いわゆるブログ!

お城へ To Go (高遠城)

 織田に飲み込まれる武田の最終戦とも言える徹底抗戦の場、高遠城(30・長野)です。高遠桜(タカトオコヒガンサクラ)で有名な桜の名所で、旧藩士らが植えたことが始まりといいます。ここも山本勘助縄張りとされる城で、勘助曲輪という曲輪もあります。押印は平成22年7月31日でまだ暑いころでした。つけ汁に辛み大根を使った「高遠そば」を城近くで食べてから登城しました。
 ちなみに高遠そばは、福島にもあり、徳川秀忠の庶子、保科正之の会津藩転封に伴って、そば職人も福島に連れて行ったことにより、かの地に根付いたそうです。ちなみに高遠で高遠そばと呼ばれるようになったのは、会津でそう呼ばれていたのが、平成になってから逆輸入されたものだそうです(ネット情報)。

 高遠城は、秀忠が正室(お江の方)を恐れて庶子である正之と母を秘密裏に保科家に託した場とされ、訪問した際も、保科正之を大河ドラマ主役に!という運動が行われていました。確かに、大河ドラマファンとしては面白いですが、一般受けしなそうですので実現は困難だなあと感じました。幕末ギャグ漫画『風雲児たち』もこの辺りから幕末の会津藩の動きの伏線として描いておりました。

 織田との徹底抗戦の地だけに、籠城の女性まで武器をとって戦ったという逸話(敵方にはらわたを投げつけた武将までいたようです…)と共になんとなく暗い雰囲気が漂っていました。山と川に囲まれた天然の要害だけに八方ふさがり感も半端ない感じだったのでしょう。
 援軍到来を期待しての籠城だったにも関わらず、援軍の勝頼は途中で引き返し、いわば見捨てられた城となってしまったのです。こうしたエピソードもさらにもの悲しさに拍車をかけます。桜という花のどこか悲しげな雰囲気ともまた重なります。
 新府城から一度は出た勝頼ですが、織田に包囲された高遠城には行かず、新府城に火をかけ、岩殿城に向かったものの天目山にて自刃、武田氏は滅亡しました。自ら自刃するのであれば、包囲されていながらも、救援軍を向かわせていれば、少しは歴史の流れも違ったものになっていたのか、とも思いますが…。















tougouiryo at 2020年07月11日06:00|この記事のURLComments(0)

「ニッポン城めぐり」始めませんか

 昨日は、ジャングルカンファレンスでした。今回は代々木会場にオフラインで集合する予定だったのですが、寸前の東京の感染者数の大幅な増加のニュースを受け、前回同様のオンラインということにななりました。
 結果としては、内容の濃いカンファレンスとなり良かったのですが、やはりオンラインということで参加者がリアルな代々木会場のようには集まりませんでした。残念ですが、現状では仕方ありません。来月8月は、「ジャングルカフェ」の予定ですが、できればオフラインで参加者の皆様と直接、顔を会わせられる会合にしたいなぁと考えております。ぜひその時は皆さま、ご参加を!





 ところで、本日は「お城へ To Go」の番外編として、スマホやタブレットで楽しめるお城のアプリをご紹介しましょう。その名も「ニッポン城めぐり」!もう10周年を迎えるアプリで、ゲーム的な要素に加えて、城郭巡りやその計画を立てるうえでも非常に有用なアプリです。ダウンロードして通常に楽しむ分には無料ですので、ご安心下さい。すごい量の情報量が内蔵されています!

 具体的に機能を少しご紹介しましょう。
(1)城攻め
 現在の位置情報から近隣の城郭を「攻略」します。これにより、その城をとることができ、同月に何度攻略したかで行軍の数となり「城主」になることもできます(このパターンはあまり外出しない一か所にいることが多い方向け)。多くの移動をする人は「攻城」の数を増やします。全国で攻城可能な城郭数が3000あるので、旅行などに伴って攻めます(これは出かけることが多い方向け)。
 また城攻めに伴って、所縁の武将も登場します。これを石高に投入することで雇用します(笑)これにより家臣団を形成し、名将を我がものにすることができます(笑)。(ちなみにわたしは家臣団、現在554人です。軍師は慶詁堯)
(2)下調べ
 「城郭一覧」により、全国地図から3000に及ぶ城郭の情報(情報詳細やグーグルマップでの表示、ルート検索や先達の投稿写真まで)をみることができます。これでみれば、城郭に実際に行かなくてもいったような気がしてきます。どこか旅先で、「近くに城ないかな?」というときにも便利。
(3)築城
 初めのページで自分の城を築城することが出来ます。ちょっとした癒しの箱庭療法です(笑)。金銭(両)がたまらなったので、これまであまりやらなかったのですが、最近、これにはまっています。村上水軍の能島城風の縄張りで、帰宅時にせせこましく少しずつ築城しております。最近はこれによりあっという間の通勤時間です。気に入ったを20件頂き、とても充実感を感じております!

 私が良く使うのはこんなところですが、それ以外にもクイズ(毎日出題されます)や伝言板、世論調査なども面白いので時折はまっております。また都市部では難しいですが、地方によっては「城主」になる可能性が高まるので、「城主争い」に血道を上げるのも楽しいでしょう(私は隠岐滞在時に一度だけ黒木御所城主になれました!)。
 また、これもくだらないと笑われるのですが(笑)、年数回のペースで「合戦」イベントが開催されます。激突する両軍に分かれて、仲間を助けながら、合戦で手柄を立てます。はじめは馬鹿にしている人も結構、最後の方はのめり込んでます。

 健康やダイエット向けのアプリもいろいろありますが、いずれにせよ、楽しめるものが一番ですね。木になった人は一度、見てみてくださいね。



tougouiryo at 2020年07月10日19:32|この記事のURLComments(0)

錬金術について

 ホメオパシーに関して、かつて錬金術の関係が気になって、シンボル事典などをかっていろいろと調べたことがありました。(錬金術の記号的説明などはとても興味深いです)
 ホメオパシーの知識は、漢方における生薬の各論とはまた異なって、そこに含まれる薬効成分では解明できない要素が多く、それらはいわゆる錬金術関係の知識でした。また伝統医学の研究でも、中国、インド、エジプトさらにはメソポタミアなどと源流を追っていくと、やはりそうした魔術的な領域に入らざるを得ませんでした。これも錬金術的といえる知識です。
 そうした中で、(ずいぶんと前ですが)当時としても遅ればせながらでしたが「鋼の錬金術師」なども読んだり、そうした中でヒポクラテス全集の翻訳者、大槻先生の『新錬金術入門』なども購入しました。

新錬金術入門 (GAIA BOOKS)
大槻 真一郎
ガイアブックス
2008-07-10

 これは自分の知識ではホメオパシーとの直接的関連にまでは到達できませんでしたが、錬金術という通常のいかがわしいイメージしか涌いてこないようでしたら、そのすそ野の広さを知る意味でも参考になるかもしれません。(ただ単独では言わんとしていることはとてもつかみにくい書籍ではあります)

 かつてのそうしたことを少し思い出し、最近、大槻先生関連の書籍(ヒーリング錬金術シリーズ)をまとめて購入して読み始めました。まず、気になったのが鏡リュウジ推薦!の帯。さらにはマルボドゥスの言葉として「石の中に宿る力は、植物の中に宿る力よりもはるかに大きい」ということば。文字通りとれば、ここで述べられる「力」は明らかに植物の有効成分として語られるケミカルなものではないということ。つまりは神秘的な「力」。
 このあたりの領域は、あまりに深入りすると、通常の漢方などの感覚とずれてきて日常臨床に支障をきたすと問題なので、独特な距離感が必要に感じています。ただ、最近のインテグラル理論などの新たな認識方法を基にしてどこまで以前と違う理解の仕方に迫れるかと思いながら、少しずつ読んでいこうと思っています。「遠心力としての科学、求心力としての良心」などの言葉から、なんとなくカント的なヨーロッパの見方を感じることが出来ましたし、石や植物などの医薬的な「力」の淵源を、カント的な叡知界のような捉え方にも感じることができました。
 いずれにせよ、いわゆる東洋医学とは距離感のある思考法なので、頭の体操的にも興味がかきたてられる内容に思います。


中世宝石賛歌と錬金術―神秘的医薬の展開 (ヒーリング錬金術)
真一郎, 大槻
コスモスライブラリー
2017-08-01


 大槻先生の訳による「ヒポクラテス全集」も何となく我が家の積読になっているので、これも時を見て解読していきたいと考えております。

tougouiryo at 2020年07月07日05:00|この記事のURLComments(0)

AIPCコポリマーの美容水

 当院プロデュースの美容水のご紹介です。これ一本で、「化粧水+美容液」的な効果ですので、一度使った方からは大変好評な商品です。

 関係者の方々や当院に通院されている方には、とくに目新しいものではないのですが、あらためてご紹介です。
 最近は、隣接の提携施設「身心工房リボン」にお越しの方も増えてきたのにともない、取り扱い商品のご説明の機会も増えてまいりましたので、ここで販売サイトを挙げておきます。(当院受診されている方はクリニックにて割引価格で購入可能です)



 この美容水は、当院の開院直後頃から、ある医療系業者さんのものを取り扱ってきたのですが、商品の評判が良かったにもかかわらず製造業者のさまざまな事情から、いくつかの業者を転々とせざるを得ず、しばらくは製品自体が消滅いた経緯がありました。
 しかし、当院の患者さんをはじめ、ヘビーユーザーの方々の復活を求める熱烈な応援があり、若干の改良を加えて装いも新たに「IMC美容水」として生まれ変わたっという経緯があります。

 この美容水の強みは、AIPCコポリマーによる圧倒的な保水力です。いわば人工の細胞膜ともいえるもので、ワセリンなどのような油性(疎水性)のべたつきがなく、むしろ親水性として性質が強いので、手洗いに対して水分を取り込みさらにしっとりとした感じになるのが最大の特徴です。それゆえに人工血管など医療用として用いられてもいます。
 看護師さんをはじめとした医療従事者の複数回の手洗いに対しても効果が低減しないことから手荒れ防止効果ありとして、大学医学部の材料部からの発表もある、いわばエビデンスありの商品です。
 是非一度お試しください!

tougouiryo at 2020年07月06日05:00|この記事のURLComments(0)

令和の統合医療塾!

 最近のブログ記事の検索で、急に関心が高まっているようなキーワードが「統合医療塾」です。現在、開店休業のような状態で、もう何年も開催されていないのですが、統合医療を学びたいという人による検索なのか、ずいぶん前の記事が読まれているみたいです。詳細を語る人も少なくなったので、少し概略だけ説明したいと思います。(私の独断ですので解釈が異なる方もいらっしゃると思いますがご容赦下さい)

 かつて渥美和彦先生の呼びかけで、統合医療学会(及び相補・代替・伝統医療連合者会議)が招集され、そうした流れを受け、統合医療ビレッジや、関連の医療機関が設立されました。
 その頃、大学においても統合医療機関が設立される流れがあり、できたのが東京女子医大付属青山自然医療クリニックです(私もここの常勤医師として勤務しておりました)。当時はNHKなどでも特集の番組が放送され、「統合医療」の盛り上がりを見せておりました。
 こうした動向に数年遅れるような形で結成されたのが、NPO法人統合医療塾です。ここで私は第1期生対象で、コメディカルと統合医療カンファレンスの重要性の講義を担当しており、後に理事として参画させていただきました。
 回を重ねる中で講師陣の入れ替えなどもあり、最終的には、川嶋朗先生、水上治先生と私の3人で各人年3回づつ(合計9回程度)の講義を開催する形式になっておりました。その後、医師のみを対象していたこともあり、参加者の減少から定例開催が少なくなっていったという感じです。
 この時に生活習慣病の統合医療の実際の治療についての講演に加え、統合医療における総論的な内容と、統合医療カンファレンスの重要性を講義の中心にしていましたが、これが現在のジャングルカンファレンスの主題になっています。

 そしてカンファレンスの重要性だけでなく、この時に重視していたのが、統合医療の総論的な内容です。これは多元主義を基盤とした哲学的議論に関しては『統合医療の哲学』として出版したのですが、それ以降の展開と、具体的な統合医療実践との関連、さらには現在までのアップデートされた内容を講義で説明する場があまりありませんでした。
 これを現在、行っているのが「ZOOM講座 統合医療入門」です。全4回の予定で、次回が4回目の予定ですが、「統合」することの意義を考える内容です。統合医療塾などのキーワードで学びたい方がおられるようでしたら、是非、ご参加下さい。申し込みのフォームは下記になります。 ↓ ↓ ↓

第4回統合医療入門@ZOOM講座

【申し込みフォーム】

https://forms.gle/tJbwdcbWGPTDSzfG6



 4回目ですが初めての参加の方でも大歓迎です。質疑応答をいれながら、みんなで考える形式ですので大丈夫です。統合医療について興味ある方、是非ともご検討ください。
 検索ワードで「統合医療塾」がずいぶんと上がってきていたので、現在の参加できる講座としてご紹介させて頂きました。

 今回は、各論としては「ファッシア論」をお話しします。鍼灸・経絡・整体などの理論的基盤でもありますが、心理・スピリチュアル系とも密接な関係を有するファッシア概念を解説します。
 そして統合医療入門としては、いよいよ「多元的統合医療」についてお話しします。その基本的思想であるプラグマティズムに加え、インテグラル理論の詳細を検討しながら、統合の在り方について考えてみたいと思います。「令和の統合医療塾」に合流してみてはいかがですか!



