2007年09月13日

脳と創造性

 NHKをはじめ最近たくさんのTVにも出演している茂木健一郎氏の本を最近読んでいます。あまり、いわゆる脳科学というような本は、読まないのですが、どんなことをしている人なんだろうと興味を持ったのがきっかけでした。

 いわゆる「クオリア」という言葉を流行らせた人、という認識はかつてからあったのですが、まとまった本として読むと、非常に面白いです。文系、理系双方の知識が「脳」という場において縦横無尽に繰り広げられている、という感じです。

 個人的には「意識」の問題を扱っているところがとても興味あるところで、哲学的考察と物理的考察の混じり具合が、NBMとEBMの理論的な統合を要する「統合医療」にはとても参考になります。実践レベルでのNBMとEBMの統合は可能なような気はしているのですが、理論的にはそう簡単ではないだろうな、という気はしていました。それが茂木氏の意識についての考察を読むたびに、まさに意識の問題と密接な関係があることに気づかされました。

 ひとりひとりで感じ方は異なると思います。読みやすく面白かったものをご紹介します。「この人、どんな人?」と思ったことのある方、是非ともお勧めです。

 脳と創造性 「この私」というクオリアへ

 この中でとても印象的だった一節をご紹介します。

 「誰も万有引力という概念を知らない時代に、一方では地上のリンゴを見て、もう一方では天上の月を見る。その両者を結びつける。(中略)もし、そのときのくらくらと目眩がするような感覚を自分のものにできたとすれば、あなたは少しは創造という行為のなかに潜む未知の世界への跳躍を追体験できたことになる。」

 知ってしまえば、当たり前でも、だれもが知らないときに真っ先にそうした概念を思いつくことの興奮が伝わってくるようです。



tougouiryo at 00:33│Comments(0)いわゆるブログ! 

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