講習会・勉強会情報
10月のカフェの課題図書は『がんの真実』になります
趣旨としては「がん細胞」は仮説にすぎず、それをもとにした現在の治療体系には問題があるという主張。またこれに代わる「がん幹細胞」説の紹介と、そこにもある問題群。そもそもの「がん」という病態に対して、現在の理解でいいのかという根本を問う内容になっています。また、がんに限らず現代の西洋医学的思考に対しても大きな疑問を投げかけており、昨今のウイルスの実態の有無やら、細胞構造の真偽などの議論とも連動しています。
賛成反対の立場を問わず、参加者の皆様で、対話の中から読み解いてみようと思います。今回は、ここでは明かせませんがスペシャルゲストの方も参加予定ですので、お楽しみに!
第2回マトリックス統合医学研究会のご紹介
2024年9月7日(土)
14:00〜15:00(予定)「QPAを中心としたファシア・インターベンションの紹介」
15:00〜16:00(予定)「ソマチッドサイクルとファシアデブリからQPAの作用機序を考える」
16:00〜(予定)QPA体験会
お問い合わせは小池統合医療クリニック(03−3357−0105)まで
小池統合医療クリニック 2024夏期休暇のお知らせ
8月11日〜16日、クリニックは休診となります。この間は電話での受付対応もしておりませんので、ご注意下さい。予約の変更等は、それ以前にお早めにお願いいたします。
いよいよ8月からマトリックス統合医学研究会が始動します。波動治療器QPAにくわえ、光学顕微鏡・暗視野顕微鏡にて血液像を観察しながら治療効果を確認していきます。あわせて、自律神経の測定(HRV/APG)も行いますので、こちらも健康増進にお役立てください。波動治療器の体験をしてみたい方、ご興味ある方は、クリニックまでお問い合わせください。
統合医療学会のプレ開催
今回の栃木大会は、実行委員として名前を連ねているのもありますが、シンポジウムの企画として「多職種連携」、松井先生との協同企画の「コラーゲン・ファシア・線維化」、市民公開講座での甲野善紀先生の招聘、など、色々とお伝えしたいもの目白押しです。
加えて、甲野先生よりご紹介いただいた岡田先生による「古武術介護」の実践講座や、マトリックス統合医学研究会としてのQPA関連の発表も予定されています。これから年末にかけて、忙しくなりそうです…
8月のジャングルカフェの課題図書「メディカル・ダイアローグ入門」
難しいといっても、色々な意味合いがあるので、この回では、自分の提案する方針を受け付けてもらえない場合、敵対的な場合にテーマを絞りました。
提案を受け入れないという場合にも、実に多彩なパターンがあり、当然、答えがでるような問題ではないのですが、そもそもが何らかの相手の「抵抗」を引き出しているということが少なくない、という流れになりました。
この抵抗という概念も、なかなかに厄介なので、簡単には取り扱えそうにないのですが、これらをうまく回避しながら、奥底に到達しうる方法がないわけではありません。そうした技法のひとつがエリクソン催眠になります。
催眠といっても「あなたはだんだん眠くな〜る」の古典的なものとは違い、あからさまな誘導を用いません。あからさまであれば、そこにはこちらの意図が垣間見えるので、相手の抵抗を引き出してしまうことにもなりかねません。
こうした状況への対応のカンファとなったのですが、これにとても参考になるのが以下の書籍です。
そこで、これを次回(8月)のジャングルカフェの課題図書に決定しました。2014年出版なので、少し古い書籍になりますが、この手の内容に新鮮さは関係ありませんので、これを次回カフェまでに読んで皆で語り合うことにしました。
著者の尾谷幸治さんは、エリクソン催眠の研究者かつ実践家であるばかりでなく、教育カウンセラーなど幅広い分野に催眠関連の技法を応用されている方で、わたしも10年以上前にセミナーを受講したことがあります。当時は、エリクソン催眠として知られる、にわかには信じられないような高等テクニックを、いくつも眼前で見せて頂いた記憶が鮮明に残っております。
こうしたことも思い出しながら、来月のカフェは久しぶりにこの本を読み直してみたいと思っています。100ページほどの薄い書籍で、対話形式の非常に読みやすい文体です。
気になる方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。いきなりエリクソンの原典はかなりハードルが高いので(笑)
ファシアとQPAについて マトリックス統合医学研究会のご紹介
まずは、ファシアと波動治療器QPA(AWG)の関連について。ファシアへの介入としては、総合診療領域を中心にハイドロリリースが有名ですが、これに加えて、当院ではファシア近辺で発生する瘀血への対応として「刺絡」を重要視しています。
但し、これらは、病変に対して「注入する」と「吸い出す」といういわば、INとOUTとでもいうべき方法論であるのに対して、振動の周波数によって介入対象を変える「揺らす」「振動する」をメインに据えたものがQPAと位置付けています。
