生の処方を参考に診療を行っています。加えて近年は、サイエンス漢方的な視点も大切にして処方をしています。

 こうした従来の漢方処方に加え、伝統的な考え方を援用して応用しているのが、「慢性炎症」の治療です。血液データ上、何らかの慢性炎症が疑われるものの、そのフォーカスが定まらないということは少なくありません。これまでいくつもの病院を経由してから当院へ来られる方も少なくないことが、こうした事情につながるのだと思います。自己免疫や自己炎症的な状態など、西洋医学的にはそれ以上のアプローチが出来ない状態の方に「漢方」がとても有効なことがすくなくありません。これは栄養やオーソモレキュラー的な方法よりも、身体内部の「方向性」や「寒熱」の視点も絡むため、漢方的方法が最も奏功するように思います。
(この方向性と寒熱の処理という問題はオーソモレキュラー医学の弱点であるとも考えています)

 またアトピー性皮膚炎の治療などは「寒熱」の微妙な調整が必要になるので、鍼灸・刺絡など徒手的な療法と組み合わせて、東洋医学的視点は外せません。また赤ミミズの健康食品など、従来の漢方の枠を拡大してくれるようなものも増えてきているので、統合医療のもとで、漢方は更なる発展を遂げるのではないかと考えています。
tougouiryo at 2020年01月06日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:ファッシア(含鍼灸・刺絡)

 これまで「鍼灸」として、当院の診療の中心としてご紹介してきましたが、近年の概念の変遷などを考え、ファッシアへのアプローチとしてまとめるのが良いと考え「ファッシア」としました。(今回もメモ的な内容ですので、ご興味ある方は直接お聞きください)

 鍼灸は当然、その理論的な基盤を「経絡」の概念においているので、異論はあると思いますが、筋膜リリース、トリガーポイント、アナトミートレインやMテストなどさまざまな取り組みの成果を評価すると、その本質は「ファッシア」ととらえて問題ないように思います。これは当院のメインの診療技法である「刺絡」を10年以上続けてきた実感でもありますし、現在取り入れつつある「ハイドロリリース」においてはなおのことです。

 全身をくまなく網羅するファッシアは、まさに痛みを感知する場そのものだろうし、そこでの発痛物質が全身の整体的なバランスや自律神経・免疫系を介して内臓諸器官に影響を及ぼすことも間違いないことだろうと思います。これは日本独自の診療技法といえる腹診・按腹が、全身状態を反映して診察法となり、かつ按腹として治療法でもあるということからも肯定できるのではないでしょうか。

 当院では、従来通りの「鍼灸」と「刺絡」に加え、按腹を基本に据えた「打診術」やファッシアそのものをターゲットにするエコー下での「ハイドロリリース」により、ファッシアを統合医療の重要なキーワードとして捉えた診療を行っていく予定です。この概念は、これまでも行っていた「SPAT」など整体的な方法の統一的な解釈にも応用できるので、これからもこのブログ内で、いろいろとご紹介していくだろうと思います。




 ちなみに、刺絡とハイドロリリースとの関連は、診療においても極めて好対照で、ファッシアにおける発痛物質を想定した場合、陰圧によりその物質の除去を行う「刺絡」に対して、陽圧をかけて組織内に液体を注入し物質の希釈により疼痛除去をはかる「ハイドロリリース」という関係になります。実際の臨床における感覚も、この仮説に矛盾しないように感じています。こうしたことから発痛部位などと併せて、その適応を分類して実際の診療を行っております


tougouiryo at 2020年01月05日06:00|この記事のURLComments(0)

診療内容:栄養(含分子矯正医学)

 当院の主な診療内容をあらためてご紹介します。これまでと大きな変化はないのですが、解釈というか考え方が少し異なってきているので、メモ的にまとめたいと思います。

 まずは「栄養」です。一般的なカロリーに基づく栄養指導というよりは、オーソモレキュラー(分子矯正)医学的な視点から、米国での流れなども鑑みて、「症状改善」をめざす栄養指導を行います。具体的には、血液検査から現在の栄養状態を評価し、不足した栄養素を徹底的に補充します。このさい、メガビタミン的な処方も併せて行います。これと現状の食事改善が合わさって、症状の改善が行われると考えています。また血液検査の詳細な説明により、これまでの栄養状態を客観的に評価し、これからの指針を考えることが出来ます。

 この栄養の観点は極めて重要で、当院の診療の基盤となるものといえます。つまり手技的な方法を行うにしても、それらだけで直そうということではなく、あくまでも栄養素の補充を中心にしていくということをご理解いただきたいと考えています。

 具体的には、各種ビタミンC大量やナイアシン大量に加え、不足しがちなヘム鉄、亜鉛、ビタミンDなどをマルチビタミンをベースに取り入れます。また各種プロバイオティクスやバイオジェニックスなどにより腸内環境を整えつつ、漢方などと併せて深部カンジダ対策なども行っています。

tougouiryo at 2020年01月04日06:00|この記事のURLComments(0)