 
 

tougouiryo at 2020年07月05日18:50|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (上田城)

 松代に次いで、真田の城です。といってもこちらは真田の大活躍の場、上田城(27・長野)です。押印は平成21年の4月29日です。GWの時に群馬の職場から、新幹線で上田駅へ向かいました。

 高校生の頃、小説『関ケ原』などを読むと、この上田城の戦いのところは、知略を尽くして多勢に挑む真田の姿が活写されていて大好きでした。小説などでは、色々な策略により、攻城軍を撃退するわけですが、いろいろと縄張りが入り組んでいたり、天然の要害に富んだような印象があったのですが、初訪問の時は、駅からもアクセス良いし、正門となる櫓門から入ると平べったく明るい感じの城なので、少し拍子抜けした記憶があります。
 ただ後日(数年後)車で再度訪問し、崖下(尼ケ淵)の駐車場から上がった際には、崖にそそり立つ難攻不落の城というのが理解できました。さらにその時はVRも充実し、資料館での往時の様子がよくわかる映像もあったので、徳川軍を二度も退けた名城を感じることが出来ました。

 ただ第1次上田城の戦いは定説でわかるのですが、第2次上田城の戦いに関しては、現在では少しひねた見方をしております。
 真田昌幸が3500の兵力で、その十倍以上の兵力を有する秀忠軍を迎え撃ち、結果、関が原本戦に遅参することになったというのですが、それでもわずか一日で昼過ぎには関が原で東軍勝利となっているわけです。であれば、この中山道軍の必要性はなんなのでしょう(ちなみにこの時の拠点が小諸城です)。
 一説では、家康は勝利を確信しつつも、もしもの後詰として、時間差でわざと遅れさせたのではないかという説。本戦で戦闘が展開される中、家康としてはいくら後継者だからといっても、あからさまに参戦させないというのも士気にかかわるでしょうし、本当に秀忠の不手際で遅れたのなら、後継者としての器を疑われるわけで、後にすんなりと第2代将軍に就任したことを考えると、これまた疑問符が付くのです。
 それに対してわざと(いわゆるプロレス)であれば、全国的な勢力図をみながら、本戦の予想外の展開に対しても、対策を立てることができるわけです。また、北方からの侵攻ににらみを利かせる意味もあるという説もあり、こちらの方がどうもありそうに思います。ドラマ仕立てではない、冷静な視点というのも実際の場面からは見えやすいように思います。また医療には特に必要ですが、局所からだけでは見えない、全体からの視点の重要性をあらためて感じます。
 まあ実際は、当時の当人に聞いてみないと解らないのですが、現場に立つとそれがありそうだな、というのが実感でした。親子敵味方にわかれ、攻城側にいた真田信之が、結果として主家の旧領といえる松代を領したという事実も、これを支持するように思えますし。皆さんは、どのようにお考えでしょうか。

 この城は、北東の鬼門除け(隅欠)がとても見やすいのが特徴です。あの合理性をもった真田昌幸でもこうしたまじないを信じざるをえないのです、みたいな解説がありますが、それこそ現代風の思い込みで、当時として極めて普通の作事だったのではないでしょうか。

 広々とした公園といった感じで、二の丸には博物館もありました。現在はさらに施設も充実しているようです。当時は駅の近くの居酒屋に友人とはいり、馬刺しや馬のモツ煮を食べたのですが、これが、十分な下処理がされおらず、そのためか(?)黄色みがかった汁で、現在でも馬のモツ煮はちょっとしたトラウマになっており、上田城というと真っ先にこれが思い出されます(笑)







tougouiryo at 2020年07月04日06:00|この記事のURLComments(0)

慢性上咽頭炎の治療

 東京のコロナ感染者が本日また増えた(現時点で124人)ようです。非常事態宣言の解除に伴い、感染者数が再上昇する中で、いつまで増加するのか不安が募るばかりです。そうした中で、後鼻漏などの鼻の奥の不快症状に悩まされる人たちも多く、慢性上咽頭炎の治療が求められていました。

 コロナ禍の前にBスポット療法(EAT)がかなり関心を持たれていたので、急速に普及していきましたが、コロナ感染予防の観点から施行する医療機関もかぎられていたようです。
 そうした中、予防設備の充実が追い付かなかったこともあり、当院でもEATによる上咽頭療法は休止しておりましたが、その間、鼻うがいの充実と上咽頭の洗浄、関連する治療点の特殊なパッチでの刺激、刺絡を用いた頭頚部(とくに咽頭の深部)の瘀血治療などによって対応してきました。
 これにより、ただ単にEATを施行するよりも症状改善の良好な効果を得られることを多く経験しました。それゆえに、このたびEATの再開に加え、これまでのEAT単独の治療から、刺絡(瘀血除去のための鍼治療)を組み合わせた総合的な慢性上咽頭の治療へ改変することになりました。

 患者様には、これまでと少し治療方法の変化が出る方もあるかと思いますが、当院の方式での治療に納得して頂けた方には、新しい形式でのBスポット療法を施術していきたいと考えております。
 なお上咽頭洗浄などのセルフケアは引き続き行っておりますので、上咽頭の不快症状のある方は是非一度ご相談ください。





堀口申作のBスポット療法
堀口 申作
新潮社
2018-11-30


tougouiryo at 2020年07月03日16:49|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (吉野ヶ里)

 今回はお城というより環濠集落、吉野ヶ里(88・佐賀)です。押印は平成26年11月24日、この年の九州攻め最終日でした。100名城になっているので来たのですが、1990年の史跡認定の時に結構話題になっていたので一度見て見たかった史跡でした。
 当時は邪馬台国との関連が報道され、現在でも九州説の候補でもあります。古代史も、城郭同様、コアなファンが多い領域ですので、年中、邪馬台国発見か!?みたいなのやってますよね。

 主祭殿、高床住居、物見やぐらなど復元建物がたくさんあり、歴史に興味がなくても楽しめると思います。青森、三内丸山遺跡もすごかったですが、こちらは高床な分、迫力があります。また、V字に掘られた環濠は深さ3メートルもありこれもすごい。
 城郭の起源という観点からすると、防御の逆茂木などもあり、やはり100名城!といったところでしょうか。銅剣も出てるし、祭殿も立派なので、もうここが邪馬台国でいいんじゃないか(笑)って感じです。

 こうした城の原型に、半島からの土木技術などが混ざって「大野城」のような形態になり、時を経て戦国の山城群が出現する、そして次第に平野におりて、見せる立派な城へと変貌し、「福岡城」「熊本城」「島原城」などができていったと思うと感慨ひとしおですね。それぞれには築城当時の思いなどがあるのでしょうが、時系列で並べてみると、系譜学のように構造的な問題が透けて見えるので、こうした視点も時に必要ですね。
 個別ではなく集団としての視点の大切さ、という点で、四象限の見方(AQAL)の重要性をあらためて感じました。

吉野ヶ里 遺跡はこうして残った
山崎 義次
文芸社
2017-04-28

まぼろしの邪馬台国
余貴美子
2015-05-25






tougouiryo at 2020年07月01日06:00|この記事のURLComments(0)

なぜ「お城へ To Go」なのか? 歴史から多元的統合を考える

 先週末のオンライン講義の最後の方でお話しした内容を少しご紹介します。
 多元的統合とは、どのような状態なのかということについての説明です。これは実は、なぜ「お城へ To Go」を連載しているのか、という意味にもつながる問なのです。

 オンライン講義で出した例としては、日本の戦国時代、桶狭間の合戦頃の勢力図と小田原征伐の頃の勢力図から、折衷と統合の様子がうかがわれます。つまり群雄割拠の状態が「折衷」によるいわば混乱、小田原征伐により天下統一が成し遂げられることにより「統合」が成立します。これを徳川幕府がゆるい統合として「幕藩体制」を成立させたことで江戸幕府が出来るわけですが、この統治状態がいわば「多元的統合」といった状態です。
 キングダム人気にあやかって、中国の春秋戦国でも説明したのですが、これですと少し分かりにくい。なぜなら、春秋期の折衷はよしとして、戦国の七雄がそろう頃を「多元」とすると、一気に秦が統一国家を形成してしまい、統合というより、なんか一気に「縮退」したような状況になってしまうからです。現に、これはまさに縮退といった方が良い状況で、早々に世は乱れ、項羽と劉邦による楚漢戦争を経て、やっと漢の成立にたどり着きます。



項羽と劉邦(上中下) 合本版
司馬 遼太郎
新潮社
2015-05-01


 これに比べると日本の戦国期は、適度に折衷から多元への移行がなされるように感じるのです。それゆえに多元の要諦である、一つ一つの特徴(いわば顔)をしっかりと認識することこそが、多元の根本理解を可能にすると思うのです。
 特に城は空間的な多元を実現するので、多元的統合の理解にはもってこいだと思うのです。少々強引な理論展開ではありますが、私としては結構真剣で、まんざら冗談ではない関連事項なのです。

 これまでなんとなく、別なもの、といった感じで読まれていた方も、今後はこんなつながりを少しでも感じながら城郭を知っていただけたら幸いです。


戦国大名勢力変遷地図
外川 淳
日本実業出版社
2012-12-22







心理療法の諸システム―多理論統合的分析 第6版
ノークロス,ジョン・C.
金子書房
2010-07-08



tougouiryo at 2020年06月30日05:00|この記事のURLComments(0)

「多元的統合師」の構想

 週末のオンライン講座で少しお話をしたのですが、統合医療についてその根本を学ぶことは、それだけではない更なる意味があるということ。つまり多彩な要素のものをどのようにとらえて整理するか、という普遍的な問題になるということです。
 そこで、そうした多要素の物事を、ただ合わせるのでなく、さりとてそのまま放置するでもない、その「統合」のしかたについて考える、もしくはヒントを与えるような役割があるとすれば、それは「多元的統合師」とでも呼べる役割ではないかというお話をしました。

 こうしたことは、一般にどうでもいいようなことや、些細なこと、重要でないことのように思われることが多いのですが、それが大きな間違いであると強く感じています。
 統合医療の混乱もここから派生した問題ですし、話題のインテグラル理論でもその「統合」の在り方やその誤解が大きなテーマになっています。またジャングルカンファレンスのような多彩な人たちの集う場での司会、ないしはファシリテーターにとっても不可欠な考え方でもあります。
 またいろいろな知識を入れた場合に、自分の頭が混乱しないための方法論でもあったりします。つまり結構、広い応用がきく思考のいわば「デバイス」といえるものだと思うのです。

 それを統合医療をはじめ、多元主義(主に精神医学や心理学における)やプラグマティズム(とくにその定義の違いや哲学史上の意義)、対話主義や社会構成主義、インテグラル理論などをヒントに手探りで考えていこうという立場が、多元的統合師の立脚するところと考えています。

 詳細はブログ等で公開していきますが、いまのところ、その習得すべきイメージは、オンライン統合医療講座など総論的な講義、ジャングルカンファレンス・カフェの参加、などを主な課題として、「多元的統合」についての考えを深めてもらおうと考えています。

 これは一種の資格ではあっても、ただの資格ではありません。共通する仲間を得ることで、いちいち前提条件を確認せずに、本質的な話題を一気に議論し、様々な問題の本質にいち早く迫ろうということが最終目標になります。それにより我々の健康問題や、それぞれのセラピーにおけるアイデンティティの問題にも通底するものです。

 多元的統合とは、通常の統合とはどう違うのか(さらには通常の統合とはどのようなことなのか)、折衷と多元の本質的な違いは何か、どのようにして選択の基準となりうる「真」に到達できるのだろうか。これらの問題を巡る射程はきわめて深く広いものですが、これにより得られる視点は極めて重要なことであると確信しています。

 そうしたことを、関心のある方たちと一緒に勉強していこう、というイメージを抱いております。そうしたことを次回のオンラインの講座ではご案内していきたいと思いますので(なんだかよくわからないけれども)なんとなく気になった方は是非ご参加下さい。

 前段くらいまで知りたい方は以下をお読みください。↓ ↓ ↓



tougouiryo at 2020年06月29日05:00|この記事のURLComments(0)

シャドー(影)について思ったこと

 ステイホーム期間中から、最近はケン・ウィルバーの著作を読んでいます。『ティール組織』のヒットによりあらためて「インテグラル理論」に関心が向けられる中、再版ないしは新装版が次々に出ているので、とても入手しやすくなっています。
 こうした中で、統合の在り方をいろいろと模索し、インテグラル理論を大いに参考にさせていただき、現在、オンライン統合医療講座の当面の最終回の内容を作成しています。

 先週末の金曜日は、講座の第3回で多元医療について2時間オンライン講義をしましたが、これを受けての第4回となる予定です。こうした事情もあり、インテグラル理論を実感するためインテグラルライフという実践形態を、ボディ、マインド、スピリット、シャドーという各モジュールとして少しずつ実践しているところです。そのなかで、なかなかに難所なのが「シャドー」。
 そこでユング関連で、日本人向けに書かれたものとして、これまで読まずにいた河合隼雄先生の『影の現象学』を読んでみました。非常に興味深い内容で、解説でも遠藤周作が「名著」と絶賛しています。いろいろな夢のエピソードや文学作品、臨床の記録などによりまさにシャドーの本質迫ろうという内容。なのですが、自分としてはこうした内容への抵抗なのか、なかなか読み進められず、やっと読了しました。

 自我から分離した影との様々な関係が述べられる中、いくつか印象的な記述もありました。意識と無意識との二者対立に、影が介在するのですが、その対立状態に対して「それをそのまま長く耐えることが大切」という記載は、まさにオープンダイアローグの結論に達しないことへの耐性との共通性を感じて非常に興味を持ちました。つまりシャドーをかかえながら、その状態を保つということにもなるのでしょうか。
 また、そのシャドーとの距離の置き方も、東洋と西洋では異なるという視点も興味深いものでした。河合先生は、とくにユングのいうままの立場ではなく、一度東洋人としてその内容を咀嚼したものを記載しようという姿勢で書かれているので、特にそうした違いを強く感じました。
 また医療における少量の「毒」の必要性の指摘などは、ホメオパシーの原理と合わせ、さらに少し深めてみたいヒントにも触れられていました。(さらに名づけの功罪など、いろいろと参考になりました。また河合先生がこの本の題名を気に入ってないということも逆に引き付けられました!)

 まとまらないメモ的記載となりましたが、なんとなく興味持って方は読んでみると面白いと思います。普段は気にすることのない「影」という視点だけに、はっとさせられる視点を得られるかもしれませんよ。


影の現象学 (講談社学術文庫)
河合 隼雄
講談社
1987-12-10


tougouiryo at 2020年06月28日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (小諸城)

 今回は山本勘助つながりで小諸城(28・長野)です。100名城の押印は平成21年7月19日で、前回の松代城を訪問する前に、車で寄っていきました。高校時代、夏期自習のための宿泊施設が小諸にあったので、何度か行っていたのですが、当時は小諸城というより「懐古園」だと思っていました。城だと思ってみるとやはり立派な城で(笑)、どういった「メガネ」でものを見るかによって、これほど変わるものなのだと実感しました。

 城下町より本丸の標高が低い「穴城」で、これも事前に知らなければ分かりません。大手門は2008年に江戸時代の姿に復元されました。穴城というものの、城郭は千曲川に向けて伸び崖となっているため攻城は困難で、さらには城内も断崖絶壁が切り込んでいるため、なかなか迫力のある城です。懐古園なので、児童遊園もあり、動物園もあり、小田原城以上に動物に占拠されておりました(笑)

 小諸藩初代藩主は仙石秀久で、戦国一の汚名挽回をした武将として漫画でも有名です。戸次川の戦いの敗因となって逃げかえり、高野山追放されたが、小田原征伐の折に汚名挽回し、関が原では東軍に与し初代藩主となったわけです。この時の汚名挽回が、以前紹介した山中城の戦いの先陣です。山中城の落城を思いながら、この城をみるとまた感慨ひとしおです。

 ただこの仙石秀久というのも謎で、漫画的なストーリーとしては面白いのですが、本当にそうした人間模様だけで、説明がつくものなのか疑わしいですね。この人が明智光秀同様、土岐の流れであることも見逃せません。この人の経歴をある意図をもって行動したと考えると、また歴史の妄想が展開されて面白いでしょう(個人的には大分の戸次川から讃岐(香川県)までの壮大な退却は何とも怪しいと思います)。

 いずれにせよ、うどん県まで逃げ帰ったのちに、小諸そばで藩主ですから忙しい人物であるのは間違いありません。ちなみに訪問時は、そばを食べてから、松代城へと向かいました。


日本の城 32号 (小諸城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2013-08-20








tougouiryo at 2020年06月27日06:00|この記事のURLComments(0)

オンライン講座と基礎医学検定プレテストのお知らせ

 本日、オンライン講座の第3回になります。多元主義と、ジャングルカンファレンスの本当の意義をお話したいと思います。
 またホメオパシーについての各論的説明もありますので、おたのしみに。お申し込みは、以下から!