これまでも量子医学的方法として解説されてきましたが、その際にも、水分子の振動が注目点ではありました。ではそれは何処の水分子なのか。当然あらゆる身体内部ではあるのですが、各臓器などの標的となるもの以外に、重要になるのがファシアである、という事です。
ファシアがいわゆる経絡と強い関連があるとすれば、ファシア周囲の水分子は当然、その情報伝達に影響することになります。そこに、鍼灸の古典で言うところの「経別」のルートを仮定すれば、身体内部の内臓などに効率よく情報が伝達することになります。内臓の場所を同定しながらであれば、直接的にも影響を与えることが出来るでしょう。
こうした極めて現実的な推測のもとに、ファシアとQPAの関係を考察していきたいと考えています。第1部では、ファシアについての基本的な知識の解説、第2部ではファシアからどのように具体的な方法論としてのQPAにつながるか、第3部ではこれらの考え方を包括する「マトリックス統合医学」を概説する予定です。実際の体験会も行いますので、この分野に関心のある方は是非お越しください。
「マトリックス統合医学研究会」のお知らせ
講演の部では、私が量子医学からファシアに至る「マトリックス医学」の概略を解説します。QPA(AWG)に関しては実際に、治療器を体験することが出来ます。ともに前提となる知識はいらないので、初めての方もご遠慮なくご参加ください。
第1回 マトリックス統合医学研究会
2024年7月13日(土)14時〜17時頃
参加費:無料 (参加希望の方は03−3357−0105小池統合医療クリニックまでご連絡下さい)
場所:日本統合医療センター「身心工房リボン」(小池統合医療クリニックの上の階です)
14:00〜15:00 「マトリックス統合医学とは何か? 量子医学とファシアを繋ぐQPA」
15:00〜15:30 質疑応答
15:30〜17:00 量子医学治療器QPA(AWG)体験会・質疑応答
お問い合わせは、小池統合医療クリニック(03−3357−0105)まで
10月のジャングルカフェご案内 テーマは「疑似科学」
静岡大会での、統合医療概論のシンポジウムで伊勢田哲治先生に「疑似科学と科学の哲学」をご講演頂く予定ですので、その予習として、今回のカフェから2回にわたって「疑似科学と科学の哲学」を読んでみたいと思います。
今回は、代替医療を題材とした第4章を中心に読んでみたいと思います。そして直前の12月のカフェにて通しで残りを読了する予定です。今回は医学概論に造詣の深い統合医療学会理事の小野先生にもご参加頂き、本書のコメントや対話に参加していただこうと思います。
カフェでは久しぶりの「代替医療」を前面に扱った内容になります。科学哲学、科学史などに関心のある方、是非ともお気軽にご参加ください。
なお、ジャングルカフェの参加方法は、ジャングルカンファレンスと同様ですので、HPをご確認下さい!
今年の統合医療学会は静岡です!
1つ目は「基礎医学検定」に関するワークショップ。検定自体は2024開催を目指していますが、本年、11月にそのためのパイロットテストを予定しています。何問を、どのくらいの時間で解くのか、皆様のご希望を伺うワークショップとなりそうです。
2つ目は、統合医療カンファレンス。本大会でのテーマは「食と統合医療」です。カンファレンスの内容もそうなのですが、どのようにカンファレンスを進行するのか、といった具体的なところもお話できれば、と考えております。
3つ目は、統合医療総論の構築のためのシンポジウムです。基調講演として、疑似科学との線引き問題という大きなテーマを京大の伊勢田教授にご講演をお願いしました。学会内部でもとくに関心の薄い領域で、かつ誤解も受けやすいテーマです。やりがいと不安の半々の状況です。(^_^;)
いずれも、一般の方の興味を持ちにくいところばかりなので恐縮なのですが、関心のある方はどうぞ!大会自体もオンラインを脱し、4年ぶりやっとの対面開催です。
解剖生理の「図と地」 最新トピックスへの俯瞰
まずは、大方忘れているのでその復習的な意味合い。加えて、従来の重要事項から外れたところで出現している、現在のトピックス。「図」ばかりの学習に目が行っていた学生時代と異なり、トピックスと言われるものは、その「地」から発生していることがほとんどです。最近のファシア、マイクロバイオ―タなどはまさにそのいい例。
筋骨格ばかりに注意していると、その「地」であるファシアには気づきにくいもの。従来、気のせいとか、ストレス・自律神経とか、臨床的になんとなく思い付きのストーリーで処理されている諸症状の多くが、ファシアなど「地」的な概念によって、かなりが説明可能です。
そこへの具体的なアプローチとして漢方や鍼灸、その他ハイドロリリースなどを適応していくと考えると、無理に東洋医学の「併用」とか「統合」といった肩ひじを張らなくても、必然的に、実践、統合されていくように思います。
腸内環境におけるマイクロバイオ―タの役割も同様で、消化器疾患の諸症状のみならず、内臓疾患幅広く、炎症、腫瘍などあらゆる面での深い影響がうかがわれます。