2020の診療私針

 いよいよ2020となりました。せっかくの正月休みなので、今後の行く末を見定めるためにも、一度、これまでの当院の治療体制を振り返ってみたいと思います。

 統合医療というと多くの場合、何か特定のセラピーを提供している場合がほとんどだと思います。また、そもそも「統合医療」という名称を用いることも少なくなってきているようです。統合医療、代替医療などといわず、各々の名称を用いて専門家を名乗るという形式が多くなっています。
 そうした中で、どの専門という視点ではこのブログは書いてきていませんでしたが、それゆえに、一体何が専門なのか、分かりにくいといった面もあったかもしれません。

 「ジャングルカンファレンス」を主宰していることから、多元主義を標榜しているので、多彩なセラピストと情報交換をする機会が多く、多分野の知識を得られます。これが当院での多元主義的な統合医療臨床の根底をなしているといえます。
 とはいうものの、ただ雑然と(折衷的に)複数の療法を展開しているわけではありません。そこには自分なりのストーリーがあるのですが、あらためてまとめてなかったので少し整理をしてみたいと思います。
 鍼灸・刺絡・筋膜リリース等のファッシアへのアプローチ、身体を構成する栄養素補充の栄養学的(オーソモレキュラー的)アプローチ、寒熱など気の流れの調整や慢性炎症への対処を中心とした漢方的アプローチ、水分子の状態と考えられる、治癒をもたらす場を形成するホメオパシー的アプローチ、等々。随時、ご紹介していきたいと思います。




tougouiryo at 2020年01月02日08:24|この記事のURLComments(0)

新年あけましておめでとうございます

 新年あけましておめでとうございます!

 いよいよオリンピックの年、2020となりました。昨年の身心工房リボンの誕生から、当院も多元主義による多職種連携の具体的実現に乗り出しました。これを受けて、今年は更なる統合医療臨床の発展をしていきたいと思います。
 本年は、オープンダイアローグとジャングルカフェの充実、ハイドロリリースをはじめとしたファッシア理論の実践と展開、ポケットエコーの統合医療臨床への応用などを実現していきたいと思います。またジャングルカンファレンスも沖縄、新潟、群馬、名古屋などとのスカイプ会議を実現していきたいと思います。

 新年の診療は4日正午から、電話受付を開始いたします。統合医療による診療を希望される方のご連絡をお待ちしております。

 本年もよろしくお願い申し上げます。




tougouiryo at 2020年01月01日00:00|この記事のURLComments(0)

本年も皆さまには大変お世話になりました

 本年も、もうわずかになってまいりました。年の瀬のぎりぎりに、一報の訃報がメールに入ってきました。内輪の連絡の段階なので、お名前などの公表は差し控えさせていただきますが、私がこの統合医療の世界に入るきっかけともなった先生ですので、ここにも記録させて頂きたいと思います。

 まさに統合医療の巨星といって過言ではない先生の訃報に接し、更なる統合医療への精進を誓う年の瀬となりました。

 統合医療は、様々な補完代替医療がひしめく折衷料理のような段階から、どのようにその統合体としてのアウトラインを示せるかという段階に達していると思います。学問の諸領域や、世界の諸地域において、次々と進展を見せる中、「統合医療2.0」の達成に向けて、ダイアローグなど連携の哲学を中心に精進していきたいと思います。

 本年も皆さまには大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

tougouiryo at 2019年12月31日18:19|この記事のURLComments(0)

昨日は忘年会でした

 昨日は新橋にて、当院の忘年会でした。関連の方々のご参加(遠くは鹿児島から参加して頂きました!)により盛況のうちに一年を締めくくることができました。

 今年は従来の体制を改革し、身心工房リボンとして治療家の先生方と、コラボという形で連合をくむという取り組みを開始しました。また基礎医学の学習会も充実し、オープンダイアローグの取り組みも開始することもできました。ジャングルカンファレンスも、沖縄支部が開設され、スカイプを通じてリアルにカンファレンスができるようになりました。この方式は、今後、新潟、群馬と拡充する予定で、関西支部、中京支部なども開設されれば、逐次拡大予定となっております。来年からの展開が楽しみです。

 明日30日は、本年最後の診療日となります。若干の余裕がありますので、予約可能です。診療をご希望の方はお早めにお電話ください。また新年のご予約や変更等のご連絡は、明日までによろしくお願いします。正月休みとしては、31日、1日、2日、3日となります。4日は正午からの開始となります。




tougouiryo at 2019年12月29日19:25|この記事のURLComments(0)

「花粉症は治る病気です」出版されました!



 ホメオパシー医学会でかつて、花粉症のレメディの効果を、多施設の二重盲検法にて検討しその有効性を証明した朴澤先生の電子書籍が出版されました。この二重盲検研究の時も当院は、研究施設として協力させて頂きました。
 こうしたことから当院も、本書で連携施設として掲載されております(電子書籍のためまだ確認していないのですが…スミマセン)

 朴澤先生と同じレメディを用いて例年、花粉症のレメディとして当院でもその効果を実感しております。本年も早々に、花粉症のレメディ希望者が出ておりますので、すでに大量にスコットランドより輸入しました。スギ・ヒノキともにレメディの準備万端です!