第3回オンライン講座 統合医療入門
『ジャングルカンファレンスと多元主義』
各論:ホメオパシーとその周辺


2020年 6月26日金曜日 
18:30〜20:00 (質疑〜20:30頃まで)


お申し込みは ↓ ↓ ↓

第3回統合医療入門@ZOOM講座

【申し込みフォーム】

https://forms.gle/8GbcF8DpMN8AwUXE8


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 翌日の土曜日は、統合医療基礎医学検定の第0回(お試し版)です。今秋に開催予定の検定試験の問題がどのような感じか知りたいという方向けに、いわばパイロット版です。(なので、この試験の詳細な試験内容などのご質問にはお答えしておりません。受験して頂くことがそのままお答えになるかと思います)受験には、ジャングルカンファレンスのメーリングリストへの登録が必要になります。こちらの申し込みは下記になります。
 上記のオンライン講座とは申し込み方法が異なりますので、くれぐれもご注意ください。
 
 本ブログをお読みの方には、特別にご案内しますのでジャングルカンファレンスHPから「小池のブログを見た」と試験申し込みのメールをください。お待ちしております。


第0回 統合医療基礎医学検定(プレテスト)
6月27日土曜日 16:00〜16:30

(このプレテストはオンラインのみでの開催になりますので、該当の時間スマホやPC等でのアクセスが必要です。詳細は申し込みメールの返信にてお伝えします)


tougouiryo at 2020年06月26日09:35|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (福岡城)

 福岡の街中にある城、福岡城(85・福岡)です。押印は平成26年11月23日、大野城訪問後、急いで臨床検査医学会に参加してからの訪問でした(いつもながら遠方の城巡りはバタバタです)。スタンプは古代の迎賓館といわれている「鴻臚館」跡の展示館にて押印しました。
 鴻臚館の遺跡は、その上にすっぽりと覆屋を建てた大規模なもので、福岡城と合わせて二重の国指定史跡であり、全国的にも珍しいそうです。城自体は天守がないため派手さには欠け、大きな公園といったところでしょうか(実際、舞鶴公園という公園です)。訪問時は「官兵衛」ブームでガイダンス施設なども充実しておりました。

 古代から鴻臚館がある非常に歴史ある地で、かつ、商業都市である博多を取り込む形で黒田長政が築城しました。貿易においても重要な位置を占め、歴史的にもフィクサー的色彩の強い黒田氏の中心地です。明治以降も大きな影響力を有する福岡藩関係ですから、鴻臚館と重なって建てられるというのも何か意味があるのかもしれません。
 隣接して、かつての博多湾の入り江「草ヶ江」を埋めたて城の大堀とした「大濠公園」があります。白く長い橋が島を中継して池の両端にかかる景色がとてもきれいな公園で、ここで時間をつぶしてから、博多で「水炊き」を食べました(佐賀への帰りの高速道が慣れないドライバーにはとても怖かった記憶があります…)。

 大きな天守台がある割には、天守があったという記録はないようですが、細川忠興の手紙に天守があったとする記載もあり、詳細は不明なようです。現在みると公園ですので、よくわからないのですが、築城当時は、かの熊本城主、加藤清正が「自分の城は3、4日で落ちるが福岡城は30日、40日落ちない」と語ったとされ、水堀を巧みに配した巨大な城郭だったようです。
 いずれにせよ博多を押さえるという意味は、黒幕である組織から、黒田に与えられた大きな使命だったことでしょう。そんなことを考えながら中州へ行きました(笑)

日本の城 改訂版 108号 (福岡城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2019-02-05


甦れ!幻の福岡城天守閣
佐藤 正彦
河出書房新社
2001-07T








tougouiryo at 2020年06月24日06:00|この記事のURLComments(0)

当院の6つの診療の柱

 当院の診療内容について、書いてみたいと思います。「統合医療」なのですが、日本ではまだまだ、それだけでは通じないですね。では統合医療の何をしているのですか?という問いが続くことから、これは明らか。こうした状況の中、まずは当院で行っている補完医療の種類を説明することにも意義があろうかと思います。

 そこで、たまに記載しているインテグラル理論に基づいて、その診療内容をご紹介します。まずはその武器となる方法論は6つ。

(1)栄養・サプリメント
糖質制限やたんぱく摂取などの栄養指導。健康増進のためのサプリメントの活用。分子整合医学(オーソモレキュラー医学の応用)による副腎疲労などの不調の解除、など。

(2)鍼灸・刺絡・ファッシア
通常の鍼灸に加え、体に停滞した瘀血を針とカッピングなどで取り除く刺絡療法。さらには頑固な深い痛みに対して超音波(エコー)により確認しながらファッシア(筋膜)のリリースなど、様々な方法で痛みを取り除きます。

(3)漢方・養生法
エキス剤や煎じ薬や、中医薬なども用いながら、主にがん(各種悪性腫瘍)の再発防止や、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、更年期障害などに対応しています。また東洋医学的な視点をいかした養生指導(温めや食事指導など)も行っています。

(4)ホメオパシー・エネルギー療法
統合医療的なホメオパシーの処方に加え、アイソパシーによる体質改善(花粉症対策など)やその他エネルギー医学的な相談も行っています。ホメオパシーは専門医の資格を活かして、英国直輸入の医師専用レメディを処方しております。

(5)心理・スピリチュアル
各種、心理療法との連携を通じて、メンタル・スピリチュアルの影響を考慮した統合医療を展開しております。インテグラルな視点から幅広く、心理学・哲学・霊学の視点を考慮していきたいと考えています。

(6)内科学・現代医療・臨床検査医学
内科専門医ならびに臨床検査専門医の資格を活かして、現代医療との境界領域のご相談にも幅広く対応しております。また持参された人間ドックなどのデータ説明や、気になる検査項目、現在の栄養状態や健康状態を採血検査(当院で採血できます)により詳細に説明いたします。

この6つの柱を多元的に組み合わせながら診療を行っております。

多元的な方法論をさらに詳しく知りたい方はこちら ↓ ↓ ↓

当院の統合医療の考え方、ならびにジャングルカンファレンスの基本的考え方を、分かり易く解説します。単回の参加も可能です。ご興味ある方は、どなたでも参加できます!


第3回オンライン講座 統合医療入門
『ジャングルカンファレンスと多元主義』
各論:ホメオパシーとその周辺


2020年 6月26日金曜日 
18:30〜20:00 (質疑〜20:30頃まで)


お申し込みは ↓ ↓ ↓

第3回統合医療入門@ZOOM講座

【申し込みフォーム】

https://forms.gle/8GbcF8DpMN8AwUXE8


tougouiryo at 2020年06月21日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (松代城)

 武田VS上杉の川中島の合戦での海津城がベースになっている松代城(26・長野)です。押印は平成21年7月19日です。長野駅近くに宿泊し、善光寺参りと合わせての訪問でした。川中島古戦場も近在にあり、城からは謙信の布陣した妻女山も望めるので、川中島合戦に興味ある方には、その地形も含めて楽しめると思います。

 復元された太鼓門や櫓台の石垣など見どころもあるのですが、当時はそれでもさっぱりとした印象でした(本丸内部はがらんとしていましたので)。同じような印象を持つ方もネットでは多いようです。ただ年々、整備が進んでいるようですので、現在は少し違っているかもしれません。近くには真田宝物館やエヴァンゲリオンでも有名な松代地下壕もありますので、お時間ある方は結構楽しめるようです。私は時間の関係で、城だけで、周辺施設は未訪問です。

 武田信玄好きにはたまらない山本勘助築城とされる「海津城」ですが、信ぴょう性は?といったところで、後に上杉支配下となり、森忠政を経て、松平忠輝により「松城」と改名、最後に真田信之により「松代城」となりました。武田からいろいろあって、最後は武田系の真田に戻ったわけですね。

 この真田についても歴史小説好きの方からするといろいろなドラマで語られますが、実際はどうだったのでしょうかね。関ケ原で親子が敵味方に分かれたにもかかわらず(つまり親族は敵方)、そのあと幕末まで真田家は、かつての主君の関連する土地で家名を継続、そこから佐久間象山を輩出、さらには本土決戦最後の拠点とされる松代象山地下壕、といろいろ歴史のカギとなるものが続出なので、何か真田家のウラを感じてしまうのは私だけでしょうか。歴史の地の訪問はこうした妄想が、よりリアルに感じられるのもまた魅力に思います。

 帰りには長野出身の人のおススメで、すき亭のすき焼きを食べて帰りました。これもまた城めぐり大きな楽しみの一つです。




あっぱれ松代城
松代春香
日本クラウン
2010-02-24



tougouiryo at 2020年06月20日06:00|この記事のURLComments(0)

鼻うがい続けてますか?

 人の往来もだんだんとかつての様子に復帰しつつあります。でも感染者数は、相変わらず上がったり下がったり。そんな中でも、うがい、手洗い、鼻うがいは感染予防の基本です。
 コロナ予防の方策として、ずいぶんと一般化してきたかのような「鼻うがい」ですが、ここにきてだんだんとやらなくなったという人もちらほら。

 ただせっかく習慣にしたのですから、忘れずに続けたいものです。マスクをしていても、当然、口から入った壁の「中咽頭」のみならず、ちりやほこり(そこにウイルス付着している可能性あり)は鼻の奥である「上咽頭」にも付着します。そこを、洗うのはある意味当たり前。うがいとともに「鼻うがい」が重要になってくるわけです。

 具体的には顔に付着した汚れを取るために、顔を洗い、口の中をすすぎます。いきなりうがいしません。口腔内の汚れをまずは洗い落としてから(口中をすすいでから)、いよいよ「うがい」です。この順により、汚れが奥に行きにくくなるといわれます。数回のうがいのあと、いよいよ「鼻うがい」。いろいろな方法や商品がありますが、まずはどれでもいいのでやってみること。うまくできなくても、とりあえず鼻の奥に洗浄液が入れば、少しは汚れがきれいになると思ってまずは挑戦。

 鼻の奥、口の奥、など普段意識することもない部位ですが、これを続けることで、その構造がだんだんと分かるようになると思います。未知の感覚というのは、最初はしり込みしてしまいますが、それを知ることで世界は確実に広がります。知ることは、変わることの第一歩。映画「マトリックス」も知ることにより、その世界を認識することができたわけです。

マトリックス (字幕版)
グロリア・フォスター
2013-11-26



 皆さんもこの機会に、鼻うがいで上咽頭という未知の領域を実感してみてはいかがですか。続ける中で、独特な鼻の奥の爽快感を得ることができると思います!



ハナクリーンS(ハンディタイプ鼻洗浄器)
ティー・ビー・ケー
2002-12-24



tougouiryo at 2020年06月19日16:38|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (大野城)

 大宰府古代山城群の中心的役割を担う大野城(86・福岡)です。押印は平成26年11月23日、県立四天王寺県民の森管理事務所でスタンプを押しました。

 いわゆる戦国・安土桃山の城とは異なり、白村江の戦いの敗北を機に、唐・新羅の侵攻に備えた古代の城で、巨大ですごいのですが、あまり整備されていないので見ずらいです。案内書なども県民の森の遊歩道の図みたいなのを頼りに行かなくてはならず、山城への入り口も分かりにくいです(現在では少し改善されているかもしれませんが)。以前。ある雑誌で城好きドクターが、好きな城としてここを挙げていたのですが、他の選択肢と合わせると「?」という感じです(行きにくい100名城に来たぜというアピールにはなると思いますが…)。
 岡山・鬼ノ城と築城目的が似ており、その規模の大きさも当時の政治状況から考えると納得の古代山城といったところでしょうか。いずれにせよ、白村江の敗戦による半島からの攻撃に対する恐怖が、そのまま城郭規模の巨大さにつながったような当時の心象を、時を超えて感じることが出来ます。
 ただ鬼ノ城と比べると、大野城は復元なども行ってないので、山中を案内図片手に、礎石や石垣を訪ね歩くといった感じです。
 回っているときは把握できていなかったのですが、後で調べてみると、博多湾から上陸された場合、水城とこの大野城、さらには南方のキイ城とで内陸にある大宰府を囲んで防衛している様子がよくわかります。

 百済からの亡命貴族の指導により築城したということですが、とにかくこの時代にここまでの規模の城があったというのは素直に驚きです。加えて、内部の水はけの必要から築かれた石垣群は、百間石垣を代表としてかなりの見ごたえがありました。
 帰路に、令和となって急に脚光を浴びた太宰府天満宮に立ち寄り(この当時は「令和」ブームになるとは予想だにしませんでしたが)、飛梅などを見学し参拝してから、学会場のある福岡へと向かいました。水城は時間がなく、訪問できませんでした。




 

tougouiryo at 2020年06月17日06:00|この記事のURLComments(0)

睡眠とれてますか?

 湿度も、温度もどんどん上がり、本日は気温35℃超の予報が出ておりますが、皆さん、夜はよく眠れていますか?
 暑さもさることながら、湿度の高さも不快指数が増し、良い睡眠の妨げとなります。ぐっすり眠ることで、気分も良好になり、免疫力も向上しますから、この時期の不眠は要注意です。

 一般に適度な運動が有効とされ、一日30分以上の歩行が週5日以上、ないしは、週5日以上の習慣的な運動をしている人は入眠障害や中途覚醒が少ないことが報告されています。

 また適切な栄養素の大切で、セロトニン合成に必要なトリプトファンやマグネシウム、ビタミンB6などは重要です。また神経の抑制性物質として有名なGABAやグリシンなども話題となっていますね。両者ともに睡眠における効果は実証されており、試してみる価値ありといってよいでしょう。

 そうした特殊なものに加え、カフェインへの注意も大切です。一般にカフェインには「門限」があるとされ午後二時までが良いといわれます。三時のおやつ以降のコーヒーはご法度、と心しておきましょう。また反対に午前中のカフェイン摂取は身体のリズムを整えるために必要だという見解もあり、コーヒー嫌いでなければ、タイミングによっては良いものにもなるというわけです。

 また直接的にメラトニンの摂取もとても効果的です。私も時折、摂取してから寝ますが、明らかに中途覚醒は減りますし、なんといっても寝起きがさわやかです。当院では、米国の医師専用サプリメント会社として有名なダビンチ社のものを扱っております。睡眠が今一つという方は是非一度ご相談ください。

 加えて、メンタルな技法としては、やはりマインドフルネスです。これは睡眠においても同様で、寝床で、閉眼したら心静かに呼吸に意識を集中させるわけです。自らの呼吸、息を吸っている、吐いている、を意識を向けます。同時に両腕・両脚が重くなる、などの自律訓練法的な暗示を入れても効果的です。いずれにせよ、心のおしゃべりをやめ、「瞑想」の訓練だと思い気長に行うことも大切です。
 まずは今晩から、いかがですか?