現状としては、まだ限定された疾患だけですが、その重要度も含めて、より影響力は強まっていくでしょうし、これまでの病態生理的な説明の逆転もあるかもしれません。とりわけ、糖尿、ダイエット、肥満などは、その摂取カロリーでの議論が久しいですが、遺伝子以上に、「体質」として扱われていた不確定要素へのマイクロバイオ―タの重要度は増すばかりではないでしょうか。
また、免疫系の本質と消化器系の役割、生命の源としての腎の役割なども、中医学で言うところの先天・後天の気という概念にもつながってきます。とりわけ、近年の長寿遺伝子としてのクロト―遺伝子の役割から展開してきた腎臓の(とりわけ老化物質としてのリン排泄の)役割は、まさに先天の器としての腎そのものと言えそうです。
無意識への関与に関しても、思弁的なものに限定されず、グリア、とりわけアストロサイトの役割や、脳腸相関の知見、ニューロセプションの概念などは、その具体的なアプローチを可能にしていくのではないかと考えられます。
「図」としての解剖生理に対して、「地」としての視点から眺めたトピックスを含めて、今月は統合医療学会主催の認定講演会としてのパート5「解剖生理」も開催予定です。2時間という短時間ですが、問題演習をふくめて、ここで述べたトピックスも駆け足で紹介する予定ですので、ご興味のある方は、統合医療学会のホームページをご覧ください。
6月のカフェ課題図書は100分で名著「ヘーゲル 精神現象学」です
さまざまな場面での「分断」をどう乗り越えるか、論破ではない、対話からの相互承認の在り方を考えていきます。なぜジャングルカンファレンスは論破型ではないのか、真理追求型ではないのか。改めて参加した皆さんと考えてみたいと思います。
ヘーゲルについては、少し100分のテキストとは違ったテイストですが、以下のものもおススメです。ともに、いかにこの精神現象学が誤読されてきたか、が分かるような気がします。
統合医療連携の見学会 プチセミナー&説明会のおしらせ
下記の時間内、身心工房リボン(小池統合医療クリニックの上、三階です!)にて開催しておりますので、ご自由にお越しください。皆様のご来場を心待ちにしております!
12月9日金曜:12:00〜17:00
12月10日土曜:14:30〜17:00
ジャングルカフェ課題図書 12月はルボンの群集心理です
NHKとしてはどのような意図でこれを取り上げたのか分かりませんが、どのような立場においても読み替えが可能な、まさに古典といえる名著だと思います。ヒトラーの愛読書として、時にそうした権力に対抗する書籍として、様々な立場での読解が可能な書籍です。
昨今の事情と合わせて、色々な立場から読み解いてみましょう!
11月10日ジャングルカンファレンスです!
10年ほど前のカンファ開始の頃は、こうした取り組みを学会発表しても、最後にエライ先生が「論理的な結論に至っていない」ということばかりを攻め立て、あまり共感を得られなかったのですが、そんな学会からも最近はカンファレンスの要望が来るくらいですからずいぶんと雰囲気が変わりました。
こうした思想的な流れは、哲学史としては「コミュニケーション的転回」と表現されつつありますが、これが医療へと流れ込んでいるのが、私たちのやっているジャングルカンファレンス、ということになります。
ただし一般的に(つまり多数派として)なっているわけではないので、当然、あらゆる場面で理解が得られないことは珍しくはありません。またすべての分野の医療において、必須というわけでもありません。救急医療など一刻を争う領域では、不要というより害となるかもしれない、というコトは知っておくべきでしょう。でも、だからといって慢性期における諸問題の解決においても同様、ということにはなりません。分野において、領域において、重要なことは異なるということです。これは意思決定などにおいても同様で、唯一の方法論によって統一的に解決されるというコトの方が珍しいのではないでしょうか。
こうした流れは昨今のコロナ禍においても散見されるように感じています。一つの視点から、全領域への理論的な拡大、こうした方法のもたらす弊害はいうまでもありません。多元主義的な思想は、こうした方向性への、引き留め的な方法論でもあります。
多元的なカンファレンスを開催することで、大きくこうした潮流が変わることもないでしょうが、「アリの一穴」として小さなコミュニケーション的転回を発展させていきたいと考えています。
「会話を哲学する」のご紹介
この本は、マンガや小説にその多くの題材をとっており、実際の「会話」というコト(もしくはモノ)を考える際にとても参考になりそうです。とくにはじめに展開されている「コミュニケーション」と「マニピュレーション」という概念は、それだけでも会話の持つ複雑さが浮き彫りにされます。なんとなく経験しているが、言われてみないと気づかなかったようなことが、次々に言語化されていて、とても新鮮な視点が得られそうです。
今週はジャングルカフェです。会話、対話について考えてみたい方は、ぜひどうぞ!