 このレメディは年年その効果が蓄積されていくようで、3〜4年経過した患者さんは明らかに前年よりも症状の経過が顕著にみられます。この傾向は、初めの年では、はっきりしない方も多いのですが、2年3年と経過するうちに、明らかに、使用していない人との差が出てきます。

 大きな副作用もなく、非常に有効な方法ですので、ホメオパシーに対して「アレルギー」がある方にも是非おすすめしたい治療法です。

tougouiryo at 2019年12月17日06:00|この記事のURLComments(0)

疲れの取り方、発売中!



 私が監修し、朝野ペコさんによるイラストの「365日やさしい疲れの取り方」が出版されました! 学会開催日には間に合いませんでしたが、現在、アマゾンにて購入可能ですので、是非、どうぞ。関係者の方は、クリニックにても販売しております!「いいこと大全」に次ぐ、「かわいいシリーズ」です。おっさんなのですが、どうしてか、こういうかわいい系のお仕事の依頼が増えている傾向にあります(笑)

tougouiryo at 2019年12月16日06:00|この記事のURLComments(0)

鹿児島での統合医療大会が終了しました!

 無事に本年度の統合医療学会(鹿児島大会)が終了しました。本年は、多職種連携をテーマとしたシンポジウムと、ジャングルカンファレンスからはたくさんのポスター発表を提示しました。

 当学会の理事に就任して初めての大会でしたので、開催前の理事会や親睦会から始まり、例年より長い開催期間のような実感がありました。個人的には関隆志先生や山口孝二郎先生と親しくお話しさせて頂き、ご当地のお寿司の名店までご一緒させて頂き充実した大会になりました。

 また大会前後から現地入りしていたので、城めぐりも「鹿児島城」は言うに及ばず、「志布志城」「知覧城」といった南九州の独特の縄張りを持つ城郭をめぐることが出来たので、これもまた大きな収穫でした。また終了後、ジャングルカンファレンスのメンバーと共に、特攻隊出撃の地として知られる「知覧」に赴き、数々の特攻の兵隊さんを見送った「冨屋旅館」に宿泊し、当時の食堂や座敷、建物の中で、統合医療についてもいろいろと語ることができました。

 いろいろと盛りだくさんでしたので、しばらく本調子に戻らず、また残務が山積していたので、こちらの更新も久しぶりとなりましたが、また、復活しますのでよろしくお願いいたします。




tougouiryo at 2019年12月15日19:35|この記事のURLComments(0)

本年のポスター発表題名

 今週末の鹿児島での統合医療学会のご紹介です。ジャングルカンファレンスの仲間たちのポスター発表内容を少しご紹介します。以下、演題名をご紹介します!

モルフォセラピーによる変形性股関節症が改善した2症例(西岡裕先生)

骨盤底筋を中心とするインナーユニットを強化することによる女性の機能改善度、満足度についての検討(三村博子先生)

鍼灸パルスと徒手療法による筋緊張緩和が背部の掻痒感を緩和した一症例(阿部英雄先生)

リフレクソロジーにより足部形態は変化する(佐藤公典先生)

アトピー患者における「信じる力」(アンケート調査から見えてきたアトピー患者の心情)(川浪さくら先生)

心的外傷による問題が脳機能トレーニング並びに心理カウンセリングによって改善した一症例(渡辺光理先生)

「気」に関するアンケート調査からみえるメンタル疾患の傾向について(天野智樹先生)
総合健康フェスタに参加した専門家の「統合医療」に関する意識調査(天野智樹先生)
 

tougouiryo at 2019年12月06日05:00|この記事のURLComments(0)

多職種連携シンポジウム

 鹿児島での統合医療学会の担当するシンポジウムをご紹介します。多職種連携をテーマに、開業医、勤務医、公立診療所、経営コンサルタントのそれぞれの立場から、その実際の取り組みを紹介して頂きます。また多職種協働にかんしての、WHOの見解なども群馬大学多職種連携センター准教授の松井先生にお話しして頂く予定です。12月8日13:10〜開催予定です。



多職種連携による新たな医療モデルの構築 〜統合医療臨床のための多職種協働のあり方を求めて〜

(1)自由診療型統合医療クリニックにおける多職種連携の在り方の模索(小池)

(2)当院のがん診療における標準医療・緩和ケアを含むホリスティック医療の実際(帯津三敬病院・原田美佳子先生)

(3)ごちゃまぜカンファレンス(多職種連携勉強会)の取り組み(読谷村診療所・多鹿昌幸先生)

(4)ジャングルカンファレンスと多元医療研究会(経営コンサルタントIMCI理事・山本広高先生)


tougouiryo at 2019年12月05日05:00|この記事のURLComments(0)

脳機能のサプリメント・統合医療

 脳機能についてのサプリメントなどの統合医療についての関心が高いようですので、以前のものに加えて追加しておきましょう。

 まずは代表的なものとしてはフェルラ酸です。米ぬかに含まれる成分で、強い抗酸化作用があるといわれている物質です。近年の研究では、アルツハイマー病の原因と目されるタウタンパクのリン酸化を低下させることで認知症の予防をするとされています。実際に使った感じですと、予防もさることながら、嚥下機能の回復に顕著な効果を見せるようです。フェルラ酸を使い始めた当初は、かなり著明に効果が出た患者がいてびっくりしたのを覚えています。印象的だったのは、胃ろうの検討をされていた患者さんが、口から再び摂食可能になった例までありました。