 以下の書籍も参考になりますよ。


SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
ショーン・スティーブンソン
ダイヤモンド社
2017-02-27


tougouiryo at 2020年06月15日13:47|この記事のURLComments(0)

第3回オンライン講座 統合医療入門 申し込みフォーム

 オンライン講座 統合医療入門の第3回開催のお知らせです。下記に申し込み用フォームがありますので、そちらよりお申込みください。

 内容は、前回の縮退と多様性の内容を復習しながら、いよいよジャングルカンファレンスの解説です。ジャングルカンファレンスの基本的思想である多元主義から、何故、ジャングルカンファレンスなのかといった根本的問題まで徹底解説します。

 ジャングルカンファレンスに参加したことがある方、今後参加を検討されている方、必見です。どうして統合医療において、こうした取り組みが必要なのかを理解することは、今後の臨床において非常に重要です。また、近接した分野として、オープンダイアローグや中動態、統合的心理学についても解説していく予定です。人が集って対話することの意義を、みんなで考えていきましょう。

 加えて、各論解説としては、ホメオパシーとその周辺を解説していきます。ホメオパシーの原理や社会的な背景、加えて、数年前に展開されたホメオパシーバッシング等の社会的事象についても併せて解説しますので、こちらもお楽しみに。これまであまりホメオパシー領域でのコメントはしてこなかったのですが、今回はそうしたところにも突っ込んでみたいと思います。

 ジャングルカンファレンスと多元主義について、みんなで考えてみましょう!今回からの参加者の方も大歓迎です!


第3回オンライン講座 統合医療入門
『ジャングルカンファレンスと多元主義』
各論:ホメオパシーとその周辺


2020年 6月26日金曜日 
18:30〜20:00 (質疑〜20:30頃まで)


お申し込みは ↓ ↓ ↓

第3回統合医療入門@ZOOM講座

【申し込みフォーム】

https://forms.gle/8GbcF8DpMN8AwUXE8



tougouiryo at 2020年06月14日06:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (武田氏館)

 言わずと知れた信玄公の躑躅ヶ崎館、武田氏館(24・山梨)です。押印は平成23年7月3日で、初訪問の時はいかなかったのですが、その後、詰めの城である、要害山城と合わせて何度か訪れました。要害山城は温泉に駐車できるので、ハイキング、城めぐり、温泉と合わせ技でとても良いところです。ちなみにこの詰めの城は武田信玄生誕の地、です。そして館は現在、武田神社です。

 甲府の駅に降りると、さっそく武田信玄公の像があり、さすが甲府といった感じ。駅前の甲州地鶏の焼き鳥屋に何度か行きました。駅から緩やかな坂をひたすら上り、武田神社に到着します。足利氏館同様、居館形式の単純な構造ですが、室町将軍邸である「花の御所」を模して建造されたそうです。

 神社だと持っている人には神社にしか見えませんが、水堀や土塁などもしっかりとあり、立ち入り禁止区域ながら「天守台」もあります。ただしこれは豊臣期のものらしいですが。また曲輪もいくつかありますが、これも武田滅亡後に増設されたものだということです。いずれにせよ、その目で見るとなかなかに城郭っぽい構造を認めますが、神社だとしか見なければそのようにしか見えないかもしれませんね。

 入り口前には土産物屋があり、信玄餅アイスみたいなのを食べました。夏だったので、えらい暑かったのを記憶しています。

 よく信玄の言葉として「人は石垣、人は城」といって、だから信玄は館だけで城を作らなかった、と説明されることが多いのですが、居館の奥に詰城があって、これだけ立派な居館があるのある形式は、信玄が城を作らなかった、というのとは違うと思います。これは城好きの感覚からすれば当たり前で別に信玄の言葉を特別視するほどのこともない、戦国大名としては常識的なように思います。
 これに似てると思うのは、薩摩の島津による鹿児島城で、薩摩藩が結束が固かったので、守備を強める必要がなかったというのですが、背後の城山が詰城なのでこれもそれほど例外的ではないように思うのです。実際に訪問することで、いろいろと解説書とは違う感想を持つものです。











tougouiryo at 2020年06月13日06:00|この記事のURLComments(0)

第3回オンライン講義の概要

 第3回のオンライン講義統合医療入門の準備をしておりますので、少しメモ的に記載しますので、ご興味ない方はスルーしてくださいませ。今回のオンライではジャングルカンファレンスについて、その意義を幅広く解説していきたいと思います。
 ただ補完医療関連の人たちで、会話しているだけではなく(そうした面もあるのですが)、そこには他の人たちの会話を聞くことによる「リフレクティング」というプロセスが介在することにより、結論は出ないまでも結論めいた段階くらいには到達していきます。またそこには、参加者全体による「連帯」も形成されてきます。こうした数々の成果が生み出されていくわけです。

 そしてそのための基盤には「多元主義」がなくてはなりません。それは当然、教条主義ではなく、折衷主義でもない、多元主義なわけです。そこで多元主義とは何かを、あらためて考えてみたいと思います。ここにも言葉の使用の難しさがあり、使う人によって「多元主義」の用法が異なることもまれではありません。

 かなり用語の使用には神経を使っているであろうケン・ウィルバーでさえも、この多元主義の用法は、折衷主義的な用法との混同も大きいように思います。こうしたことがその後の理論展開にも若干の混乱を及ぼしているようにも思うのです。そこで、この多元と折衷の違いに注意しながら、使い分けるということをあらためて考えてみたいと思います。

 こうした用語を巡る議論の整理により、統合医療をめぐる概念の混乱解消のポイントが潜んでいます。これはこと統合医療にのみ言えることではなく、統合や総合、融合と称される分野には幅広く適応できる考え方です。
 つまりビジネスや教育、人間関係など実に幅広い領域にわたる問題なのです。こうしたことを集団における「多元」、個人における「多元」など、場合を分けて考えてみたいと思います。統合医療を考えながら、この問題の射程の大きさを感じて頂きたいと思います。


現代精神医学原論 【新装版】
ナシア・ガミー
みすず書房
2020-04-01










精神医学の概念デバイス
村井 俊哉
創元社
2018-07-18



tougouiryo at 2020年06月12日23:49|この記事のURLComments(0)

統合医療基礎医学検定 開催決定!

 統合医療の共通言語としての、基礎医学の学習の目安、目標となる「統合医療基礎医学検定(統医検)」を開催することが決まりました。

 自分の体を知るということは、誰にとっても大切なこと。そうした医学の基礎を担うのが「基礎医学」です。個々に学習したり、勉強会をしたりと、その学習方法は様々ですが、日々の業務の中で、ついついそうした学習もおろそかになりがち。そうした基礎医学を学習しようという方に、一つのメルクマールとなるような役割がこの「統合医療基礎医学検定(統医検)」です。

 また統合医療は、非常に幅広い領域で、多彩なセラピストが集う世界です。こうした中では、それぞれの用語で意思疎通を図ろうとすると、なかなか共通言語が見つからないことも稀ではありません。そのために、用語集的なものを作成したり色々な試みがなされておりますが、未だ十分な状況でないのが現状です。

 そこで、誰もが建前としては必ず共通するであろう基礎医学を、その言語とすることで統合医療における共通了解をはかろうとしてきました。これはジャングルカンファレンスや、クリニックでの学習会などでも継続しておりますが、その学習目的となるような試験・検定が求められており、このたび、この検定の企画が出来ました!

 正式な開催は9月上旬になっております。会場におけるマークシート式に加え、オンライン開催も検討しておりますので、地方の方にもご参加いただけると思います。

 そのためにオンライン試験の準備も兼ねて、この検定のプレテストを開催することになりました。実際のテストの3割ほどの分量ですが、問題レベルなど、実際の感じが掴めるのではないかと思います。 今回はジャングルカンファレンス会員限定ですが、本ブログをお読みの方には、特別にご案内しますのでジャングルカンファレンスHPから「小池のブログを見た」と試験申し込みのメールをください。お待ちしております。


第0回 統合医療基礎医学検定(プレテスト)
6月27日土曜日 16:00〜16:30

(このプレテストはオンラインのみでの開催になりますので、該当の時間スマホやPC等でのアクセスが必要です。詳細は申し込みメールの返信にてお伝えします)



tougouiryo at 2020年06月11日09:03|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (佐賀城)

 2004年に立派な御殿が復元された佐賀城(89・佐賀)です。押印は平成26年11月22日で、肥前名護屋城から呼子をまわり、訪問時は閉館時間ぎりぎりでかなり薄暗くなっていた記憶があります。

 佐賀駅からもいける町中の城といった感じ。龍造寺の居城である村中城を、家臣の鍋島直茂が改修拡張した城で、活躍した家臣により最終的には藩ごと簒奪されたという城郭です。
 立派な天守台ときれいな復元御殿が印象的でしたが、ぎりぎり押印に間に合った、とういった感じでばたばたと見学しました。門扉には佐賀の乱の銃撃戦による弾痕もあり、訪問時は、幕末の名君鍋島閑叟の特別展が本丸歴史館で開催されていました(明治天皇御愛蔵の閑叟の書、初公開でした)。

 佐賀城の前身である村中城の戦いは、訪問当時はあまりよく理解していなかったのですが、その後、城めぐりアプリの合戦イベント「今山の戦い」で体験することができました。ちなみにこの時は龍造寺軍で勝利しました(笑)
 実際の戦闘では、村中城にこもる龍造寺軍5000は、そのほぼ10倍の兵力で攻める大友軍が総攻撃の前夜の酒盛りをしているという情報を得、未明に本陣の今山を急襲。これにより大将を討ち取り大友軍は撤退となったという戦いです。
 これにより龍造寺は勢力を拡大しますが、結局はその家臣である鍋島により佐賀藩が成立します。皮肉なようですが、この奇襲戦の要である前夜の酒盛り情報を伝えたのも鍋島直茂ではあるので、それ以前の活躍と相俟って仕方ないことなのでしょうね。(直茂の優秀さを見越して慶詁瑤浪反辰慮綺覆貌ったということなのでしょう)

 また明治になってからは不平士族を束ねた江藤新平による「佐賀の乱」の舞台となり、近代戦も経験しています。ただし、新政府大久保卿により佐賀城を攻略され、あっけなく平定されています。まあ、この佐賀の乱も謎の多い反乱なので、そもそも江藤新平に反乱する気があったのか、ただ下野しただけなのではないかと疑問視する声もあるほどです。ただしその結末が、初代司法卿にして「さらし首」、というあまりのインパクトです…。

 城郭は御殿中心のさらっとしたものですが、そこをめぐる歴史が奥深いお城でした。佐賀に来ることもなかったので、この辺りの歴史をしる良い機会になりました。福岡の検査学会に参加するための旅行だったのですが、当時、スマップのコンサートと重なってしまい福岡のホテルが軒並み取れず、その分の宿泊も全て佐賀だったので、ずいぶんと長く滞在した印象です。





江藤の首を晒せ―実録・佐賀の乱
光武 敏郎
葦書房
2000-10T


漫画 鍋島直正
梓書院
2018-02-27


tougouiryo at 2020年06月10日06:00|この記事のURLComments(0)

うつと栄養 気分の落ち込みに気を付けよう!

 栄養不足による「うつ」を考えてみましょう。うつ等の精神的な問題はともすると、「こころのお医者さん」専門ととらえられがちです。実際、重度の抑うつや、統合失調症など明らかな精神的症状は、専門的な治療を要しますが、日常の中で、疲れやストレスから気分の変調を起こすこともまた珍しくありません。
 そうした時に、少し軽めだからといっても、抗うつ剤などの薬物には、抵抗のある方も多いのではないでしょうか。そうした時にまず試して頂きたいのが、栄養的なアプローチです。以前よりも、こうした気分の落ち込みなどに対してサプリメントなどを用いて栄養学的なアプローチをとるドクターも増えてきているように思います。
 私も内科医の資格ですが、こうした精神的な(特に気分の落ち込みなど)症状で受診される方も少なくないので、まずは食事・栄養からのアプローチがほとんどです。専門の方からすれば、一言いいたいこともあるのでしょうが、やはり栄養的な補充をしたうえで、あまり効果なければ薬物という選択の仕方もこれからは増えてくるのではないでしょうか。

 そうした中で、とりわけ「うつ」との関連の強い栄養素はビタミンB群です。エネルギー代謝にも関与するので、活動の度合いなどにも大きく影響してきます。
 また副腎疲労なども関連するのが、ビタミンCやマグネシウムです。これらの不足による副腎の弱りが、気分を落ち込ませることはよくあります。長いストレスが続いた後などは特に要注意ですね。
 加えてステイホームが続いた現在、外出を控えて紫外線に当たらないことが原因になっている「うつ」もあります。ビタミンDの不足です。これは今回の新型コロナ感染をはじめとして、多くの感染症の発症とも関連が指摘されており、とくに最近マスコミ的にも大きく注目されていますね。
 さらに、女性に多いのが、鉄欠乏による「うつ」です。血液検査で貧血が指摘されていなくても(もしくはかつて治ったとしても)、体内での貯蔵鉄(フェリチン)が少ないことは珍しくありません。ヘム鉄など良質な鉄の補充により、みるみる元気になる女性はたくさんいます。
 多彩な欠乏症状を示す、亜鉛の不足にも注意したいところです。味覚障害、皮膚炎、食欲不振、貧血などが見られます。とくに鉄と亜鉛は、含有される食品が限られますので、かなり気を付けて食事をしていても、特に女性は少なくなってしまうことが稀ではありません。
 さらに動脈硬化防止などで話題に上がるDHAやEPAなども、うつ的な症状に効果ありといわれいますので、栄養と精神・心理の状態について、詳しい先生に一度相談されるのが近道でしょう。

 こうした栄養とうつの関連では、分子栄養学、分子矯正医学、オーソモレキュラーといった分野が得意としています。なんでも分子栄養がいいというわけではないのですが、こうした気分の落ち込みなどには特に適しています。ハーブ・漢方も良いのですが、代謝として必要な物質は、やはり十分に「補充」するという方針が適するように思います。




tougouiryo at 2020年06月08日05:00|この記事のURLComments(0)

オンライン統合医療講座、次回は6月26日(金曜)です!