来週はオンライン講義で,、統合医療について、「Dialogue」と「Fascia」を軸にお話をする予定です。静岡の統合医療の研究会さんの主催です。
日本ホームヘルスコーチ協会主催の講演会 お知らせ
当院でのケースの紹介やジャングルカンファレンスの入門編にもなっておりますので、よろしければご視聴ください。
統合医療になじみのない方を対象にしておりますので、内容は初心者向けになっていますが、実際の統合医療について具体的に分かり易い内容にする予定です。
概略、お申込みはこちら! ↓ ↓ ↓
健幸支援勉強会 統合医療とジャングルカンファレンス
森田洋之医師のアマゾン限定本 カフェ課題図書の変更
アマゾンでの紹介文が「タイトル・内容の過激さから数々の出版社から書籍化を断られクラウドファンディングによる自費出版となった」というもの。
賛成・反対いずれの意見でも構いません。非常に挑戦的な書籍のようですので、是非とも皆さんで一緒にジャングルカフェで読んでみましょう。
ゲンロン戦記 次回のカフェの課題図書紹介
また当日は、鍼灸師の船水先生とそのお弟子さんたちが、基礎講座のみ見学に来られ、大変興味を持っていただけました。今後、様々な形でのコラボが展開されていければ良いなと思います。
次回は偶数月ですのでジャングルカフェですので、テーマとなる書籍を当日発表しました。今回は東浩紀『ゲンロン戦記』を皆さんで読んでいきます。
統合医療クリニック、ジャングルカンファレンスといった、現状のエビデンスやマニュアル重視の通常医療へのアンチテーゼ的な医療を展開してきた中で、この本は分野こそ異なれど、新領域を展開させることの難しさを素直に表現してくれているように感じました。
普及版の考えで、経済性のみを追求する従来のビジネスモデルとは一線を画した考え方で、それゆえにかなりの失敗の数々も吐露されておりとても共感できる内容でした。セラピーサロンなどの経営者も多く参加する「カフェ」にはもってこいのテキストではないかと思い、今回はこれを課題としました。
ご興味ある方はジャングルカンファレンスに入会して頂ければ参加可能ですので、是非この機会にいかがでしょうか。「カンファレンス戦記」を皆で振り返ってみましょう!
新型コロナと統合医療について考えていて気づいたこと
プラグマティズムについて。哲学の大学院に行っていたころ、よくこのプラグマティズムについて「そうした浅はかな西洋思想とは東洋思想とは違う」といっていた研究者がいらっしゃったのですが、巷間言われるように、成功すれば正義、というようなきわめてアメリカ的思想と考えればそうなのですが、実際にこの思想に触れると、そうした通俗的な印象とはまた異なった印象を持つものです。
私の尊敬するブロガーの意見でも、ことこのプラグマティズムに関しては、結果重視の浅はかな思想、こうした考えにより科学がおかしな方向に進んだという認識があるようです。特にデューイが批判にさらされるようです。確かに、プラグマティズム自体がその起源が2つあり、微妙に内容が異なることがこうした混乱に拍車をかけているように思います。(私自身は旗色は悪いのですが、ジェイムズのプラグマティズムを支持しています)
しかし甲野善紀先生のいう「出来ねば無意味」なども、その厳しさも含めて、やはりプラグマティズム的といってよいですし、結果を考慮に入れない思想は、その理論があらぬ方向に進展してしまうというのもまた事実です。
こうした誤作動を防ぐ意味でも、やはり現実を受け入れる「プラグマティズム」が必須になってくるように思います。
では、浅はかなアメリカ的もしくはIT社長の成功哲学的な論法に陥ることなく、どのようにこの思想を扱っていけばよいのでしょうか。
そこで必要になるのが、ケン・ウィルバーの4象限(もしくは8領域)の考え方です。これ自体、彼のインテグラルなスピリチュアリティの思想展開に多用されるので、当たり前といえば当たり前なのですが、この多元主義的なベースを導入することで、悪しきプラグマティズムへのある種の誤解が却下できると考えます。(かつて京大の藤井教授がプラグマティズム理解にはモラルがある種の必要だということを著作で述べておられましたが、その一般系として4象限は役立つと考えます)
悪しき結果論的説明に陥ることなく、現実を受け入れるというある種の柔軟性が求められる一面がプラグマティズムにはあると思います。そして、その柔軟性(ある種の曖昧さ)が、認識に大きな可能性を与えるようにも思います。そしてこれが、今回の新型コロナによる分断への処方箋の可能性もあるわけです(こうした内容が20日の講演になります)。
この辺りは天外伺朗のいう「無分別知」や、郡司ペギオ幸夫のいう自由意志・決定論・局在性のトリレンマなどとも関連してくるでしょう。
分断を乗り越えるツールとしての多元主義についてすこし考えてみました。
今週、3月10日のジャングルカンファレンス
未だ、蔓延防止のさなかですが、オンラインと実際とのハイブリッドにて開催します。今回は、新型コロナによって、期せずして変貌した医療の現場について、皆さんと考えていきたいと思います。
いわゆる「ロングコビット」と称される遷延する症状や、感染対応によって分断された人間関係について、我々はどのように対応していけば良いのでしょうか。
今回は「医の多様性」「多元主義」をキーワードに基調講演的に話題提供してから、会話していきたいと思います。
参加希望の方はこちら! 初めての方も、どなたでも参加できます!