 フェルラ酸と匹敵するくらいの人気サプリがルンブルクスルべルス等の赤ミミズ由来酵素のサプリです。軽い瘀血症状から、血栓形成のような症状まで、漢方との併用で多くの効果をあげてきました。桃核承気湯や桂枝茯苓丸などと併用し、休み休み歩かざるを得なった間欠性跛行の方が、これにより普通に歩くようになったのは驚きでした。

 その他でも、最近は睡眠に関してのメラトニンの効果も注目しています。様々な精神状態と睡眠との関連は思った以上に大きいようです。メラトニンによる直接効果なのか、良質の睡眠をとることにより体調全般が改善したのか、機序は不詳ですが、テアニンやGABAとの併用で非常に高い効果を発揮するようです。
 またレシチンの構成要素である「コリン」も非常に有効な印象があります。患者さんの実感としても、物忘れが減った気がするなど記憶や学習能力に関しての良い感想が聞かれます。

 これまでもたびたび話題にしてきたものとしては、老化を一つの酸化として捉えればビタミンCは不可欠な栄養素といえるでしょう。またコレステロールのところでも言及した、ナイアシンについては、老け込みの予防や記憶力の回復についての報告がなされています。脂質異常の改善から血管系へ有効な機能をもっていることから、これも言われてみれば当たり前のような気もしますね。であれば、抗酸化としてビタミンEなども合わせるとより効果的でしょう。そのほかにも分子栄養的にはいろいろな可能性がありそうです。
 また改めて、認知症についてのサプリメントについては説明することにしましょう。

tougouiryo at 2019年12月04日06:00|この記事のURLComments(0)

新刊出版されます! SELF CARE BOOK 365日やさしい疲れのとり方

 今月の11日に、新刊が出版されます!以前出版した「いいこと大全」に似た感じの、イラストが多い感じの読みやすい「疲れの取り方」をテーマにした本です。

 この本も、多元主義とプラグマティズムを基盤にして(とは気づかれないでしょうが・笑)いろいろな方法論が楽しいイラストで紹介されています。ぜひご覧ください。




tougouiryo at 2019年12月03日06:00|この記事のURLComments(0)

今週末は鹿児島にて第23回日本統合医療学会です

 今週末12月7日と8日は、鹿児島にて第23回日本統合医療学会です。IMJ鹿児島支部長の吉田紀子先生が大会長で、かごしま県民交流センターにて開催されます。統合医療に関心のある方、お近くの方、是非ともご参加ください。

 当院は、開催前の理事会や、当地での関連団体との交流があるため木曜日から休診になります。ご予約やお問い合わせなどは、受付業務は通常通り機能しておりますので、お電話にてお願いいたします。

 今回は統合医療カンファレンス協会としてポスター発表が採択されたのに加え、多職種連携をテーマにシンポジウムを一つ担当させて頂きました。私は当院の紹介に加え、ジャングルカンファレンスの立ち上げに関して多職種協働のあり方を発表する予定です。

 以下、我々の統合医療に関しての考え方が述べてありますので、是非ご一読ください。








tougouiryo at 2019年12月02日06:00|この記事のURLComments(0)

分子栄養学・ナイアシンについて

 前回、コレステロールについて述べたので、その補足です。コレステロール低下に伴って、コエンザイムQ10追加が望ましいと書きましたが、低下のために用いられる代表的なサプリが紅麹です。もともとは食用色素として用いられているものですが、スタチン系と類似の効果を及ぼすことから、サプリメーカーでは売れ筋商品のようです。

 加えて、栄養としてはナイアシンが注目されています。いわゆるビタミンB3ですが、分子栄養学(つまり大量ビタミン)的な使用方法ではありますが、善玉(HDL)コレステロールを増加させ、悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪を減少させる効果があります。ナイアシンには他にも、関節の痛みや、皮膚炎など様々な効果が報告され、分子栄養学という分野においては代表的な栄養素といえます。加えて精神疾患などにも応用される用途の広いものですが、ヒスタミンの遊離を誘発することから、やはり専門家の指導のもとの用いるのが安全です。

 通常は運動と食事を気を付けて、それでも下がらなければ薬剤を、といった対応が多いようですが、それ以外にも方法があるということ述べてみました。新薬ではなくても従来あるような物質を、その用い方を工夫すれば、色々なものに効果をあげることが出来るという例で示しましたが、分子栄養学(オーソモレキュラーともいわれます)という分野では、他にもビタミン、ミネラルの更なるさまざま使用法が展開されています。

 漢方や鍼灸、整体、ホメオパシーなどの代替医療の諸方策に加えて、統合医療における大きな分野といってよいでしょう。

tougouiryo at 2019年11月30日07:18|この記事のURLComments(0)

コレステロール、動脈硬化について一言

 最近特に、コレステロールについて、診療においても聞かれることが多くなってきました。コレステロールが高いと心筋梗塞が増えるということから、早めの服用を勧められることも多いようです。虚血性心疾患の再発防止については、そのエビデンスから確かにその方がよいでしょう。