 一昨日は、オンライン講座統合医療入門の第2回でした。無料お試し講座がだ1回でしたので、本格的内容の講座としては実質的に第1回のような感じでした。
 第1回の印象的な統合医療の概説から、一転してなぜ「統合」なのかを解説始めました! 第2回のキモとしては、何故医療において「多様性」が求められるのか? 医療において多様性は必要なのか?といった疑問を軸に、「医の多様性」「縮退」を中心に解説しました。また各論としては、漢方・鍼灸、サプリ・アロマなどの概略をお話ししました。

 そして今度の第3回は、多様性を認めたうえで、ではどのような多様な在り方が重要なのか、という点を、教条主義、折衷主義、多元主義、統合主義の四つの立場から考えていきます。精神医学など、複数の立場がある分野ではどのようにしてこうした問題を扱っているのかを幅広く考える内容です。また、いよいよジャングルカンファレンスの本当に意味も解説したいと思います。ジャングルカンファレンス、もしくはジャングルカフェなどへの参加をご検討されている方は、必見の内容です!


第3回 オンライン講座 統合医療入門 
「ジャングルカンファレンスと多元主義から統合医療を考える」
6月26日金曜日(18:00〜19:30 質疑20:00までの予定)
参加費:3000円

(申し込み方法は、後日、当HPにて告知いたします)



 統合医療の総論としても、いわば中核的な理論ですので、この回だけでも独立して理解できる内容になっておりますので、ぜひとも初めての方も奮ってご参加ください。講義内容の資料なども配布しますので、聞き逃しの心配もありません。

 本日、16時からジャングルカフェが開催されます。現時点でメール会員登録をされている方は参加費無料ですので、ぜひともご参加ください。来月7月は、「奇数月第2木曜!」ですのでジャングルカンファレンスです。来月からジャングルカンファレンス&カフェは、会員制となります。便利なカード決済で、地方でも全国的な統合医療グループとして活動できる絶好の機会です。是非とも仲間になって、統合医療の輪を広めていきませんか!ご興味ある方は、こちらからお問い合わせください

(オンライン講座とジャングルカンファレンスは申し込み先および方法が異なりますので、ご注意ください)
 
tougouiryo at 2020年06月07日05:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (小田原城)

 小田原攻めの攻城をここ数回取り上げてきましたが、いよいよ小田原城(23・神奈川)です。100名城の押印は平成21年6月29日です。

 当時、スタンプラリーが始まってそれほど経っていないにも関わらず、訪問者数の多さから既にスタンプが劣化してしていました(現在は復活しているかもしれませんが…)。本丸は、当時は遊園地というか公園化されていて、動物園のような感じで、象までいました。小諸城も同様に動物園になっているので、一時期の城郭の利用法として盛んだったのでしょう。一頭だけの象、それほど観客もいなそうで、なんだかとても寂しそうでした。それから、しばらくしてニュースか何かで、(記憶が曖昧なのですが)その象の死亡を知りました。

 訪問の際、「ういろう」屋さん(といっても「薬」です)によって、薬の「ういろう」を買いました。漢方薬局が併設されていて、ちょこっとのぞいたところ、薬剤師さんが一人いて漢方の処方をしているようでした。どのような処方の方法なのか知りませんが、歴史ある場で漢方処方が出来る、というのはなかなかうらやましい環境だと思いました。

 銅門や馬出門などが復元されていて、子供の頃に来た印象とは少し違っているなあ、と感じました。1997年の復元で、かつてを偲ばれる立派な門でした。三重の天守は1960年に鉄筋コンクリートで復元されたもので、明治期まで残った関東の天守としては、この小田原城が唯一ということです。この近世城郭は、豊臣の包囲したものとは違っておりますが、近くにある秀吉による一夜城からこの天守を見ると(とても小さいですが見えます!)、これまでの落城した諸城を思い、実に感慨深いものです。

 総構という、町ごと土塁や空堀で囲い込む壮大な防御設備により、鉄壁の守りを貫いていた小田原城でしたが、これもやはり豊臣の大兵力を前にしては、勝敗は戦う前には決していたも同然です。兵力に加え、周辺の北条方の諸城を、特に要となる城郭を徹底して落城させた秀吉の戦法は、心理戦としてもかなり有効だったようで、八王子城落城などはかなり主戦派の心を挫いているようです。何事もその設備だけでなく、そこに関連する無形の心理状態などが大きく影響することを教えてくれています。

 小峰の大堀切や稲荷森総構掘など、当時の総構の遺構は、残念なことにまだ未訪問なので、ぜひ機会を見つけていきたいものです(この記事を書いている時点では非常事態宣言中なのでいつになることかわかりませんが)。

 小田原攻めに関連する城郭をいくつか見てきましたが、実に作りこまれた見事な城郭も、歴史の流れという大きな濁流には全くの無力といった感想を持ちます。我々は、細かな対策や作戦を立てることで眼前のリスクを何とか減らそうと試みます。これが奏功することもありますが、常に思い通りにいくとは限りません。あらゆる取り組みが意味をなさないことを覚悟する、という状況もまたあり得るわけです。ハーバード教育学研究所のロバート・キーガン博士は、次のように述べています。

 こうした状況においては、私たちが問題を解決するのではなく、問題が私たちを解決するのである。







日本の城 46号 (小田原城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2013-11-26







tougouiryo at 2020年06月06日05:30|この記事のURLComments(0)

オンライン講義 統合医療入門 申し込みフォーム

オンライン講義の申し込みは以下のフォームにてお願いいたします。
直前になってしまい、すみませんが、明日の開催につき、本日中に申し込みをよろしくお願いいたします。(今後の認定単位の必須講義とする予定ですので是非ご参加ください)


第1回【 統合医療入門@ZOOM講座
日時:6月5日(金)17:00〜18:30
質疑応答で最長19:00まで

参加費:3000円

申し込み方法:
必ず以下の申し込みフォームよりお願い致します。 
↓ ↓ ↓

https://forms.gle/7CHd3nw3tvr2Hsst9



tougouiryo at 2020年06月04日10:36|この記事のURLComments(0)

統合医療を考えることは「多様性を考えること」

 明日はオンライン統合医療入門の開始となります。前回の概略を復習してから、いよいよ本題に入っていきます。

 いろいろなご意見を伺って、気づいたことは、セラピストなど実際に治療にあたっている方は「統合医療」というのはなんとなく知っているが、知っていることと自らの仕事との関連がじつはあまり掴めていないということ。これは「統合医療」を称する側にも大きな責任があることなのですが、なにやらぼやっとした、イメージだけお伝えしてその概要を伝えていないということがあまりにも多いということでもあります。これは学会なども例外ではなく、統合医療とは何かということが実例としてうまく提示できていないことによります。

 これに対しては統合医療モデルとして、これまで拙著などにてくり返し述べてはいますが、それでも、やはり「総論」や「概論」では実際に役に立つとは思えない、そんなことより具体的なことが知りたい、というようなご意見をいただいてきました。
 全くその通りではあるのですが、ちょっと反論したいのは、総論や概論は役に立つ、現実臨床で大きな力になるということです。そのためにはロマンティックな、気持ちの良くなる耳に心地よい空論は実は何の役にも立ちません。他の療法・方法と並び立つ中で、どのような立ち位置でいるべきか、どのように処すべきかということをしっかりとした考え方のもとで、互いに切磋琢磨していくことが重要なのです。
 これにより、自らのセラピー、自らの生き方が改めて見えてくることになります。ただ自らの方法論だけにしがみついていては、なんらその限界を超えることはできません。

 昨今、多様性の重要性が至る所で強調されるようになりました。そうした中で、多様性からいかに決断するべきか、いかに多様性を確保すべきかなど具体的な問題は放置されたままです。
 多様性をいかにうまく扱うかという問題は、統合医療に限定される話ではないのです。つまり、それは日常生活のあらゆる場面でも、もっといえば人生のあらゆる場面で、選択を迫られる問題への取り組みの姿勢そのものでもあります。それゆえに、統合医療の根本的な問題の考察は、今を生きる我々にとって大きな問題でもあるのです。

 そうした統合医療問題を考えながら、多様性の時代を生きるための指標を考えていこうというのが、実は今回開講する統合医療入門の大きな目的なのです。こうした多様性の時代を生きるために考えておかなかればならないことを、実際の補完代替医療の解説とともに考えいきたいと思います。
 また全貌は後日発表しますが、そこに共通言語としての基礎医学の学習と「基礎医学検定」、自らの体調チェックなどセルフケアに役立てる「ライフ分析」、などをあわせて認定制を設けたいと考えています。ご興味あるかたは、是非、今回のオンライン講義からご参加ください。



 

tougouiryo at 2020年06月04日10:28|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (名護屋城)

 今回は、尾張名古屋ではなく、佐賀の名護屋城(87・佐賀)です。押印は平成26年の11月22日です。佐賀駅前に宿泊後、唐津城を少し見てから訪問しました。立派な建物の県立名護屋城博物館の敷地内にあるような形で、駐車場も含めよく整備された城跡でした、が…。

 将来的な明の征服を念頭に、朝鮮出兵の前線基地として築城された豪華な五重天守だったといわれます。秀吉死後は、廃城とされ唐津城に用材転用され、島原の乱以降は、反乱軍の拠点にならないように徹底的に破壊されたようです。まさに朝鮮出兵を目的にした短期間の「幻の城」といえるかもしれません。それでも当時の規模は天守台などの遺構から十分伝わってきます。玄界灘に面した天守台からは、広々とした海が見え、晴れた日には対馬まで望めるということです。
 広々とした全域は非常に見学しやすい形で整備され、博物館の模型からもその全体像の壮大さが伝わってきます。(このようにとても整備された城跡だったのですが、あまり城巡りのサイトなどでは指摘されていませんが、城主である秀吉の出兵に対しての博物館の解説・解釈が一方的なように感じたのが今でも印象的に残っております…)

 また、この城は本体となる城に加え、周辺に130もの陣跡が広域に点在していることも一つの特徴です。まさに戦国武将勢ぞろいといった感じで、各々の陣跡が周辺マップで回れるようになっています。一つ一つは「陣」ですからそれほど大きくないのですが、これほど「密」に戦国武将オールスターそろい踏みとなる史跡はここだけでしょう。とてもすべて回れないので、徳川家康や前田利家などの主だった武将のところだけ回りましたが、時間があれば、ゆっくりまわりたい名所です。国を挙げての一大出兵であり、これを機に豊臣政権が揺らいでいったのも理解されます。

 そのあとの城めぐり予定や、この近くの「呼子のイカ」が食べたかったので、早々に切り上げざるをえませんでした。ちなみに、期待していった呼子のイカは、当地では団体旅行御一行様向けの大きなお食事処が多かった印象です。私も、大きなホールようなお食事処でイカ刺したべました。ちなみに、佐賀駅近くの居酒屋でも「呼子直送!」のイカ刺し食べられたので、現地に赴く必要ないのかもしれませんが、やっぱり気になったので…。

 豊臣政権最後の大イベントの舞台、肥前名護屋城。歴史的事件を体感するにはもってこいの城跡といったところでしょうか。これほどの大きな動員力を有した政権が、ほどなく倒れていくと思うとなんとも感慨深いですね。ちなみに、秀吉がこの城に滞在期間中が、大坂の淀君の受胎時期と重なるというネタもよく話題になりますね。













tougouiryo at 2020年06月03日06:00|この記事のURLComments(0)

タオ自然学を読んで感じたこと 「統合」の意味すること

 前回に引き続いて「タオ自然学」を読んでいて感じたことです。思いつきのメモなのでご興味ない方はスルーしてください。

 「統合」について。この統合という用語がかなり多くの混乱を生み出していることを強く感じています。訳するときに分けて訳そうとしても、なかなかうまくいかないのでしょう。翻訳者の方の、モヤモヤが伝わってくるようです。とくにインテグラル理論についてはそれをつよく感じます(ケン・ウィルバー自身もそうした不満を書いています)。それゆえにカタカナで「インテグラル」としているのでしょう。
 Integrativeでも、 Integratedでも、 IntegralでもそのあとにMedicineとなれば、訳語とした場合は「統合医療」ということになります。私も統合というと、『統合医療の哲学』等ではナシア・ガミーの論点を踏襲しているので、統合主義の折には、「アウフヘーベン(止揚)」の意味合いで用いることが多いです。
 これはガミーのいう統合主義がそうした要素が強いからで(それゆえにガミーは研究などの「理想状態」に適応しています)、そのために多元を強く考慮した際には私は「多元的統合医療」という名称を提唱しました。この用語は、いささか語義的矛盾があるのですが、言わんとしていることは伝わったようで、数年前に統合医療学会においても認められ「学会賞」を頂きました。
 つまり統合医療など統合的アプローチを語る際には、多元的な考え方がどうしても前提になるわけです。そうするとアウフヘーベン的な「統合」とは少し意味合いが異なってくる感じがするのです。

 1970年代に書かれたこの「タオ自然学」は、こうした分野において、もはや古典的といっても良い位置づけになると思います。ここで、量子の波動性と粒子性について議論されています。
 これを東洋的な陰陽思想に対比させるわけですが(今では珍しくもない視点ですが)、それにより現代物理学と東洋思想とを統合的に「合一」させる論法を展開していきます。
 それはまさに両極となる思想の「合一」としての統合といってよいと思います。今日の統合医療も(新規参入された先生方がこの件を理解されているかは置いておきます)歴史的には明らかにこの論点を一定の割合で踏襲しているといってよいと思います。ある種のホリスティック的な思想においては、そうした風味の説明がされていると思います。
 しかし、ウィルバーの今日の著作などでの「インテグラル」の意味合いはこれではありません。訳者による解説書である『入門インテグラル理論』の扉にはインテグラルについての2つの意味合いが強調されています。
インテグラルとは
「統合的」「包括的」:分散された領域をつなぎ合わせる。
「必要不可欠」:世の中にある膨大な情報から絶対に見逃してはいけないものを見極める。

・・・とあります。
 つまり、ウィルバーのいう「インテグラル」は合一をめざしているわけではなく、必要不可欠なものを取り漏らさないようにしながら、分断された領域をつなぎ合わせている、という意味合いだというわけです(何となく積分的ですね)。これは「合一」というような意味よりは、「綜合」の意味合いのように「束」にしてまとめるのに近いように思います。

 おそらく統合医療における統合は、こちらに近い意味合いだと思うのです。でなければ、複雑な現実の臨床例を扱うにはあまりに非現実的です。
 それゆえに「合一」的な意味合いで、症例を無理に語ろうとすると、よほど「よくできた」症例で説明するしかないわけです。こうした例は素晴らしいですが(本当ならば?)、現実的な臨床の方法論としては役に立ちません。プラグマティックに意味ある「統合」は「合一」的ではなく、ある種多元化されたものの「つなぎ合わせ」的、「結束」的、といってもよいかもしれません。いわば「合」ではなく「結」的です。ウィルバーの理論に基づけば、様々なステージのラインが束のようになり、結束されているような感じとでも表現できるでしょうか。これはいわば多彩な花束を束ねた「リボン」のようなイメージです。(こうした統合医療観から、当センターの身心工房は「リボン」と名付けています!)