日本メディカルハーブ協会の学術フォーラム
私のほかにも、国立栄養研の千葉先生によるメディカルハーブの安全性・有効性情報についての講演の2本立てです。
当院での統合医療の実際を、多くの臨床症例とともに「離島モデル」を使って解説していく予定です。多元主義により、医師主導パターン、セラピストとの協働パターン、ジャングルカンファレンスの活用パターンなど様々な形式を解説していこうと思います。統合医療の実際について、ご興味ある方は是非どうぞ。
- 日本メディカルハーブ協会 第4回学術フォーラム
- 日時:2022年2月6日(日) 13:00-17:00
- 参加費:一般:3,000円/会員:2,000 円/学生:無料
- 会場:ZOOMを使ったウェビナー形式
第25回統合医療学会 佐藤純一先生のご講演
とりわけ今回の配信では、佐藤純一先生の医療社会学からの講演がとても印象的でした。わが国における1970年代からの代替医療の受け入れから始まり、現在の統合医療運動に至る流れを、批判的な視点で振り返っていました。
これらを概観して痛感したのが、自分史との強烈な相関です。70年代に生まれ、気功や中医学の流入をみながら、オウム関連事件の90年代に医師として歩み始め、2000年あたりからの「統合医療」ムーブメントに合流していくという流れです。
こうした中で、私も渥美和彦先生のご自宅で開催された統合医療の若手の会的な会合に参加させていただきました。折しも、鳩山政権での統合医療への言及などにより統合医療運動は活発になりますが、それに呼応するかのようにホメオパシーバッシングなどの逆風が吹きます。
現在はこうした逆風も、当事者以外はほぼ忘れられているような状況ですが、あらためて議論というより、時代の雰囲気で「流れ」は決まることを感じます。
講演では統合医療の運動や概念が勃興したあたりの、根本的な議論がいまだ未解決である点、そこでの根本問題を真正面から取り上げず現在に至る点が強調されていました。
確かに当時は、渥美先生の肝いりもあったのか医療人類学的、医学哲学的な視点の講演がたくさん企画されていました。但し、当時も、その議論がかみ合っていたかは別問題ですが(笑)。
日々の診療の中で、ついつい全体を俯瞰する視点を忘れがちなのですが、久々に見通しのきく視点を教示して頂けた、面白い講演でした。
(但し、本講演においてきわめて残念だったのは、たとえ引用だったにせよ「真義的統合医療」などという安直な用語を無批判に用いている点であり、シニカルで鳴らした異端の教授らしからぬ甘々な姿勢であることはここに指摘しておこう)
今週末は第25回日本統合医療学会です!
本来は京都での開催予定でしたが、コロナ禍の影響で昨年に引き続いてのWEB開催となりました。オンデマンド開催は1月11日まで視聴可能ですので、関心のある方は是非ご視聴ください。
今回は明治国際医療大学の主催により、エコロジー・自然治癒力・ソーシャルキャピタルを軸に、統合医療の未来がテーマとなっております。
いろいろと興味深い講演満載なのですが、いくつか興味深いものをご紹介。LIVE配信においては、コロナウイルスの情報発信においてとりわけネットで大活躍でした宮沢孝幸先生の「レトロウイルスの起源と生命の進化」や、皮膚の研究の第一人者傳田光洋先生の「皮膚は考える」などは特に気になります。
また佐藤純一先生の「癒しの陥穽」も興味深いです。この講演、教育講演3と銘打たれているにもかかわらず、抄録において「これは教育講演ではない!」という紹介。統合医療を「新しい社会運動」として論評していこうという内容らしいのですが、統合医療をただの代替医療の言い換えや、癒しのワードとしてしかとらえていない人には結構きつそうな内容の予感です。
ちなみにこうした医学哲学や医療人類学的視点のテーマは、統合医療学会の設立当初や、草創期には、いろいろと医療人類学者や科学哲学者らにより議論されていたのですが、近年はとんと見られなくなったテーマのように思います。(個人的には舌鋒鋭い医療人類学の先生方に、統合医療という概念が見限られたのだとは思うのですが実相は不明です。かつてはこうした尖った思想的なテーマが結構あったんですよね〜。遠い目。)
そして個人的に最も興味あるのは森川すいめい先生による「オープンダイアローグ」です。1984年に始まった精神医療における新たな取り組みを、私は全く知らないまま「ジャングルカンファレンス」という対話の場を形成してきました。それがここ数年、この概念を知るにつれ、その相違点よりも共通点の多いことに驚きながら関連書籍を読み漁りました。実際にオープンダイアローグについての講演などには参加したことがなかったので、今回が初の視聴になります。
この講演は後日(来年1月8日)教育セッションとして「実践」版も企画されているので併せてとても楽しみです。様々な対話の場に興味ある方、必見です!
それにして改めて「統合医療」という分野の広さ、雑多さを痛感します。皆さんも自分なりの強い関心のある切り口が見つかる学会になるのではないでしょうか。
第25回 日本統合医療学会
明日(9月9日)はジャングルカンファレンスです!
そうした最近の流れですので、今回はZOOMを用いたオンライン開催です。明日9月9日、基礎講座は18時30分からの開催となります。参加希望の方は、こちらよりお願いいたします!
本年はさらに、統合医療学会においてもジャングルカンファレンス形式の統合医療カンファレンスが予定されております。学会主催の開催ですので、開催情報などがはっきりしましたら、あらためてお知らせしたいと思います。
これまでは、答えをひとつに収束させない「カンファレンス」というものがなかなか理解されなかったのですが、「多職種連携」というキーワードのもと、同盟的なカンファレンスの重要性が少しずつ理解されるようになってきました。統合医療実現のためには、この「カンファレンス」の開催が必須というまでの認識になることが望まれます。
解答をひとつに収束させ「結論を出す」ことを至上とする従来型を越えて、皆で逡巡しながらも現実に対応していこうとする「対話の場」を形成することこそが「統合医療」なのだ、という新たな考えを少しでも皆様と共有していければ、と考える今日この頃です。
いわゆる専門家の先生も含めて、こうしたことが当たり前になる日をジャングルカンファレンス関係者一同は心待ちにしております。
栄養学を拓いた巨人たち
カロリーの燃焼からはじまり、いわゆる分子栄養学を発展させた人たちまでを、概観していきます。テキストは以下のブルーバックスですので、参加希望者は読了しておいてください!