 しかし、いわゆる基準値からのちょっとした逸脱、ですと難しいところで、受診している医療機関によっても説明の仕方のニュアンスが異なってくるようです。特に閉経後の女性のコレステロール高値については、様々な要因が絡むので少し事情が複雑です。つまり本人が困っている症状により、選択の余地があるというのが実情です。

 動悸があったり、いわゆる更年期的な症状との絡みや、筋肉のひきつりなどの症状も同時にあることが多いので、本人の「困っていること」との調整が必要になります。これは代表的な処方薬であるスタチン系が、生体のエネルギー産生において不可欠なコエンザイムQ10の生成を抑制することと関連します。コエンザイムQ10は、十分とることで美容のみならず、時に心臓の動機などの深い症状も改善することが多いのでなおさらです。

 これはスタチン系薬剤のみならず、コレステロールを低下させるものであれば天然由来であっても、同様の機序が考えられるため(別な機序のものもあります)Q10の低下は考えられるので、同時にコエンザイムQ10のサプリメントによる服用がお薦めとなります。また動脈硬化抑制を考えるのであれば、その他にもサプリメントなど対策があるわけです。というわけで、個々の例についてはやはり専門の医療機関に相談されるのがベストということになるのです。


tougouiryo at 2019年11月28日06:53|この記事のURLComments(0)

リーキーガット症候群

 脳と腸の相関が話題になって久しいですが、栄養の観点からも腸管の重要性はいうまでもありません。腸内環境の悪化の代表疾患とも言える「リーキーガット症候群」において、血液脳関門おいても同様の症状が起こりうることが話題になっています。つまり、腸だけではなく、脳内においても細胞間の「漏れ」が生じているというわけです。

 腸内環境改善に関しては、当院でもプロバイオティクスを4種類程度分けて用いていますが、加えてバイオジェニックという枠で「アルベックス」などの積極的な環境整備的なサプリメントも活用しています。分かり易くい言うと善玉菌に有効な環境を整備する、といったところでしょうか。そのほか食物繊維の摂取も重要で、当院ではグアガムを扱っています。これらに加えて、リーキーガット症候群においては「カンジダ」の関与が注目されています。脳腸相関からも統合失調症患者にカンジダの増殖が見らえるという報告などもこれを示唆するものといえるでしょう。

 膣カンジダや爪白癬、さらには自己免疫疾患や慢性的な皮膚疾患を有する方の一部に、カンジダの腸での異常増殖があり、これがリーキーガット症候群を発症させているわけです。そうした視点から腸管に深く入り込んだカンジダを除去する目的のサプリメントも米国では開発されており、当院でも米国の医師専用のものを輸入して処方しております。そしてこれらはあらゆるサプリメント(もしくは漢方も!)の吸収にも大きく関連するので、統合医療全般を見渡した時にもとても重要なこととなるのです。

今回はカンジダと
リーキーガット症候群について考えてみました。







tougouiryo at 2019年11月17日18:49|この記事のURLComments(0)

今週は勉強会とジャングルカンファレンスです

 今週14日木曜日は、定例のジャングルカンファレンスです。鹿児島での統合医療学会の前のカンファレンスになりますので、発表予定の方はなるべく参加するようにしてください。参加申し込みは、統合医療カンファレンス協会HP(11月開催分)まで。

 翌15日金曜日の勉強会のお知らせ(関係者のみ対象)。今回は体表解剖の3回目でボディナビゲーションの体幹部をやります。具体的には、前回の残りの「足部」からはじめ、4章「脊柱と胸郭」を中心に、頭頚部と骨盤部の復習をする予定です。

具体的には、以下の「トレイル」を中心に、自分で実際に自分の身体を触って予習してきてください。
4章 正中線稜、横断道、項部、隠れた大通り、胸骨稜、でこぼこ道
5章 球形一周、顎の遠足、馬蹄トレック
6章 骨盤部の復習



 また今週金曜日はオープンダイアローグ開催予定です。出席予定者はオープンダイアローグについて少し見ておくとやりやすいでしょう。





 

tougouiryo at 2019年11月11日13:00|この記事のURLComments(0)

ファシアの健康番組と刺絡治療

 先日、NHKの健康番組で「ファシア」が取り上げられていました。我々の勉強会では「ファッシア」と言っていますが、まあどちらも「筋膜」の訳なわけです。番組では美容をメインに展開されていましたが、それにとどまらない今後の展開が期待される重要な身体の考え方です。
 これまで、筋肉や骨格、内臓などいわゆる「実」が話題となることばかりだったのですが、「それ以外」にだんだんと注目が移ってきているのでしょう。番組では、ファッシアに向けての「ハイドロリリース」の様子なども紹介されており、今後ますますこうした番組での取り上げられることが増えていくでしょう。