 時間が経過した書物というのは、少し前のモヤッとした概念を第3者的に見ることが出来、とても大切な気づきを与えてくれることをあらためて感じました。「結(ゆい)」の意味するところは、今後の統合医療を考える際に、一つの手がかりになっていきそうな予感がしています。マッチョで原理的な「合」ではなく、緩いけれども全体の華やかさ美しさを有するかたち、での「結」的な「統合」こそが我々の求める統合医療像に近いのではないでしょか。

 詳細は覚えていないのですが、確かゲーテだったと思いますが、ニュートンの近代科学的方法を評して、美しい婦人の顔にかかるベールを無理に取り除いてその顔をまじまじと観察するようなものだといったようです。ではゲーテは、これに対してどうしたというのか。ベール越しに、光の陰影とともにうつむく美しい表情をそのまま眺めるという方法をとる、というような表現をしたように思います。(大体です、詳細不詳のためご存知の方教えて下さい)

 こうした「結(ゆい)」的統合でありたいと、読後にふと思いつきました。




ゲーテとの対話 全3冊セット (岩波文庫)
エッカーマン
岩波書店
2013-12-19


 
 

tougouiryo at 2020年06月02日05:00|この記事のURLComments(0)

タオ自然学

 今月はStay Homeでしたので、統合医療の「そもそも」を考える時間にしていました。統合、インテグラルの在り方や、スピリチュアリティの位置づけなど、ちょっと忙しい時には考えにくいものに時間をかけてみました。(この成果?としてオンライン統合医療講義を開講しますので、ご興味ある方は是非ご参加下さい)

 特に歴史的には、統合医療の前段階ともいえるホリスティック医療の在り方や、その母体とも言えるニューエイジムーヴメントについては、医学生の頃に盛んに読んでいましたが、ずいぶんご無沙汰していました。
 そうした中で原点回帰のような形で『タオ自然学』読んでみました。この本はたしか、まだ大学教養部だった頃、友人に借りて読んだ以来です(この愛煙家の友人の下宿でワイルの著作とも出会いました)。当時はざっと、こんな感じか、といったくらいでしたが、現在読むと少し感想が異なります。
 ケン・ウィルバーはカプラのこの著作を独白(モノローグ)であるので、大きな変化につながらなかったように述べており、確かに読んでみるとその通りではあります。ただ当時の雰囲気として何人もの人達が、ここに物理学をはじめとした科学が東洋の深淵な思想と統合されていく様子を夢想し、輝かしい未来を思い描いたのではないでしょうか。そうした歴史的な意義は大きかったのではないかと思います。しかしそれでも、この内容はウィルバーの言う「左上象限(1人称)」であることに変わりはありません。

 そうしたことの影響なのでしょうか、続くニューエイジの旗手、デヴィッド・ボームは、ダイアローグの重要性を説きます。隠れた変数説により量子力学を説明しようとした物理学者ですが、ダイアローグへの可能性を見出している姿勢は、この1人称性を超えるべく、2人称(左下象限)とウィルバーの表現する「間主観性」の重要性を理解したうえでのことなのかもしれません。
 いずれにせよ。この『タオ自然学』のベストセラー化によりニューエイジムーヴメントが展開していくことになるのです。そうした当時の「力」を感じ、ややもするとEBMの申し子に自ら進んでならんとしている統合医療の昨今の風潮を、再考させてくれる良い機会になりました。(ちなみにEBM的な方向性自体は良いと思います、他の視点とあわせて複眼的にインテグラルにいくべきではないか、というのが私の主張です)



tougouiryo at 2020年06月01日05:00|この記事のURLComments(0)

シュタイナー哲学入門

 スピリチュアリティの本をいくつか読んでいたのですが、そうすると久々にシュタイナーが気になり、『シュタイナー哲学入門』を読んでみました。好きな書き手である若松英輔さんの解説で、レビューの評判も良かったので購入しました。
 シュタイナーそのものの著作は、どうも苦手であまり読み進められなかったのですが、こちらは哲学史のなかでのシュタイナーの位置づけ、さらにはフィヒテ、ヘーゲル、ゲーテ等の関連、とりわけブレンターノとの関係はとても興味深く記載されていました。代替医療系からの記載ばかりだと、シュタイナー押しが強すぎて、ちょっと苦手だったのですが、こうした視点の著作はとても興味深く、ゲーテと絡めてさらに関心がわいてきました。ドイツロマン派についても勉強になりました。

(ちょうど解剖学の勉強会が終わったばかりでしたので、ゲーテと三木成夫の関連も併せて読んでいたので大変触発されました。三木成夫の「原形」「おもかげ」についてはまた機会をあらためて考察してみたいと思います)




tougouiryo at 2020年05月31日12:02|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (山中城)

 今回は、一時的に東海の城、山中城(40・静岡)です。前々回からの小田原攻めシリーズで、東海道上にある、小田原への最後の要とも言える城です。

 100名城押印は平成21年の6月28日です。駐車場に車を止め、道路向かいの売店にスタンプがありました。当時は、まだ城めぐりを始めたばかりでしたが、「最近、100名城の人が結構いらっしゃいますね、かなり廻られたのですか」とお店の人に声をかけられたのを覚えています。ここは沼津、三島によく行っていた時があるので、そのたびに幹線上に位置するアクセスの良い城なので、何度も行きました。近年では、独特の形状をした「障子堀」が大人気で、お城好きからはベルギーワッフルとも称されております。どこかの歴女が「好きなお堀は障子堀!」とも言っておりました(笑)。

 この城はまさに東海道上に両側から挟むように縄張りで、まさに「関所」のように位置しています。豊臣の天下統一の締めくくりとして小田原城へと向かうには、通らざるを得ない位置です。既に天下統一へと向かっていた時期ですから、戦国の世と比べると戦闘がずいぶんと減り、逆に手柄を立てる機会もまたぐっと減っていた時期でもあります。そうした意味でも、華々しい業績を上げるめったにない機会といった意味合いが、この山中城をめぐる戦いからは見えてきます。
 
 この城も八王子城同様、戦闘までに整備が間に合わず、未完成のまま戦闘に入ります。東海道を上ってくると右手側に位置する出丸(岱崎出丸)で戦闘が開始され、豊臣側の一柳直末が討ち死(三の丸跡のお寺にお墓があります)。しかし攻城側の多数の兵により二の丸、三の丸と次々におち、山中城はその日のうちに落城します。障子堀をはじめ、いくつもの技巧を駆使した北条の築城技術が盛り込まれた城郭ですが、やはり大群にはひとたまりもないということでしょう。

 この小田原攻めの際には関東各地の城が落ちていくわけですが、どれもこれまでの築城の様々な技法にも関わらず、圧倒的な豊臣軍の数にはかなわないわけです。そうした意味で、小田原の喉元とも言える立地の山中城は、凄まじい勢いで飲み込まれる運命の城だったといえるのではないでしょうか。

 近くには旧東海道の石畳の街道もあり、城自体も駐車場完備で、よく整備され、歴史に興味がなくても障子堀の美しさは一見の価値ありです。少し足を延ばせば、三島大社、そして三島のうなぎが食べられます。






 

tougouiryo at 2020年05月30日06:00|この記事のURLComments(0)

オンライン統合医療入門のご案内

 6月5日金曜日17時開催予定のオンライン統合医療入門のご案内です。
 先週は、統合医療入門の第1回として、入門の入門的に、代替医療の概略やら、アリゾナ大学での統合医療プログラムの様子、ルルドの奇跡など、統合医療を外側から眺めたような内容でした。

 今回は、前回の入門を軽くおさらいしながら、代替医療・東洋医学の各論を解説します。とくに漢方・鍼灸・サプリメント・アロマセラピーなどの基本的な治療をざっと眺めてみたいと思います。加えて、統合医療の概論としては、なぜ多彩な療法を考え併せていくのか、その理由を「医の多様性」という概念で解説します。
 昨今、何でもかんでもダイバーシティといわれる割には、医療の世界ではほとんど耳にしない多様性。それどころか、統一性、均一性こそが重要視されている中で、「縮退」という人・社会に広く適応できる物理現象から、多様性であることの大切さを説明していきたいと思います。

 統合医療そのものの理解はさることながら、それ以外の社会一般についての理解においても皆さんの参考になるのではないかと思います。積極的な質疑応答も行いたいと思いますので、奮ってご参加ください。

 具体的に申し込み方法や、参加費などの詳細は近日中にここに発表しますので、6月5日金曜日17時からのお時間を空けておいてください。





tougouiryo at 2020年05月29日10:49|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (平戸城)

 島原城からフェリーで熊本へ戻り平戸城(90・長崎)に向かいました。押印は平成26年11月21日です。

 平戸を居城とした松浦氏は、壇ノ浦の戦いで平氏から源氏方へと寝返ったことで、鎌倉幕府の西国御家人となり、地頭に任じられました。戦国期には、竜造寺の軍門に下りますが、その竜造寺も沖田畷の戦いで、島津・大友連合軍に敗れ、さらに島津も九州征伐で秀吉に敗れると、結果として秀吉配下となり朝鮮の役にも出兵してます。
 ここまでは、ローカルな地方武将の城といった感じなのですが、訪問して驚いたのは(事前学習していかなったので)、明治天皇ご生母中山愛子は34代藩主の娘で、城内の資料館には明治天皇御七夜産着など明治天皇ゆかりの品々がさらりと展示されていたことです。
 またその目で、松浦氏の年表を見てみると、15代定(さだむ)は後醍醐天皇の綸旨により鎮西探題の北条氏を討っていたりします。出島に先立って、南蛮貿易の窓口であった地でオランダ商館も設置されていた地に、こうしたつながりがあるのは実に興味深いことです。
 また城郭は山鹿素行の縄張りによるとされ、山鹿流が藩内に伝わり、幕末には吉田松陰が訪れ入門したりしています。

 本丸には模擬天守があがっていますが、本来ここには天守はなく、三重の乾櫓が天守の代用とされていました。御殿のあった二の丸は、場内を散策すると急に開けた地形となり、亀岡神社があります。
 海に半島状に突き出た大地の上に天守が見えるので、遠景でとてもきれいなお城です。訪問時は夕刻だったので、とても静かなミステリアスな城に感じました。


日本の城 改訂版 69号 (平戸城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2018-05-08



甲子夜話 1 (東洋文庫 306)
松浦 静山
平凡社
1977-04-01



明治天皇を語る (新潮新書)
ドナルド キーン
新潮社
2003-04-10


tougouiryo at 2020年05月27日06:00|この記事のURLComments(0)

中枢神経学習の補足資料

 今週の勉強会の補足資料ですので、関係者以外はスルーして下さいませ。

 中枢神経系のところが、なかなか分かりにくいようですので、三木先生の解説をもとに若干の補足です。まずは脊髄と脳の発生を見てから、伝導路などに目を通してみてください。

 中枢神経は、感覚器との関連で、前・中・後脳が形成されます(鼻ー前脳、眼ー中脳、耳ー後脳)。ここから脳全体の発生の流れを追ってみて下さい。三木先生の著作も参考になります。
 そこからさらに後方の部分である脊髄と区別されます。特に脊髄は、前角の細胞の局在や、レクセド層といった局在が発生の過程を見ると理解しやすくなります。おおまかな流れとして、進化の過程で、後脳(原始魚類)→中脳(高等魚類・鳥類)→前脳(哺乳類)と、次第に前方へと進んでいく「頭進」をし、前脳が極度に発達して結果、終脳としての大脳半球が形成されるながれを理解してみて下さい。
 また脊髄から発生し、そこから延びる脊髄神経は内臓や体壁の動脈に絡みつきながら末梢へと至ります。進化により首や手足の発達とともに、これらは絡まるように「神経叢」を形成しながら皮膚や筋肉へと延びていきます。続く「延髄」は、鰓脳として発生し、そこからは鰓弓神経(三叉・顔面・舌咽・迷走神経)が出入りします。これらは植物性運動のみならず、表現運動においても重要な働きを有します。また植物性過程の後半は、仙髄に中枢があり骨盤内臓神経により排尿や排便などを司り、延髄と極性の関係を持っています。
 延髄の背側部には、平衡をとり運動を円滑に行うために「小脳」が発達しています。これは延髄の動物性知覚部ともいえる部位です。小脳(耳脳)は、胴体に関連した旧小脳が、四足に関連した小脳半球・新小脳に挟まれて小脳虫部を形成している形態をしています。また随意運動を行う人類では小脳と大脳との連結が強まり、しだいに「橋」が発達してきます。
 続く「中脳」は視覚器に関連し眼脳といえる部位です。魚類と鳥類では、視索が中脳半球に収束していますが、哺乳類になると視索の大部分は「間脳」に終わり、中脳半球は上丘へと退化し、聴覚を中継する下丘とともに四丘体を形成するようになります。また中脳被蓋には運動に関連した「赤核」や「黒質」が現れ、大脳からの伝導路(大脳脚)が大きく発達しています。
 前脳は鼻に関連し鼻脳ともいえ、嗅脳と嗅球から成ります。これが爬虫類において著明に変化し、嗅覚以外の全ての感覚が一つの場に集合し、「新皮質」が形成されてきます。これが哺乳類では左右に膨大し、ここから脊髄まで一気に下がる随意運動の経路である「錐体路」が完成するのです。一方で嗅脳としてあった古皮質は、新皮質の陰で見えなくなり、「大脳辺縁系」として植物性過程の中枢となっていきます。

 神経の基礎知識確認のためのキーワードを以下に挙げておきますので、参考にしてください。

神経線維と伝達物質
神経線維(Aαβγδ、B、C)、代表的神経伝達物質(アセチルコリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミン、ヒスタミン、グルタミン酸、GABA、サブスタンスP)

中枢神経
大脳半球、大脳皮質、大脳髄質、大脳基底核、間脳、中脳、橋、延髄、脳幹網様体、小脳、脊髄

伝導路
遠心性:錐体路(皮質脊髄路・皮質延髄路)、錐体外路(網様体脊髄路・前庭脊髄路・赤核脊髄路・視蓋脊髄路)
求心性:温痛覚(外側脊髄視床路)振動覚・位置覚(意識型深部感覚)、小脳系(非意識型深部感覚・脊髄小脳路)

脳血液循環
大脳の動脈分布、脳底動脈とウィリス動脈輪、脳の静脈分布、

末梢神経

脳神経:三大感覚(機Ν供Ν次法運動神経相当(掘Ν検Ν此Ⅻ)、鰓器官(后Ν察Ν宗Ν勝Ⅺ)
末梢神経:前根・後根とベル・マジャンディの法則、前枝・後枝とデルマトーム、脊髄神経叢
自律神経:交感神経、副交感神経、内臓痛覚、内臓感覚(頸動脈洞・頸動脈小体を含む)、腸管神経系

tougouiryo at 2020年05月26日06:00|この記事のURLComments(0)