解剖・生理学を学ぶ意義を考える
基礎医学の事柄を羅列していて感じるのは、意外と毎回、新たな発見があるということ。とりあえずは理解しているつもりなのですが、その時々で「腑に落ちる」ところが変化するのです。
また、基礎医学的ないわゆる「正統」な部分を強く意識すると、それ以外のいわば「代替」や「補完」的な部分がより鮮明に浮かび上がってもきます。本日も、血管や神経のネットワークを強調して解説するほどに、線維性ネットワークである「ファッシア」の存在が強く意識されてくる感じがしました。
統合医療の学習に基礎医学なんか必要ない、という意見の方もあるかもしれませんが、やはり「代替」だけに気が行くのは「はじめ」だけなような気がします。強烈な「正統」への意識があるからこそ、代替性も輝くのではないか、と改めて感じました。
先日、紀伊國屋に行ったときにSobottaの解剖学アトラスの新版がでてたので、早速購入しました。
学生の頃、緑のSobottaの日本語版をそろえ損ねて、第2巻しか持ってなかったので気になってはいました。往年のものとは少し雰囲気が変わり、教科書的な装いになっていましたが、イラストレーションは変わらず、やはり解剖アトラスはSobottaが一番きれいだと改めて感じました。アトラスも世代によって、好みが変わりますね。
今週末は解剖・生理・栄養学の講習会です
2年前に一度、いわゆる対面講義でやったもののオンライン版です。内容が膨大なので、当然、詳細な解説はできません。ブルーバックスのテキストに基づいて問題を解いていくので、あらかじめの学習が必須となります。短時間に総復習をしたい、という方は是非とも受講してみてください(学会主催ですのですこしお高いですが)。なお、この講義は、認定協働師の取得に必須のものとなっていますので、認定取得を目指す方はとらざるを得ません。日曜朝に一気に、解剖・生理・栄養を学習しましょう!
講習会の申し込みサイトはこちら!
テキストはこちら!↓ ↓ ↓
6月10日のジャングルカフェの課題図書
オープンダイアローグについて、詳しく考えてから、「利他」の議論に移る予定です。「利他」の方は、分担執筆の形式ですので、一番興味深かった章を、感想とともに参加者に発表してもらおうと思います。
甲野善紀先生との「これからの教育実践ゼミ」第2弾のお知らせ
今回は未だ収束しないコロナ禍の中で、自ら考えることの意義、そして生きるということについて甲野先生と突っ込んで対談させて頂きました。
視聴サイトはこちら ⇒
nothstore「これからの教育実践ゼミ」
6月の予定 甲野先生とのウェビナーなど
甲野先生との武術から医学に関して、はたまたそれ以外のテーマについて、雑多に語っていく内容ですが、前回はなかなか好評だったようですので、2回目が企画されたというわけです。
また、6月はジャングルカフェの月です。「利他とは何か」を課題として、ジャングルカンファレンスとオープンダイアローグの本質について、会話をしたいと思います。
本日、ジャングルカンファレンスです!
6月20日、日本統合医療学会の認定セミナーのお知らせ
ブルーバックスの『新しい人体の教科書』を用いて、問題形式で解剖生理の全体像をなんと90分で解説します!
受講ご希望の方は、日本統合医療学会HPからお申し込みください(なお本講座は学会の認定協働師取得を目的としたセミナーですのでご了承ください)
5月5日 林真一郎先生との対談
統合医療について、ハーブや漢方について、色々な話題で対談する予定です。ご興味ある方は、ぜひご視聴ください。
お申し込みはこちらまで!
林真一郎先生は言わずと知れたハーブの大御所です!が、ハーブに限らず、ホリスティック医学協会など統合医療・代替医療全般の領域で活躍され、統合医療学会の折には「麻」に関して勉強させて頂き感銘を受けました。今回もいろいろな話題を対談できそうですので楽しみです!
4月23日㈮ 基礎医学塾申し込みフォーム
申し込みフォームはこちら ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
2021年度第3回基礎医学塾@zoom講座
2021年4月23日(金)
18:30〜20:30
(※質疑応答を含み、20:30まで)
参加費・・・2000円
【参加申し込みフォーム】は
↓↓↓こちらから
https://forms.gle/jZ2SQbgwAMS5psx78
甲野先生とのウェビナー「これからの教育実践ゼミ」
「脳と腸」「縮退」「ファッシア」などのテーマについて、甲野先生と対談する内容です。これからの教育について考えていくシリーズのようですが、甲野先生からは「縮退」について話してくださいと言われております(笑)
ご紹介とお申込みはこちら
また、今週木曜日は「ジャングルカフェ」です。こちらはミヒャエル・エンデ「モモ」を題材に統合医療を考えてみたいと思います。「モモ」は、ジャングルカフェそのものなのです!