 ファッシアに興味を持つのは、当院での治療のメインでもある「刺絡」や「ハイドロリリース」の理論的基盤になるからです。ハイドロリリースはまさにエコーを見ながら、ファッシアを狙うわけですからそのものズバリ、なわけです。
 これに対して刺絡はどうしてなのでしょうか。これまではなんとなく、末梢の毛細血管での「瘀血」を対象にした鍼治療の一つというとらえ方をしていたのですが(それでもまちがいではないのですが)、なぜこれほどまでに即効性をもって疼痛などに効果があるのか、そしてそもそもどこから「瀉血」しているのか、などいざゆっくりと考えるとわからなくなってくる問題は少なくありません。
 これに対して、ファッシアに含まれる毛細血管の停滞部(細絡)と考えると、その治療対象が明確になってきます。加えて、経絡の流れをアナトミートレインとして考えると、その流れはファッシアにテンションがかかったものそのものであるので、経絡上の瘀血と考えて矛盾しません。
 
 ファッシアを中心にこれからの健康への考えを展開すると、まさに瘀血、刺絡、という概念がさらに重要になってくることでしょう。ただの結合組織としてのとらえ方から、統合医療全般を改めて再考させる重要な概念としてより注目していきたいと思います。
 また慢性的な疼痛の方には、きわめて重要な考え方となっていくことでしょう。お困りの方は、このファッシアにおける瘀血という視点での治療が、大きな可能性をもたらすことは間違いないでしょう。









tougouiryo at 2019年11月09日06:00|この記事のURLComments(0)

対話型ファシリテーション

 今月はジャングルカンファレンスです。11月14日木曜日、いつもの代々木ウィルワンアカデミーですので、ぜひともご参集ください。最近は、JCに加えて、ジャングルカフェやオープンダイアローグなどいろいろな方法論をもちいて、開催することが多いので、ファシリテーションについていろいろと読んでいます。
 そんな中でも気になったものがこれ。



 メタファシリテーションという技法を分かり易く解説している手引きなのですが、これが内観療法ととても似ていることに驚きました。「なぜ?」や「どうした?」という質問を封じることで、相手の気づき促すというものなのですが、内観の3原則、してもらったこと、してかえしたこと、迷惑をかけたこと、を尋ね、迷惑をかけられたことという質問を意図的に外すというところが一脈通じます。また質問の過程も、事実関係を聞いていくということを徹底するなど、基本的な方針も似ていると感じました。また「問題は何か、誰の問題なのか」という点を強調するところは、最近特に気になっていた視点だけにとても共感できました。
 意図的に何かを聞かない、ということが大きく相手の気づきを促進するということをあらためて感じさせられました。

tougouiryo at 2019年11月07日09:08|この記事のURLComments(0)

認知症の関連サプリ・漢方

 認知症関連のサプリや脳機能サプリについて聞かれることが最近多いので、少し書いてみたいと思います。どうしてもこの方面は薬剤が充実しているとは言い難い分野ですので、サプリの併用が期待される領域でもあります。とりわけサプリや漢方などいろいろなものを積極的に取り込んで、高い成果を上げているコウノメソッドなどの取り組みが、良い例でしょう。

 通常の医療では、どうしても限界が来てしまう分野には、当然のようにこうした統合医療的な取り組みが現れるように思います。

 比較的知られているものとしては、フェルガードや抑肝散でしょうか。前者は特に、認知症に加えて嚥下障害(飲み込みにくさや誤嚥)などに特に効果的であると感じます。味も飲みやすく、あまりトラブルなく使用できるサプリだと思います。抑肝散は、認知症特有の怒り易さに効果的です。これは高齢の方に関わらず、いらいらして仕方ない、切れそう、といった状況において頓服でもとても効果があります。
 これらに加えて、脳血流の改善効果としては、微小循環での血流不全があった場合、ルンンブルクスルべルスという酵素を含んだ赤ミミズ由来のサプリも注目されています。これは軽いASOなどの間欠性跛行などを示す症状にも効果的で、痺れなどにもよかった経験があります。このサプリを推奨している栗本慎一郎先生から伺った話では、視野が広がるという経験談が多いそうです。運転中など、側方で以前気づかなかったもの(自転車や障害物)を察知する能力があがったというものです。

 漢方薬にも組み合わせによってさらに効果的なものも多いのですが、あまり話題に上がらないものとしてはホメオパシーも忘れてはなりません。ドクニンジン由来の Conium maculatum はその代表でしょう。加齢による認知症だけでなく、各種悪性腫瘍(とりわけ泌尿器系)に効果的とされています。老齢による抑うつ的な症状にも良いでしょう。
 そして以外に忘れられがちなのは、やはり栄養です。肉をガシガシ食べるご老人に認知症が少ないように感じるでしょう。糖質過多から認知症が進展する危険性も指摘されて久しいです。それ以外にも、ビタミンB群をはじめとして各種ビタミン・ミネラルの不足も大きく影響します。マルチビタミンをベースにして不足分を補うとともに分子栄養学的視点からも積極的に補充していくことが大切です。

 ここに挙げた例は、当院ですべて扱っておりますが、やはり各人によって大きく異なるのが実際です。認知症の統合医療的なアプローチに詳しい医師のアドバイスや指導に従うのがもっとも安全で効果的だと思います。いろいろな脳トレがありますが、訓練だけでなく、材料補充も時に見直してみてはいかがでしょうか。

tougouiryo at 2019年11月04日06:00|この記事のURLComments(0)