今週の勉強会の学習ポイント

 今週末29日金曜日は、定例の勉強会です。学習ポイントを列挙しますので、参加者の方は予め確認しておいてください。
 ちなみにこの学習会も、今後、オンラインで公開する予定です。指定されたテキストを学習して頂き、その知識を基にみんなで内容の確認をしながら理解を深めていく形式です。解剖・生理・生化学など基礎的な医学の学習をしたい方は、どなたでも参加可能ですので、奮ってご参加下さい。詳細は、後日お知らせいたします。

今回の勉強会は『解剖学講義』の最終回です。8章、9章が範囲となります。

8章 頭頸部
・頭蓋の構造
・板間静脈の意義
・下顎脱臼
・顔面の筋肉
・舌骨上筋と舌骨下筋、頸動脈三角
・咽頭後隙
・頭皮の構造
・眼球の構造
・外耳、耳小骨の機能
・副鼻腔の意義
・嚥下
・外頸動脈と内頸動脈
・静脈洞血栓症と危険三角
・ウィルヒョウのリンパ節

9章 中枢神経系
・脊髄の発生と脊髄神経
・前角の神経細胞の体部位的局在、レクセド層
・温痛覚伝導路、触圧覚伝導路(粗大・精細)、深部感覚伝導路(意識型・非意識型)
・皮質脊髄路
・伸張反射と屈曲反射
・脳の発生と分化
・脳幹網様体(含・大脳皮質への投射線維)
・大脳皮質機能
・大脳辺縁系の発生と機能
・パーペツ回路
・大脳基底核とその線維連絡
・脳脊髄液の流路

解剖学講義
伊藤 隆
南山堂
2012-04-10





tougouiryo at 2020年05月25日06:00|この記事のURLComments(0)

オンライン講義第1回終了しました

 先日のオンライン講義は約30名の方々のご参加をいただき、無事終了しました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
 オンライン統合医療講義は、今後3〜4回連続で開催予定です。テーマは毎回異なりますが、統合医療の基本的な考え方を学ぶという点では共通していますので、単発の参加も大丈夫です。今回参加できなかった方も、第1回と少し重複させて第2回講義をしますので、是非ご参加ください。




 それにしても、この「統合」という言葉は実に厄介で、理解しにくいうえに、人によってばらばらの解釈が存在します。そうした概念の整理のために「多元的統合医療」という多元主義を前面に出した考え方をかつて提出したのですが、こうした事情は米国など世界においても同様なようで、ケン・ウィルバーも同様に嘆いていた文章をみつけました。アーヴィン・ラズロの「万物の統合理論」を評した文章において。
「統合的なアプローチが人気を博しているゆえに「統合」という言葉も入っている。うんざりするが、還元論はどこまでも還元論である。私が少しいらいらするのは、それが「統合」と称しながらも、実際には、その還元論によって、多くの分野にダメージを与えているからである」ウィルバー『インテグラル・スピリチュアリティ』より。
 こうした感じは、日本におけるこの分野でも、要素還元論の批判をしながら、どっぷりとそれにはまっているという話を聞かされることが多いことからも、まさに同感です。


tougouiryo at 2020年05月24日08:20|この記事のURLComments(0)

多元と統合について考える

 本年度の群馬大学での統合医療概論の講義も近づいてきたので、また改めて「統合医療」について考えております。
 統合医療というと通常は(というかほとんどは)、多彩な補完代替医療や、東洋医学、サプリメントなどの各論が話題に上がることが多いですが、このブログでは、そうした話題や健康知識だけでなく、統合医療そのものを考える記事も書いてきています。
 これは、概論的なことを自分が好むということもないわけではないのですが、それだけではありません。こうしたことを話題にしなければ、一般の方は当然、興味はないですし、専門家までもそうであれば、だれも考えなくなってしまうからです。

 先日、コロナ関連のテレビ番組で歴史家の磯田先生が言っていましたが、他国に比べ日本ではスペインインフルエンザの歴史学的な研究者がいないため、資料も散逸してほとんど残らず、そのため一般市民の間に記憶としてあまり残っていない、という指摘でした。形の見えないものは日本人は得意ではない、といったことが原因ではないかということでした。
 これは統合医療についても同様で、何とかセラピーとか、何を食べたら健康になるといったことが前面に出てしまい、そのための仕組みや考え方の枠組みを考えることに関心がむきません。一般の方はそれでよいのですが、いわゆる専門家も同様の傾向があるので問題だと思うのです。
 一つのサプリや治療のエビデンスばかりが強調され、それらの具体的な使用法や併用法など、いわゆる「位置づけ」などは置いてきぼりの感があります。むしろそれこそが統合医療だという方までいます。

 多彩な方法論の並立の問題は、ふつう考えるよりも複雑で、はるかに重要であるのにあまり関心をもたれず、放置されていることがほとんどです。こうした問題の解決には、「統合医療」というものの構造が不可欠であるのですが、それがほとんどスポットライトが当たらない、という状況なのです。
 この問題の解決のために、かつて『統合医療の哲学』を著して、多元的統合医療というモデルを出し、選択の思想的基盤をプラグマティズムにおくという考えを提出しました。基礎的にはそれで方向性はつけられたのですが、具体策としては、多元のなかからどう決定していくのかというところが曖昧で、ご指摘を受けることもありました。
 その時は、プラグマティズムの思想を拡大解釈することで解決可能だと考えており、そうした回答をしていたのですが(間違ってはいなかったと思います)具体策を示しうるものであればよりよい、と考え続けてはいました。 

 そこでこうした思想的基盤として取り入れたのが、ケン・ウィルバーのインテグラル思想です。ティール組織の勉強から入っていったのですが、これまでも実は何度かトライはしておりましたが、あまりご縁がなかったようでなかなか腑に落ちませんでした。
 それが、ジャングルカンファレンスやオープンダイアローグなどを経由した現在、読み直してみると、かなり理解しやすい考えだと感じました(甲野先生の著作を初めて読んだ時のような納得感を得ることが出来ました)。また、これまで強調してきた「折衷」と「多元」の相違や、インテグラルとしての「統合」の在り方などの考えをより分かり易くまとめることができる理論であるとも感じました。詳細は、講義などで解説していく予定ですが、いわゆる「統合」と通常いわれる意味との距離を感じると説明も容易にはいかなそうです。

 特に「多元」と「統合」との問題はわかりにくく、私も一部かかわった書籍でもある「統合医療とは何かわかる本」においても、誤解・誤読といってよい多元主義に関する記述がなされています。またウィルバー研究者からの「ティール組織」への多元段階(グリーン)に対する理解の疑問なども提出されており、こうした誤解や誤読は至る所で生じている問題のようです。(ウィルバーはこれを「プレ・トランスの混同」といった用語で説明しており、色々な場面に適応可能で感動しました)

 今回はそうした問題の指摘だけに止め、詳細は後日、ここでも書いていきたいと考えています。
 明日は、初のオンライン講演です。皆様のご参加をお待ちしております!


インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル
ケン・ウィルバー
日本能率協会マネジメントセンター
2019-06-15


tougouiryo at 2020年05月21日06:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (島原城)

 島原の乱の発端となった島原城(91・長崎)です。押印は平成26年11月21日です。熊本城を先日に訪問し、熊本泊後、熊本港よりフェリー(オーシャンアロー)で島原外港へ。そこから原城を訪問してから、島原城へ向かいました。車で城内まで入ると、そのまま本丸、なんと天守前で駐車という間近さはここでしか体験できません。加えて、おもてなし隊による歓迎、とインパクト強でした。天守前には土産屋も盛況で、そこでは島原の郷土料理「六兵衛」(サツマイモを原料にした黒いうどんみたいな感じ)を食べました。度重なる飢饉や天災にみまわれた地であるだけに、こうした食により命をつないでいたのでしょう。

 板倉重政により築城された島原城は、4万石という領土に似つかわしくないほどの五層の巨大天守をもち、11基の櫓があったといわれています。高石垣も見事です。現在の天守は昭和39年の再建で白塗りですが、実際は黒い天守だったようですが、天守は大きさに関しての記録はあるものの、外観に関しては不明とのこと。いずれにせよ、熊本城など周辺への睨みのためか、分不相応な重装備といったところでしょう。

 これが、島原の乱を引き起こす一因といわれます。築城のための課役や過酷な年貢がこの一揆の主な原因といわれ、そこにキリシタン弾圧が加わったものというのが現代の見方のようです。それにしても、一揆勢は、城下町まで押し寄せ、あわや一時的に籠城戦にまで追い込まれるまでだったというのですからかなりの攻勢です。結局は原城に立て籠るも、中央からの幕府軍によりようやく鎮圧されることになります。こうした抵抗の強さには、宗教が絡んだのはいうまでもないのでしょうが、それだけではないようで、弾圧以前に飢饉などにより相当追い込まれた状況であったというのが実情でしょう。この乱の結果、ほとんどの住民がいなくなり、あらたに入植のような形で再興せざるをえませんでした(この時に「そうめん」も入ってきたということです)。

 こうしたいきさつがあるにもかかわらず、この再建天守の見事さからからか、結構地域住民に愛されている感じで、歴史を振り返ると複雑な心境になります。なんであろうが市民は、たくましく生きていうということなのでしょう。なお天守内一階はキリシタン資料館になっています。この当時のキリシタンの様相を思うと、なんとも複雑です。当然、純粋に信仰していた人も多かったのでしょうが、一方で欧米列強勢力が、極めて強く極東に関心をもっていたのも事実。きれいな信仰の陰で、多くの人身売買など表に出ない歴史もあり、今日的な視点だけでは「島原の乱」は語れない要素も多いのではないかと思います。













tougouiryo at 2020年05月20日06:00|この記事のURLComments(0)

今週、統合医療入門のオンライン講義を開講します

 今週金曜日、5月22日17:30〜 ZOOMを用いたオンライン講義を開催します。
 参加費無料ですので、ご興味ある方は是非ともご参加ください。

 今後、「オンライン統合医療講義」として、連続していきたいと思います。統合医療の概略を、テーマを変えながら解説していきます。これまでの講演依頼された内容を改変し、一回のみの参加でも理解できるように各回独立した形式にします。まずはじめは、全くの入門者向けで、今後の基盤にもなる入門編です。質疑応答も受け付ける予定ですので、専門家の方でも参考になるのではないかと思います。

 参加希望の方は、cinema_sakupon@yahoo.co.jp (担当:川浪)までご一報ください。折り返しZOOMの詳細をご連絡いたします。

「統合医療入門」5月22日金曜 17:30~

 統合医療とは何か、補完・代替医療とは何か、から始まり、ワイル先生によるアリゾナ大学の統合医療プログラムの紹介や、ルルドの泉についても解説予定です参加費無料ですが、盛りだくさんでお話ししようかと思いますので、是非ご参加ください!

事前に用意して頂く必要ありませんが、念のため参考図書は以下のものになります。




tougouiryo at 2020年05月19日14:44|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (鉢形城)

 統合医療オンライン(ZOOM)相談を行っております。
遠方の方や自宅滞在のまま統合医療の相談・診療をご希望の方は、03−3357−0105まで(詳細はお電話にて承っております)。お問い合わせのみでもご遠慮なくどうぞ。


 

 今回は北武蔵の要、鉢形城(18・埼玉)です。押印は平成21年の3月29日でした。このころは100名城のスタンプを開始したばかりでしたので、快調に関東の諸城を立て続けに制覇していました。
 初めて訪れた際は、車で荒川にかかる正喜橋を渡った、まさに崖の上にある城といった印象。ちょうど桜のシーズンでしたので、敷地内にある「エドヒガン桜」がとてもきれいに咲いていました。

 長尾景春によって築城された鉢形城は、同氏が山内上杉に反発して立てこもった「長尾景春の乱」の舞台となった城。後に武田の侵攻や、豊臣による小田原平定戦において防戦を展開した実践経験豊かな城です。広々として眺めもよく、併設された資料館も充実しているので、とても勉強になりました。

 深沢川と荒川の合流する点の突端に笹曲輪が位置し、その奥の一段高い場所に本丸(御殿曲輪)があります。荒川越しに眺めると、難攻不落といった感じですが、二の丸、三の丸と土地が次第に開けていくので、反対側からの侵攻が弱点であり、そのため石積み土塁や堀などの防衛設備が整えられています。攻めるならこちら、といった感じでしょうか。

 実際にここを攻めた「北陸支隊」は、四方から包囲し(東方・前田利家、南方・上杉景勝、西方・本田忠勝、北方・真田昌幸)一斉に攻撃、中でも大打撃を与えたのが、本田忠勝による南西の車山から大手方面へ向けての大砲攻撃といわれます。これにより北条氏邦は降伏、開城します。このとき氏邦は、前田利家に助命され、後に金沢で没するのですが、これがのちの八王子城攻めなどに大きく影響します。つまり、この措置が手ぬるいと、秀吉に評価されることになるのです。

 一度、こうした評価を受けると、このぶんを次の戦にて挽回しないといけなくなるわけです。これにより八王子城や山中城をめぐる戦いが激化し、悲惨な結末へとつながっていきます。しかし、これがのちの小田原城の開城の伏線となるので、仕方ないといえば仕方ないのですが、局所戦だけでは評価できない良い例といえるかもしれません。

 良かれと思ってうった一手が、全体の中で、自らを次に追い込んでしまうということは、往々にして様々な場面でも見られることです。
 城めぐりにおいても、他の城と併せて考えることで、より多くの情報が得られることは少なくありません。


武州鉢形城 (1963年)
井伏 鱒二
新潮社
1963T





tougouiryo at 2020年05月16日06:00|この記事のURLComments(0)

ビタミンD足りてますか?