ジャングルカンファレンスとジャングルカフェの参加申し込みはこちら!
「利他」とは何か
まあ、こう書くといかにも偽善的なので気が引けるのですが、ジャングルカンファレンスなどの、医療における多元主義の展開を企図するものとして、利他は避けては通れないものでもあります。
利他というキーワードは、当然「利己」と密接な関係があるので、或る意味それを強調したとたんに厭らしいものに転化する可能性をもつものでもあり、本書の中では若松先生により、そうしたことへの言及もされているようです(というのも、これを書いている段階ではまだ未読ですので…スミマセン)。ただあとがきなどを読むと(あとがきから読む派です…)、この「利他」の持つ構造のようなものを「うつわ」に譬えているようです。
ジャングルカンファレンスやジャングルカフェといった多元的な会合を主催しているものとしては、これは結構、納得の言葉でした。とりわけ、今週木曜日開催予定のジャングルカフェに向けて、課題図書である『モモ』を読んでいる途中でしたのでなおさらでした。
具体的には、第2章の小さな酒場での二コラとニノのもめごとの段がすぐに思い出されました。論理的な解釈をするでもなく、モモはただじっと座って注意深く話を聞く、それだけで争いは解決していくという話です。まさに「うつわ」を彷彿とする話ではないでしょうか。
当然、この物語は「灰色の男たち」がキーワードになる話ですが、こうした序盤のエピソードにもカンファレンスとの共鳴する点が潜んでいるように感じます。
利他ということばとの共通点を偶然見つけたような感じになったのでさっそくメモしてみました。
ジャングルカフェの参加希望の方はこちら!
4月29日甲野善紀先生との対談 オンライン配信
当日の紹介文として、甲野先生による紹介文と、私からのものとの2つを下記に添付しますので、ご参考にしてください。
甲野先生からのメッセージ
小池弘人・小池統合医療クリニック院長と御縁が出来たのは、今からもう四半世紀ほど前で、
小池院長が、まだ群馬大学の医学部の学生の頃だったと思う。
当時合気道部に所属し、稽古を重ねるうちに生じてきた疑問を何とかしたいと、
私が講師を務めていた池袋コミュニティカレッジの講座に来られたのである。 以来、浅からぬ縁が出来、私がかつて学んでいた合気道に疑問を感じて合気道をやめ、
武術稽古研究会を立ち上げたことに影響されたかのように、群馬大学合気道部の中から
「同志会」という会を立ち上げられ、独自の研究を始められた。 つまり、自分の中に生じた疑問には蓋が出来なかったということだと思う。
「同志会」は群馬大学合気道部の中に生まれた「鬼っ子」的存在だったようだが、
この「自分の中の疑問には蓋が出来ない」という小池院長の性格は、
専門の医学の道でも発揮されていて、一応は医師免許を取得した現代医学の医師であるが、
統合医療という、いわば患者側の立場に立った、有効なものなら鍼灸でもホメオパシーでも使うという
なかなか一般の医師では踏み入れない世界に入って、日夜研究を重ねられている。 それだけに、小池院長は大変柔軟な思考を持たれていて、
8年ほど前に『武術と医術』という共著を御一緒し、その後も年に2回か3回ぐらいは会って、
いろいろと話をすることを楽しみにしている。 今回の対談では、小池院長が大きな影響を受けたと思われる「縮退」のことや、
最近私が関心を持っている「腸と脳との関係」について、いろいろと話が盛り上がることになると思う。
広い視野に立って「身体とはどういう働きを持っているか」ということへの
探究心を持ち続けている小池弘人院長との対談は、こうした事に関心を持たれている方々にとっては
大変興味深いものになると思いますので、どうぞ御視聴ください。
小池からのメッセージ
学生時代の合気道の稽古では、力を抜け、とよく注意された。力を入れないのだから、筋肉をつけなくてもよいのかと思っていると、肩が脱臼したり、ケガが続いた。また「呼吸法」という稽古では、相手につかまれても力を抜いて腕を上げろと言われるが、当然脱力したら腕は上がらない。当時は部長までやってそろそろ引退、という時期であるにもかかわらず、根本的な事柄から、かえってわけがわからなくなるばかり・・・
こうした状況で出会ったのが甲野先生でした。通常、講習会などでは直接体験させてもらうことも少ない中、先生は実際に腕をもって技を体験させて下さいました。この時、とても印象的だった技が「柾目返し」。合気道でいう「呼吸法」に似た、自分が最も疑問に感じていた技でした。これが渾身の力を込めて抑えても、いともたやすく上がってしまい、これまでとは違った世界の広がりに、心躍った記憶が今でも思い起こされます。
個人的にはこの「柾目返し」にこだわり続け、今や先生のオリジナルとは随分と違ったものになってしまいましたが、今でも気が付くと感覚的に脳内で反復している技ではあります。先生にも「最近、稽古していますか?」と問われ、当然学生時代の様には稽古していないのでそのように返答しているのですが、この感覚の反復というか「確認」は常に継続してきました。先日も、肥田春充の聖中心についてのお話しをしていた時に、短時間での特殊な感覚の「確認」の重要性を知り、改めてその反復の意味を嚙み締めました。
力を入れずに入れる、相反する矛盾をどのようにして体現するかというテーマは、そのまま現代医療と代替医療との対立を、個人のレベルで統合・解決しようとする「統合医療」の目的そのものでもあります。
東洋医学と西洋医学、見えるものと見えないもの、正統と異端、心と体、脳と腸、図と地の関係としての解剖構造とファッシア、などいくつもの相反する視点でも、同様の問題が垣間見えます。総じて私はこうした「相反」する領域に強い興味をもっています。
この度は、先生の武術から拓かれた医学や身体への視点を皆様と共有出来たら幸甚です。とくに現代医療の在り方について疑問を持たれている方や、統合医療という分野とその武術との関連性等に興味を抱かれている方々に何らかの参考になればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
来月のジャングルカフェの課題図書は「モモ」!