グリーンフラスコの講演会に参加してきました

 先週は鍼の講習会の後、林真一郎先生のご招待でグリーンフラスコ主催の安西先生の講習会に、タイ古式マッサージの藤井先生と参加してきました。
 アメリカの医療事情と統合医療の動向を、分かり易く講義して頂きました。安西先生とは以前にゆっくりとお話しさせて頂いたこともあり、今回の講義はさらによく理解することができました。また以前
、ツムラで勤務されていたこともあり、私の漢方(古方)と刺絡の師匠の小川新先生と面識のある方なので、漢方の昔の話なども分かっているので、統合医療についての説明もすっと理解できました。

 講演後は林先生のハーブショップ、グリーンフラスコにお邪魔してから帰宅しました。自由が丘というところにはこれまで縁がなかったのですが、都ともきれいなおしゃれな街だということが理解できました!



 
tougouiryo at 2019年11月03日07:15|この記事のURLComments(0)

学習する身体

 ジャングルカンファレンスをしているので、様々な分野の療法家からお話を聞く機会が多いのですが、そうした時に分野によって違う体感をすることが少なくありません。おそらく得意分野により、その人独特の身体感覚ができているためなのでしょう。
 一方で、何かを学ぶときにはどうしても得意なものと、不得意なものが出来てしまうのも事実。得意だったり好きなものなら、体もあまり違和感なくその対象に向かうのですが、そうでないものには、何か独特の違和感を覚えるのも事実。
 人はおそらく何か学習するときに、その対象に特異的な身体の反応を予め用意するのかもしれません。得意でないものを仕方なく、ずっと学んでいるとふと好きになる瞬間もあります。そうなると、以前の身体の感覚と、少し自らが変わった感じがしていることに気づきます。つまりこちらの側が、受け入れやすいような身体へと変容したと考えることができるのではないでしょうか。
 これを自在にすることは容易ではないのでしょうが、対象となる分野や学問を得意としている人の身体感覚になってみる(つまりはなったようなイメージをしてみる)と習得しやすいような気がします。
 私は内科系なので、整形外科的な立体的イメージがとらえにくいのですが、そうした領域が得意な人がやはりカンファレンスや仲間内にはおおいので、そうした人たちになったようにしてみると少し違うような気がします。
 学習方法について少し思いついたので、漫然と備忘録的に記してみました。

tougouiryo at 2019年10月21日06:00|この記事のURLComments(0)

先週はホメオパシー医学会でした

 先週の日曜日は、台風19号通過後に、ホメオパシー医学会が開催されました。私も、発表はしなかったのですが教育講演の司会でしたので、参加してきました。

 当院でも私がホメオパシー専門医であるので、希望する方が来院されるとレメディを処方しています。一般には、統合医療の医者?、鍼の医者? 漢方の医者?とやや不明な捉え方をされることが多いのですが(笑)、ホメオパシーの医者でもあるのです。特にホメオパシーは、国内ではやや誤解された感が強いのですが、海外では結構メジャーなので、海外居住の方で時折帰国されるというかたがネットなどを見て来院されます。(ホメオパシーに関するご相談はこちら

 学会の私の担当した演題は、板村理事によるホメオパシーのエビデンスについての講演で、国内の誤解している方にはぜひ聞いてもらいたい内容でした。学術会議のホメオパシー否定の根拠として提出された論文のその後の顛末についてです。内容については、効果なしというような解釈がされているものの、そうした論文の解釈の是非が継続して論じられ、効果ありとされるような社会的な動向(ホメオパシーの復権)につながっているというものです。また、レディースクリニックにおけるホメオパシー診療の実際を、レメディ選択に至る思考の流れからたどる講演もあり、大変勉強になりました。(周期律表に基づくショートンのレメディ選択の重要性をあらためて感じました)
 またヨーロッパにおけるホメオパシーの現況のレポートなどもありました。医師、歯科医師、薬剤師のかたでホメオパシーに関心のある方は是非、講習会などに参加してみることをお勧めします。

PRISMA MATERIA MEDICA (日本語版)
Frans Vermeulen
一般社団法人 日本ホメオパシー医学会
2019-05-10



 

tougouiryo at 2019年10月20日18:38|この記事のURLComments(0)

今週の勉強会は「下肢」です 

 関係者向けの連絡です。今週の勉強会は、前回に引き続き、体表解剖学です。今回のテーマは「下肢」ですので、ボディナビゲーション、を中心に自分の体を触っておいてください。余裕があれば『解剖学講義』の下肢のところも見ておいて下さい。



 筋肉の基本的な知識が不安な方は、さらに簡単な参考書を挙げておきます。漫画的な説明にも関わらず、結構詳しく書かれていたりします。進化的な視点もふんだんに入っているので、ためになります。




tougouiryo at 2019年10月17日06:00|この記事のURLComments(0)

中動態の世界と、善の研究

 先月の沖縄でのジャングルカンファレンスの際に、アリゾナ大学PIMAAの同門の濱田先生と統合医療の在り方について議論した時に、ともに重要な理論として挙げたのが「中動態」についての考え方でした。
 この考え方はリボンの「一緒に治る」という思想にも反映されているもので、私も非常に重要な概念だと思っております。
 なぜ、能動態、受動態でない中動態が重要なのか、なぜそもそも文法の話が統合医療の考えにおいて大切なのか。疑問に思った方は是非、下記の書籍をお読みください。対話や会話を重視する新たな医療の考え方の一端に触れられると思います!