 自粛解除が次第に進む中、ステイホーム疲れも出てきている頃ではないでしょうか。しかし感染拡大防止には、やはり人との接触を減少させるのが原則でしょうから、第二波以降の防衛のためにも外出自粛されている方も多いと思います。

 こうした中で、懸念されるのが日光にあたる時間の減少によるビタミンDの不足です。これはビタミンとはいうものの、紫外線によって体内で生成可能ではありますが必要な成分がガラスを貫通しにくいことから、室内では不足がちになるのです。特に紫外線を避けている人、高齢者、肥満者、乳幼児などでは不足のリスクが高いといわれます。

 では、その効果はどのようなものでしょうか。骨や筋肉量の維持をはじめ、関節リウマチの予防、乳癌の予防、高血圧改善、インフルエンザ予防など、体の維持から免疫力アップまで幅広いものです。
 今回の新型コロナにたいしても、各国の血中ビタミンD濃度と人口100万人当たりの感染者数、死亡者数に逆相関がある(つまり濃度が高ければ感染や死亡が少ないということ)という論文報告がされました。つまりコロナ対策にも極めて重要ということです(因果に関しては分かりませんが)。

 Dを多く摂取できる食品としては、キクラゲ、鮟肝、シラス、イワシ、イクラ等ですが、やはりこうした事態ですとサプリメントでの摂取もおすすめです。ただし、長期大量摂取には有害な影響を及ぼすリスクがあるため、自己判断には注意が必要で、医師など専門家にご相談されるのが良いでしょう。

 ビタミンなんて日本人は十分すぎるほど足りてる?、ビタミン不足なんてトンデモ情報?、という方は意外に少なくないようですが(統合医療の集まりでも時折、聞かれます…)、感染対策の一つとして見直してみてはいかがでしょうか。




 もう10年以上前になりますが、アンドルー・ワイル先生主催のボストンで開催された栄養カンファレンスに参加した際、盛んにビタミンDが話題になっていました。当時は、脂溶性ビタミンなので、大丈夫?とりすぎたらどうするの?と関心をもって講演を聞いておりました。 ( ..)φメモメモ

tougouiryo at 2020年05月14日11:33|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (熊本城)

 九州編、第一弾は熊本城(92・熊本)です。押印は平成26年11月20日で、熊本地震が平成28年4月14日ですから、その約一年半前ということになります。大学2年生の時に、青春18きっぷで、菊池養生園での養生塾(名前の記憶が曖昧です)という合宿に参加した帰路に訪問したことがありました。有機農業を中心に自然派を模索する医師・歯科医師や医学生、農業志望の学生が夏休みに集まって、有機農業体験などしながら将来の夢などを語り合っておりました。有機玄米をたべ、肥溜め担ぎをしたりして、オルタナティブな生活にどっぷりと浸かっておりました。このころからの志向で、現在も、統合医療といった主流派ではないお仕事をしております(笑)

 二回の訪問の印象はとにかくでかい、というもの。城に興味がなくても、その迫力はとにかく興味を掻き立てるものだと思います。そうした意味ではかつての威容を誇った建築物の数々が全壊、半壊する様はテレビで映像だけですが心痛むものがあります。しかし、地元の方々の力によって、次第に復興されつつあるのでまた再訪してみたい城郭です。

 熊本には飛行機とレンタカーにて訪問したのですが、立体駐車場がとても狭く駐車しづらかったのが印象的です。西大手門、南大手門と大きな門があり、折れ曲がったルートを上っていくと左手に宇土櫓が見えてきました。これ自体も天守といっていいほどのもので、これ以外にも巨大な櫓があり、計5つの五階櫓があったとされます。解説では、これらの高層の櫓がひしめいて立っていたため、建造当初は、昼でも場内は薄暗いほどだったとのことです。
 加えて、精緻を極めたとも称される縄張りで、加藤清正の豪快なイメージとは対照的な、恐怖心からとも勘繰れそうな用心深さを感じることが出来ます。城郭があまりに作りこまれているところを見ると、自然とそう感じてしまいます。個人的には意外に繊細な方だったのではないかと思っております。

 また熊本城は石垣好きにはたまらないところで、清正の部下の多くの穴太衆により数々の石垣が築かれています。「扇の勾配」と称される高石垣や、清正当初の石垣と細川時代の石垣とが重なる「二様の石垣」など有名どころ満載でした。また、こうした防衛力の強固さは、築城当初ではなく下って、明治の西南戦争の折に実力が発揮されます。戦闘開始前に天守が燃えてしまい、兵力や大砲なども極めて少なったにもかかわらず、薩摩軍は落とすことが出来ず、西郷隆盛をして「清正公に負けた」と言わしめた近代戦にも通用する城郭でした。

 城内の敷地は、ずいぶん大きいなあとは思っていたのですが、それもそのはず、現在の熊本城は、それ以前の隈本城と千葉城とを取り込んでさらに大きくしたという来歴だそうです。帰路は、熊本の夜景を見ながら、ご当地の熊本料理と馬刺しを食べました。ここから北上して九州、城攻めツアーを開始です。
 かつての様子に少しずつ戻ってきている熊本城、是非また行ってみたいと思います。











戦国武将Tシャツ 加藤清正 (XL, ブラック)
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tougouiryo at 2020年05月13日06:00|この記事のURLComments(0)

クリニック診療情報 & お城、九州編を始めます!

 新型コロナ感染拡大防止のための非常事態宣言に伴い、当院では診療時間の間隔をあけ、その間に十分な消毒、換気といった感染対策を行っております。そのため予約枠が通常より少なめになっておりますが、ご了承ください。また初診の方を含めての、遠隔診療のお問い合わせは、お電話にて承っておりますので、お気軽にお電話下さい。また、zoomによる遠隔診療も行っておりますので、不慣れな方の接続対応も含めご相談に応じております。

 お城へTo Go、関東のお城を現在ご紹介中なのですが、当初の非常事態宣言が連休明けだったので、それまではあまり旅行ネタはどうかと考え近場を中心にして遠方を避け、連休明けに遠方もご紹介、と考えていたところ宣言の延長となりました。が、当初の書き溜めたものもありますので、今週の水曜日から九州編を掲載していきたいと考えております。場所が変わるので、少し刺激になって飽きずに良いのではないでしょうか(笑)しばらくは関東、九州の二本立てで書いていきたいと思いますので、よろしくお付き合いくださいませ。m(__)m

 また、統合医療についてのオンライン講義を近日、開講予定です。こちらも近く告知しますので、よろしくお願い申し上げます。大学での講義を含め、統合医療の総論的な内容を概説する内容です。
 
 今月14日は、ジャングルカンファレンスです。今回は、全てオンラインでの開催です! 初めての試みですので、初回は無料とします! ご興味ある方は、この機会にぜひご参加してみてはいかがでしょうか? ご連絡お待ちしております!

tougouiryo at 2020年05月10日20:10|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (足利氏館)

ZOOMによる統合医療オンライン相談を行っております。
遠方の方や自宅滞在のまま統合医療の相談・診療をご希望の方は、03−3357−0105まで(詳細はお電話にて承っております)。お問い合わせのみでもご遠慮なくどうぞ。



 今回は大規模な方形居館である足利氏館(15・栃木)です。100名城の押印(お寺で押印できました)は平成21年4月20日で、ここから少し足を延ばせば、この時期見ごろの「大藤棚」で有名なあしかがフラワーパークがありますので、当時も帰路に立ち寄りました。シーズンはかなりの混雑が予想されるので、要注意ではありますが、一見の価値ありです。なんとも幽玄で、ただきれい、というのも通り越し、生命の何とも言えない薄気味悪さのような独特の雰囲気を感じるのは私だけでしょうか。

 押印当時は城めぐりを始めたばかりでしたので、いわゆる居館タイプを見たことがなかったので、ただの寺にしか感じませんでした。ちなみにこのお寺の名前、難読漢字ですが「ばんなじ」と読みます。その後、現在武田神社となっている武田氏館など見るようになって理解できるようになってきましたが、堀に囲まれているからそうなのだろうという感慨しかもてませんでした。近隣には当時の大学といいても良い足利学校もあります。起源は一説では奈良時代とも言われる由緒ある学校の跡です。足利学校を舞台とした下記のような小説もありますのでご興味ある方はどうぞ。
早雲の軍配者(上) (中公文庫)
富樫倫太郎
中央公論新社
2013-12-27




信玄の軍配者(上) (中公文庫)
富樫倫太郎
中央公論新社
2014-04-04


 言わずと知れた室町幕府創設者、足利尊氏をはじめとした足利氏の氏寺で、太平記フリークの方にはぜひとったところです。
 ちなみに今年の1月に南北朝の騒乱で隠岐へ島流しとなった後醍醐天皇の「黒木御所」に行ってきました。離島医療における超音波診療の実際と、近年注目の疼痛治療であるハイドロリリースを見学するためにいったのですが、宿泊のホテルが黒木御所から徒歩三分ほどでしたので、何度も散歩に出かけました。ちなみに向かいの島には後鳥羽上皇が流されており、現在は隠岐神社となっております。
 隠岐を脱出した後醍醐天皇の命により、足利8代尊氏は鎌倉幕府を滅亡させることになるのです。




 

tougouiryo at 2020年05月09日06:00|この記事のURLComments(0)

災害時のビタミン・ミネラル不足

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 大型連休も最終日ですが、緊急事態宣言も延長となり、まだまだ外出自粛が継続となっていきそうですね。自宅での外出自粛が長くなると、同じような食事が増えたり、内容も糖質ばかりになったり、と災害時と似たような食事情になってきます。また昨夜も、深夜に地震があり、自然災害にも改めて注意する必要があることを思い出させられました。
 そこで今回は災害時の栄養素の不足について。とりわけ肉類、魚介類、卵、緑黄色野菜、果物などが不足する状況が続いてしまうことが想定されます。

 そうした状況でのビタミンの不足では、ビタミンA(体内貯蔵期間120日)、ビタミンB1・B2(体内貯蔵期間30日)、ビタミンC(体内貯蔵期間40日)が代表的。さらにはストレス下ではアドレナリン分泌なども増加するためビタミンB6や、外出が減ることにより太陽光を受けないことからビタミンDの欠乏も懸念されます。

 不足しがちなミネラルとしては、なんといってもカルシウム。通常時においても日本人のカルシウム摂取は不足傾向にあるといわれますので、それがさらに拍車がかかってしまうわけです。また普段からの欠乏という点では女性の鉄欠乏も深刻です。健診などで特段、貧血などの指摘がなくても欠乏状態に近い人が多いことが推測されています。これらが災害時などにはより拍車がかかってしまうということになるのです。さらに亜鉛やマグネシウムの欠乏も、体調不良につながってしまいます。

 感染予防という点での外出自粛の中で、不調が増幅されないように、摂取カロリーのみではなく、そこに含有されるビタミン・ミネラルについても関心を持っていただきたいと思います。


食事でかかる新型栄養失調
食品と暮らしの安全基金
三五館
2010-12-17





tougouiryo at 2020年05月06日11:37|この記事のURLComments(0)

サプリメント・漢方の飲むタイミング

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 当院では、サプリメントや漢方などいろいろなカテゴリーのものを出すので、その飲むタイミングについてよく聞かれます。これらの一般的な飲み方について、説明しましょう。

 まずは、水溶性ビタミン。これは食事とともに吸収されるため、食後に摂取するのが良いとされ、体内での滞留時間が短いため、一度に取るのではなく複数回に分割するのがおススメです。
 次は脂溶性ビタミン。油分があると吸収しやすいため、特に油を多く含む食事の後に摂取するのがおススメです。こちらは水溶性とは反対に複数回に分割せず、一度にまとめてとるのが良いといわれます(分けても問題ありません)。
 ミネラルは一般に食後の摂取が良いとされます。特に、非ヘム鉄は、ビタミンCやクエン酸、動物性たんぱく(一部)が一緒だと吸収が良いといわれますが、反対にヘム鉄は空腹時が最も吸収が良いとされます。しかし人によっては、胃腸の不快感や便秘などになることもあるので、こうした場合にはやはり食後がおススメとなります。亜鉛は、有機酸と結合したグルコン酸亜鉛であれば、空腹時摂取がよいのですが、これもヘム鉄同様、不快症状がある場合は食後となります。
 アミノ酸は一般に空腹時が良いとされますが、食事に含まれるアミノ酸スコアを高める目的であれば、食後の摂取となります。目的によって時間帯が異なるといってよいでしょう。
 その他、脂溶性の栄養素は、脂溶性ビタミン同様に食後の摂取がおすすめとなります。

 これに対して、漢方薬は一般に食間といわれます。つまり食後二時間です。お腹に何も入っていない状態で、漢方単独で入る方がよいというわけです。但し、食欲がない時に食欲亢進を目的にしていれば、食前ですし、食後の腹痛には食後となりますから(アニサキス疑いの腹痛時の安中散など)、これはやはり専門家の指示に従ってください。体質改善目的で長期に処方されている場合、飲み忘れを防ぐ意味で食後というのも良いと思います。

 ホメオパシーのレメディは、一般に歯磨きや飲水などが終わって30分以上ということなので、就寝前がベストでしょうか。アレルギー対策であれば、朝起きてすぐ、というのも良いでしょう。朝でも夜でも、心静かにレメディをとれる時間帯がおすすめです。漢方やサプリとはまた違った注意点といったところでしょうか。




tougouiryo at 2020年05月03日06:00|この記事のURLComments(0)

お城へ To Go (松本城)

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 本日は記念すべき日なので(笑)大好きな松本城(29・長野)です。押印はやはり平成21年7月20日です。中央線で気軽に行けるところでもあり、何度訪れたか覚えておりません。
 8年くらい前は城の近くにレトロなホテルがあってとても雰囲気が良かったのですが、時代の流れの中で、経営者の変化でずいぶんと変わってしまい、とんと宿泊することもなくなりました。現在は、日帰り訪問がメインです。
 駅をお城口に降りると、左手に駅の蕎麦屋とは思えないおいしい蕎麦屋があります。まずはここでそばを食べてから城へ向かいます。電車の時間調整にも使えますので、おすすめです。あ〜、松本に着いたなあ、という感じになります(笑)

 最近は城ブームでもあり、城内に入るには常に待ち時間があるので、最近は登城していません。周りを廻って、湧水巡りでおいしい水をたらふく飲みます。松本駅に湧水のガイドマップがあるのでそれを参考に行くとよいのですが、おススメは城の北側にある「北馬場柳の井戸」。ここは味もうまいのですが、手や顔を洗うとしばらくしてつるつるになる感じ(いわゆる弱アルカリの感じ)が抜群です。松本城のすばらしさはわざわざここで述べるまでもないので、周辺情報を中心に書きました。

 松本城を訪れるたびに感じるのが、ここに天守を創建した石川数正について。家康の重臣から、秀吉に請われて家臣となった経歴から、今度は逆に江戸の家康の抑えとして松本に入り、松本城を整備したわけです。
 何があったかは、歴史家の中でも決着はついていないようですが、家康側にすればやはり裏切られたという思いは消し難かったようで、子の代に関ケ原で東軍に着いたにも関わらず、1613年改易の憂き目をみます。山岡荘八の『徳川家康』を読んだ時は、この辺は一番納得のいかない展開で、いまでも違和感を感じます(要約すると家康のために数正は深慮遠謀をもって秀吉に出奔する、といった流れ)。



 仮にそうならば、子孫の代に改易などにならないでしょう。この辺りは裏を返すと、真田信繁や石田三成の子孫がそれなりの立場で生き続けている点と対照的なように感じます(これにはこれの深いワケがあるのでしょう)。
 裏切りへの恨みというのはいつの時代にも根深いものなのでしょう。ここまでの城を建城して、かつての主君の抑えとして豊臣に使われ、最後は徳川によって取り潰しという石川氏の命運は、松本に来るたびに考えさせられます。
日本の城 改訂版 127号 (松本城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン
2019-06-18




 かつてジャングルカンファレンスの創設メンバーで松本に遊びに来た折、松本城ライトアップの催しがあり、とてもきれいだったのを覚えています。

 

 

tougouiryo at 2020年05月02日05:00|この記事のURLComments(0)