甲野善紀先生との勉強会
甲野先生とは、最近の技の進展に加え、肥田式の「聖中心」についての先生独自の見解に関して、お電話でお話しする機会があったのですが、その延長のような勉強会となりました。
聖中心に関して、丹田を意識した力みのようなものではなく、実際に腸管の何らかの変化を伴った独自の感覚ではないかという先生の考えを伺い、最近の私の関心事でもある「ファッシア」について解説させて頂きました。
身心工房リボンからも二人参加し、私の考える武術とファシアの関連を考察してみました。これにより、先生からのいくつかのご質問やコメントなどに促され、これまで気づかなかったような視点をいくつも得ることが出来ました。
こうした具体的に事柄に関しては、追々、「臨床ファッシア瘀血学」のコーナーでまとめたいと思いますが、ポイントはやはりファッシア、とりわけ腸間膜との連携です。
腸間膜自体が、一つの臓器のような認識をされていたのではないかという指摘は、漢方の大家である寺澤先生をはじめ幾人かの指摘するところでもあり、これをもって三焦ではないかという推測もされます。そしてこの三焦が、脂肪組織に埋没する膵臓との関連も言われてきております。
そしてこの腸間膜の付着部が腰椎をまたいで左上方(横隔膜後脚近辺)から右下方(右仙腸関節部)へと連続し、後腹膜として折れ返って背部へとつながります。当然これは、体幹全てと連続しながら、四肢へもつながります。かつての腹部打鍼などで全身の治療を行っていたことを考え合わせると、こうした腹膜から、四肢への特別な関係もありそうに思えます。
肥田春充の学んだ時代の解剖学では、まさに無視されていたファッシアという概念。この概念をひとつの補助線として、彼の超絶した聖中心の力への何らかの新解釈が可能ではないかと、ワクワクする思いを得られた勉強会となりました。
第2回基礎医学塾@zoom講座 申し込みフォーム
ZOOMでの開催となりますので、どなたでもご参加ください。テキストは各自でご用意ください。
2021年度第2回基礎医学塾@zoom講座
2021年3月26日(金)
18:30〜20:30
(※質疑応答を含み、20:30まで)
参加費・・・2000円
【参加申し込みフォーム】は
↓↓↓こちらから
https://forms.gle/kA6fcgE1j5e9tUEg7
今週の生化学の勉強会資料
第5章
(1)単純脂質・複合脂質・誘導脂質
(2)脂肪酸合成
(3)糖質で太るメカニズム
(4)中性脂肪とカルニチンシャトル
(5)脂肪酸分解(β酸化)
(6)ケトン体の合成
(7)メバロン酸とコレステロール合成
(8)コレステロールの輸送(外因性経路・内因性経路・逆転送系)(ひと目でわかる生化学)
(9)不飽和脂肪酸
(10)エイコサノイド(プロスタノイド・ロイコトリエン)
第6章
(1)アミノ酸合成の第一歩・グルタミン酸合成
(2)非必須アミノ酸から合成される窒素化合物(プリン塩基とピリミジン塩基・ヘム・グルタチオン・クレアチン・タウリンと胆汁酸・アミノ糖)
(3)必須アミノ酸から合成される窒素化合物(カテコールアミン・メラニンとチロキシン・ヒスタミン・セロトニンとメラトニン)
(4)呼吸代謝への合流(糖原性アミノ酸・ケト原性アミノ酸)
(5)糖新生
(6)オルニチン回路
2月26日の基礎医学塾 参加申し込みフォーム
第1回は糖代謝を中心にしたエネルギー代謝を中心に、代謝の基本的概念を学びます。テキストで言うと第1章から第4章ですので、その範囲をまずはしっかりと読んできてください。(代謝マップもあると便利です)
基礎医学塾はどなたでも参加可能です。オンラインでの勉強会ですので、ご自宅で気軽に勉強会に参加できます。これからの統合医療は「共通言語」が重要です。まずは一人ではなかなか勉強する気がしない(笑)代謝から一緒に学びましょう!
参加申し込みは以下のフォームからよろしくお願いします。↓ ↓ ↓
2021年度第1回基礎医学塾@zoom講座
2021年2月26日(金)
18:30〜20:30
(※質疑応答を含み、20:30まで)
参加費・・・2000円
【参加申し込みフォーム】は
↓↓↓こちらから
https://forms.gle/Aew3raCE1m97Nbtq9