 現在、「100分で名著」、西田幾多郎の『善の研究』です。日本独自の哲学という切り口で紹介されることが多い名著ですが、プラグマティズムとの関連は、専門ではない方にとってはあまり知られていません。ジャングルカンファレンスの基本思想でもあるプラグマティズムと関連させながら、読解することも面白いのではないでしょうか。




tougouiryo at 2019年10月16日06:00|この記事のURLComments(0)

寄生生物から脳腸相関を考える

 自由意志というものはあるのか。無意識のついて以前書いたところでもご紹介したのが『心を操る寄生生物』です。文字通り、われわれの心を操り、さも自分で決断したかのように思わせているといった、よく考えると非常にショッキングな内容の本です。

心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで
キャスリン・マコーリフ
インターシフト
2017-04-15


 コオロギを内部から操り、プールへと飛び込ませる「ハリガネムシ」、感染した人を交通事故に合わせる確率を2.7倍に押し上げる「トキソプラズマ」、人を社交的にさせ感染の機会を増やす「インフルエンザウイルス」、認知症のリスクを増加させる「トキソカラ」・・・いくつもの衝撃的な寄生生物の実態が紹介されています。
 そうした内容の一環として、プロバイオティクスについても言及があり、腸内細菌が、腸内環境の変化を通じて、自律神経としての「迷走神経」を介して(求心性に)脳に影響を及ぼすということも詳述されています。プロバイオティクスがアレルギー疾患などさまざまな疾患の治療に有効なことは、目新しいことではないのですが、寄生生物による介入という視点でとらえると何とも不気味にも感じます。また、脳は腸の出先機関として進化した可能性がある、という記載も常識と逆転した視点で、考えさせられます。
 とりわけ、ピロリ菌については、胃潰瘍から悪性腫瘍までの予防的な効果を述べつつも、グレリンの調整を介して肥満をも調整しているというのです。つまりピロリ除菌により食べ過ぎにつながるというわけです。逆流性食道炎の増加など、負の側面も伝えられてはいますが、体重増加への関連はかなりショッキングなものなのではないでしょうか。

 これらの例を見ても明らかなように、これまでの中枢から末梢という片道的な考えだけではなく、あきらかに末梢から中枢というルートの重要性が示唆されているわけです。
 こうした「脳腸相関」の関連から、腹部の打鍼など腹部への治療的介入が、全身に影響することの理論的な基盤とも考えることが出来そうです。
 横隔膜や上腹部への徒手的な圧迫などの理論的基盤だけでなく、アルベックスやいくつかのプロバイオティクスの内臓的のみならず精神的作用機序を説明するのに、寄生生物は重要な視点を提供しているように感じました。

tougouiryo at 2019年10月15日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題9 解答

9問 解答(3)

(1)水溶性ホルモン(成長ホルモン・インスリン・ガストリン・カテコールアミン等)の受容体は細胞膜にあり、細胞内シグナルタンパク質を活性化し、細胞活動を高揚させる。

§ 

(2)脂溶性ホルモン(副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモン等)の受容体は細胞質や核内にあり、核内において遺伝子を活性化させ、タンパク質合成や細胞増殖を亢進させる。

§ 

(3)下垂体前葉ホルモンには、成長ホルモン・プロラクチン・副腎皮質刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・性腺刺激ホルモン(FSHLH)があり、下垂体後葉ホルモンにはオキシトシンバゾプレシンがある。

§ 

(4)副腎皮質ホルモンには、電解質コルチコイド(アルドステロン等)、糖質コルチコイド(コルチゾール等)、アンドロゲンがあり、副腎髄質ホルモンには、アドレナリンとノルアドレナリンがある。


tougouiryo at 2019年10月14日06:00|この記事のURLComments(0)

基礎医学問題9

9問 内分泌系に関して間違っているものはどれか?

(1)水溶性ホルモン(成長ホルモン・インスリン・ガストリン・カテコールアミン等)の受容体は細胞膜にあり、細胞内シグナルタンパク質を活性化し、細胞活動を高揚させる。

§ 

(2)脂溶性ホルモン(副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモン等)の受容体は細胞質や核内にあり、核内において遺伝子を活性化させ、タンパク質合成や細胞増殖を亢進させる。

§ 

(3)下垂体前葉ホルモンには、成長ホルモン・プロラクチン・副腎皮質刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・性腺刺激ホルモン(FSHLH)があり、下垂体後葉ホルモンには、パラソルモン・バゾプレシンがある。

§ 

(4)副腎皮質ホルモンには、電解質コルチコイド(アルドステロン等)、糖質コルチコイド(コルチゾール等)、アンドロゲンがあり、副腎髄質ホルモンには、アドレナリンとノルアドレナリンがある。


tougouiryo at 2019年10月13日06:00|この記事のURLComments(0)